先日、Jリーグの経営情報が開示されました。昨年より(一昨年度の決算情報より)公開されているもので、サポーターがチームの経営を知ることでより一層チームに携わることができるようになりました。早速ですが、営業収入について昨年との対比表を作成したのでご覧ください。右側の%は営業収入全体における割合です。
まずは福岡。福岡はJ1に昇格しておりますので収入自体が増えるのは当然でしょう。しかしながら経常利益は赤字をだしております。やはり一番大きな要因は7億7800万円が人件費として使われたことでしょう。(前年度人件費は未公開)シーズン途中での監督交代や緊急補強が赤字の原因を生んでおります。
チームの成績が安定しないことが経営面まで影響するという典型的な例を示していますね。今年のJ1の人件費に関しては横浜FCがシーズン途中で一番動いているかもしれません。甲府は降格の危機に面しておりますが人的な補強や監督交代は行っておりません。J1に残ること、チームの経営を維持すること。秤にかけると難しいですが、ここが経営者の見せ所なのでしょうね。
さて、鳥栖ですが2006年度も赤字に終わりました。しかしながら、営業収入は増えております。特に広告収入の伸びは顕著でありまして、スタジアムのピッチ看板が試合ごとに増えていった光景は昨年度よく見られました。反面、入場料の伸び悩みが気になります。特に全収入割合において35%あったのが昨年は21%になってしまいました。景気によって左右される広告収入に頼らないためにも入場料収入を増やしたい所ですが、今年も観客動員が目に見えて増えているわけではありませんし、厳しいですね。ただ、無料招待という形での観客割合は今年は減っているはずですのでその辺りがポイントでしょうね。
また、人件費は2億5000万円から3億7000万円に増えております。この辺りが顕著と言いましょうか、J2は経営規模の順番で順位がほぼ決まるという事を言った方もいますが、まさに言いえて妙ですね。ただ、J2全体でみると鳥栖の人件費にかけたお金は9位であり、昨年の鳥栖は4位へと大躍進しております。これも一重に指導者のおかげという事が身にしみてわかります。松本-岸野ラインは鳥栖の宝と言ってもいいですよね。
今年のシーズン初めに筆者が願ったことはチームとして黒字に終わることです。チームを失わないためにもなんとしても経営がいい方向へ向くことを願います。このエントリーの時の言葉を繰り返しますが、昇格も大事ですがチーム経営が順風になるのも大事です。
さて、大分ですが、広告料収入も入場料収入も増加傾向にあります。ただ、入場料収入の増加に関しましては、マルハンが広告料ではなくて年間シートを買うことによって大分をサポートするという話題があがっておりました。実際の観客数というのは微増であるのかなとも思います。
いずれにしましても九州のJリーグはすべてのチームが赤字を抱えております。利益が上がらないということは、常に経営の危機が背後にあるというわけでありまして、サポーターも費用対効果というものをもっと考えなければならないのかもしれません。
もちろん、経営面を考えてチームが負けてもやむなしという気持ちを持つわけではありませんが、無理をして昇格、残留をしても長い目で見るとチームとしては危機に陥る可能性があるということです。それは経営面のみならず、無理をすることによって育成等のチーム形成においても同じ事が言えます。そのためには毎年安定した入場料収入を確保することが大事ですが、地域密着、そして地域での知名度、これらはまだまだ九州のチームにとっては永遠の課題のままですね。ただ、来年はロッソ熊本がおそらくJリーグに加盟するでしょうからJ2チームでしたら入場料としてもこれまでより効果が期待できますね。
九州のJリーグチームが健全な経営で100年構想の中心を担ってほしいですね。