サポーターズミーティングに対する私見
それでは、先日行われたサポーターズミーティングの議事録をまとめてから筆者が感じた感想を記載します。
サポーターズグループのひとつが主体となってx2運動という活動を開始し、ひとりがひとりの友人をスタジアムに連れてくるだけで観客が2倍になるという構想の元、実際にビラ配りやスタジアムのビジョンでの告知などで活動が展開されていました。今回はその反省と次回へ向けてということでサポーターズグループから総括が発表され、意見を募ったという形です。
この活動自体は非常に素晴らしいと感じました。総括にもあったのですが、これまで集客をしようとするにあたってスタジアムの外へ向かって呼びかけていたものが、スタジアムの中にいる人に呼びかけて活動に協力してもらおうという形は、これまでの集客の呼びかけよりも、とっかかりが分かりやすくいいアイデアだと思いました。
ただ、総括と今後の展開の中でちょっと気になったのは、活動の主体となっているグループがせっかく今後の課題ということで悪い点をあげているにも関わらず、そこからもう一つ踏み込んでその課題を解決するために考えている行動計画がなかったことですね。課題点や問題点としてあげているということは、その課題がなくなれば活動の成功へ向けてひとつの前進となるはずです。ですのでせっかく上げてくれた課題に対しての解決方法案を提示してから、ミーティングで意見を募った方がよりよい活発な意見がでてきたのではなかったかなと思いました。
例えば、「一般客に当事者という意識を根付かせることができてない」という課題に対し、では当事者という意識を根付かせるためにはどうしたらいいのか?という解決案。また、議論の中で「ベアスタは雨でも観戦できるという告知の不足」という点が課題であるという件に対して、では屋根があって、雨の日でも問題ないと伝えるにはどうしたらいいのか?メディアを使うのか、それともドリームスのウェブサイトに掲載するのか?などの解決案。一歩進めて解決案を論議のスタートにするまでできていたらなとは思いました。
もうひとつ、集客の課題点として挙げられた内容がありましたが、ホントにこれらの課題が原因だったのかという追求を行いたいところです。このミーティングの中では、活動の告知、ビラ配り、ポスター掲示などが話題の中心となっておりました。中にはホークス戦と日程が重複していたから失敗したなどの意見も。ホントに周知徹底することだけで集客がうまくいくのか、今回は更なる告知の方法のみを中心的に議論しなければならなかったのか、という点に関しては筆者は少し懐疑的な意見を持っております。
言うなれば、「雨でも観戦できる事を告知できなかった」というのは原因にならないと思います。なぜならばx2運動の主体となります現行のスタジアム観戦者(連れてくる側)は雨でも観戦できることを知っているからです。だから連れてくる人に対して「雨でも見る事はできるよ」と言える土台は確実にあります。問題は雨が降って外出がおっくうになっても見に行きたくなる試合かどうかという点じゃないでしょうか。こうなるとサポーターの範疇ではなく、ドリームスやひいては選手たちの問題でもあるわけです。
また、確かに、活動について理解してもらう事も大事ですが、その活動を知った上で、実際に友達を連れてこよう、会社の同僚に紹介しようとしたときの具体的な行動方法についての議論が今回は希薄であったと感じます。x2運動において連れて来る人をどのようにして誘うのかという事を活動する主体にまかせていることが今回の集客が思ったように進まない原因のひとつではないのかという意見を一石投じてみます。
実際、ひとりがひとりの友人をつれてくるにはチケットという大きな問題があります。そのチケットを購入するのは果たして誰になるのでしょうか。これまでサッカーに興味のない人を誘った場合、よほど魅力的な誘い文句で口説かないと身銭を切ってサッカーにでかけようとする人は少ないのではないでしょうか。かといって、誘う側がチケットを買って提供するとなると、x2運動に対して積極的になれない人もでてくると思います。
今回は有料入場者ということを謳っておりませんので、あくまで観客動員という観点で話を進めますが、例えば、チケットの問題に関しては、筆者としては以下のような事を計画したらどうかなというアイデアがあります。
・ 個人や法人のサガン鳥栖後援会で無料チケットや割引チケットを持っている人から斡旋の協力をしてもらう。
・ 現在、ANAにおいてLove Soccer 2008という九州発着のANAの半券でサッカー観戦ができるというキャンペーンがあるので、友人、知人、会社の同僚などからANAの半券を譲ってもらって集客活動に利用する(搭乗者本人でないといけないなどの制約があるかもしれないので注意)
・ ドリームスに協力してもらい、x2運動の実施日限定で、ドリームパスポートを持っている人が友人を連れてチケット売り場に来たら当日券を半額にて提供する。
などなど。集客のために利用できるものはこの他にもいろいろとあるかもしれません。こういったものを活用すれば、チケット代を比較的安価に抑えられるので集客活動の糧へとなるのではないでしょうか。
また、誘い方の指針なるものがあってもいいのかなというのはあります。これまで興味のなかった人を誘おうというのにはそれなりの労力がかかります。サッカーの魅力や、サガン鳥栖の魅力、スポーツの楽しさ、スタジアムでの食事、などなどみなさんが鳥栖スタに来て楽しいと思っている事を、誘う人に伝えられるようなテンプレートを準備すれば誘う際の指針になると思います。
今回の総括の中で「サテライトの愛媛戦でビラを配ったときは好感触だった」という意見がありましたが、これはごもっともだと思います。なぜならば、サテライトの試合を見に行くくらいサガン鳥栖が好きな方に対するPRだったからです(笑)でも、これらの方が一体どれだけの方を連れてくることができたでしょうか。
このプロジェクトの成功が見えづらいのは、x2運動の結果、観客動員がどれくらい動いたかというのがわからないところです。ですので、たとえばビラに対して番号を振っておき、その番号に対してどこで配ったものかを管理しておく。そして上記の案の中でチケット半額案がありますが、x2運動チケットを購入する際にはビラを持ってきたら半額にするという形にしておけば、どこで配ったビラが一番効果を発揮したかが一目瞭然になります。
集客活動という大変な目標に向けて、活発的に運動を展開しているサポーターズグループには頭が下がる思いです。だからこそ、せっかく始めた運動であるので、成功へ向けて一歩ずつ課題をつぶしていき、一般客に浸透させて行くことが大事であると思いました。そういう意味で行くと、ミーティングで課題として上がっていた「一般客に当事者という意識を根付かせることができてない」の課題解決が一番難しいと思います。ただ、ここがクリアされた時には観客が爆発的に増えるきっかけとなるかもしれません。筆者としては今回の議論の中心はここであってほしかったという思いはあります。
また、「集客活動実行委員会」というものを設立されるみたいですが、今回のミーティングでは具体的な活動計画や活動体制は発表されませんでした。具体的な活動活動計画は今後また発表されるのだと思います。「集客活動実行委員会」に関して、身内同士でやり遂げるのではなく、グループ内外に広く公募する形になっているので、多少細かすぎるのかもしれませんが、以下の点を明確にしたらよりよい委員会になるのではないかと思いました。
・ 委員会の対象者・入会基準
・ 委員会の人数
・ 委員会の会長・役員等々
・ 委員会の予算・会費等
・ 委員会の活動内容
・ 委員会の活動回数
・ 委員会の責任範疇
・ 委員会で計画した活動の依頼(ビラ配りなどを委員会以外の方に協力していただく時など)
・ サガン鳥栖後援会とのすみ分け・連携
・ x2運動などの他の集客活動とのすみ分け・連携
・ サガンドリームス集客担当とのすみ分け・連携
・ サガン鳥栖を取り巻く図の説明における輪の対象者について(ステークホルダーの明確化)
・ ステークホルダー同士の連携・活動方針
ミーティングの場でも週に何回活動があるのでしょうか?と早速質問が飛んでいましたからね。そこを今から決めますというのではなかなか踏み込みたくても踏み込めないのではないかと。いつもの仲間同士の会では終わらせたくないという意志が見えましたので老婆心ながら提言してみました。
ただ、最終的にはx2運動に限らず、恒久的に観客動員を増やすためにはどのようにしたらいいのかという点が大事になるんでしょうね。そうなると、もうサポーターだけの枠組みだけではどうしようもありません。最終的には、サガンドリームスの社員が頑張ってもらわないといけない部分となってきます。ひとつのイベントとして終わらせるのではなく、ムーブメントとしてやっていきたいとサポーターズグループの方が語っていましたが、そこまでやれるのならば素晴らしいことだと思いますが、実質はサガンドリームスが主体となってやらなければいけない事ですよね。
前回のサポミでも筆者の私見として営業力の問題について挙げております。今回もドリームス側から具体案は何も出されないままでした。今回のサポミがx2運動の結果報告が主だったという点を抜きにしても、ドリームスの考えとして何かしらの案がでてもいいのではないかとは感じましたね。ここのところ、サポーターまかせな面が多く現れているような気がして気になります。
費用の負担に関してサポーター側からお願いされておりましたが、費用を使ってやるからには費用対効果を定量的に算出しないと会社から資金もでないでしょうし、かといって、サポーター側から巻き起こった事に関して我関せずというわけにはいかないでしょう。それがチャリティーオークションだったとしても、選手の資産を切り売りするわけですからね。
結局、費用をかけるということは広告するのと変わりはないわけですから、どこにお金をかけるのかというのはドリームスの中でも検討しなければならないところでしょう。インプット以上のアウトプットを得る事がいわゆる生産性が高いという事なのですが、次回の続x2運動が高い生産性を上げる事を心から願っておりますし、筆者も活動に協力するために誰か友人、知人、親類を連れてこなければならないと感じました。
安全なスタジアム環境についてですが、これはサポーターひとりひとりが気をつけなければならないことではないでしょうか。仙台戦で相手ゴール裏に乗り込んで行った事件などありますが、ひとりひとりの自覚の問題です。また、原因があるからこそ結果があるわけでありまして、原因の発生を抑える事も重要ですし、原因から結果へと導かれるとしたらその導線を未然に抑える事も必要です。処罰に関してはその内容いかんによるのでしょうが、決して鳥栖側が原因にも導線にもならない事を願います。
最後に、サポーターズミーティング恒例となっているおもしろメールの紹介のコーナーがありました(笑)
開催の日時についてのドリームスの回答は、草津戦を引き合いにだされていましたが、なぜこの週にしなければならなかったのかという理由としては希薄すぎます。別に熊本戦の次の日の6/22の日曜でもいいですよね。また、何名かの人間にリサーチした結果、平日の夜でもいいということになったというのも、その何名かというのは不特定を対象にしたリサーチではないでしょうから、結局身内で決めたというあらぬ疑念を持たれるところだと感じます。まあ、こう言ってしまっては身も蓋もないのですが、日程に関しては予め告知しているわけですし、ドリームスに完全に非があるわけではないので、「余計な事は一切言わないで玉虫色にしてやや謝り気味な姿勢」というのも一つの手ではなかったかとは思います(笑)
旧応援歌の復活については、今の主体となっているサポーターグループが現状で最適だと考えている曲で応援を繰り広げてらっしゃいますので、それは暖かくサポートしていくべきなのではないでしょうか。メインスタンドで拍手ができない、合いの手を入れる事ができないというならば、応援についてのサポーターミーティングなども開催されている(ドリームス主催でも開催されているはず)のでその場で再度意見をだされたらいいかもしれませんね。
一方、懐古主義でらっしゃるかと思えば、マイシャローナは古いという話もあっておもしろい方ですね(笑)古くから続いている伝統ではありませんが、マイシャローナに関しても踏み入れる事ができない聖域のようになっている部分だと思います。だからと言ってこのままの状態にするのが適切かといえばそうでもないのかもしれません。そこまで深く思われているのであれば、対案ではありませんが、このような曲だったらどうでしょうかみたいな具体案をだしてから再度提案してみるのもいいかもしれませんね。
ダンマクに関しては川村氏がおっしゃった内容が回答として適切だと思います。いろいろな方がいろいろな思いを持ってダンマクを掲示してらっしゃいます。攻撃性があったり、不愉快に思われたりするのはなるべく掲示しない方がいいのでしょうが、こればっかりは受け取る人によっても様々ですからね。難しい所です。
...と、以上のような事を思いながらサポーターズミーティングに参加しておりました。上記の意見を現場で発することもできたのですが、会議のせっかくの流れをとめかねない意見もありましたし、ましてや限られた時間の中でこれだけの長い持論を展開することが憚れましたのでBlogにて掲載させていただきます。
