サガン鳥栖 VS FC岐阜 (ベストアメニティスタジアム)

2008年8月13日 19:32

2008-23 サガン鳥栖 VS FC岐阜

先月の鳥栖と横浜FCの一戦以来、約一か月ぶりとなるサッカー観戦となりました。やっぱり、サッカーは生観戦が一番ですね。

前日の結果より、湘南が同勝ち点ながらも3位に浮上してきまして、得失点差で劣る鳥栖としては、先を見据えると何としても勝ち点差をつけておきたいところ。試合開始当初の互いのチャンスを見ると、一歩間違ったら乱打戦になってもおかしくなかったこの試合は、何の因果かスコアレスドローに終わるという全体の流れを考えると不思議な形で試合がフィニッシュしてしまいました。

この結果、勝ち点1を加えてかろうじて3位を死守して第2クールを終了しました。秋口からの戦いに不安と期待が交錯するなか、いよいよ第3クールがはじまります。

試合ですが、せっかくのホームでの試合にも関わらず入り方が非常に悪かった気がします。試合開始直後から相手のプレッシャーに鐵戸がつっかけられてしまいました。その後も、岐阜の圧力に負けてしまってボールをけり出したり、パスミス、トラップミスでボールを失ってしまう展開が多くなり、そのボールを拾われて岐阜の攻撃にさらされることになってしまいました。ただ、岐阜のシュートミスやクロスミスに助けられる事が多く、危うく失点しかけておりましたが事なきをえず。そのうち、カウンター一発でセンターバックの間を抜ける素晴らしいロングボールを鐵戸が送り、キムシンヨンがキーパーとの1VS1を迎えましたが残念ながら制せず。鳥栖の方もそのあたりから、コーナーキックなどから決定的チャンスを何度か迎えますが得点できませんでした。

この頃から、岐阜はディフェンスラインを修正し、守備に人数をかけるようになります。特に那須の動きがチームとしての攻め具合と守り具合を調整していたように感じました。そして、徐々にディフェンスに集中してくる岐阜、人数をかけてしっかりと守ってくる相手に対して、鳥栖が慢性的に抱えている攻撃の弱点が如実に表れてしまいます。

ひとつはセンターバックからのフィード力のなさ。飯尾、内間はお世辞にも足元のプレイが上手な選手とは言えません。むしろプロの世界で戦っているにも関わらず、そのキック精度はともすればアマチュアにも劣る面があると言っても過言ではないでしょう。彼らの魅力は粘り強い守備と、体を張ったマンマーク、それが身上の選手ですので、彼らが攻撃に貢献するべくスペースへロングフィードを送ったり、中盤を通り越してフォワードの足元にボールをいれなければならないような攻撃状態を作る事がチームとしては機能していない事だと考えます。

やはり、鳥栖の攻撃としてはフォワードと中盤が連携しながらボールを運び、出来上がったスペースに対してボランチとサイドバックが飛び込んで行く形が理想形となります。そこを省略して、即座にディフェンスラインの裏側を狙わなければならない状態というのが岐阜の戦略にはまった状態であり、鳥栖の攻撃が殺された部分であるかのように思えます...

また、岐阜との違いとして顕著に現れたのが、個人の力によって試合を決定できるプレイができないということ。この試合では、時間が経つに連れて互いにディフェンスラインを崩さずに守っていたのではありますが、攻撃に関して決定的に違ったのは、鳥栖と岐阜の個人突破力、キープ力の違い。岐阜は片桐、片山のツートップがボールを持つと鳥栖のディフェンス陣はなかなかボールを奪うことができませんでした。こともあろうに、二人でボール保持者にマークについても奪えないどころか、交わされる怖さからか奪いに行くタイミングもなくて、あっさりとクロスまで上げられてしまう状態。実際の失点には至らなかったとは言え、非常にいただけないシーンではありました。個人で負けるならば集団でボールを奪う(もしくは自由にさせない)という形が身上である鳥栖であるから尚更囲んでもまごついているシーンが目立ちました。

が!それでも決定的なシュートチャンスはカウンターから何度も作っておりました。特に、レオナルドが入ってからの度重なるシュートチャンスは決めてしかるべきシーンが多かったですね。レオナルドと下地がはずしたペナルティアーク付近からのシュートは、なでしこジャパンを粉砕したアメリカ女子のシュートが決まったポイントでもありますので、現場で見ていて他のはずされたシュートよりもいささか残念度が高かったです(笑)ただ、レオナルドが入ってシュートチャンスが増えたのは、やはり前線のスピードアップと個人のドリブル突破力でしょう。非常に前線が活気付いていい交代だったと思います。

最後に、サガン鳥栖全体を通じて感じたのはボランチの二人のかみあわなさですね。高橋は運動量の低下が気になります。疲れがこの時期に来ているのでしょうか。彼は守備にも攻撃にも常に顔をだしてボールに絡んでくるのが仕事であるのですが、この日はポジションを崩すことなく無難な仕事に終始していたと思います。もしかしたら、それがチームオーダーであり、運動量の低下から来るものなのではないのかもしれませんが、彼本来の力を発揮できているとは思えませんでした。

対して、コンビを組む下地も高橋以上に低い位置でボールをさばいたり、ディフェンスラインをカバーしたりといういわば守備的に特化して堅実なプレーが持ち味の選手です。下地はいい選手なのですが、疲弊して動けない高橋と相まってボランチの二人が互いに無難な動きをしていたのでチーム全体としてのダイナミズムは生まれませんでしたね。衛藤がいたならばそのあたりの攻撃のオプションが増えていたのかなとは思います。下地がフォワードを追い越すシーンはいちども見られなかったのではないでしょうか。

結局、試合全体の流れとして、攻撃にも守備にもリスクをかけるポイントがずれていたのかなとは思います。互いに決定的チャンスでのシュートミスがあったことも確かなのですが、せっかくクロスがあがっても中央に人間がいないという状態があったり、相手が攻めてくる時間帯でしっかりと(偶然ではなく必然な形で)守りきる陣形を整えることも出来なかったような気がします。失点を恐れずに更なるリスクをかけて攻めていれば中央に人間がいてゴールが生まれた可能性も大いにあったと思います。

ただ、そうは言うものの、失点を恐れないリスクをかけた戦いというのは、下位相手に勝ち点ゼロで終わりたくない鳥栖にもアウェーでの戦いである岐阜にもなかなか決断できない部分でありまして、この時期のこの戦いでリスクをかけることをチームオーダーとしてよしとしなかったと言われれば、結局はなるべくしてなったスコアレスドローではないかという気もします。

ということで、リーグの順位表を見渡しますと、第2クールを3位で終えることができたという結果は非常に満足ですし、必ずしも悲観することはない位置につけているということで気持ちを落ち着かせたいと思います(笑)

 

コメント

はじめまして。更新毎楽しく読まさせてもらっております。
チャンスを決めた方に勝利が転がり込む展開の中、結局どちらも決めきれない少し切ない試合でしたね。
ところで、個人的に高橋は、膝の状態がかなり悪いのではないかと推測しております。元々ダマシダマシでシーズンインして水抜いたりしていますから、その辺りから運動量にも響いているのではないのかなと。最近はセットプレーもまったく蹴っていませんし、強いキックも少ないですし...。

はじめまして、コメントありがとうございます。

そうですね、高橋は開幕前から怪我の不安がささやかれていましたね。サッカーは下半身が命ですので、膝の状態が悪いのは気になります。

本来は静養して万全の状態に治してから試合に出たいのかもしれませんが、チーム状態がそうも言ってられないからですね。

高橋は鳥栖のサッカーの生命線でもあるので、体調ともども早く復調してほしいですね。


愛媛戦はスカパー観戦でした。とにかく勝って本当に良かったですね。
高橋選手はサガンの生命線で彼の良し悪しで試合内容に大きく左右
されますね。
自分は練習見学行ってその雰囲気とか感じてみたいんですが、仕事
で行けません。
オオタニ様は行かれたりしているんですか?
試合に最近出ていない選手の状態とかはどうなんですか?
次の湘南戦は非常に大切な戦いになりましたね。
応援頑張ります。

コメントの返信遅れてすみません!

練習見学ですが、職場が博多でありましてなかなか行く事はできません。
数年前までは練習試合なんかを有休を取って見に行ったりもしてたんですが。。
いまは練習を見に行っている友人、知人から情報をいただくくらいです。
その中ではとても書けないような事を教えてもらったりすることもあります(笑)

次の湘南戦は、現在一番たたかなければならない相手ですからね。
勝ち点差は4ありますが、ここで負けると試合消化数の関係から湘南に順位が逆転されたと思ってもいいでしょうね。
是非とも勝利を、最低でも引き分けで終わりたいですね!

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