アビスパ福岡 VS ザスパ草津 (レベスタ)

2008年5月 1日 00:36

2008-09 アビスパ福岡 VS ザスパ草津

非常に辛らつな言い方をしますが、これぞまさに日本の2部リーグの11位と14位のチームが争っている戦いという感じでした。両チームの選手のみならず、審判の判定なども含めて、チケットの料金を払ってでも見に来る価値があるとはとても言えない試合でした。そのくらいの試合でありましたので、客席に空白が多いのはやむを得ないのではないかというところです。福岡の選手たちの潜在能力を考えると、この程度のサッカーの質で戦っているのは非常に残念です。

まず、全体的に感じたのは、第三の動きがまったくなかった所。ひとりひとりが何かをやろうと動きだす事はもちろんあるのですが、残念ながら、その動きに合わせて他の選手が動かない。結果、草津の選手はロングボールに終始し、福岡の選手もボールを預けるところがなくてドリブルをつぶされる。時折、ワンツーやサイドチェンジが繋がりますが、それは空いている選手を使っただけに過ぎず、そこに導く過程に工夫があったかと言えば首を横に振らざるを得ません。特に福岡は、フォワードの頭をボールが通り越していくか、もしくは足元に入っても次の攻撃に繋ぐことができないことが多くて、攻撃をじっくりと組み立てる余裕がありませんでした。それにしてもツートップがまったくかみ合っていなかったですね。

草津は、登録では鳥居塚がFWだったのですが、実際は島田がトップの位置に入っていました。草津はチーム全体として島田に任せるという意図がありますので、他のメンバーは基本的には全体が守備を意識した戦いだったのですが、そういう意図があるにしても、もっと攻撃のバリエーションを作っていかなくては今後も厳しいなとは感じました。そういう意味では、草津のセットプレイはいろいろと動きやサインプレーを駆使して魅せてくれましたけどね。どうしてもしっかり守ってセットプレイなどの少ないチャンスを決めるという形で行かざるをえないですよね。

サッカーは個々の動きが連動した結果によってチーム全体で作りあげるものですから、たとえサイドでの攻防が行われていたとしても、たとえフォワードが攻めている場面であったとしても、その逆サイドの選手もディフェンスの選手も次の動きを予測し、また、予め決められたチームオーダーの元に動くことがチーム全体の活性化でもあり、質の高いサッカー(=勝てるサッカー)に繋がっていきます。この両チームではそのようなシーンが見られることはほとんどありませんでした。ただ、目の前に空いたスペースを使ったり、目の前に空いている選手にパスを送ったりと、相手を崩すアイデアやボールを奪うアイデアが個々の力に委ねられ、互いが巧妙に繰り出すパズルの解き合いのような展開とは程遠く...。

草津の失点ですが、筆者的には、久永一人の個人技で上げた得点だからこそ、責任を負うべきは崔成勇のみだと考えます。実は、草津のボランチ(松下だったかな)が中央でボールをキープしていた時に、フリーでいた右サイドの崔成勇ではなく、左サイドに展開を行いました。その際、右サイドの崔成勇は両手を広げてなぜこちらにボールが来ないのかのような形でアピールしました。その後、ボールが松下まで戻ってきて、もう一度右サイドにいた崔成勇へ大きく展開。先ほどあれだけアピールしたので、何かやってくれるのかと期待したら、なんとトラップミスして久永に奪われる始末。更に、ドリブルで攻めあがる久永の切り返しに簡単に飛び込んでシュートを叩き込まれるという悲惨さ。こういうワンマンシーンを見せられると、この試合で頑張っている他の10人が不憫でならない気がします。。。前のダービーで一人のミスが全体に影響するシーンを2回も見ただけに、このシーンも見ていて少しだけ切なくなる瞬間でした(苦笑)

草津の得点も、島田は左足しかないとわかっていながらも、福岡のディフェンス陣(宮本、タレイ、長野)はその左足を止めることが出来ませんでした。切り替えしに2人が振られてしまってましたね。宮本はこのシーンだけを見ると残念な対応でしたが、全体の動きとしてはよかったと思います。味方が攻めあがっているときに、しっかりとしぼってセカンドボールを拾ったり、草津のカウンターの基点をつぶす働きをしていました。彼が左サイドバックで入ってクロスやドリブルなどの攻撃面では貢献できないかもしれませんが、その分、しっかりと守備で貢献できていると思います。

気になったのは、福岡は終盤になると柳楽が非常に疲れていて(怪我でもしてた?)草津のフォワードの動きに対応できていませんでした。草津が終盤にセットプレイが多くなったのは、足がついていかない柳楽が体で止めざるを得なくなったからが主な原因でしょうね。

福岡はもうちょっとエンジンをかけてチーム作りのピッチを上げていかないと、このまま何も創られる事なく終わってしまうシーズンになりそうです。ただ、同じ指揮官の下で既に1年半戦っているので、この先に伸び代があるかどうかは分かりませんが。。

 

コメント

>>それにしてもツートップがまったくかみ合っていなかったですね。
グリは良いのですが、黒部は完全に消えてましたね。
選手交代の時に初めて黒部に初めて目が行ったくらいです(爆)
グリにしてもまともなクロスが上がらず、どーもイライラが募っているようで…

>>全体的に感じたのは、第三の動きがまったくなかった所。
開幕からまったく全体としての連動性が無いですね。
まあそこはシステマチックな事を監督に期待してもアレですから…(涙)
こうなってくると懐古主義と言われようとが、ディシプリンが懐かしくなるんスよね。

あるアビスパサポーターの方から聞いたのですが、グリフィスはサイドハーフもできる選手みたいですね。なるほど、あの飛び出しとスピードがあればサイドに特化して使うのもおもしろいかもしれませんね。守備が犠牲になるかもしれませんけど、全体最適でカバーすれば補って余りあるかもしれませんね。

黒部は…もっとできる子だと思うのですが(笑)

連動性に関しては、いまの指揮官では確かに期待できないですよね。
ディシプリンのころは、左サイドが活発で見ていて迫力もありましたし。
やはり、ホベルトの存在がいたからこそですよね。
私も懐古主義みたいになってますが(笑)

>>グリフィスはサイドハーフもできる選手みたいですね。
タイプは違うけどグラウシオを思い出すなぁ…
って、やっぱり懐古主義w

大丈夫ですよ!
モントージャやノジュンユンまでは戻っていませんから(笑)

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