2006年7月10日 00:30
今大会の最高峰となる決勝戦。1ヶ月にも及ぶ戦いに終止符を打つ戦いであり、この試合の結果如何によっては次の大会までの世界のサッカー情勢にまで影響を及ぼすとまでいわれるワールドカップの優勝国。その試合がこのような結果...お互いに得点を許さずに堅固な要塞の如く守備の応酬...いや、攻撃に力をかけない固い戦いは何とも見るものにとってはじりじりとした思いを募らせる形の試合になってしまいました。
両チームともに負けたくないので守備に人数を裂いてくるのはやむを得ません。しかしながらボールを奪っても少人数での攻めに終始して、2列目の飛び出しや前線の活発な動きといったサッカーの面白みがあまり感じられない試合となってしまい、勝利によって得るものが大きくなればなるほど戦いにおいては慎重に慎重を期すものだなと思いました。
その中でもフランスはドリブル突破による個人技が優れた選手が豊富にいましたので、前線で執拗にアタックをしかけます。その結果、個人の力によってイタリアの陣地奥深くに入ってくるのですがクロスを中にあげてもゴール前に詰めている選手がおらず。あれだけ切り裂いても中に人が少ないのでは非常にもったいないと言うより他にありません。唯一、フリーになっていたサニョルがゴール前にクロスをあげ、飛び出してきたジダンのヘディングをブッフォンが好セーブしたシーンがクロスの醍醐味だったでしょうか。
対してイタリアの方はボールを奪っても、これまでの試合のように両サイドバックが積極果敢な上がりをみせるわけでもなく、ただひたすらにトーニにロングボールをあてるか、イアキンタの走力に期待するのみ。トーニもゴールを背にボールを受けても、一人で後ろのテュラムとギャラス、そして前のマケレレとビエイラを相手にしたらボールをキープできないのはやむを得ません。ボールをキープできないのでイタリアも押し上げが効かずに結果的に自陣ボール前を固める一方の試合に。
イタリアもフランスも堅守を戦いの軸にして勝ちあがってきただけにこういった戦いになるのはある程度は予想できましたが、双方共にカウンターという武器を発揮できなかった事がまた残念な気持ちに拍車をかけてしまいました。攻撃の時には既に守備の事を考えているのでお互いにカウンターの隙を与えていませんでしたし、力の拮抗した守備的な両チームが戦うと得てしてこういう結果になってしまうものかと。
最後に、ワールドカップの決勝、しかも雌雄を決する延長後半がブーイングの嵐の中で行われるとは試合前に誰が予想したでしょうか?ジダンの退場というその過程においてマテラッティとの間にどんな会話やどんな行為が行われたかは知る由もありませんが、このような形で120分間の死闘が幕切れしたことを非常に残念に思います。自らの国がチャンスを迎えようとする時の歓声でもない、自らの国がピンチを迎えようとする時の悲鳴でもない、ただひたすらにイタリアがボールを持つたびにブーイングが行われるスタジアム。テレビを見ていて非常に寂しい気持ちになりました。前半に映し出されたウェーブもやや寂しさを覚えましたけどね。
とにもかくにもイタリアがこれまでワールドカップで勝ったことのなかったPK戦を制してワールドカップを手中に納めました。
おめでとう、イタリア!
そしておめでとう!筆者!(笑)
2006年7月 5日 00:32
延長戦も後半終了間際、イタリアがコーナーキックを得ます。イタリアはこれでコーナーキックは何本目だったのでしょうか?前半から再三再四コーナーキックのチャンスを得ますが得点ならず。ピルロ、トッティ、カモラネージ、いろいろとキッカーが変わりましたがほとんどのボールがレーマンの手中へ収まっておりました。コーナーキックの精度が問題なのではなく、狙ったところに蹴るもののあまりにもレーマンの守備範囲が広くてことごとく防がれていたのでした。
しかしながらこのシーンではコーナーキックを蹴ったのはデルピエロ。デルピエロも前の3人と同じようなボールを蹴ってしまうとレーマンに立ち塞がれてしまいますが彼は違いました。(おそらく)マテラッティを狙いつつもレーマンの届かない位置へ...。ディフェンスのクリアを拾ったこぼれ球がピルロにつながりました。
そう、コーナーキックをデルピエロが蹴ったことによってバイタルエリアにピルロが待っていたのです。
これが最大の得点のポイントだったような気がします。ピルロの動きは素晴らしいものでした。シュートと思わせて3人ほどディフェンスをひきつけたあとにグロッソへパス。屈強なドイツの選手たちが囲みに来てもまったく焦る様子はなく、少し外へ開きつつグロッソへパスを送りました。この日のピルロはミドルシュートを放ち、左足では素晴らしいシュートを放ちましたが右足でのシュートはややゴールをオーバーするシュートでした。シュートの精度のことも考えてパスに切り替えたのではと思わせるくらい絶妙なタメと判断でした。
ゴールを決めたグロッソはディフェンスの選手ですが、このときの動きは非常に勉強になりました。ピルロが持って動いているときに無駄な動きをせずに、自分の周りにスペースがあると知るとそこへ陣取ってしっかりとボールを待っていました。ゴールを焦って中央へ動いたり、ボールを受けようとサイドへ開いたりしたら得点は生まれなかったでしょう。自分の位置を確認して確保していたことがゴールの位置をしっかりと把握できた要因でもあると思います。そしてピルロのパスをダイレクトで放ったグロッソのシュートはそれはそれは見事でした。サイドネットの端へと決まるビューティフルゴール。いつぞや狙った位置へ蹴ることができる確率が得点の確率と書きましたが、まさに狙ったポイントずばりのキックでしたね。
ロスタイムにドイツが攻め立てた時のイタリアのカウンターは見事でした。ボールを奪った後に素早くトッティへ。トッティは前を向くと左サイドへと抜けていったジラルディーノへパス。ジラルディーノは中央へと向かってシュートと思わせてドイツのディフェンス3人をひきつけた後に左後方から走りこんできたデルピエロへ鮮やかなパス。デルピエロは最後(と思われる)ワールドカップでまさに記念ともいうべきゴールを叩き込みました。右足のインサイドで蹴ったボールはレーマンを避け、そして巻き込むようにしてゴールに突き刺さりました。この一連の動きのゴールはまさにイタリアサッカーの真髄ですね。
この大会ではイタリアの一時代を築いたデルピエロ、インザーギが得点を決め、ネスタの怪我によって代わって入りゴールという結果まで残したマテラッティというラッキーボーイが現れ、今大会のエースと言われたトーニやトッティもゴールを決めました。こういった複数の選手の活躍によってイタリアの優勝が現実に近づいてきているような気がします。
...とどうしてここまでイタリアをプッシュするかというと、大会前からいたる方面でのtoto...いや、ワールドカップ予想大会においてすべてイタリアを1位にしているからです(笑)
2006年6月25日 00:37
おひさしぶりでございます。とりあえず...ワールドカップについてのお話でも。
スウェーデン代表がドイツに負けたのは非常に残念でした。タレントも組織力もそろっていたのですが、前半で簡単に(という表現は適切ではないでしょうが)2点を奪われたのが残念でしたね。
1 人少なくなってもなんとかかんとか粘っていたのですが、PKをはずすとどうしてもチームとしての勢いが失われてしまいます。1点差になることを味方も敵も誰もが予想できている状態でしたからね。ドイツも取れそうで取れない3点目でしたので1点差になるとすごいプレッシャーがかかると思ったのですが。筆者が思っているよりも少し早いスウェーデンの敗退はホントに残念でした。ま、この試合も大事だったでしょうけど、何より相性の良いイングランドに勝てなくて1位で通過できなかったのが痛恨だったと思います。
後は筆者的に応援しているのははイタリアとスイスとスペインです。スイスは思ってもいなかった32チーム中唯一の無失点で1位での通過。トーゴ戦の前半で見せた組織力を駆使したパス回しをもう一度ウクライナ戦で見たいですね。若年層からの強化が非常に良い状態に現れていると思います。惜しむらくはセンドロスが脱臼で出場ができない状態であること。代わって入る選手も19歳と若くて期待の星みたいですから、堅守速攻の戦いをいかんなく発揮して欲しいですね。
さて...疲れたので寝ます。明日くらいには日本代表でも。
2006年6月22日 00:38
起きるから"奇跡"という言葉が存在するんです。
はなから起きない事象だったらこういう言葉は存在しないわけで。
さて、こんな法則があるらしいですよ。
6/2 水戸1-0横浜
6/4 日本1-0マルタ
6/11 水戸1-3神戸
6/12 日本1-3オーストラリア
6/17 水戸0-0鳥栖
6/18 日本0-0クロアチア
6/21 水戸2-1草津
6/22 日本X-Yブラジル
こういった法則からも勝たないといけないわけで、日本はいろいろな戦いを強いられていますね(笑)
さて、11時からはイタリアを応援して、4時からは日本に勝ってもらう。
決勝トーナメントの1回戦はイタリアとのガチンコ勝負と行きましょうかね!!
2006年6月21日 00:39
今日の朝行われたスウェーデンVSイングランドはサッカーのおもしろみがつまった、世界のサッカーとはこういうものなんだなーというのが凝縮された試合だったように思えます。
◆ ミドルシュートの威力
この大会では中距離からのミドルシュートが成功する確率が非常に高いです。この試合でも前半にジョーコールがドライブ気味にミドルシュートを突き刺しました。遠い位置からでも枠の隅をとらえれば必ずゴールへと結びつきます。
クロアチア戦で中田英が数本のミドルシュートを放ちました。「いい試みだ」「惜しかった」「シュートが枠に行っていた」という感想が口々に聞かれました。
しかしそれではダメなんです
この試合でのジョーコールといい、ジェラード、ラーム、フリンクス、ロシツキー、カカ、デコ。世界で勝てるチームの選手はミドルレンジのシュートを次々と決めています。
あえて言います。中田のシュートはコースが非常に甘かった。あの場面で決めるか決めないかで試合の勝敗は決まります。ちなみに中田以外の選手は問題外ですよ。ミドルレンジからシュートを打とうともしないし、打ったとしても彼らのゴールはどうやら観客席にあるみたいですからね。
ジョーコールのミドルシュートが突き刺さるシーンを見てそんなことを感じていました。
◆ 監督采配で戦況一変
後半に入ってスウェーデンが攻勢にでます。コーナーキックからアルバックのヘッドで同点。その後も中盤から選手が次々と前線へ顔を出すようになってクロスもあがるようになってきました。セットプレイを軸にシュートがバーを叩くシーンも何回かあり、このままではスウェーデンが勝ち越しゴールを奪うのが目前になってきた矢先にイングランドが選手交代。
手薄になっていた中盤の人数を増やすためにルーニーをさげてジェラードを投入。ルーニーは不満を顕わにしていましたが、これが奏効して中盤のスペースを埋めることに。段々とスウェーデンのボール回しが厳しくなってきて、手詰まりでキーパーまでバックパスをする回数が増えてきました。
まさにこれが采配の妙。ジェラードはキーパーが飛び出した状態で打たれたシュートを体で防ぎましたし、一旦は勝ち越しとなるゴールを奪うプレーも。この采配による彼のプレーがイングランドの引き分けを呼んだと言っても過言ではありません。
采配の妙といえば、先日のスイスVSトーゴも同じような展開がありました。試合開始当初からスイスが圧倒的にボールを支配して先制点を奪いました。その後もトーゴの前線と中盤が空いていたスペースを利用して攻め立てるスイスでしたが、トーゴは前半25分にして早くも選手交代。クアミ・アグボに代わってムスタファ・サリフが入ります。この采配が大当たり。試合の流れががらっと変わってボールをトーゴが支配し、同点ゴールかというシーンが何度も演出されました。試合はスイスの勝ちに終わりましたが、監督としては人事を尽くしたと言った所ではないでしょうか。
◆ ミスのないトラップ、ミスのないパス、ミスのないシュート
もちろん、ミスがなかったら勝利にぐっと近づくのは当たり前のことです。プレーしているのは人間なのでミスをすることは仕方がありません。しかしながら世界で勝てる選手たちはここぞ!という場面でミスはしないし、フリーの状態...いわば誰も邪魔する者がいない状態ではしっかりとそのプレーを決めてきます。
この試合でのイングランドの2点目。ジョーコールがペナルティエリア付近でフリーでボールを受けました。ペナルティエリア前左サイド45度付近にはジェラードがフリーで待っています。スウェーデンを応援していた筆者はテレビで見ていても「まずい」と思いました。そしてジョーコールはそのフリーでいたジェラードへ綺麗なクロスをあげ、そしてフリーで待っていたジェラードは何のためらいもなくヘディングでゴールに突き刺しました。
このパスとヘディングは決してアクロバティックなプレーではありません。むしろいたって単純に見えるプレーです。しかし、彼らは何度同じ場面が訪れても何度となく決めることができると思います。ボールを止めて蹴る。これを幾度と練習し、そして試合中に練習と同じ事ができる技術がチーム全体としての強さだと思います。決定力不足と言われている部分は、いかにこういった基本技術がしっかりしているか。先ほどのミドルシュートもですが、狙ったところにボールを蹴ることができる確率がそのまま得点力として現れるのです。
日本の試合を見ているとトラップさえできればシュートチャンス...といったところでそのトラップができません。フランス大会の時も思ったのですが、代表チームの10番を背負った選手がトラップミスでチャンスを失う、ましてやトラップミスで相手にチャンスを与えるというシーンは...。世界で勝てるチームにはそんな 10番はいませんね。
◆ その場面に適したプレー、正確な判断力
強いチームは判断力がずば抜けて素晴らしいです。多少、チームの "色"というものがありますのでドリブルをしかけたり、パスでつないだり、長いボールを蹴ったりというのはありますが、ボールのつなぎにおいては至極単純。そのときに空いている選手(フリーになるような走りをした選手)をいち早く見つけては単純に、そして素早くその選手にボールを回します。これがまた難しいのですがいとも簡単に決めてきます。
ドリブルを仕掛けるときも、例えミスしたとしても決定的ピンチにならない場面、もしくはドリブルで抜いたら決定的チャンスを迎える場面、そういったところでしかアタックを行いません。センターサークル付近から無理にドリブル突破をはかったり、自陣ゴール前で危ないフェイント、ましてやおしゃれなヒールパスを見せたりというのはほとんど見ることができません。
パスというのは周りの連携があってからこそのプレーでしょうが、フリーの選手を見つけてその相手に蹴るのはこれもまた技術。華麗なパス回しに見えるのはその単純な技術の粋ですよね。まごまごとボールを持って時間をかけてしまう試合を見るとまだまだ技術が足りないのだなというのを感じます。
2006年6月16日 00:43
1998年のワールドカップフランス大会は予選A組ではモロッコを応援していたのでこのときのことを思い出しました。
<<<ファーストラウンド>>>
ブラジル 2 - 1 スコットランド
モロッコ 2 - 2 ノルウェー
<<<セカンドラウンド>>>
スコットランド 1 - 1 ノルウェー
ブラジル 3 - 0 モロッコ
ここでブラジルは2連勝で既に決勝トーナメント進出を決めております。
...となると、ブラジルの実力から言ってノルウェー戦も勝って3連勝で予選突破はほぼ確実だと思いましたが。
<<<サードラウンド>>>
モロッコ 3 - 0 スコットランド
ノルウェー 2 - 1 ブラジル
とまあ、ブラジルが普通に勝ってくれたらモロッコが決勝トーナメントに行けたのですがなんということかブラジルは負けてしまいました。それでノルウェーが決勝トーナメント進出です。
もちろん当時の状況とは違うとは思いますが、ブラジルが2連勝して決勝トーナメントを決めた場合は油断や隙が生まれてくると思います。決勝トーナメントに備えて怪我をしたくないという気持ちもでてくるかもしれません。
日本もクロアチア戦で全力を尽くして勝利を挙げればまだまだ行方はわかりませんよね。クロアチア戦に勝って、そしてジーコの力でブラジルに手を抜くように圧力をかけてもらいましょう!(笑)
そうじゃないとジーコを監督に据えている理由がまったく(ry
2005年12月22日 00:13
Group A ドイツ コスタリカ ポーランド エクアドル
Group B イングランド パラグアイ トリニダードトバゴ スウェーデン
Group C アルゼンチン コートジボワール セルビアモンテネグロ オランダ
Group D メキシコ イラン アンゴラ ポルトガル
Group E イタリア ガーナ アメリカ チェコ
Group F ブラジル クロアチア オーストラリア 日本
Group G フランス スイス 韓国 トーゴ
Group H スペイン ウクライナ チュニジア サウジアラビア
以上のような組み合わせに決まりました。2002年のワールドカップの組み合わせの時はたまたま慰安旅行で札幌にいまして、飲み会の途中で抽選会の結果を聞いていきなりサッカー談義になってしまった記憶があります。しかし、今回はいつのまにか終わっていつのまにかYahooのトップでブラジルと同組と言うことを知りました。興味が薄れたわけではないのですが、なんかまだまだ先と言う気がしてます。
日本はベストでもないけど、ワーストでもないと言った感じでしょうか。ブラジルの1抜けはほぼ決まっているので残りの3チームとの争いになってしまうのですが、負けたら終わりと思っておいた方がいいでしょうね。クロアチアはヨーロッパ予選ではスウェーデンやブルガリアがいる組で無敗ですからね...。1998年の初出場の時と同じような形にならなかったらいいのですが。例え勝ち上がったとしてもE組と対戦になるわけですが...決勝トーナメント1回戦も厳しそうですね。
韓国も抽選会の後は喜んでいたようですがなかなか厳しい組に入ったと思いますよ。ヨーロッパ予選の最終戦でスイスが数あるチャンスの中から1点でもとっていればプレーオフに回ったのはフランスでしたから。スイス、フランス双方ともに無敗ですし、苦労するのではないかと思います。
死の組となってしまったC組はおもしろそうですね。またオランダとアルゼンチンの試合が見られると思うとわくわくします。
開催国が優位になる組み合わせのマジックというのはホントに存在するんですかね?(笑)
ドイツはやはり比較的楽な組に入ったと思います。
個人的に好きな国であるスウェーデンも苦しい組に入りましたがなんとか勝ち上がって欲しいものです。スウェーデンはワールドカップでは苦しい組に入れば入るほどに、実力を発揮するような国ですけどね(笑)
今回のワールドカップはデンマークが出場できないのが残念でなりません。組織的で攻撃的なサッカーを見たかったのですが、それはオランダに託したいと思います。