サガン鳥栖 VS ベガルタ仙台:横浜FC (ベアスタ)

2008年7月14日 19:23

2008-21 サガン鳥栖 VS ベガルタ仙台
2008-22 サガン鳥栖 VS 横浜FC

ベガルタ仙台戦は、一人退場した挙句にPKでリードを許した段階でゲームセットだったのかもしれません。ましてや高地、内間と怪我を押して試合に出続けていた選手たちがいた状態ですので、走りが身上のチームに得点を奪う手立ては残されていませんでした。惜しむらくは最後のカードで山城をベンチにひっこめてしまった点でしょうか。内間の様子がおかしいのは観客席からでもはっきり見てとれていましたからね。

仙台戦は試合が進むにつれて、前線のプレッシャーのかけ方と、中盤移行のラインの押し上げにわずかなギャップがあったように思えます。体力的な問題もあるので何ともいえないのですが、前半はある程度チーム全体でうまく試合を進めていただけに、後半が進むにつれてチームとしての組織が失われていくのが少し残念でなりませんでした。

仙台はリードを許しても、プレッシャーをかけられても、簡単にロングボールを使うことを良しとしておりませんでした。あくまでも足元でつないで攻撃の糸口を割り出していくやり方ですので、鳥栖はプレッシャーで奪えているうちはよかったのですが、段々と体力がなくなってきたときに対処ができなくなってきました。まさに自分たちの形を崩さない事がボディブローのように効いてきたという事ですね。

結果、鳥栖の選手たちは後半に入るとファールで止めざるを得ない状態になるほど、相手の選手に一歩先に抜けられてしまいました。同点のシーンですが、セットプレイで岡山を注意しなければならないのはもちろんですが、あの位置でファールをしてしまうこと自体で既に終わっていたのかなとも思います。日高が退場してしまったのも、スルーパスでうまく体を入れかえられてしまいましたね。あの場面は鳥栖のディフェンスと仙台の攻撃陣が確か2人VS2人だったのではないかと思います。

ただ、試合を通して思ったのは、シーズンの序盤に比べると、リスクをかけてでも攻める動きが鳥栖はでていたと思います。もちろん、カウンターの危険もあるわけですが、それ以上に点数を取りに行こうとする全体の動きや気迫、そういった数値で現れない動きがシーズン開始当初より見える気がします。逆転負けしてしまって残念だったのですが、試合としてはおもしろい試合が見られたと思います。

で、横浜FC戦ですが、結果的には上記のように攻撃に人数をかけてくるかかけないかの違いで1点がはいるかはいらなかったかの明暗が分かれた試合だったように思えます。もちろん、鳥栖の方が攻撃にかける人数の方が多かったですよね。

横浜FCは攻撃→守備への切替は素晴らしく早かったと思います。鳥栖のカウンターでその一本のパスが通ればというところをセンターバックの二人が通させなかったり、パスの出し手へとチェックにいって攻撃を遅らせるなど、攻めようとするところで寸断されてしまっていました。鳥栖の攻撃が焦りすぎた場面もあったかもしれませんが、裏へ一発で抜けてビッグチャンスという機会はまったく作らせてもらいませんでした。

しかしながら、表裏一体ではありませんが、横浜FCが攻撃に人数をかけていなかったというのも守備の堅さのひとつの要因としてはあります。サイドのフリーの人間に対して、いいボールが行き渡ったと思っても、孤立してしまって攻撃のサポートがない。せめて、相手と1VS1であれば突破のチャンスも増えるのですが、鳥栖の横への連動が効いておりましてフリーの選手に対して二人で対処しようと構えておりました。

また、三浦が左サイドバックに入っていましたが、彼が攻撃になかなか貢献できていませんでしたね。あくまでもフリーキックの飛び道具の時のみが彼の活躍の場所でありました。横浜FCの攻撃が機能しないところは中盤のダイアゴナルランが少なくて対処しやすいところにあったと思います。鳥栖のようにポジションチェンジを繰り返したり、ボランチが飛び出したりという攻撃の方が良いとは一概には言えませんが、ボランチより下の選手がアクセントとして攻撃のスパイスとなるような動きはできていませんでしたね。また、アンデルソン、難波、池元の突破が決まったときは形になるのですが、彼らが止められてしまったときにどのようにして形を作るのかというのが伝わってきませんでした。守備は組織的にできても、攻撃が個人能力に依存するのでなかなか勝ちきれないのかなとは思いました。

そんな中でも鳥栖の守備にミスは発生するのでありまして、ペナルティエリアのいわゆるデルピエロゾーンと呼ばれるところでボールを受けた池元に対する守備は1点入ってもおかしくないミスがありました。池元に対するマークは飯尾がついたのですが、彼は中央に下地がフォローに入ったのを見て、池元の縦への突破を防ぐ形で構えております。注文どおり、池元は飯尾のケアしているサイドである縦への突破を選択せずに、中央に切り替えしてきました。それこそがまさに池元に対する罠でありまして、下地がボールを奪うまさに"下地(したじ)"であったのですが、下地のチェックが遅れて池元に左足のシュートを許してしまいました。

攻撃では適度にボールを散らし、ポジションがぶれないことから守備のフォローも的確で、今回の勝利への貢献度が高い下地だったのですが、このミスだけは今後の大きな反省材料としてほしいと思います。必ずしもシュートブロックにスライディングに行けとは言わないのですが、シュートを打たせて室のファインプレーを呼び寄せたことは、下地としてはやってはいけないミスであったと思います。極端に言えば、このプレイによって飯尾からの信頼をなくせば、飯尾自身が個人守備にならざるを得なくなってしまってチーム組織が機能しなくなるということですからね。

鳥栖は攻撃に手数をかけているときに追加点がとれなかったのは今後の課題でしょう。圧倒的有利な状況で個人突破を試みてつぶされるのは決して賢いプレーではありません。シュートが打てるチャンスでパスを出してしまうのも賢い選択ではありません。その場の最適選択というのは結果論になりがちですが、結果的にチャンスを逸してしまっているわけなので、考えないといけないところでしょうね。

最後にひとつ。谷口は藤田と何が違うのかをもっと感じ取って、普段のトレーニングで身につけることができるように頑張って欲しいですね。谷口が鳥栖で戦っていく上で進むべき道は藤田になることだと思います。キムシンヨンではなく、藤田になる事です。鳥栖のサッカーでは、彼にクロスを合わせるわけでもなく、彼にスルーパスを出すのでもなく、彼が得点を取れる形に周りが動くわけでもない。得点者が誰であろうと、点数が取れる形を全員で作っていくのです。結果、今回は飯尾が決めましたのですが、そういうチーム構成でも藤田の得点が多いのは彼の動きに秘訣があるはずです。難しい表現ですが、ストライカーではなく、フォワードとしての動きをもっともっと吸収して欲しいと思います。

 

サポーターズミーティングに対する私見

2008年6月30日 17:20

それでは、先日行われたサポーターズミーティングの議事録をまとめてから筆者が感じた感想を記載します。

サポーターズグループのひとつが主体となってx2運動という活動を開始し、ひとりがひとりの友人をスタジアムに連れてくるだけで観客が2倍になるという構想の元、実際にビラ配りやスタジアムのビジョンでの告知などで活動が展開されていました。今回はその反省と次回へ向けてということでサポーターズグループから総括が発表され、意見を募ったという形です。

この活動自体は非常に素晴らしいと感じました。総括にもあったのですが、これまで集客をしようとするにあたってスタジアムの外へ向かって呼びかけていたものが、スタジアムの中にいる人に呼びかけて活動に協力してもらおうという形は、これまでの集客の呼びかけよりも、とっかかりが分かりやすくいいアイデアだと思いました。

ただ、総括と今後の展開の中でちょっと気になったのは、活動の主体となっているグループがせっかく今後の課題ということで悪い点をあげているにも関わらず、そこからもう一つ踏み込んでその課題を解決するために考えている行動計画がなかったことですね。課題点や問題点としてあげているということは、その課題がなくなれば活動の成功へ向けてひとつの前進となるはずです。ですのでせっかく上げてくれた課題に対しての解決方法案を提示してから、ミーティングで意見を募った方がよりよい活発な意見がでてきたのではなかったかなと思いました。

例えば、「一般客に当事者という意識を根付かせることができてない」という課題に対し、では当事者という意識を根付かせるためにはどうしたらいいのか?という解決案。また、議論の中で「ベアスタは雨でも観戦できるという告知の不足」という点が課題であるという件に対して、では屋根があって、雨の日でも問題ないと伝えるにはどうしたらいいのか?メディアを使うのか、それともドリームスのウェブサイトに掲載するのか?などの解決案。一歩進めて解決案を論議のスタートにするまでできていたらなとは思いました。

もうひとつ、集客の課題点として挙げられた内容がありましたが、ホントにこれらの課題が原因だったのかという追求を行いたいところです。このミーティングの中では、活動の告知、ビラ配り、ポスター掲示などが話題の中心となっておりました。中にはホークス戦と日程が重複していたから失敗したなどの意見も。ホントに周知徹底することだけで集客がうまくいくのか、今回は更なる告知の方法のみを中心的に議論しなければならなかったのか、という点に関しては筆者は少し懐疑的な意見を持っております。

言うなれば、「雨でも観戦できる事を告知できなかった」というのは原因にならないと思います。なぜならばx2運動の主体となります現行のスタジアム観戦者(連れてくる側)は雨でも観戦できることを知っているからです。だから連れてくる人に対して「雨でも見る事はできるよ」と言える土台は確実にあります。問題は雨が降って外出がおっくうになっても見に行きたくなる試合かどうかという点じゃないでしょうか。こうなるとサポーターの範疇ではなく、ドリームスやひいては選手たちの問題でもあるわけです。

また、確かに、活動について理解してもらう事も大事ですが、その活動を知った上で、実際に友達を連れてこよう、会社の同僚に紹介しようとしたときの具体的な行動方法についての議論が今回は希薄であったと感じます。x2運動において連れて来る人をどのようにして誘うのかという事を活動する主体にまかせていることが今回の集客が思ったように進まない原因のひとつではないのかという意見を一石投じてみます。

実際、ひとりがひとりの友人をつれてくるにはチケットという大きな問題があります。そのチケットを購入するのは果たして誰になるのでしょうか。これまでサッカーに興味のない人を誘った場合、よほど魅力的な誘い文句で口説かないと身銭を切ってサッカーにでかけようとする人は少ないのではないでしょうか。かといって、誘う側がチケットを買って提供するとなると、x2運動に対して積極的になれない人もでてくると思います。

今回は有料入場者ということを謳っておりませんので、あくまで観客動員という観点で話を進めますが、例えば、チケットの問題に関しては、筆者としては以下のような事を計画したらどうかなというアイデアがあります。

・ 個人や法人のサガン鳥栖後援会で無料チケットや割引チケットを持っている人から斡旋の協力をしてもらう。
・ 現在、ANAにおいてLove Soccer 2008という九州発着のANAの半券でサッカー観戦ができるというキャンペーンがあるので、友人、知人、会社の同僚などからANAの半券を譲ってもらって集客活動に利用する(搭乗者本人でないといけないなどの制約があるかもしれないので注意)
・ ドリームスに協力してもらい、x2運動の実施日限定で、ドリームパスポートを持っている人が友人を連れてチケット売り場に来たら当日券を半額にて提供する。

などなど。集客のために利用できるものはこの他にもいろいろとあるかもしれません。こういったものを活用すれば、チケット代を比較的安価に抑えられるので集客活動の糧へとなるのではないでしょうか。

また、誘い方の指針なるものがあってもいいのかなというのはあります。これまで興味のなかった人を誘おうというのにはそれなりの労力がかかります。サッカーの魅力や、サガン鳥栖の魅力、スポーツの楽しさ、スタジアムでの食事、などなどみなさんが鳥栖スタに来て楽しいと思っている事を、誘う人に伝えられるようなテンプレートを準備すれば誘う際の指針になると思います。

今回の総括の中で「サテライトの愛媛戦でビラを配ったときは好感触だった」という意見がありましたが、これはごもっともだと思います。なぜならば、サテライトの試合を見に行くくらいサガン鳥栖が好きな方に対するPRだったからです(笑)でも、これらの方が一体どれだけの方を連れてくることができたでしょうか。

このプロジェクトの成功が見えづらいのは、x2運動の結果、観客動員がどれくらい動いたかというのがわからないところです。ですので、たとえばビラに対して番号を振っておき、その番号に対してどこで配ったものかを管理しておく。そして上記の案の中でチケット半額案がありますが、x2運動チケットを購入する際にはビラを持ってきたら半額にするという形にしておけば、どこで配ったビラが一番効果を発揮したかが一目瞭然になります。

集客活動という大変な目標に向けて、活発的に運動を展開しているサポーターズグループには頭が下がる思いです。だからこそ、せっかく始めた運動であるので、成功へ向けて一歩ずつ課題をつぶしていき、一般客に浸透させて行くことが大事であると思いました。そういう意味で行くと、ミーティングで課題として上がっていた「一般客に当事者という意識を根付かせることができてない」の課題解決が一番難しいと思います。ただ、ここがクリアされた時には観客が爆発的に増えるきっかけとなるかもしれません。筆者としては今回の議論の中心はここであってほしかったという思いはあります。

また、「集客活動実行委員会」というものを設立されるみたいですが、今回のミーティングでは具体的な活動計画や活動体制は発表されませんでした。具体的な活動活動計画は今後また発表されるのだと思います。「集客活動実行委員会」に関して、身内同士でやり遂げるのではなく、グループ内外に広く公募する形になっているので、多少細かすぎるのかもしれませんが、以下の点を明確にしたらよりよい委員会になるのではないかと思いました。

・ 委員会の対象者・入会基準
・ 委員会の人数
・ 委員会の会長・役員等々
・ 委員会の予算・会費等
・ 委員会の活動内容
・ 委員会の活動回数
・ 委員会の責任範疇
・ 委員会で計画した活動の依頼(ビラ配りなどを委員会以外の方に協力していただく時など)
・ サガン鳥栖後援会とのすみ分け・連携
・ x2運動などの他の集客活動とのすみ分け・連携
・ サガンドリームス集客担当とのすみ分け・連携
・ サガン鳥栖を取り巻く図の説明における輪の対象者について(ステークホルダーの明確化)
・ ステークホルダー同士の連携・活動方針

ミーティングの場でも週に何回活動があるのでしょうか?と早速質問が飛んでいましたからね。そこを今から決めますというのではなかなか踏み込みたくても踏み込めないのではないかと。いつもの仲間同士の会では終わらせたくないという意志が見えましたので老婆心ながら提言してみました。

ただ、最終的にはx2運動に限らず、恒久的に観客動員を増やすためにはどのようにしたらいいのかという点が大事になるんでしょうね。そうなると、もうサポーターだけの枠組みだけではどうしようもありません。最終的には、サガンドリームスの社員が頑張ってもらわないといけない部分となってきます。ひとつのイベントとして終わらせるのではなく、ムーブメントとしてやっていきたいとサポーターズグループの方が語っていましたが、そこまでやれるのならば素晴らしいことだと思いますが、実質はサガンドリームスが主体となってやらなければいけない事ですよね。

前回のサポミでも筆者の私見として営業力の問題について挙げております。今回もドリームス側から具体案は何も出されないままでした。今回のサポミがx2運動の結果報告が主だったという点を抜きにしても、ドリームスの考えとして何かしらの案がでてもいいのではないかとは感じましたね。ここのところ、サポーターまかせな面が多く現れているような気がして気になります。

費用の負担に関してサポーター側からお願いされておりましたが、費用を使ってやるからには費用対効果を定量的に算出しないと会社から資金もでないでしょうし、かといって、サポーター側から巻き起こった事に関して我関せずというわけにはいかないでしょう。それがチャリティーオークションだったとしても、選手の資産を切り売りするわけですからね。

結局、費用をかけるということは広告するのと変わりはないわけですから、どこにお金をかけるのかというのはドリームスの中でも検討しなければならないところでしょう。インプット以上のアウトプットを得る事がいわゆる生産性が高いという事なのですが、次回の続x2運動が高い生産性を上げる事を心から願っておりますし、筆者も活動に協力するために誰か友人、知人、親類を連れてこなければならないと感じました。

安全なスタジアム環境についてですが、これはサポーターひとりひとりが気をつけなければならないことではないでしょうか。仙台戦で相手ゴール裏に乗り込んで行った事件などありますが、ひとりひとりの自覚の問題です。また、原因があるからこそ結果があるわけでありまして、原因の発生を抑える事も重要ですし、原因から結果へと導かれるとしたらその導線を未然に抑える事も必要です。処罰に関してはその内容いかんによるのでしょうが、決して鳥栖側が原因にも導線にもならない事を願います。

最後に、サポーターズミーティング恒例となっているおもしろメールの紹介のコーナーがありました(笑)

開催の日時についてのドリームスの回答は、草津戦を引き合いにだされていましたが、なぜこの週にしなければならなかったのかという理由としては希薄すぎます。別に熊本戦の次の日の6/22の日曜でもいいですよね。また、何名かの人間にリサーチした結果、平日の夜でもいいということになったというのも、その何名かというのは不特定を対象にしたリサーチではないでしょうから、結局身内で決めたというあらぬ疑念を持たれるところだと感じます。まあ、こう言ってしまっては身も蓋もないのですが、日程に関しては予め告知しているわけですし、ドリームスに完全に非があるわけではないので、「余計な事は一切言わないで玉虫色にしてやや謝り気味な姿勢」というのも一つの手ではなかったかとは思います(笑)

旧応援歌の復活については、今の主体となっているサポーターグループが現状で最適だと考えている曲で応援を繰り広げてらっしゃいますので、それは暖かくサポートしていくべきなのではないでしょうか。メインスタンドで拍手ができない、合いの手を入れる事ができないというならば、応援についてのサポーターミーティングなども開催されている(ドリームス主催でも開催されているはず)のでその場で再度意見をだされたらいいかもしれませんね。

一方、懐古主義でらっしゃるかと思えば、マイシャローナは古いという話もあっておもしろい方ですね(笑)古くから続いている伝統ではありませんが、マイシャローナに関しても踏み入れる事ができない聖域のようになっている部分だと思います。だからと言ってこのままの状態にするのが適切かといえばそうでもないのかもしれません。そこまで深く思われているのであれば、対案ではありませんが、このような曲だったらどうでしょうかみたいな具体案をだしてから再度提案してみるのもいいかもしれませんね。

ダンマクに関しては川村氏がおっしゃった内容が回答として適切だと思います。いろいろな方がいろいろな思いを持ってダンマクを掲示してらっしゃいます。攻撃性があったり、不愉快に思われたりするのはなるべく掲示しない方がいいのでしょうが、こればっかりは受け取る人によっても様々ですからね。難しい所です。

...と、以上のような事を思いながらサポーターズミーティングに参加しておりました。上記の意見を現場で発することもできたのですが、会議のせっかくの流れをとめかねない意見もありましたし、ましてや限られた時間の中でこれだけの長い持論を展開することが憚れましたのでBlogにて掲載させていただきます。

ザスパ草津 VS サガン鳥栖 (テレビ観戦)

2008年6月29日 14:54

ひとつの油断、ひとつのさぼり、ひとつのパスミス、ひとつのトラップミス。

それらのひとつひとつの積み重ねがいつかはおおきな結果として跳ね返ってきます。

コーナーキックにしたくないばかりに、サイドにクリアしようとしたが、そのボールがクリアできない。

その結果はやむを得ないにしても、クリアできないならば次の相手のアクションに対して身構えなければなりません。

ましてや、自分がいるばかりにオフサイドがとれない位置にいるにも関わらず、つったって、マークをさぼって、フリーにしていた後藤にボールが渡ると簡単に飛び込んで交わされてシュートを決められる。あまりにお粗末なプレーでした。

たまたま日高がクローズアップされましたが、冒頭に書いたように全体のひとつの油断、ひとつのさぼり、ひとつのミスの積み重ねがここに現れたのではないでしょうか。カウンターはその前のコーナーキックで簡単にキーパーにキャッチされるボールを蹴った義希のプレーから始まっていますし、決めるべきところで決める事ができない、攻撃陣も然りです。

きついのは相手チームでも同じです。疲れている中でも如何に集中力を保ちつつ試合に立ち向かえるのかという事をもういちど見直さないといけないですよね。

全体的には序盤から守勢に回りすぎてあまりに全体が間延びしていました。ロアッソ熊本戦と同じですね。熊本には勝つことができましたが、草津はそれを許してくれませんでした。それがいまの順位を表しているのでしょう。

パスミス、シュートミス、クリアミス、トラップミスをひとつでも多く減らさない限りはいまの順位の壁を崩すことはできないのではないでしょうか。練習あるのみです。

サガン鳥栖サポーターズミーティング(2008.06.27)議事録(抄)

2008年6月28日 11:58

サガン鳥栖のサポーターズミーティングに行ってまいりました。

参加者はそこまで多くなかったのですが、沈黙の時間は少なく、それなりに意見はでたと思います。前向きな活動や自主的な活動が発足したのは素晴らしいことであり、その行動力に感銘すると同時に、意見が多く飛び交った割には概念論や精神論が多くて実効的なアイデアが生まれてなかったように思えます。特に、問題点や課題点を解決するための具体的な手法や手段に関しての論議がなかったのが残念でした。その件に関しては、次のエントリーにて筆者の意見を述べます。

ここでは、まずは議事録として掲載します。尚、毎度ながら完全にメモできたわけではないので、妙録となっている事をご理解、ご諒承よろしくお願いいたします。

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サガン鳥栖 サポーターズミーティング on 2006.06.27
時間:19:00-21:00
参加人数:開始直後20名ほど、終了時40名ほど。

<議題>
1.集客について
2.ブリヂストンデーについて
3.オフィシャルツアー
4.安全な観戦環境について
5.その他

永井氏挨拶:
平日にも関わらずお越しいただいてありがとうございます。
リーグも半分が終わり11勝3分7敗で選手たちも頑張っております。
後半戦も厳しい戦いになると思いますが、サポーターの皆様の応援が必要です。
スタジアムを盛り上げる話、もっとよりよいスタジアムとなるような話をしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

---ここで今年度からサガンドリームスに入社(参画)して集客に関わる活動をされている3名の挨拶あり---

■議題1.集客について

川村氏:
今日の1番の主題。活発な意見交換をしたい。
本日皆様に聞くのは、日頃からクラブに関わって知恵と体力を使って集客運動にご協力いただいている皆様だから。
5/31から行われたx2運動については、企画の概念、ネーミングなどありがたい運動であった。
ここで、更に運動の理解度を高めて、活動を拡大していきたい。
今回の活動の発起人となったサポーターグループ「ノルド」に説明をしていただく。

Nord代表:
企画をやり始めたのだが、いろいろな意見を出してもらって活動を広めたい。
携わったメンバーが仕事で遅れているので報告が小出しになるがご容赦いただきたい。
まずは、報告担当のメンバーから。

注:Nordの担当も複数いるようで、何名かが報告・発言していた

Nord担当:
チームの観客動員が伸び悩んでいる。平均が6000人前後でサガンドリームスが掲げている1万人という目標から4000人も足りない。これがきっかけとなってx2運動を展開しようと思った。友達を一人でも誘うことができれば。当日は雨の影響もあってお客さんが思うように伸びなかった。総括としては...

良い点
・ x2運動の認知にはある程度成功したと思う。
・ Nordという団体以外の参加者が多く、遠くは在京のかたの協力もあった。
・ 各種メディアなどから活動内容が素晴らしいと評価、理解を頂いた
・ スタジアム外ではなく、スタジアム内からという新しい形による提案ができた。

悪い点
・ 情報の発信が不足している
・ メディアはある程度協力いただいたが、スタジアムでの直接の告知はアビスパ戦とサテライトの愛媛戦のみであった。
・ スタジアムの人たちへの更なる展開が必要
・ 一般客に当事者という意識を根付かせることができてない
・ ベアスタは雨でも観戦できるという告知の不足
・ 観客動員の目標数値がなかった
・ 告知の活動期間がなかった(Road to 25000と同じ課題)

以上が報告内容。意見があればお願いしたい。

一般:
ゴール裏にいます。福岡市から来ています。x2運動のときはYahooドームでホークスの試合があった。ホークスとかぶらないようにはできないのか。野球の観戦者もとりこめるようにしたらどうか。

一般:
すべてのサポーターに活動して欲しいと言っておきながら行き渡っていない。登録サポーター制度などを利用して告知する手はなかったか。

川村氏:
次回以降は展開していきたい。

一般:
今回活動に関わったものです。活動して思ったのは、アビスパ戦などは試合内容が悪かったので告知内容のビラなどを配りにくかった。次の日のサテライトでは感触はよかった。試合内容の運はなかったと思う。秋葉原の事件の影響はあったかもしれない。当日のゴール裏はいつも見ない人が来ていたと思う。

サカクラ氏:
今回の活動で手ごたえは?

Nord代表:
手ごたえとしては、観客が増えなかったので...。良い部分と足りない部分があった。サテライトでは手ごたえはあった。

Nord担当:
ビラを配っていて手ごたえはあったけど、現実は甘くなかった。

サカクラ氏:
当日は山形と仙台のダービーが15000人、セレッソと甲府が13000人、広島が6000人、鳥栖はその次であった。課題点を解決する方策は?

一般:
野球はホークスとアビスパの協力はある?日程をずらすなどいうことはないか?

サカクラ氏:
野球は年間60数試合、サッカーは20数試合、日程がかぶらないように調整しているとは考えにくいが、かぶったときの対策は何かあるのかもしれない。

一般:
ポスターやビジョンをスタジアムの中で発信すること、選手に呼びかけてもらうことなどが必要なのではないか。イベント情報が出るのが遅い。

一般:
告知が一ヶ月しかなかった。x2運動をこの回で終わりではなく、今年1年間はすべてx2運動の気持ちでやりたい。継続は力なり。

川村氏:
クラブがある限り継続していただきたい。鳥栖ならではの動き、うねりを他のクラブに見せたい。今後の取り組みに期待している。Nordが先導してみなさんで肉付けしてもらえれば。

Nord代表:
この後の取り組みは担当が。

Nord担当:
観客動員に貢献しようという気持ちで毎回のイベントではなくムーブメントとしてやれればいいと思う。ビラを配ったりポスターを貼ったりは続ける。x2運動をサガンティーノ全体でやりたいので協力をお願いしたい。

Nord代表:
今後は続x2運動としてやっていきたい。サポーターの方でクラブのために集客活動をやりたいという委員を募集している。仙台戦から活動を開始したい。まずは9/20のブリヂストンデーに向けてやりたい。11/9を目標に1万人を目指したい。

--ここでホワイトボードで図解説明--
サガン鳥栖を中心として、周りをサポーター、クラブ、選手、スポンサーなど取り巻き同士で連携していくという形

一般:
その委員の活動は?具体的に週に何回などの会合はあるのか。

Nord代表:
いまから「集客活動実行委員会」として決めていく。活動をNordだけにしたくない。

サカクラ氏:
その活動に関してはとりまとめた形にして再度告知を行ってください。

一般:
露出する上で選手を利用する手はないかと思う。ロアッソはBlogやウェブサイトを利用してやっている。また、小郡のケーブルテレビの取材で現場と行き違いのいざこざがあったと聞くがうまくやっていけたらと思う。

サカクラ氏:
ツールや手法論としてまとめて告知して進めていければと思う。

■ 議題2.ブリヂストンデーについて

川村氏:
9/20の熊本戦がブリヂストンデー。BSから素案が出てきてやりとりをしている。BSもサポーターに理解(聞き取れず?)がある。お祭りとして集客デーのような形で企画したいと言っていただていている。具体的には...

・ ブラスバンド
・ F1の展示
・ 抽選会
・ 観戦型、参加型のイベント

動員目標2万人を目指したい。BSの素案に対して具体的な意見というのは今日告知したことなので難しいかもしれないので、一旦持ち帰って考えて欲しい。

サカクラ氏:
実は、Jリーグのイレブンミリオンの担当者に来ていただいている。佐藤様より意見をいただきたい。

佐藤氏:
Jリーグ事務局、イレブンミリオン担当です。
大勢のお客様に来て楽しんでもらうのは世界中のすべてのクラブの悩み。現在プレミアリーグのウェブサイトを見るとシーズンチケットの更新をお願いする告知がでている。Jリーグも満員の特効薬はない。ひとつひとつやっていけたらと思う。皆さんも僕らのクラブとして考えてもらっているなと感じた。幸せなクラブだと感じた。Jリーグもバックアップしていきます。

■ 議題3.オフィシャルツアーについて

西鉄担当:
オフィシャルツアーに携わって4年目。福岡、熊本、丸亀など非常にお客さんが多かった。今年の後半も広島、大阪などあるので盛り上げて行きたい。これまでサガンティーノの同行などの案も考えたが、みなさま方にオフィシャルツアーに対する意見があれば聞きたい。

---意見出ず---

サカクラ氏:
意見がないようなので、思いついた人はクラブを通して伝えましょうか。

Nord:
8月の広島戦はサポーターの力が必要なので盛りあげて行きましょう。

一般:
ロアッソ戦は久留米市からバスが出た。バス1台を貸しきった。久留米からスタートするツアーバスも出して欲しい。

西鉄担当:
2年前までは久留米発もあったがいまはない。8月末のアビスパ戦の際にはツアーバスを久留米からも出したい。

■ 議題4.安全な観戦環境について
川村氏:
Jリーグでは4月、5月と不祥事が重なった。5/23に共同声明をあげたので読み上げる。

---読み上げ---

これらの内容をクラブとして取り上げて生きたいのでご協力とご理解をお願いする。ただ、事件の背景はこれまでの経緯などにもある。Jリーグセキュリティ委員会に行った際、資料映像を見た。資料映像を見て2つ心配事を感じた。

一つ目は、ガンバとレッズの試合での事件。ガンバの隔離ゾーンは開始前からもからかいや威嚇に似た行為が緩衝帯を挟んだ向こう側に対して行われていた。緩衝帯の向こう側には通常は家族連れがいる。ガンバのサポがからかっていたのは所謂コアサポーターではない。なぜ一般のお客さんに対してそのような行為を行ったのであろうか。攻撃対象(応援を張り合う対象)は相手のゴール裏であるべきでだが今回の行動は理解できない。

野次や水風船をそもそも持ち込んだこと自体がおかしい。サポーターの皆様には表現がおかしいが一般のお客様に迷惑をかけて欲しくない。モラル、ルールがない状態になっているし、おかしな事態ということを理解してほしい。

もうひとつは、海外でのトラブル。
メインスタンドの入り口がスタンドの上にあるスタジアムで火災が発生した。出口へ急ごうとしたが、煙は上に上がってくるし、試合中であったので出口がまだ施錠されている状態で煙に巻かれて死亡者がでるという事件があった。鳥栖も昨年、雷で中止になる事件があった。運営スタッフとして安全を考えなければならないと感じた。

警察からお話があって、スタジアムのように人がたくさん集まる場所は楽しみも作るけど、危険も作る。群集心理を分析、理解することが問題解決につながる。

--群集心理の説明--
軽薄性、無責任、直情型、付和雷同、暴力性を伴う。

これらの内容に関しては、サポーターが協力すればある程度被害が最小限の抑えられるのではないか。Nordは応援やブーイングなどを先導しているので、率先して抑止力を発揮していただきたい。一般の方すべてが群集になる可能性がある。

観客規模が大規模でないといえども、1000人集まって先頭の人が転んでしまうと、上を歩いていったら簡単に圧死してしまう。加害者はその気持ちはない。

サカクラ氏:
自覚するにしても難しい。水風船を持ってきたりするのは明らかに確信犯。対応策、実際に遭遇したらどのようにしたらよいか?

川村氏:
警備員がいるので伝えて欲しい。直接注意してトラブルが拡大したり、注意した人に被害があってはいけない。相手に直接言わないように。

一般:
アウェーの熊本戦で勝ったときに誰かが「ゲームオーバー」というダンマクをだした。相手を挑発するような行為はいけない。相手の挑発にも乗ってはいけない

サカクラ氏:
基本的にはダンマクは個人の責任であると考える。

一般:
事件が起きたらけんか両成敗にしたらよい。ホームではしないけどアウェーではやりっぱなしという心理もある。レッズもガンバも制裁金があったのでよかったと思う。ホーム側のみを罰する形にすると、我慢が生じるのはいずれ爆発の可能性がある。

一般:
犯罪予告があったときの話だけど、試合とは関係ない、サッカーとは関係ないところでの攻撃がある。クラブとしてネット上の監視はできないか。

■ 議題5.その他

一般:
BSデーは運動会シーズン。集客に影響があるのでは。ダメ元でも周辺の教育委員会などに働きかけてみてはどうか。

Nord担当:
x2運動でチームにお願い
・ アビスパ戦でオーロラビジョンで告知していただいたように今後もやってほしい。
・ ビラ配りでサガンティーナや選手の協力を仰ぎたい
・ カンパしてビラなどを作っているが、今後チャリティオークションのような形で資金援助をお願いしたい。
川村氏:
告知の件はOK。あとの2点はチーム内で検討する。

サカクラ氏:
ここであるサポーターよりメールで頂いている意見を読み上げる。

1.サポーターミーティングの日時
開催は土日にならないか。金曜の夜ではこれない。

2.旧応援歌の復活
私は10年来のサポーターであるが、太鼓のリズムに合わせて拍手ができない。昔の曲の方が一体感がでる。

3.俺たち正直田舎者というダンマクの撤廃
田舎者と呼ばれるのが苦痛。蔑まれる対象となっている。50人の友人から笑われたし、ドリームパスポートを購入してもいきたくなくなったという人もいる。500人の機会損失が生じているのではないか。動員が伸びない理由だと思う。横断幕は選手を鼓舞するものであってほしい。

4.DJ YUYAについて
ナックのマイシャローナは古すぎる。彼らもこの曲以外売れていない一発屋なので鳥栖の試合には不向き。

川村氏回答

1に関しては以前も相談した。(開催日は)クラブにまかせるという意見であった。リサーチの結果、平日の夜となった。今回は日曜に草津戦があるので土曜日に移動する人の事を考えるとこの日になった。今後も土日祝で開催することを考える。

2に関しては10年前の曲を知らないので...。どの曲に対して言っているか分かりますか?

一般:
Pride of TOSUではないか?拍手の合いの手がはいる。

川村氏:
曲に関しては、クラブとしての意見はありません。

3に関しては、そのダンマクを出している人も意思があって出している。宗教、営業行為などの記載がないという、Jリーグのルールにのっとっている限りは認めている。ただ、ダンマクは鼓舞されるもの賞賛するものであるべき。表現は自由だけど相手を傷つけるものであるかどうかは考えて欲しい。

4に関しては、昔から流れているということで定番や安心感というものがある。YUYA氏に代わる個性はいない。決まりのものに関しては部分的には新しいものに変えていくのもいいかもしれない。意見は取り入れる。

サカクラ氏:
今後もいろいろな意見、要望をだしてください。

以上。

 

ロアッソ熊本 VS サガン鳥栖 : サガン鳥栖 VS 愛媛FC

2008年6月26日 14:49

2008-19 ロアッソ熊本 VS サガン鳥栖 (KKウイング)
2008-20 サガン鳥栖 VS 愛媛FC(ベアスア)

二つの試合を振り返ります。

まずは、熊本戦。激しい雨の中、行き帰りの移動で往生したでしょうが、無事に皆様たどり着けたでしょうか。公式のツアーバスもなんとか無事に行き帰りできたとのことでよかったと思います。特に帰りは100m先も見えないくらいの視野の中、運転手の方は大変おつかれさまでした。

さて、試合を簡単に振り返ります。

雨の中の試合だったとはいえ、双方ともに攻守の切り替えが遅く全体的に間延びした展開ではありました。その一因は熊本の攻めの時のサイドの張り出し方にもあるのではないかと思いました。熊本は守備の時には4-4-2を引いていましたが、ボールを持ったときには、松岡が左サイドに張り出して4-3-3のいわゆる3トップのような形で臨んできました。

熊本のこのポジションに対応するべく、鳥栖のサイドの選手が自陣の低い位置でケアすることが多くなってしまいました。熊本が両サイドにまずはボールを渡すところ(ロングボールも然り)から始まりますので、ボールを奪うところ(奪おうとしかけるところ)がサイドになってしまいます。必然的にそこに人が集まるわけですが、そこボールを奪った際にあいている逆サイドのオープンスペースを使えなったことが鳥栖の攻撃の手詰まりになってしまいました。オープンスペースを使う攻撃につながらないのは、前を向いてボールを受けることができないのもありましたし、鳥栖のディフェンスラインは足元の技術に難があり、フィードが苦手であるという点もありますね。

また、衛藤、鐵戸という鳥栖のボランチはスペースをケアするというよりは、どうしてもファーストプレスタイプになってしまうので、前線でプレスできているうちはいいのですが、守勢に回ってしまうとディフェンスラインにひきずりこまれて、中盤を埋めながらポジショニングで奪う守備ができていません。そのあたりが互いのチームの間延びにもつながりました。

フォワードに長いボールを蹴って走らせる事も多く、ますます間延び気味になっていたので、思い切ってディフェンスラインをあげる戦い方ができれば全体のラインが上がってコンパクトに保てたかもしれませんが、鳥栖はオフサイドトラップをかけるのが苦手ですからね。相手が3トップ気味になった際のサイドの対応と中央のバランスそのものに難があったのかもしれません。

とにかく熊本戦はなんとなくチーム全体が停滞したまま終わってしまい、勝ち点3だけが収穫だったという感じでしたね。

そして愛媛戦。

愛媛戦はボランチが衛藤から義希に変わったことでカバーリングという概念が衛藤よりも強く現れました。そこが熊本戦よりも前半の入りでプレスが効いて更にバランスよくセカンドボールも拾えたところだったと思います。中盤のスペースを埋めたり、ディフェンスが上がっていった際にラインにはいってポジションが崩れないような動きができるのは彼の見えない特徴でもあると思います。

ポジショニングの意識というのは、非常にこの試合は意識が高いなという点がありまして、たとえばオーバーラップしていた選手がそのまま前線に入って代わりの選手が守備に入るという場面が熊本戦よりも多く見受けられました。キムシンヨンは相手の早いリスタートに備えて、チャンスを逸した後に自分のポジションに戻らずに自らが中盤に入り、前線までボールを追いかけた廣瀬(高地だったかな?)と意志を確認しあってポジションを元通りにできる時がくるまで前線に戻るのを控えている場面もありました。守備は、人に対する強さも必要なのですが、そもそも、そういう状況を作らせないためにスペースをつくらないという全体としてのバランスも重要ですので、この判断はよかったと思います。

ただ、熊本戦と変わらなかったのはバイタルから相手が入ってきたときのマークがぼやけているところ。完全マンマークではないので受け渡しのタイミングや攻守の切り替え時などのマーキングに問題が発生するのは当たり前なのですが、その割には人をはずしてしまう確率が高かった。対人守備で補ったり、シュートが室の正面(室のポジショニングを褒めるべきでしょうが)という幸運もありまして失点は1つだけになりましたが今後の不安材料ではあります。その失点もこぼれ球とは言え、クロスを上げる選手は完全にフリーでしたからね。ただ、監督は藤田のミスとはっきりと言ってましたね。

攻撃面では、廣瀬はこれまでの試合にも増して、ディフェンスラインの裏に対してダイアゴナルランで中央に入ってくる回数が多く、チャンスを生み出しておりました。そこに対して長いボールが正確にはいればチャンスも増えたのでしょうが、惜しかったねというキックや、また、キックが正確に行ってもトラップができないという、やはり基礎技術の未習熟が得点につながらない場面がありました。この辺りは再三再四言っておりますように練習あるのみですね。

走力という点では熊本戦と違って全力を出し切る戦いができていたし、スタジアムで見て非常に熱くなりました。高地の先制点も藤田が全力でディフェンスやキーパーに対してプレスをかけた結果でしたし、廣瀬のアシストもその前に出そうなボールを全力疾走で拾えまた事に尽きます。キムシンヨンも前線へのボールに対して、よく追いかけていました。後半になるとその走力が疲れに代わって全体的なプレスの緩さにつながっていましたので押し込まれる要因になりました。そのあたりをどう凌ぐかが今後の夏場を迎える際のポイントでしょうね。リードしている状態であればカウンター作戦に切り替えるのもひとつの手だと思います。そのカウンターでもある程度人数をかけてシュートまで持っていかないと、変な形での逆襲を食らいますからね。その辺りに関しては全体の意志の統一が必要ですね。

最後、谷口の最後のシュートは決めてほしかったですね。ゴールで幕切れだなんてなんて素敵な劇場だって感じでしたが、残念ながらはずしてしまって溜息のままいつのまにか試合が終了してしまってから歓喜の声に変わったのは微妙な気持ちでしたね(笑)

スポンサーに対する敬意

2008年6月20日 17:16

応援は、選手たちが頑張ってくれるために行うものです。もちろん、サッカーというのは(筆者にとっては)あくまでも趣味の一環でもありますので応援をすることによって自分が楽しめれば最高ですし、チームも勝ってくれたらそれ以上に言う事はありません。チケット分以上の対価を頂いて大満足でスタジアムを後にすることになります。

筆者は、応援の時に歌を歌うのは大好きです。チームの色と味というものがありますので、選手たちも特にアウェーなんかで自分のチームの歌が聞こえたらサポーターも見ているから頑張ろうとか、自分のコールが歌になったらうれしいな等というそれぞれの思いはあると思います。

もちろん、歌を唄わずに拍手と溜息だけで包まれる静寂な感じの雰囲気もいいと思います。今年、経営問題や監督問題等で、仙台戦にて応援をボイコットした際の博多の森の雰囲気は、一般のお客さんから自然の沸き起こる拍手の渦で、選手たちが戦おうと自然に意気に感じる瞬間が作り出されていたと思います。それこそチームとサポーターが一体になった瞬間を見た気がしました。こういう雰囲気もいいものです。

さて、その応援を一番頑張っているのはやはりゴール裏の方々だと思います。本人が好きで行っているのかもしれませんが、毎試合アウェーに行かれている人なんかをスカパーで見ると、すごいなと感心してしまいます。ですが、湘南戦にてちょっと思うところがありましたのでこのエントリーを上げてみます。

筆者は、試合前でも応援で歌を歌う事はいい事だと思います。チームを盛り上げ、観客を盛り上げ、そして戦いの火蓋が切られるのを待ちきれないばかりの気持ちにさせてくれることもあります。ところが、選手が入場してきてからイベント事やセレモニー事があっているときにまでその様子を無視して歌い続けるのはいかがなものかと思いました。特に、今回の始球式においては、湘南サポーターは応援をやめて、中には始球式後に拍手をしていた方もいらっしゃったので尚更です。

実際、セレモニーをやっている立場の方の身になると、スポンサーとしてお金を支払っているチームに始球式として呼ばれたのにも関わらず、スタジアムを見渡すと始球式を無視されるような形で歌を歌われていたら寂しい思いをするんじゃないかと思います。

スポンサーと言っても、完全に無償の愛のみでお金を出していただいているわけではないと思います。サガンドリームスの営業員がどのような提案を持って行っているかは分からないのですが、彼らの熱意と努力によって、決して好景気でもない中、宣伝費用や広告費用、地元に対するアピールの一環という名目で費用を出して頂いていると思うんですよね。ですので、サポーターもスポンサードしてくれたこと、企業のPRをサッカーを通して行ってくれたのは無駄じゃないですよ、という意味で何かしらリアクションを見せてもいいのかなと思いますし、スポンサーのみなさまに対して敬意を払うのはサポーターとしては当然の事ではないのかなと思うのです。

我々はチームに対して、様々な要求をしております。サポーターミーティングに出られたらわかりますように、各自がいろいろな意見を持っており、また、その意見をチームに伝えております。だからこそ、逆に今度はサポーターがチームが営業活動をしやすいように支えてあげるのもいいのかなと思います。ギブアンドテイクではないですけど、互いにチームのために自分たちが何をできるのかという事を考えながらやっていけばいいのかなと。

もしかしたらありえない例なのかもしれませんが、今回の例で行くと始球式の際に名村造船コールをしたってバチはあたらないと思いますよ。スポンサーの屋号をコールすることは感謝の気持ちを伝えるひとつの表現方法ですしね。

昨年、福岡サポーターがアクエリアスやコカコーラのペットボトルをピッチに投げ込んだり、アクエリアスのボトルを蹴りあげる選手の姿を見ていた事によって(もちろん、営業状態などの様々な要因が重なったからというのもあると思いますが)胸スポンサーの撤退につながっていったという噂もあります。これが事実だとしたらもっとも悪い例だと思いますが、決してこのようなことのないように、スポンサーを大事にしつつチームと関わっていけたらいいなと思いました。

 

サガン鳥栖 VS 湘南ベルマーレ

2008年6月16日 14:35

2008-18 サガン鳥栖 VS 湘南ベルマーレ (ベアスタ)

第1クールの好調さとは裏腹に第2クールに入って苦戦が続いている両チーム。連敗を先に脱出するのはどちらのチームかという昇格を狙っているチームとしては多少さみしい精神状態での戦いだったのですが、第1クールに打ってきたような奇策をとらずに正面からぶつかった鳥栖が、チーム状態の回復しきれない湘南を完封で下しました。課題点は残るゲームであったのですが、勝ち点3という大きな薬と自信を得た事は今後の試合に大きく作用するのではないでしょうか。

鳥栖は怪我のために高地と義希が試合に出られず、さらにはレオナルドが前半早々からピッチから去ってしまうという緊急事態。しかしながらこのハプニングを十分に補ってあまりあるプレーを鐵戸と廣瀬、そして交代出場の山城が見せてくれました。

鐵戸の一番の魅力はキックの精度が高いこと。クロスやシュートを思う所に蹴る事ができない選手が多いサガン鳥栖の中で、意外性はなくとも目の前のプレーを着実にこなせるという点では、いまの鳥栖に一番必要なプレーヤーだったのかもしれません。前半には中央から左足で強烈なミドルシュートを放ったり、後半のカウンターでは中央の谷口へ丁寧なクロスをあげたりといいプレイを見せていました。パスミスが少ないというのは、もちろん相手にボールを渡さないということでカウンターのリスクも減りますし、全体の押上が徐々に効いてきますから波状攻撃にも繋がります。サッカーをする上で当たり前の事ですが、味方に正確なボールを渡すという重要な役割を着実にこなしていました。PKを獲得した飛び出しも見事でしたね。

廣瀬は久しぶりの出場で、前線とのコンビネーションにやや不安がありましたが、攻撃が魅力である選手という部分をそのまま発揮してくれていましたね。サイドでボールを受けてディフェンスとのマッチアップになった際には、必ずと言っていいくらい目の前の相手に勝ってクロスを上げておりました。ゴールに繋がったわけではないのですが、サイドでの相手との力関係を優位に進めるために必要なプレイであったと思います。このプレイがあったからこそ加藤の自由さをなくさせましたし、鈴木がオーバーラップで前線まで飛び出せる回数を減らす事ができました。ポゼションを前の方に取るという役割は十分果たしてくれました。

山城は前回の湘南戦で悔しい思いをしたので今回の勝利は爽快であったと思います。今回は彼はマンマークではなかったので攻撃の時に自由に力を発揮することができていましたね。彼も広瀬と同じく個人で勝負できるタイプでありますので、一人でボールを持った時に攻撃にスピードを加えることができていました。積極的なシュートやしかけもありましたし、守備においてもさぼることなくボールを追い回していました。レオナルドの穴を十分に埋めていましたね。

前線の二人は、連勝中でも連敗中でもこれまでと変わらないハードワークを見せてくれたと思います。特にキムは体にキレがでてきてドリブルでのしかけが非常に楽しみになってきました。あとは中央にいる選手がしっかりと決めてくれればキムが更に気持ちよくプレーができて、またそうすることによって彼のゴールも見られるのではないかと思います。キムのサイドの突破と中央への折り返しは見事に攻撃の核となっております。また、藤田の運動量も圧巻でしたね。

谷田は彼の持ち味が試合を増すごとに発揮できていますよね。サイドからのロングボールが正確であり、ドリブルでの仕掛けや度重なるオーバーラップなど、段々とチーム戦術に慣れてきたと思います。最初は山城と合わない場面が多かったのですが、途中からいいタイミングでの動きが多くなってきましたね。

キムと交代して入った谷口はせっかくのチャンスをはずしてしまって少しもったいなかったですね。あの鐵戸のクロスをしっかりと決めていれば試合を決める事ができていただけに本人も悔しかったでしょう。筆者としては、谷口のようなプレーヤーはチームが守りの時間に入ったときのカウンターでは一人で攻撃できるタイプではないので、あの位置にドリブルからシュートまで打てる石田を持ってくるのも手でなかったのかなという思いはあります。一人で前線でボールを受けても味方の上がりを待つだけで機会を失ってしまう事もありましたしね。ただ、相手のパワープレイやセットプレイで対抗する高さも必要ですし、何よりも、彼自身の成長のために、この大事な試合でのクローザーとしての出場は非常によかったと思います。

この日の鳥栖の守備陣は見違える程にアグレッシブでありまして、よく前線からボールを追っていたと思います。連敗中には見られない、相手のディフェンダーがロングボールを供給しようとしていたときのつっかけがよく効いていました。湘南は左サイドの鈴木からの長いボールの配給も一つのパターンとなっているのですが、そこに対してキムであったり、藤田であったり、時には衛藤がつっこんで来たりとボールを前線に出させないプレーがよく目立ちました。シュートブロックに関しては言わずもがなですよね。全体で集中していたと思います。

鳥栖はアジエルが攻撃の起点ということで、中盤や前線からの早いチェックとパスの供給元をつぶす事がこの試合のポイントでありました。前半や後半の途中までは全体がコンパクトに保たれていて、守備のポイントを前に置くプレスが効いていました。しかしながら、プレスに行くことはディフェンスラインの人数が足りなくなるというひとつのリスクにもつながるのであり、実際、加藤や石原、原などが小気味よいパスワークでプレスを交わして来たときには決定的なピンチになりかけていました。

鳥栖がこの試合でよかったのはこのようなプレイの後であっても、恐れずに終始ディフェンスラインと中盤をコンパクトに保ちつつ、互いに役割を明確に分ける事が出来ていた点だと思いました。これまでの悪い状態だと、徐々に中盤が下がって来ており、ボランチのみがボールサイドに奔走するというシーンを見かけておりましたが、この試合はチーム全体として前からの守備を徹底していましたね。

鳥栖がこのように前からの守備ができていたのは、湘南の攻撃陣の不調にも助けられました。特に、(永田-坂本)-(加藤-アジエル)-(原-石原)という3つのラインがそれぞれで分断しており、彼らの距離感が遠いのでいつもだったら通るパスが通らない、いつもだったら繋がるパスが繋がらないということで攻撃が完全にマヒしておりました。ボールを奪われてしまうと鳥栖の攻撃にさらされるのでボランチとサイドバック(特に臼井)がどうしても守備よりのポジションをとらされてしまいます。そうなると、ますます前線の孤立が顕著になっておりまして、湘南らしい連続した攻撃に発展できていませんでした。このように、思いのほかボールがつながらない状態であったので、後ろからのロングボールが多い展開という、いつもの湘南らしくない攻撃に終始していました。

後半に入ると、交代で入った阿倍が前線にいながらもゲームを作る役割を担いまして、石原をひとりトップに残して自らが下がってボールを受ける事によってアジエルや加藤とのつなぎ役として、また、時には裏へぬけ出す動きによってディフェンスラインをひっぱるという役割を果たす事によって、鳥栖の間延びを生みだして湘南の中盤の活性化を生んでおりました。湘南は最終的なシュートの形としては遠い位置からのクロスからのヘディングではなく、スルーパスやワンツーでゴール前のチャンスを作る形ですのでゴール前で選手が待ち構える状態は得意ではありません。ですので、阿倍のように下がってくる動きでバイタルを埋める選手が入った事が、アジエルの飛び出し、ドリブルや加藤のチャンスメイクもつながり、また、ボールがつながりだしたので臼井や坂本の攻撃参加を引き出してだしていました。

ただ、いい形で攻撃を進めていたのですが、リンコンが入る事によってまた中盤が停滞するようになってしまいました。リンコンはテクニックがあってボールを持てるのですが、それは前線でボールを受けた時に威力を発揮するのでありまして、中盤でボールを受けても攻撃のスピードアップにはつながっていませんでした。阿倍が前後して作っていたスペースも、リンコンでは飛び出すことができませんし、何よりも阿倍の行動範囲自体がリンコンが中盤に入る事によって狭くなってしまった印象があります。

しかしながら、リンコンとアジエルが中央に入ったことによって鳥栖のディフェンスも徐々に中央に寄りすぎる状態になってきており、最後はサイドのスペースを大きく空けてたくさんのクロスに晒される状態となりました。リンコンが中盤に入るのはノックアウトのパンチではなく、ジャブのように効いてきたのですが、投入時期が残り30分というのが幸いでしたね。筆者としてはむしろ前線に入れられた方がアジエルと縦の関係ができて怖かったのじゃないかなと思いました。これだったらノックアウトパンチにつながったような気がします。

最終的には追加点が取りたい鳥栖と、同点に追いつきたい湘南ということで、最後は疲れもあって多少間延びした展開になってしまいましたが、なんとか鳥栖が守り切って久しぶりの勝ち点3を上げる事ができました。

鳥栖としては、課題としては、試合の中でのテンポアップとスローダウンのバランスでしょうか。焦らなくてもいい所で焦って蹴ってしまったり、早い攻撃で仕掛けたいところなのに味方の上がりが遅くスローダウンしてしまった場面など、試合の勘どころというのがまだまだつかめていない気がします。相手のプレスに負けてしまって蹴らなくてもいいためには足元の技術が必要ですし、しっかりと中盤ボールポゼションするため、そして早い仕掛けからの正確なパスとシュートのためにはキック精度が必要です。やはり、サッカーの基本であるキックの練習がまだまだ足りていないという事なんでしょうね。

また、比較的自由なプレイと飛び出しが身上である高地と義希がいなかった事が各々のエリアを責任を持って守れたということにも繋がったと思います。今回の試合は鳥栖として非常にいい形であったと思いますし、この勝利でチーム全体としての戦い方を今一度見直してもいいのではと思います。もちろん、義希と高地が不必要と言っているのではなく、彼らのプレーは鳥栖の攻撃起点でもあり、またシュートも打てる最終地点でもありますので、彼らを生かすも殺すも回り次第だという事ですね。

次節はアウェー熊本との対戦です。相手は最下位でありますが九州対決ということで前回のような粘り強いサッカーをしてくるでしょう。強敵湘南を下したことが無にならないためにも必ず熊本から勝ち点3を持って帰ってきてほしい所ですよね。


 

モンテディオ山形 VS サガン鳥栖 (テレビ観戦)

2008年6月 9日 11:26

いやあ、残念な負けでした。気がつけば山形の方が順位も上であり、C大阪は水戸に敗れ、湘南は広島に早くから先制を許して厳しい状態であったので、この試合で勝つことによって上位戦線で勝ち残る機運が再びやってくると思ったのですが...。

結局3点差がついてしまったのですが、鳥栖が山形と比べて決定的にチームとして劣っていたかと言われれればそこまでの違いはなかったように思えます。ただ、山形とはっきりとした違いがひとつだけありまして、それはミスの少なさ。大胆なプレーや、華麗な個人技で比較するとむしろ鳥栖のプレーヤーの方がいいものを持っているのかもしれません。ところが、プレーのひとつひとつを見比べて見ると、鳥栖の選手の方がミスが多く目立ち、山形の選手はひとりひとりがやるべきことを確実にこなしていた。その違いこそがこの点差に繋がったのだと思います。

鳥栖の選手は、個々の連携はもちろんですが、ボールを正確に蹴る事もできず、ボールを正確に止める事もできず、マークが人についてくこともできずと肝心な所でミスを多発する始末。華麗な個人技(ドリブル、ヒールパス、スルーパス)はいらずとも、サッカーをやるに当たっての基本となるプレー(パス、トラップ、シュート、クリア)このプレー精度が高い方が試合をものにすることができるという非常に見本となる試合でした。

基本プレーの違いが顕著だったのは、3点目のシーンでありまして、石川のクロスが正確に宮崎の足元に入り、宮崎は丁寧にボールをゴールに流し込むかのようなシュート。それは遠い位置からのミドルシュートでも、相手をあざ笑うかのようなスルーパスでもなく、サイドからのクロス(ちょっとアーリークロスでしたが)とシュートという基本的なプレイを着実にこなした結果のゴールでありました。また、その基本プレイを着実にこなす事の積み上げが観客を魅了する結果となりましたね。石川のパスの精度の高さは素晴らしいものがありましたし、マークについていた野崎は反省してしかるべきでしょう。

その何分後かに、谷口のクロスをキムシンヨンがヘディングに失敗してゴールを奪う事ができませんでした。決して難しい位置からというわけでもなく、マークに付かれていたわけでもない。ちょっとボールが高かったですが、彼ほどの実力ならば練習では決めていたでしょう。練習でできていることが試合でできているかという点も山形との違いだったかもしれませんね。

ダービーの時から何となく疲れと気持ちの落ち込みが蔓延しているような状態ですが、気持ちを切り替えて水曜日の試合に備えてほしい所です。

サガンドリームスのタスク管理について

2008年6月 6日 19:01

サガンドリームスの経営ですが、どうやら、昨年度は赤字決算だったらしいです。

サガンドリームスも営業成績、観客人数が伸び悩んで頭を痛めているところでしょう。ただ、決算月の変更による資金の持ち越しや、投資的な意味合いの資金流出の終息など、今年度からは地に足をつけてじっくりと経営をしていくとの記事も書かれております。楽観はできないでしょうが、ある程度のスポンサーが集まったので今年や来年からが安定経営の本番開始というところでしょうか。

まったく話は変わりますが、筆者は鳥栖のWebサイトをあまり見ません。この前の前座のユースの試合など、鳥栖のWebサイトで知ったわけではなく、ユースを応援している友達から聞きました。その他、スタジアムで行われている特別イベントなどは、スタジアムにでかけたその日に知ったりもします。鳥栖のWebサイトを除くのは月に1度もあるかなというところです。

それはなぜかというと、筆者は、端的に言うとサッカーの試合...サガン鳥栖の試合が好きであって、ハーフタイムで誰かが踊ったり歌ったりするとか、何か展示物が飾ってあるとかそういうのにはまったく興味がないからです。だから、試合の開始時間さえ知っていれば、筆者にとっては鳥栖スタジアムでの一日が大満足できる(←かどうかは試合次第かもしれませんが(笑))というわけなのです。

ということで、筆者が鳥栖のサイトを見て新しく得られるものは特段あるわけではないので、あまりサイトを見ません。試合時間なんかは携帯の速報サイトでも、大好きなスポーツ新聞でも見れますからね。...というより、今年見に行こうと思っている試合の開始時間をすべてExcelでまとめております(笑)。

Webサイトに関してあえて見るところがあるとするならば、ユースのスケジュールは見たいなとは思っております。しかしながら、何年たっても、いつまでたっても、更新が遅いのでもう諦めました。筆者の携帯にはサガンドリームスの番号がメモリーしているので、リアルタイムで電話で聞いた方が早いですから。

さて、そんなこんなである筆者なのですが、お友達がとある日記で書いているとある内容が気になりました。どうやら、サガンドリームがいろんな所に手を伸ばしている割にはそのすべてを補完できているわけではない...らしいとのことです(笑)

具体的には、このカレンダーとか2月で止まっていますし、他にも、スペシャルサイトのコンテンツの半分がcomming soon(あるコンテンツなど3年くらいcomming soon)であることなどが挙げられておりました。筆者はWebサイトをあまり見ないのでいままでまったく気付いていなかった部分です。

この件で思い出したのが、昨年末に行われたサポーターズミーティングです。この会議の中でも、ケーブルテレビでの案内やら、サポーター団体のBlogをウェブサイトへ乗っけるやら、北部グラウンドにクラブハウスを建設するという話やらいろいろと構想が湧き上がって来ておりました。

結局、一番気になるのは、「サポーターズミーティングでの私見」でも強調して書いておりましたけど、サガンドリームスの対応としては、これらの内容も含め、懸案事項として先送りしていた議案の振り返りがなく、進捗状況の説明もない事に尽きるんですよね。次から次へとやりたいことが浮かびあがり、やりかけようとするけど、どれもこれも中途半端で終わってしまう。Webサイトが中途半端である件もこの一例に過ぎないでしょう。

もちろん、やりたい事をいろいろとリストアップするのは重要だと思います。ToBeモデル(理想モデル)を作ってチームの未来像を作っておくことは、自分たちが立ち向かう目標が明確に見えますし、目標を見失いかけたときに振り返るためのものを作っておくのは非常に大切な事です。

ただ、このようなTobeモデルを考えるのと同時に、実際に現実としてどのような状況なのかというAsIsモデル(現実モデル)を把握し、Tobeへ向かうためにどのような手段があるのかというのを検討しなければなりません。そうするとToBeモデルの中にも実際には不可能な項目なども見えてきますし、実現できない要因としての様々なリソース(人・物・金・環境)も浮かびあがってくるでしょう。もしかしたら、そこから現在不可能であることを可能にするための施策も浮かび上がるかもしれません。

サポーターズミーティングの中であがっている内容や、現在サガンドリームスがやりかけて止まっている更新内容などは、あくまで目的(営業収支の改善・観客動員の増加など)を実現する手段であります。それを実行するかどうかというのは、現実的な施策を決め、そしてその施策の優先順位を定め、定めた優先順位に応じてタスクをスケジュールして実行していくという手順を追っていかなければならないのですが、どうもサガンドリームスはその辺りが行き当たりばったりな気がしてなりません。手段ばかりが先行してしまって、そもそも例に挙げた、Webサイトのカレンダーやら、スペシャルサイトやらはどのような目的のために始めたのかという事がはっきり見えていないような気がします。

筆者は、以前のサポーターズミーティングで挙手して以下の意見を述べました。

「新しい事をやりたいのはいいと思うが、既存資産であるSNS、絆、オフィシャルサポーター制度も大事にしなければならないと思う。これらはこれからどうなっているのか。今後の拡張や展望はあるのか?」

この回答は

「クロスオーバーしているものがある。はっきりとした策はまだないが今後に手立てを考えていきたいと考える。」

でした。この今後の手立てが実行されているかどうかは筆者の知る由もありませんが、根本的な原因というのはこのあたりにあるのではないかと思いました。

実際のところはサガンドリームスに一番足りないのは人的リソースだと思うんですけどね。

サガン鳥栖 VS  アビスパ福岡 (ベアスタ)

2008年6月 2日 15:10

2008-15  サガン鳥栖U-13 VS アビスパ福岡U-13
2008-16  サガン鳥栖 VS アビスパ福岡

第1クールは、思い描いていた勝ち点を得られないばかりか、将来のためにという経営指針や3試合の結果をみて判断するという約束が雲散霧消してしまい、現有戦力、現体制のまま今年を戦わざるを得なくなってしまった福岡と、第1クールはなかなかの好位置につけ、昇格へ向けてチーム一丸となって戦う鳥栖。このような状態で行われた2008年度九州ダービー第2戦でしたが、気迫に勝る福岡の完勝で幕を閉じました。

試合ですが、ここであえて筆者の直観的な感想から言わせてもらいますと、この試合の鳥栖の4-4-2のボックス戦術が福岡のマンマーク戦術に段々と手詰まりを起こしていき、なす術がなく打ちひしがれる様は、まるで前節、仙台が福岡に敗れた時のVTRを見るかのようでした。試合が進むにつれて自分たちがやろうとすることができず、チャンスもできず、点差もつまらず、過ぎていくのは時間のみ。手詰まりが段々と焦りに変わり、そしてやりたいことの半分もできぬままに試合が終わってしまった感があります。

岸野監督もインタビューなどで、福岡の出方は分かっていたし、福岡のやり方も分かっていた、ただ、試合をこなしていく上での修正が効かなかったし、先に点を取られて落ち着きがなくなっていたとおっしゃっています。ですので、マークにつかれることも分かっていたのでしょうが、そのマンマーク戦術に対抗するためには、相手と1VS1になる事が多いのでそこで恐れずに仕掛けていく勇気と、目の前の相手を打ち破って突破する力が大事なんですよね。実際、谷口の同点ゴールも義希がボールを持ってドリブルでしかけていたからこそであります。タレイにひきずられながらもドリブルで前を向いて攻めたからこそ、谷口についていた布部がつり出されることになり、マークが一瞬空いた隙を狙っての素晴らしいパスでした。

この試合では、気持ちの部分において負けていたという指摘もあります。試合において「気持ち」というのは数値化もできず、理論としても成り立たないので厳密にそれが理由になるかと言われると証明することはできません。ただ、勝とうとする気迫、鼓舞する勇気があればドリブルでのしかけや、シュートブロックへの体の投げ出し、カウンターの時の攻守の切り替えなど、ひとつひとつのさぼらない動きにつながり、見ている人は敏感に気づきますよね。勝利へとつながる次の動きに対して躊躇しない、疲れを感じさせないプレーというのが精神面によって影響を及ぼし、そこが「気持ち」の違いと表現できるとすれば、福岡の選手たちの方が鳥栖の選手たちよりも完全にうわまっていましたね。福岡の前線からの激しいプレスに鳥栖の選手たちが完全に圧倒されていました。

ただ、鳥栖の選手たちは何かをやろうとしてもがく姿は十分に見てとれました。各々がスペースを作ろうとして縦横無尽に走り回ったり、ポジションを変えたりとして、また、その成果が現れる兆しもできていました。ところが、皮肉にもあまりにも動きすぎた結果、パスを出したいスペースに選手が入っていなかったり、展開したいサイドに選手がいなかったり、本来の役割を担うべき選手がいないという事が多く見受けられました。実際、動き回る事によって、福岡のディフェンスラインの前の大きなスペースを空けることもありましたが、スペースを作ることが最終目的となってしまい、そこきっかけとして使う事ができなかったのが残念です。特に、今日の高地はいつもよりもボールに触る回数が少なかったですし、シュートに直結するような仕事がまったくできていませんでしたね。

だからこそ、仙台戦の結果でも書いていましたが、藤田ワントップの高地トップ下など、彼らを中央に固定しつつも自由にさせることによって、福岡のマークのブレを生み出し(ワントップだとストッパーとスイーパーの動きを中盤のフォローへと柔軟に変えなければいけない)、そして周りの動きを引き出す(彼らがいる場所が分かっていたならば"壁"として使う事によってワンツーなどに利用する)など、手詰まりを起こしていたからこそ、フォーメーションを変えることによって打開を図ると言ったことも戦術の一つの選択肢としてなかったかなとは思いました。前半から両サイドの裏へロングボールを再三放って布部の疲弊を誘うといった泥臭いような事もやってみたかったですね。

谷田に関してはちょっと不運でしたね。いい位置にいるにも関わらずなかなかボールがそこに出てきませんでした。岸野監督からは交代後に、彼自身の前半の動きと後半の動きの違いや彼が行うべきプレーについて指導を受けていたみたいですが、彼がフリーでいた時に彼を使ってあげるという周りのサポートも必要だったかのように思えます。

筆者的に鳥栖の弱点を改めて感じてしまったのは、柴小屋、飯尾の位置からのロングフィードですね。藤田と谷口が中央でセンターバックを引きつけている状態で、レオナルド、高地が低い位置にいると、福岡のディフェンスラインのサイドのスペースを空きますが、そこへサイドバックである谷田、日高、ボランチの義希、衛藤などがいい走りをしても、残念ながら彼らの足元にボールがでてきませんでした。その他にも藤田や谷口がサイドを狙ったボールがそのまま頭を越えてでてしまったりとかもありましたね。ディフェンスラインからのフィードは通ればビッグチャンスにつながる可能性を秘めています。柴小屋と飯尾のミスキックは非常に痛かったですね。F・デブールやミハイロビッチがいたら鳥栖は3点くらい取れていたかもしれません(笑)

守備に関しては、失点はすべて相手をフリーにしたことが一番の原因でした。PKを奪った久永もあのゴール前の深い位置でフリーでボールを受けて前を向く事ができましたし、長野のシュートも絶好のシュートポジションでボールを受け、衛藤が釣られてしまうくらいターンがうまかった事もありますが、前を向いてシュートを打つ余裕を作らせてしまいました。マンマークの守備で来る福岡に対して、鳥栖は人に着くことができずに失点をくらってしまうという、ホントにこの試合は皮肉のオンパレードのようでした。

また、赤星は前回の無念さを晴らす事ができませんでしたね、残念です。彼がとられた3点に関しては、すべてチーム全体のミスというのもあるでしょうが、前回の汚名返上のためにも、なんとかどれか1点くらいは止めて欲しかったですね。

さて、2連勝をあげた福岡ですが、全体が与えられたタスクを非常に誠実にこなし、全体の意志統一と気迫のこもったプレーが勝利へと結びつきましたね。先に点を取って追いつかれても、慌てることなく戦える余裕がありました。それも、各々がタスクを与えられているという試合に対する安心感があるからこそだと思います。点を取られても同点まででしたので、当初の予定であるマンマークでの守りを基本としながら隙を見て攻撃をしかけるという軸がぶれていませんでした。そういう意味からいくと、谷口のヘディングをクリアした布部のプレーはこの試合での大きなポイントだったかもしれませんね。

福岡がこの配置にして、攻撃、守備のバランス面がよくなったことも確かなのですが、筆者的には、中盤から下が厚くなったことによって、久藤が攻撃に特化した動きができるようになった事が大きいと思います。彼はボールを持てて的確なパスを送ることができますので、福岡の現在のカウンターへの切り替えの遅さを補う動きができていると思います。大久保と久藤は足元が強く、そして柔らかく、彼らが攻撃のためをつくることが実際に点につながっていますよね。

さらに、久藤とタレイを底に並べ、サイドバックを上がらせる事によって攻撃を作り出していた頃は、タレイの動きに制限ができていました。ところが、タレイも、中盤から下が厚くなって味方と相手の動きに対して余計な気を使う必要がなくなり、比較的中盤におけるフリーマン的な役割を持たさるようになりました。自由を得た事によって彼が元から持っている能力を発揮することができ始めましたね。ちょうど、昨年、シーズン途中で加入したての頃では能力の片鱗は見せてもいまいちフィット感のなかったセレッソのジェルマーノが、昨年の終盤頃にフィットして大車輪の活躍を見せだした頃に似ております。チームというのは恐ろしいもので、ひとつの歯車がかみ合いだしますと、それが全体に波及して好循環を生みますね。

ただ、福岡のこのマンマーク戦術はあくまでリアクションサッカーなので、継続性や、昇格という意味で行くとこのままではつらいかなとは感じます。いまのJ2では攻撃的であれ、守備的であれ、自らが動きのアクションをとって主導権を握るサッカーができないと4位までは勝ちあがっても3位になるには一つの壁があるのではないかと。

マンマークの場合は、相手のポジションやフォーメーションがはまると、この仙台や鳥栖相手のように非常にいい戦いができるのですが、広島戦がいい例でありますが、ワントップとツーシャドウのような、相手と自陣のポジションとマンマークがはまらない相手では対処に戸惑いが見られました。また、先に点を取られてしまうと攻撃と守備のバランスが崩れることはいままでの福岡を見ると火を見るより明らかです。マンマークする相手チームがコンパクトでなく、間延びして前線への放り込みサッカーになりますと、自らまでも間延びして打ち合いになるという欠点もあります。このように、マンマークをしいて個人の力で打開するという点は、福岡には個人能力の高い選手がいるので疑う余地はないのですが、そこにはまらなかった時にもどのように戦っていくのかという解決策を選手に提示しておかないと、勝ち点の取得にブレがでてくるのではないかと思います。

また、試合とは関係ないところになりますが、、経営面に関しては、逆に勝つことが最大のまやかしでもあります。勝ってしまえば、今回、一番大きな問題となっている経営の問題や、体制の問題などがすべてぼやけてしまいます。今後、全勝してしまえばその問題が再発することもないのかもしれませんが、負けが混んでしまったらまたこの問題が噴出してきます。さて、その時にいまの経営陣はどのような回答を準備する事ができるのか。

リトバルスキーの監督延長による試合の勝敗と、リトバルスキーの監督延長による経営・体制の問題は分けて考えないといけないところです。大袈裟に言えば、試合の勝敗が問題になるのはチームが存続しているからこそでありまして、経営体制と経営基盤がこのまま揺らついている状態では、チームそのものの存続すら危うくなるかもしれません。再び連敗が続けば同じような問題で再び紛糾することは必至です。サッカーチームの運営というのは試合の勝敗で済まされることではなく、長期的視野で見た時にどのようなチーム作りをしていくかという点の方が大事なのですが、いまひとつ、福岡の現体制からでは伝わってくるものがありませんよね。

さて、試合の話に戻りますが、最後、福岡を完膚無きまでに叩き潰したこの試合での広島との違いを上げるとすれば、鳥栖はワン、ツーまではできていると思います。藤田や谷口がマークを外して引いてきて、そのタイミングで中盤がパスを通して彼らがダイレクトで落し、再び中盤の選手がボールを受けて相手を崩すきっかけを作る。ただ、この先がシュートなのか、新たなサイドへの展開なのか、ラストパスなのかという部分の判断と周りのサポート、そして正確なプレーという点が広島よりも劣っているところであり、湘南、仙台、福岡に勝てない部分だと思います。広島のワン、ツー、スリーが鳥栖はまだ、ワン、ツーで終わってしまっています。

そういう意味から行くと、決して負け惜しみではないですが、鳥栖がやろうとしているサッカーには今後の大きな成長の余地を感じましたし、福岡はこのサッカーを続けることによっても、今後の成長の余地の少なさというのを感じました。もちろん、単純に目の前のダービーに勝利し、試合で勝ち点を得ることが重要であり、実際に所属している選手の力量を鑑みると、互いにいまの状態にあったサッカーをやっているというのも感じました。

...と、長々と振り返ってみたのですが、いろんなシーンを思い浮かべれば浮かべるほど、無念さの募る九州ダービーでした。

 

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