ロッソ熊本 VS 佐川印刷(KKウイング)

2007年12月 5日 21:13

2007 - 71 ロッソ熊本 VS 佐川印刷

至極簡単に。

6-3という、両チーム合わせて9点も入るという楽しい試合でした。小森田のゴール前への顔の出し方と高橋のシュート力は素晴らしかったです。

ただ、佐川印刷に取られた点数はすべからくディフェンスの責任。人につくのか、コースを消すのか、オフサイドを取るのか。3バック同士の間が空いてスペースを作ってしまったときにそこを相手に使われない術を意識あわせしないとJ2では失点を繰り返すばかりになると思います。

あんなにど真ん中が空いてそのまま縦にスルーパス...というか単なるショートパスでキーパーと1VS1になってしまうのはプロレベルとしてはいかがなものかと。

 

 

ダンマクについて

2007年11月22日 11:28

先週の試合で見かけたダンマクの一覧です。

【ロッソ熊本】
「スタンドの声をフロントは聞いてくれ」
「ロッソ熊本は県民チームじゃないのか」
「12月中旬まで待てない!本日締切!」

【アビスパ福岡】
「偽りの愛や身内の誹謗はもうたくさん!」
「社長、全職員、監督、チームスタッフ、選手、サポーター、全てに責任がある」
「信頼できる「ボス」が居ない事や「お金」がない事を言い訳とするな」
「他人のせいにするのはもう終わり」
「愛すべきチーム、愛すべきフロント、愛すべきサポーター、愛すべきマスコミ、そんな「アビスパ福岡」でありたい」

こういった批判めいたダンマクはたびたびスタジアムで目にしますよね。原因としては往々にして出す側と出される側のコミュニケーション不足でしょうね。コミュニケーション不足と言うよりは、コミュニケーションそのものをとろうとする動きがない事でしょう。チームとしてサポーターに言えること、言えない事は運営上多々あるのでしょうが、あまりに不明瞭な状態でチーム運営が推し進められるとサポータ達の不満はたまっていく一方です。もっとも、サポーターに説明する必要やコミュニケーションをとる必要がないと思っている運営側の方もいらっしゃるようですし、それは根本的に問題外な対応ですよね。

また、こういったダンマクが出された時に思うのが、どのような最終目的を持ってだされているのかがわからないなと思うのです。ダンマクに書かれている内容は抽象的であったり婉曲的であったりします。最終目的は何なのか、何に対して不満だからこのようなダンマクを出したのかというのが直接的に書かれていないので、はてなマークが頭をよぎります。

特に先日の博多の森のダンマクは何が目的での掲示であったのかが知りたいです。ダンマクの内容を運営側に伝えるだけでしたら、直接事務所を訪問したり、電話をかけたりもできます。わざわざスタジアムに掲示して一般のサポーターや選手、監督にも見える位置に出したのはみんなにも考えてほしいという呼びかけだったのでしょう。それにしては一般論すぎたり抽象的であったりして目的が分かりませんでした。おっしゃることはごもっともとしか言えないですよね。

責任という言葉は使い方が非常に難しいです。全てに責任があると言われても、果たして誰がどのタスクを持っていて何を実行しなかったから責任をとらなければならないのかという明確な責任の範疇が恐らくありませんよね。責任がありますから謝りますと言われても、一体どのような目標を持って、どのよな過程を経て、どのような結果を招いたからお詫びしますという形でないと、単に「すみません」って言うだけでは何がどうすみませんなのかが分かりません。

まずは来年はチームとしての明確な目標をもつことでしょう。そして目標と最低到達ラインの二つを準備していて最低到達ラインに満たなかった場合は人事で対応する。その評価を行うためにも第三者的な視線で現場、フロント、サポーターがそれぞれ相互牽制で評価できればよいのでしょうが、それは難しいでしょうかね。とにもかくにも、前へ進むためには何をやったらいいのかをチーム、サポーターがともにコミュニケーションをとれたらいいですね。

 

ロッソ熊本 VS 三菱自動車水島FC (KKウイング)

2007年11月18日 15:08

2007 - 67 ロッソ熊本 VS 三菱自動車水島FC

J2参入がほぼ確定したロッソとそのロッソに前期で勝利をあげている三菱水島の戦い。

試合は、高橋の目の覚めるミドルシュートと上村のアトランタオリンピック予選のときのゴールを思わせる素晴らしいゴールで1-1の引き分けでした。
...上村はオウンゴールでした(笑)

試合が終わっての私感。ロッソは高橋に気持ちよくシュートを打たせるために周りがどのように動いたらよいか、高橋が中央でシュートチャンスを迎えるためにはどのように組み立てたらいいのか、というのをチーム全体として考える事ができたらもっと強くなると思います。

高橋をサイドに走らせたり、ポストでつぶし役にさせたりしても他にシュートを打つ選手がいません。そういう意味ではツートップで相方を組んでいた山内はいまひとつレベルが低いかな。よく動いてよく走っていましたが、チームが生きるための走りではありませんでした。肝心な時に肝心な場所にいないことが多く。

三菱水島はいいサッカーをしていました。細かくつないで相手ゴール前に近くなったら三角形の形を作ってワンツーで抜ける体制をつくろうとする動き。そしてそのサイドからも選手が走りこんでクロスを上げる形作り。ひたむきに体を張ってロッソに対して一泡食わせてやろうという意気込みを感じました。

前回、三菱水島がロッソに勝った時はスタジアムDJ(ウグイス嬢的)な方が涙交じりの声で話していたらしいですよ。純粋に勝とうとやる気のあるチームは見ていてすがすがしいですね。

ちなみに同じく前回勝ったときは選手が
「夜勤明けが半分いるチームがプロに勝ってしまって申し訳ない」
と言っていたらしいです(笑)
今回はどんな言葉を残したやら。

 

ロッソ熊本 VS FC刈谷 (八代運動公園陸上競技場)

2007年11月 4日 00:38

2007 - 65 ロッソ熊本 VS FC刈谷

Jリーグ参入へのカウントダウンが始まっているロッソ熊本と地域リーグとの入れ替え戦が目前に迫っているFC刈谷との対戦。チーム力には間違いなく力の差が存在しているはずなのですが...という試合でした。

試合観戦記の前に。私の隣の家のロッソサポの方が所属していらっしゃるサポーターグループの方々の写真です。→ 写真の表示

ロッソ熊本もJFLでありながらも、ゴール裏のみならずこういったいくつものサポーターグループがありましてチームをみんなで支えております。メインスタンド、バックスタンドの"赤着用率"も高いですし、人口やスタジアムキャパ(KKウイング)から考えても地域に根付いてきたら新潟や仙台のような発展を見せるかもしれませんね。楽しみです。

さて、試合ですが、ロッソはJリーグを目指しているチーム、JFLでも上位のチームということでちょっと厳し目な評価を。

熊本はVTRを繰り返すが如く、非常に攻撃が単調でした。いえ、長いサイドチェンジが多く、傍目にはダイナミックな展開のサッカーをやっているように見えると思います。私はメインスタンドで見ていたのですが(予断ですが、八代はお金払わなくても外からフェンス越しに試合が普通に見えますね。)観客の皆様も比較的声を出される方が多く、しきりに逆サイドのフリーの選手に対してのパスを要求しておりました。

逆サイドへの展開というのは、逆サイドにいる選手の前方に大きなスペースがあったり、逆サイドの方が数的有利で崩せる確率が高い場合であったりすれば、展開した後のそのサイドからの攻撃が有効となります。

ロッソの場合は上のようにサイド攻撃(サイドチェンジの結果の攻撃)で有利な状態を作るアクセントがありませんでした。例えば、一度中央で相手のディフェンス陣を寄らせておいてスペースを作ってからの外への展開や、(リスクをかけてでも)サイドバックを攻撃に参加させ、数的有利を作ったサイドへの展開などですね。ロッソにはそういった相手ディフェンスを崩す攻撃のプロセスが確立されていませんでした。

ロッソがやっていたサイドチェンジはいたって単純。サイドでボールを受けても刈谷が守備ゾーンを作っているのでなかなか縦への突破ができない。ですのでボランチやセンターバックへボールを戻す。すると逆サイドの選手が空いている → サイドチェンジの繰り返し。

一瞬、サイドチェンジが決まってすごくチャンスのように思えるのですが、その間に中央にはまったくボールが入っていません。ですのでボールが左へ右へと大きく流れている間に刈谷の選手はそのまま並行に横に移動するだけで守備ゾーンはまったく崩れていないのです。

くどいですが、もう一度言います。このサイドチェンジの前に一度中央にボールを入れてセンターバックをつり出したりすると、展開した後にマークがずれがちになるのですが、マークを見ている選手が変わらないまま、右(左)目で見ていたボールが左(右)目に変わっただけ。

もう一つ問題が。逆サイドに選手がいるという状態は選手が密になるエリアがないということです。密になるエリアがないということは人数をかけて崩すことができないということ。個々の選手にドリブル突破力があればいいのですが、ロッソのサイドはそこまでは突破力がありませんでした。市村の縦へのドリブルからのクロス以外に縦への推進力を感じるシーンがなかったですね。

縦へ突破できないとなると、そこで選択されるのはペナルティエリアの角やや後ろからあげられるアーリークロス。浅い位置から何度も何度もクロスがあがっていたのですが、刈谷のディフェンスラインは待ってました状態ではじきかえしていました。ロッソのツートップはヘディングで競り勝てるタイプではありませんでしたし、比較的対応は楽だったと思います。

この試合のロッソの攻撃をまとめると...

右へ展開

ボランチ(センターバック)へ戻す

左へ展開(この後、再び右へ展開することもあり)

アーリークロス

はじき返される。

この攻撃以外では、フォワードが飛び出してディフェンスラインの裏に長いボールをだすとか。いずれにしても最後は長いボールであったので精度を欠いたまま終わってました。

YKKAP戦でも書いたかもしれませんが、ロッソは中央にくさびで足元に入れるボールがほとんどありません。だから相手のディフェンスラインが崩れるきっかけができないんです。マークをずらすパス、スペースを作る動き、人数をかけるエリア。ただやみくもに空いている選手に対して右へ左へとパスを入れるだけでこの日の刈谷のように集中したディフェンスであったら崩すのは至難の技でしょうね。

ひとつ、惜しいシーンがあったのはこんな感じ。左サイドの西森が前方に張ってボールを受ける。しかしながら前を向けずに相手ディフェンスに追われて下がりながら小森田にボールを返す。ここで西森がディフェンスをつれて下がったので、そのスペースへ山内がいい走りで入ってくる。ところが小森田は右サイドへ大きな展開をする。コモ!ここは山内への縦へのスルーパスでしょう!!!結果、右サイドへ展開しても、左サイドに小森田、西森、山内が残ったままで中央が薄く、アーリークロスを上げても高橋1人ではディフェンス3人には勝てませんでした。

熊本は左サイドよりは右サイドの方が縦への推進力がありましたので、もっと右サイドを基点に人を集めて攻撃を展開したらよかったと思います。左サイドバックの福王は攻撃に特化した選手ではないので大胆なオーバーラップは見込めませんでしたしね。

得点が入る気配はセットプレイだけでしたが、コーナーキックのこぼれ玉を山口武士が素晴らしいミドルを決めて1点を守りきりました。あのシュートは「キーパー一歩も動けない」を地で行ってましたね。見事でした。

そんなこんなで、話は変わって我らが矢野くん。相変わらずヘディング強い!上村に隠れていたけど、矢野もこのカテゴリーではすごかった。そしてもうひとつ!鳥栖時代にはないクオリティを見せてくれました!それは...

ボレーでのパスミス(笑)

もう、プレスもないからボールを落ち着けたらいいのに、無理にボレーでロングパスを通そうとするもんだからパスミスになって流れ止まるしw

刈谷はなんと行っても前線のキープ力がなさすぎ。ディフェンスラインは頑張ってましたが、ボランチとフォワードがあまりにもボールをさばけず。更に惜しかったのは、ロッソはあるタイミングで長いボールが来るというのが計れていましたので、その瞬間に思い切ってラインをあげてオフサイドを取る事ができなかったかなと。ラインを下げるばっかりだったので、攻撃の起点が低すぎてちょっと厳しかったですね。この試合では刈谷が取ったオフサイドはゼロだったのでは。

この試合の結果、ロッソはJリーグへの参入をほぼ確実にしました。あとはすべての試合が引き分けでも参入は決まります。今年は絶対に結果を残さなければならなかったロッソですが、ついに舞台をJリーグに移しての戦いになります。サガン鳥栖、アビスパ福岡との九州対決も楽しみですね。


 

ロッソ熊本 VS YKKAP (KKウイング)

2007年9月 9日 23:24
2007 - 51 ロッソ熊本 VS YKKAP

土曜日、今日はJリーグないよなーって思って家にいて、いい天気だったので布団を干していたらら、うちの隣のロッソサポさんがまさにロッソの試合にお出かけしようとしていたところでした。ということで、Kyu時代以来、久しぶりにロッソの試合を見に熊本に行ってきました。

ロッソの試合があることすら知らなかったので、相手すら知らなかったのですが、相手はなんとYKKAP。YKKAPの監督はなんとあのサガン鳥栖の初代監督である楚輪さんでございます!ロッソを応援しに行ったはずですが、思いがけず応援をYKKAPに変更した筆者(笑)

試合ですが、YKKAPは実に楚輪さんが監督らしいチームでした。ひとりひとりがハードワークで、司令塔のような選手を作るのではなく、全体で押し上げ、全体で守りきる組織を重視したチーム。選手層の問題もあるのでしょうが、フォワードの選手はゲームメイクのできる選手を配置して、中、外、中、外という形をつくりつつ、最終的に勝負を仕掛けるところは外。

この外からの攻撃にロッソ熊本は非常に苦労していました。サイドバックとボランチがサイドのボールを持った選手に対して挟み込みに行きますが、YKKAPの選手の個人技やワンツーによってことごとく交わされていました。二人ないしは三人でボールを取りに行ってとれなかったのであれば中央が非常に不利な状態になります。YKKAPはそのような状態をよく作っていたのでチャンスにつながっていました。

もうひとつ気になったのは、ロッソのサイドバックがひききった状態になってもボールへ対するディフェンスが甘いこと。ラインを気にしすぎているのかは分かりませんが、簡単にクロスを上げさせないという意味でももっとボール保持者に対して間を空けないようなディフェンスができれば。

YKKAPの同点ゴールはまさに外、中、外という攻撃からのゴールでありまして、外でボールを受けた選手が中へドリブルで切り込み、外へ開いた選手へパス。外の選手がダイレクトでピンポイントのボールをあげてロッソゴールにヘディングが突き刺さりました。

ロッソ熊本もいいサッカーをしていたのですが、さらに上のレベルに上がるために足りなかった部分はゲームメイクができるフォワードと喜名とコンビの組めるボランチ。小林、高橋、北川とポストプレイとパスセンスに関しては残念ながら技量に乏しく、彼らはストライカーとしての方が生きる選手ですから、動けてさばける相方となるフォワードが欲しいなと思ったのと、ボールを預けて左右にふれるボランチがいれば攻撃が停滞することはなかったでしょうね。吉井が入っていたポジションには本来は小森田が入っているとの事で、彼がいればもっと攻撃のバリエーションが違っていたでしょうけどね。

ロッソの先制点はそのボランチの位置から右サイドへの斉藤へと綺麗なスルーパスがでて、斉藤がキーパーとディフェンスラインの間を絶妙なクロスをあげ、それを小林が空振りたところ(←(苦笑))から始まりました。このように相手の間を抜けるパスを繰り返すことができればよかったのですが、全体の運動量がYKKAPに負けていましたね。

ロッソもYKKAPもなかなか質の高いサッカーをしていたと思います。特にロッソはKyuにいた頃よりもパスをつなぐことができて、むやみなロングボールも減り、サッカーが洗練されているのを感じました。ただ、この試合の後半ロスタイムの失点は無駄でしたね。こういったところをしっかり抑えて勝ち点1を大事にするとJへの昇格ももっと現実的なものになるでしょう。

あと、JFLという一応カテゴリとしてはアマチュアの試合ながらレプリカを着たサポーターも多く、観客は4500人近くも訪れていました。地域として盛り上げる機運が段々とでてきている感じですね。昇格へ向けて素晴らしいサポートと思います。

TM サガン鳥栖 VS ロッソ熊本 (鳥栖スタジアム)

2007年4月 2日 12:40
2007-18 サガン鳥栖 VS ロッソ熊本

ロッソは前日に試合だったのでサブのメンバー、鳥栖は怪我明けのメンバーが加わりながらほぼベストの布陣で臨みました。

チャンスになりそうな展開は鳥栖が多かったですが、決定的チャンスはロッソがよく作っていたかな。実際、バーやポストに当たったのもロッソは3回くらいあったのではないかと思います。

攻めあがるスピードや戻るスピードは鳥栖の方が高いカテゴリでやっているので分があるかなとは思いました。ただ、どうも肝心なところでボールが収まらなかったり、パスミスをしたり、守備組織になっていなかったり。

判断がどうのこうのではなく、味方がどう動くのかさえも理解できていない感じがしました。まだまだチームが成熟するまで個人の能力で戦っていかなければならないような感じですね。

アンデルソンの退場で藤田が入ったのですが、藤田が入った方がゲームは作れるような気はちょっとしました。

前日のKyuリーグとの違いを感じたのは、サイドのちょっと深いところで起点を作った時に藤田はそのエリアによってフォローをしようとします。だからこそサイドを崩すことができるのでしょうが、そこでクロスをあげても中央には藤田はいない。これが得点がとれていないと揶揄されるところですね。

Kyuのフォワード陣はサイドの攻撃でもフォワードはゴール前でじっと待っていました。でも、これでは3人目、4人目の動きがないので、なかなか崩せずにいいクロスがゴール前に上がってきません。

この2パターンはなかなかなジレンマですね(笑)

チームの中でフォワードがどのような役割を持っているかというのを明確にできないからアンデルソンが入ったとき、蒲原が入ったとき、藤田が入ったとき、レオナルドが入ったときでバラバラな動きになってしまうのでしょう。

J2もまだまだ先は長いのですが、鳥栖の攻撃が確立されるのも先が長そうですね~。

サガン鳥栖 VS ロッソ熊本 (鳥栖スタジアム)

2007年2月26日 23:23
2007-09 サガン鳥栖 VS ロッソ熊本(TM)

率直な感想を言うと、ボールをつなごうという意識、中盤で崩そうという意識はロッソ熊本の方にあったかなと思いました。昨年までの3-5-2で両サイドを配し、長いボールをサイドに送って全体を押し上げる攻めに終始していたロッソではなく、中盤でつなぎながらも時にはFWの北川を利用して全体のポゼションを上げる攻めを意図しようというのは感じられました。喜名や小森田を中盤で使ったときの展開力やパス回しは昨年までにはないロッソのサッカーを変えようとしている思いを感じました。

さて、鳥栖の攻撃の方は藤田が入っていたときは彼のくさびを利用する攻撃と裏を狙う蒲原という形は見えましたが、攻撃が単発に終わってしまって二次攻撃、三次攻撃という分厚さにはつながりませんでした。それを感じたのは、山口が低い位置からの司令塔に終始していた点(ゴール前に顔をだせない位置)と鐵戸はあがりはするものの、山口を意識しながらバランスとろうとしすぎていた点。廣瀬も前がつまっている状態では中に切り込むまでにはいたりませんでしたし、石田は彼のプレースタイルを周りがまだはっきりと分かっていないかなと。彼にはいいところがあるのでしょうが、そこを使ってもらっているとは思えませんでした。

後半も一発な攻撃だなというのは同様の感想でしたが、ユンの仕上がりは昨年の同時期を考えるとまったく異次元の選手かのような気がします。昨年のいまごろはコンディションもあがらずパスミスも多い。ところが今年は、体の状態がいいかどうかはともかくとして、チーム全体に溶け込んでいた昨年終盤の力をそのままにロッソ戦でも素晴らしいパスを連発していました。ただ、後半にスタジアムが盛り上がったのは、中盤でボールをつないでから高い位置でユンがラストパスを送ったのではなく、まったく機能していないといっても過言ではないロッソの両サイドバックの裏をついてユンや衛藤が素晴らしいロングパスや縦パスを送り、サイドの早い選手が中に切り裂いてシュートを放ったシーンのみです。

この攻撃で例えばサイドにふたをする水戸や草津から点がとれるかと言えば筆者は難しいと感じます。今日がロッソに勝つための試合で、ロッソの弱点をつく戦いならば非常に素晴らしい戦術だったとも言えるのですが、チームとしての戦い方を模索している状態でのトレーニングマッチでありますので、昨年までのポゼションサッカーよろしくもっと中盤を意識して欲しかったなと。ビルドアップのときに両サイドの中盤の選手が前線の選手と同じ高いラインで張り付いて、中盤を少ない人数でなんとかボールをまわしながら、スイッチの切り替えを山口、ユン、衛藤の大きな展開にまかせてしまうのはいささか昨年までのいいサッカーが消えてしまったのでという危惧感があります。

まあ、トレーニングマッチであるからいろいろな試しをしていたかもしれませんしね。と思いたいのですが、ことディフェンスに関しましては問題外。田中と加藤のコンビネーションの悪さには何回頭を抱えた事でしょうか。試合の展開においてボランチがボールを奪われたりして、後ろが人数的不利に陥ることはままあります。しかしながら、相手は中央に1人。センターバックは2人いるにも関わらずにその真ん中をスルーパスで抜かれるのはまったく頂けません。どちらかが人につくなり、パスコースを消すなりの対処はして欲しかった。人数不利な状態でも、中央の人数では勝っていますので、相手が中央へのパスを諦めてサイドへ展開するというのはやむを得なさを感じますが、そのままセンターバック2人の真ん中をスルーパスでぶち抜かれてシュートまで持っていかれるのは一番やってはまずいこと。最後の失点はまさにそうでしたし、失点に至らないまでもそのような通され方はままありました。

赤星は取ってからのキックの精度もありますし、セービングも落ち着いています。シュナ潤がぬけた穴は埋まったといってもいいくらいではないしょうか。

アンジーはまだ本調子ではない感じ。多少ボールを持ちすぎなような気がしましたが、まだ本番の試合ではありませんし、勝っている展開で自分が点をとりたかったというのもあるでしょう。夏に向けてまだまだコンディションはあがると思います。

豊喜は相変わらず気のぬけたぽっかりプレーがありますね。それがなくならない限りは決定的ピンチを自らの力で迎えることがあるでしょう(多少厳しく指摘)

そんな雑感です。

ロッソ熊本 VS ファジアーノ岡山

2005年11月28日 23:47
さて、FC琉球の試合が終わった後はそのままロッソ熊本を観戦です。
ロッソサポータは試合開始前にもスタジアムの入り口部分でコールをし、試合開始直前になるとゴール裏で行進をしながら入ってきました。福岡のウルトラオブリみたいですね。

正直言って、他地域の地域リーグまではなかなか手が回りませんのでファジアーノ岡山のレベルというのが分かりませんから立ち上がりからの応酬を楽しみにしていました...が、しかし開始直後の前半1分に伸様(朝比奈大先生)の1回目の悲劇がやってきます。

相手のロングボールに対する伸様のヘディングでのクリアがファジーアーノの選手の足元へいき、そのままダイレクトでシュート気味のボールを放つとディフェンスラインの間をすり抜けて素晴らしいスルーパスとなり、右サイドから飛び込んできた選手がスライディングでシュートを放ってファジアーノが先制。開始直後のあまりに早い展開に驚いてしまいましたが、点を取られたロッソが攻め込む展開になるので逆に試合がおもしろくなるかなというスタートでした。

そのロッソですが、チャンスを作っても作っても決めることができません。福嶋や米山は何度キーパーと1対1のチャンスを作ったでしょうか。その中でも米山は格の違いは見せていましたね。そんなに大きい選手ではないのですが、フィフティフィフティのボールが入ると体をよせて必ず勝っていました。ロングボールが多いロッソの展開にはまるように何度も鋭い飛び出しを見せていてロッソのサッカーはまさに米山大作戦と言った様相を見せていました。

池谷さんはレイソルの監督をしていたときもこんなにロングボールが多かったかなぁ。とにかくディフェンスラインから対角線めがけてボールを蹴るという形で福島や米山の飛び出しが頼りというサッカーをしていました。ロッソはボールがなかなか収まらないのでポストプレーヤーが欲しいのかなと思っていたら奈良、福嶋、米山といかにもボールが収まらなさそうな選手(←笑)を次々と獲得。

でもこの日のサッカーを見たら少しはその獲得の意図もうなずけるかな。オールドイングランドスタイルのキック&ラッシュに近いものがありましたね。まあ、キック&ラッシュはもっと屈強なフォワードががつがつと競り勝たないといけないのですがね。ただ単に展開に困ってとにかく長いボールを入れてみたという形ではなく、選手全員がこういった共通理解をもって、後ろの選手が長いボールを入れたタイミングに対して前の選手が絶妙な飛び出しを見せてチャンスを作る組織的なロングボール大作戦ならば見ていてそこまで不快感はありません。米山はそのサッカーに見事にはまっておりました。

なかなかチャンスを決めきれないロッソでしたが、ついに伸様の1回目の感激がやってきます。ファジアーノのペナルティエリアの少し前でボールが高く浮いたところを伸様がヘッドで福嶋へ落とします。福嶋はそのままダイレクトでシュートを放ち、ドライブ気味にゴールを突き刺さるビューティフルゴール。どうしてこの選手は簡単な1対1をはずしてこんなに難しいゴールを決めるのでしょうか(笑)福岡時代にもミドルシュートの方が入っていましたしね。何はともあれ同点に追いつきました。

その後、米山が飛び出すところへ森の絶妙のパスが通り、米山が左足で追加点。鳥栖時代にもC大阪時代にも左足でしか決めるところを見たことがなかったのですが、このシュートもやっぱり左足でしたw

この日も右足ははずしまくっていたので呪われているよねなんて話していたら、伸様の2回目の感激がやってきます。例の如く米山へロングボールを伸様が出したらあれよあれよと交わして右足のループシュートで3点目。伸様は最初のミスを十分に取り返す2アシストの大活躍。米山も久しぶりに(?)右足で決めてリードを広げます。

後半開始してからもコーナーキックから河端がヘッドで決めてリードを3点に広げて勝負あったかに思えました...が。

ロッソはここで米山を温存のためか、前半に強烈なタックルを受けた影響なのか町田多聞と交代します。ちなみに多聞のコールは筆者の大好きな「カモンヴェルディ」を元に作った「タモン町田」でした(笑)

ロッソは米山が交代してからボールを出すところがなく...というか、町田も同じ様に飛び出して行くのですがボールを受けてからのスピードとキープ力、突破力が米山とあまりにも違いすぎて得点につながりません。ボールを奪われるのが早くなってしまうのでファジアーノもボールポゼションが少しずつ上まってきて、ついに伸様の2回目の悲劇がやってきます。

ロングボールに対して福王がヘディングでクリアしようとしたところ前方ではなくて右サイド後方へ上がってしまいます。それを後ろへ走りながら伸様がクリアしようとしたところ、なんと緩やかなカーブとともにキーパーを交わす素晴らしいヘディングシュートとなってゴール!!...しかし自陣に。。。痛恨のオウンゴールで2点目を謙譲してしまいました。

後から聞いたのですが、伸様と家族ぐるみの付き合いをしてらっしゃる方がいて、その方が伸様の奥様と一緒に拝見していて、伸様の奥さんはオウンゴールの瞬間には気を失いそうになったとか(笑)しかし奥さん、気を失うにはまだ早いでっせw

オウンゴールの4分後には伸様の3回目の悲劇がやってきます。左サイドをあがってきたファジアーノの藤井に対してあまりにも不用意すぎる飛び込みで交わされてしまい、4対3の状況を作られてしまうと、ゴール前のワンツーの後に強烈な左足のシュートが決まってなんと1点差に!しかしながら、ロッソはなんとかかんとかその後逃げ切って1点差で勝利を収めました。

この日の伸様はヘディングでの競り合いはほとんど相手に勝ち、ロングボールの精度もまあまあよかったと思います。(少なくとも飯尾様よりは断然よかった)しかし、局面において相変わらずのうっかりぽっかりがやっぱり発生してしまって、特に第3の悲劇の伸様の守備はあまりにも軽すぎました。そういうところを意識的に修正していかないと奥様が頭を抱える日は当分終わりそうにありません(笑)

この日は元鳥栖戦士が4人も出場しました。GKの加藤、DFの伸様、MFのカツ、そしてFWのヨネ。みんなそれぞれロッソの中核戦士となって戦っていて頼もしさを感じました。そうそう、カツですが、すごくよかったですよ。運動量もあるし、ボールチェックは早いし、惜しいフリーキックもありましたし、鳥栖時代には考えられない動きで(←笑)ロッソの中盤をしっかりと抑えていました。

もう一人目に付いたのはファジアーノの藤井。左足で正確なボールを蹴れますしスピードもあってなかなかいい選手です。ゴール前でワンツーで簡単に抜けようとして、プレーの選択の判断力も備えているような感じでした。伸様を交わしたドリブルとそこからスイッチが入ったようなスピードのあるドリブルは圧巻でした。

さて、26日のグルージャ盛岡戦はなんと伸様の豪快なヘディングで決勝点をあげて地域リーグ決勝大会の決勝リーグへ駒を進めた模様です。伸様は良くも悪くもロッソに欠かせない選手となりましたね。伸様サポータとしてはうれしい限りです。こんな事ならば土曜日は鳥栖の試合なんか見に行かずに(ry

Kyuリーグ最終戦観戦 第2試合 ロッソ熊本 VS FC琉球

2005年10月 4日 15:55
2試合目はロッソ熊本VSFC琉球。

首位を独走していたロッソ熊本なんですがなんとなんと連敗を喫してしまいましてあっというまにFC琉球と勝ち点差が2になってしまいました。
ということはFC琉球が90分で勝利したら大逆転で優勝です!

マッチデーを100円で売っていたので購入したのですが、3試合前からのプレビューが書かれていました。3試合のうちに1試合でも勝利したら優勝だったのでそこには余裕のコメントが。ヴォルカ戦はあれを試す。かりゆし戦もこれを試す。FC琉球戦は優勝を決めているだろうから盛り上がりたい。

あま~~~~~~~~~い!!!!!

そんな気持ちでいるからこうやって最終節まで混戦になってしまうんですよ。
常に全力を尽くさないとね。しかし、こうやって負けが込んでくると全国地域リーグ決勝トーナメントが心配ですね。勝ち癖というのはあるので勝ちつづけた方がよかったでしょうに。

試合が終わったヴォルカサポと一緒にその試合を見ていたのですが、ヴォルカサポの中でもロッソを応援する方とFC琉球を応援する方に意見が分かれていました。ヴォルカサポ同士でブーイング合戦も行われていました(笑)

私とtokiさんはFC琉球を応援。なんとなく逆転優勝という響きがいいじゃないですか!
しかし、ロッソの中でも朝比奈先生だけは別格でありましてtokiさんと二人で密かに朝比奈コールをやっておりましたよw

試合は細かいショートパスをつないでくるFC琉球のサッカーにわくわくさせられました。個人テクニックが優れている選手が多いのでキープ力があってパスがよく回って楽しいサッカーを見せてもらいました。
あと、ゴールキーパーの野田恭平もよかったです。1対1とか決定的なピンチをびしばしとめておりましたし、こぼれ球を拾わせないキャッチングも見事でした。

ロッソも守備組織が堅く、特に最終ラインの3人はかなり堅かった。両サイドも下がり気味で早めに取った1点を守りきる練習をしたといった感じかな。キーパーとして対比的だったのが鳥栖にも在籍経験があります加藤。安定したプレーとミスをしないというためにパンチングを多用していたのかもしれませんが、キャッチできそうなところでパンチングしてしまうとピンチが続くわけですし、キーパーのキャッチング技術も試合において重要な要素だなと感じました。

試合は1-0でロッソ熊本が勝って優勝を決めました。
スポンサーも集まって地域としての機運も高まっておりますし地元での集中開催で優勝できてよかったのではないでしょうか。
あとは地域リーグ決勝大会での好成績を願うばかりです。

ちょっと気になったのはロッソの応援は福岡の応援と同じサポートソングがかなり使われています。もし何年後かに昇格して福岡と同じ舞台で戦い出したら両側からのサポータから同じ歌が聞こえてくるのかなーと思いまして。まだ日数はあるからオリジナルソングは作れるでしょうけど、ついつい余計な心配をしてしまいました。

ロッソ熊本 VS ヴォルカ鹿児島

2005年9月25日 22:20
久しぶりに朝比奈先生のうっかりぽっかりディフェンス(←笑)を見に熊本の大津まで行ってきました。

ところが...スタメンどころか、スタベンですらない。。。
かなりがっくりしました。後で聞いたら隣の家のロッソサポの方ももちろん見に行かれたましたが、スタンドで朝比奈が近くで見ていたらしいです。

さて、試合ですが、かなりレベルの高い試合でした!試合自体は3-1でヴォルカが勝ちました。
ロッソは戦術的にも統制されていて、前半はほぼ圧倒的と言っていいくらいに攻め込んでいました。
ピッチがやや狭いかなという印象もありましたが、両チームともになかなか中盤とディフェンスラインがコンパクトで見ごたえのある試合でした。

ロッソが残念だったのは試合開始当初にポストに当たるシュートもありましたし、前半の中盤くらいでもバーに当たったのがあったかな。でもそれを決めきらないからこういう展開になるんですよね。

ロッソはディフェンスラインは3枚。その前に4枚の中盤がいてトップ下、ツートップという感じでした。
サイドからの攻撃が積極的でボールがなかなかよく回っていました。元神戸の森がドリブルで交わして惜しいクロスを上げていましたし、何よりも驚いたのはHW様(←笑)である元サガン戦士の鈴木が右サイドから素晴らしいクロスをあげていました。

その鈴木のクロスでゴールは決まらないのにいい形ができてどよめきが起こるスタンド。昔の鳥栖スタジアムを思い出しましたね。マイケルがヘディングで競り勝っただけでどよめきが起こるスタンドを(笑)

ロッソは後半に入ってボランチを2枚にして3-2-3-2のような形で望んでいたのですが、これがディフェンスにおいて機能していない...。
ボランチとディフェンスラインの間にスペースが出来てしまって3トップ気味になったヴォルカがロングボールをがんがん入れてくるとその処理に手間取ってました。
地域リーグ決勝トーナメントへ向けていろいろ試している状態なんでしょうね。
そんなこんなでヴォルカが徐々に押し気味になります。
先に点を取ったのはロッソでしたが、その後のヴォルカの攻撃がすごかった!

1点目は右サイドからの素晴らしいクロスを西がダイビングヘッド。完全に人数余っていましたし、あのクロスはJリーグでもなかなか見れないぐらいの素晴らしいクロスでした。それに飛び込む西のポジショニングも素晴らしかった。

2点目は同点に追いついてからすぐでした。ロングボールをキーパが飛び出して一度はクリアするもののそのクリアボールが西のところへ。センターライン付近からでしたが思い切ってシュート。キーパーの手をかすめながらゴールにつきささりました。素晴らしいシュートでしたが、徳島戦でのシュナ潤を思い出して少し苦笑い(笑)

3点目も西。自陣くらいからのフリーキックを長く蹴ってゴール前へ。ロッソは完全に集中力が切れていましたね。これまたヘッドで豪快に決めました。なが~~いフリーキックであれだけフリーでシュートを打たれてはダメですね。

それにしても西のポジショニングと決定力はすごい。さすがKyuリーグで200点以上決めていることはあります。スピードもありますし、ゴールの嗅覚もありますし、素晴らしい選手です。3点目の前にもゴールを決めたのですが、微妙なオフサイドの判定でノーゴールというのもありましたし実質4点決めているような感じです。
ところでこれまでにJから誘いはなかったんですかね?将来を考えたらプロ契約に二の足を踏んでしまったのでしょうか。

スタジアムもはるかかなたに阿蘇の山並みが見える美しい情景であり、久しぶりに気持ちいいゴールと素晴らしい試合を楽しく見せていただきました。
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