Jリーグ将来構想委員会 第一回報告「J2リーグの将来像」 将来のJ2リーグの構想の報告書がJリーグサイトのトップページにPDFファイルでアップされております。一通り読んだ中で目に付いた点を列記します。
・ J2リーグは将来22クラブ以上。まずは2010年に18クラブ以上(2008年16クラブ以上)
・ J2リーグ加盟において法人として満たすべき条件を明確に示す。
・ Jリーグは2005年シーズンに関西および九州地区における観客増のため両地域のJクラブに地元メディアとの協力方法を助言し、大きな成果を納めた。
・ J2クラブ数が15~18クラブのいわば発展途上の時期は、3回戦リーグ形式をとることを提案する
・ ヨーロッパではトップリーグの下のリーグの方がチーム数が多い。
まずクラブ数。22クラブという明確な数値はいいのですが、この報告書の中で以前ちらっと話があがったJ3リーグについての記述はありませんでした。J2リーグは将来的には22クラブ以上という表現に留めている状態で、2010年までにJ2に18クラブの参加が行われるかということも現状ではただの目標となっております。ただの指針ですので、具体的に可能性のあるチーム名を挙げるような事もありませんでした。これから10年間くらいはJ3リーグが出来ることはないかもしれませんね。
次に法人として満たすべき条件を明確にすると書いておりましたが、その資料3に目を通すとそこまで詳細には書かれておりません。逆にこれまでこの程度の条件ですらなかったのかという感じです。一番気になったのは以下の表記。
・ 常勤役員1名以上。常勤のGM。常勤スタッフは3名以上で財務、事業、広報、運営および強化等の職務を果たす事。
人伝えに聞いたので、もしかしたらこの情報が定かではないかもしれませんが、昨年から経営を始めたサガンドリームスの井川社長がJリーグから聞いていた人数で運営を始めたらとてもじゃないけど人数が足りなかった。だから昨年急遽あの時期に社員の応募を行ったという事を聞きました。
Jリーグが上げている最低のスタッフ数というのはどのような運営を想定して挙げられたものなんでしょうかね。これってWindowsXPの動作スペック PentiumⅡ300Mhz以上 メモリ64M以上みたいなもんですね。
こんなスペックでまともに動くわけがないという。そして動作が重いからまともの動くためにはどうしたらいいのかをサポートに聞いたらメモリのスペックをあげてくださいってなんじゃそりゃみたいな(笑)
参考資料として収入モデルやユニフォームスポンサーの金額モデル、入場料収入の試算例が出されておりました。こういったのも大事かもしれませんが、運営において大事なのは固定費の部分を如何に抑えるかという部分もあるので、クラブ運営に従事しているスタッフの各クラブの平均人数なんかも出して欲しかったですね。
常勤役員1名、常勤GM1名、常勤スタッフ3名でやっているところが果たしてどのくらいのチーム数あるのか。実例を出して欲しかったところです。親会社からの転籍や出向で来ているパターンもありますので、スタッフ数をどのような形式で集計するのかは難しいかもしれませんけどね。
次に2005シーズンは関西と九州がメディアとの協力体制を強化したとの事。だからメディアの力でJ1もJ2も関西のクラブが優勝したんですね(笑)これは冗談としても、メディアでの露出でより多くの観客がが集まれば運営面においても、選手のプレー面においてもいい方向にでる事は確かですね。
どこかの九州のJ2クラブのように観客が多くなると緊張してしまうのか負けが込んでしまうチームもありますが。サガテレビやFM佐賀での露出が多くなったのもサガンドリームスの力だけではなくて、親方であるJリーグの協力もあってのことだったのでしょうか。
次にクラブが増えた時の試合数ですね。JリーグとしてはJ2が15~18クラブのときに2回戦制にしてしまうと、ホームゲームが少なくなって営業機会の損失と考えているみたいです。だから中途半端でも3回戦でやろうと。試合数については以下のように考えているみたいです。
13チーム(4回戦制) 年間48試合
14チーム(4回戦制) 年間52試合
15チーム(3回戦制) 年間42試合
16チーム(3回戦制) 年間46試合
17チーム(3回戦制) 年間48試合
18チーム(3回戦制) 年間51試合
19チーム(2回戦制) 年間36試合
20チーム(2回戦制) 年間38試合
21チーム(2回戦制) 年間40試合
22チーム(2回戦制) 年間42試合
営業機会の損失といえば、もしも前年度に18チームで年間51試合あった次の年が19チームで38試合になったらホームゲームは7.5試合減るわけですよね。これはかなり大きいですね。予算の立て方が難しくなりそうです。
最後にヨーロッパの二部リーグです。形態としてはこのように裾野が広がるピラミッド形の方がいいのでしょうね。日本はトップリーグのチーム数の方がJ2よりも多くなっておりますが。二部リーグのクラブ数が多いと、言葉は悪いですがトップリーグで通用せずに一度挫折した人間の受け皿にもなりますし、もちろん若い可能性のある選手たちの育成の場にもなる。将来的に日本がワールドカップで常時活躍できるようになるためにまずやらないといけないことはトップチームの強化ではなく、底辺を充実させる事の方が重要なのかもしれませんね。