ロアッソ熊本 VS サガン鳥栖 : サガン鳥栖 VS 愛媛FC

2008年6月26日 14:49

2008-19 ロアッソ熊本 VS サガン鳥栖 (KKウイング)
2008-20 サガン鳥栖 VS 愛媛FC(ベアスア)

二つの試合を振り返ります。

まずは、熊本戦。激しい雨の中、行き帰りの移動で往生したでしょうが、無事に皆様たどり着けたでしょうか。公式のツアーバスもなんとか無事に行き帰りできたとのことでよかったと思います。特に帰りは100m先も見えないくらいの視野の中、運転手の方は大変おつかれさまでした。

さて、試合を簡単に振り返ります。

雨の中の試合だったとはいえ、双方ともに攻守の切り替えが遅く全体的に間延びした展開ではありました。その一因は熊本の攻めの時のサイドの張り出し方にもあるのではないかと思いました。熊本は守備の時には4-4-2を引いていましたが、ボールを持ったときには、松岡が左サイドに張り出して4-3-3のいわゆる3トップのような形で臨んできました。

熊本のこのポジションに対応するべく、鳥栖のサイドの選手が自陣の低い位置でケアすることが多くなってしまいました。熊本が両サイドにまずはボールを渡すところ(ロングボールも然り)から始まりますので、ボールを奪うところ(奪おうとしかけるところ)がサイドになってしまいます。必然的にそこに人が集まるわけですが、そこボールを奪った際にあいている逆サイドのオープンスペースを使えなったことが鳥栖の攻撃の手詰まりになってしまいました。オープンスペースを使う攻撃につながらないのは、前を向いてボールを受けることができないのもありましたし、鳥栖のディフェンスラインは足元の技術に難があり、フィードが苦手であるという点もありますね。

また、衛藤、鐵戸という鳥栖のボランチはスペースをケアするというよりは、どうしてもファーストプレスタイプになってしまうので、前線でプレスできているうちはいいのですが、守勢に回ってしまうとディフェンスラインにひきずりこまれて、中盤を埋めながらポジショニングで奪う守備ができていません。そのあたりが互いのチームの間延びにもつながりました。

フォワードに長いボールを蹴って走らせる事も多く、ますます間延び気味になっていたので、思い切ってディフェンスラインをあげる戦い方ができれば全体のラインが上がってコンパクトに保てたかもしれませんが、鳥栖はオフサイドトラップをかけるのが苦手ですからね。相手が3トップ気味になった際のサイドの対応と中央のバランスそのものに難があったのかもしれません。

とにかく熊本戦はなんとなくチーム全体が停滞したまま終わってしまい、勝ち点3だけが収穫だったという感じでしたね。

そして愛媛戦。

愛媛戦はボランチが衛藤から義希に変わったことでカバーリングという概念が衛藤よりも強く現れました。そこが熊本戦よりも前半の入りでプレスが効いて更にバランスよくセカンドボールも拾えたところだったと思います。中盤のスペースを埋めたり、ディフェンスが上がっていった際にラインにはいってポジションが崩れないような動きができるのは彼の見えない特徴でもあると思います。

ポジショニングの意識というのは、非常にこの試合は意識が高いなという点がありまして、たとえばオーバーラップしていた選手がそのまま前線に入って代わりの選手が守備に入るという場面が熊本戦よりも多く見受けられました。キムシンヨンは相手の早いリスタートに備えて、チャンスを逸した後に自分のポジションに戻らずに自らが中盤に入り、前線までボールを追いかけた廣瀬(高地だったかな?)と意志を確認しあってポジションを元通りにできる時がくるまで前線に戻るのを控えている場面もありました。守備は、人に対する強さも必要なのですが、そもそも、そういう状況を作らせないためにスペースをつくらないという全体としてのバランスも重要ですので、この判断はよかったと思います。

ただ、熊本戦と変わらなかったのはバイタルから相手が入ってきたときのマークがぼやけているところ。完全マンマークではないので受け渡しのタイミングや攻守の切り替え時などのマーキングに問題が発生するのは当たり前なのですが、その割には人をはずしてしまう確率が高かった。対人守備で補ったり、シュートが室の正面(室のポジショニングを褒めるべきでしょうが)という幸運もありまして失点は1つだけになりましたが今後の不安材料ではあります。その失点もこぼれ球とは言え、クロスを上げる選手は完全にフリーでしたからね。ただ、監督は藤田のミスとはっきりと言ってましたね。

攻撃面では、廣瀬はこれまでの試合にも増して、ディフェンスラインの裏に対してダイアゴナルランで中央に入ってくる回数が多く、チャンスを生み出しておりました。そこに対して長いボールが正確にはいればチャンスも増えたのでしょうが、惜しかったねというキックや、また、キックが正確に行ってもトラップができないという、やはり基礎技術の未習熟が得点につながらない場面がありました。この辺りは再三再四言っておりますように練習あるのみですね。

走力という点では熊本戦と違って全力を出し切る戦いができていたし、スタジアムで見て非常に熱くなりました。高地の先制点も藤田が全力でディフェンスやキーパーに対してプレスをかけた結果でしたし、廣瀬のアシストもその前に出そうなボールを全力疾走で拾えまた事に尽きます。キムシンヨンも前線へのボールに対して、よく追いかけていました。後半になるとその走力が疲れに代わって全体的なプレスの緩さにつながっていましたので押し込まれる要因になりました。そのあたりをどう凌ぐかが今後の夏場を迎える際のポイントでしょうね。リードしている状態であればカウンター作戦に切り替えるのもひとつの手だと思います。そのカウンターでもある程度人数をかけてシュートまで持っていかないと、変な形での逆襲を食らいますからね。その辺りに関しては全体の意志の統一が必要ですね。

最後、谷口の最後のシュートは決めてほしかったですね。ゴールで幕切れだなんてなんて素敵な劇場だって感じでしたが、残念ながらはずしてしまって溜息のままいつのまにか試合が終了してしまってから歓喜の声に変わったのは微妙な気持ちでしたね(笑)

コメント

こんにちは
細かいことですが
>松岡が左サイドに張り出して4-4-3のいわゆる3トップのような形で臨んできました。
これだとフィールドプレイヤーで11人いることになりますよ(笑)
4-3-3か3-4-3ですよね?

あはは(笑)
すみません、自分で書いたことなのに笑ってしまいました。
キーパーまで攻撃に参加してしまったみたいですねw

ご指摘ありがとうございます。修正いたしました

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