サガン鳥栖 VS 水戸ホーリーホック (ベアスタ)

2008年5月 7日 00:02

2008-10 サガン鳥栖 VS 水戸ホーリーホック

晴天に恵まれ、風薫る五月というにはあまりにも暑い中で行われた水戸戦。鳥栖としては前節に仙台に0-3と完敗を喫しているだけに、どうしても勝ち点3が欲しいところ。しかしながら、水戸はその仙台に3-3と引き分けるという開幕当初に比べるとやりたいサッカーが実現しつつあるチーム。ここで敗れると後々まで響いてきそうなこの試合でしっかりと勝ち点3と得失点+3を稼いだのは最高の結果でした。

暑い中でのスタートであったので、前半は互いにスローペースでのスタートという形でしたが、どちらかというと、鳥栖の方が手詰まり感を起こしつつスペースをめがけて蹴る展開で、水戸は最小限の人数でありがならもつないで攻めようという形でありました。これまでの水戸には感じなかった意思を感じましたね。互いにリスクマネジメントがしっかりとしていた極端にカウンターを受けるシーンはありませんでした。

このような感じだったので、前半は、どちらも決定機をつくるにはなかなか至らない状態でありましたが、崩せる一歩手前まで持っていけたのは鳥栖の方でした。キムシンヨンがサイドでいい形でボールを受ける事ができたり(クロスはミスに終わりました)、今期初出場の鐵戸が、特にパスに置いていい動きを見せてチャンスを作っていました。鐵戸が際だったプレイはシンプルに縦に突破してクロスを上げることと、狙えるときは、バイタルエリアに構えているフォワードに直接ボールを入れること。これらのプレイをきっちりと正確に使い分けることができていたのが非常によかったと思います。厳しい状況では無理にドリブルを仕掛けることもなく、プレーの判断のよさも光っておりました。。一つだけ上げるとしたらショートパスのスピードでしょうか。その1~2秒で展開が変わることがあるので、ショートパスであってもしっかりとしたスピードで繋いで欲しいなとは思いました。

ただ、前半も途中まで来ると、気が早いのですがスコアレスドローも考えられるような互いの守備でしたが、水戸の中村の退場によって一気に状況が変わりました。それまで攻めあぐねていた鳥栖が数的有利を生かしてボールをつないで崩すことができました。開幕から、ランニングによってスペースを作りつつ、細かくボールをつないで局面的な数的優位を作り出すという自分達のサッカーをしっかりとできているからこそ、相手の退場によって数的優位に立つことが、そのまま試合においても優位に立てるのかなと思いました。

数的優位に立って一番良かったことは、高地をトップ下の位置でフリーマンで置いて、彼が自由に動ける状態を作れたことでしょう。ドリブルでも崩せますし、ワンツーというアイデアも出せる彼が、一番生きる形であったように思えます。水戸が一人退場してからは引ききっていたので、高地が低い位置にボールを受けに来た時よりも、高い位置でボールをさばく時の方が生きていたと思います。

ここで、鳥栖の得点を振り返ってみます。

義希がミドルシュートを打つ前に彼にボールを落としたのは後ろ向きでボールを受けた高地。

高地が決めたフリーキックは、ファールをもらった野崎に対してボールを落としたのは藤田。

石田のミドルシュートに対して、ポストプレイでボールを落としたのも藤田。

前節の仙台戦で筆者が課題としてあげておりました、フォワード(の位置の選手)のポストプレイやボールをしっかりとためるプレーがあったからこそ得点に繋がっております。もちろん、シュートを決めた彼らのプレーは数的優位が関係ないほどの見事なシュートだったのですが、それもフォワードの正確な落としがあったからこそのシュートチャンスであり、得点でありました。

前半にチャンスが生まれなかったのは、前を向いた藤田がラストパスを焦ってミスになっていたところや、フリーのシンヨンがダイレクトで蹴ってクロスをミスしたりと、前線の選手のパスミスも原因の一つかと思います。藤田、シンヨンというところがしっかりと攻撃の起点になることが今後も重要なポイントだと再認識させられた試合でした。

岸野監督の采配ですが、後半になって、4-1-4-1で義希をアンカーとして、トップの藤田の下にフリーマンの高地と、守備も見つつなのですがやや高い位置のポジションを置いた衛藤を中央に置き、両サイドに鐵戸と野崎を置いたのははまりましたね。中央にボールが持てる選手が集まっていたので、中央突破を試みてマークが重なったときに、サイドにできたスペースを鐵戸や野崎がうまく利用することができました。一人退場して引いている相手な割には、大きなサイドチェンジがもっともっとあってもよかったくらいにスペースを作れていましたね。

今日の岐阜戦も無失点で勝ちましたし、今後の湘南、広島、甲府といった強豪チームに対していい形で試合に臨むことができると思います。ここからが前半の正念場と言ってもいいかもしれませんね。仙台戦のような完敗を喫してしまうと逆に今年は厳しいかなという雰囲気になりそうなので是非とも勢いに乗るような勝利を願いたいです。

 

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