サッカーのラフプレイはなぜ発生するのか

2008年2月21日 13:30

昨日の日本VS中国を見て、サッカーというスポーツはつくづく危険なスポーツだということを感じました。スポーツという事を笠に着せて平然と暴力の横行が許される。試合中に幾度となく繰り広げられる暴力を見ていて非常に不愉快な思いをしました。

サッカー独特のというか、サッカーでしか聞いたことがない表現があります。それは

「良いファール」

という言葉です。「いまのはファールで止めなければ決定的チャンスを迎えていた」や、「イエローカードは出されたものの、このファールが失点をふさいだ」「いまのはファールになりましたが、カウンターを止めました」みたいな形で使いますよね。

そもそも、良いファール、悪いファールという表現があるという事って何なのでしょうか。競技として行っていく上でルールを定め、そのルールを違反することや、やってはいけない行為としてルールに記載されていることをファールというのでしょうが、そうだとしたらそもそもファールというものはやってはいけない行為なのですよね。それにも関わらず、時にはファールをしてでも止めるべきだったなどという言葉が使われます。自チームの優位を保つためにルールを破ることが暗黙の了解事項となっているサッカーのルールって不思議ですね。

さて、他の競技で良いファールって聞いたことがあるでしょうか。バレーボール、バスケットボール、テニス、ラグビー、ゴルフ(ペナルティ)...。スポーツ実況を見ていて「良いファール」という言葉はなかなか聞けないですよね。ファールがそのまま相手の得点になったり、相手に優位な状況を作れたりしてますからね。

ファールが褒められるというのは、強いてあげるならば野球くらいでしょうか。先頭バッターがファールで粘ったら褒められたりしますね。まあ、これはファールという表現が他のスポーツのそれと異なっているからなのでしょうが。

もうひとつ、サッカーは相手選手とのコンタクトプレーがあるスポーツであることがラフプレイが発生する原因でもあると思うのですが、そのコンタクトプレーが認められる範囲がまた微妙に中途半端ですよね。

ラグビーに関しては、スクラムというまさにコンタクトプレイとも言えるプレイがありますし、ボール保持者に対するタックルも明確なルールの範囲(肩より上は禁止など)で認められています。アメリカンフットボールはボールを持っていない選手でも相手の動きを阻止する行為が認められています。可能なコンタクトプレイが明確に定められていると思うのです。

一方、サッカーは肩同士でのチャージは認められていますが、それも度を超すとファールやオブストラクションを取られたりします。スライディングタックルはボールに対しては認められますが、これも足に当たってしまうとファールになる。コンタクトプレーが可能な試合状況でありながら、禁止されている部分と認められている部分の境目が紙一重だったりするんですよね。しかもこれらの他のコンタクトプレーがが禁止されているにも関わらず、審判によってそのプレイのファールを取らずに流している場面があったり、ファールを取って止める場面があったり。

そういえば、少しくらいのファール(コンタクト)だったら「笛を吹かずに流した方が試合がおもしろい」という表現もありますよね。そういったルール上では明記されない、審判に全面的に委ねられるという判断基準がサッカーにはあります。ファールとしてルール上明確に定められているにも関わらず、そのファールを取らない方がよいという表現も他のスポーツにはないおもしろい部分(不思議な部分)ですよね。

いわば、グレーゾーンが多すぎるサッカーのルール(コンタクトプレーに関わる部分ですが)とサッカーの試合運用方法だからこそこういったプレイが漫然と行われる土壌があるのだと思います。

だからこそ、ラフプレイの防止というのはサッカーをプレイする選手たちのマナーとモラル、そして審判の判定の技術力にかかってくるのではないでしょうか。このような試合のようにラフプレイが横行する状態になった時には、マナーとモラルという点がかけていた対戦相手だったということであきらめざるを得ないのでしょうか。それにしては選手たちにとってあまりにも代償が大きすぎますね。

 

コメント

先日のArsenalのEduardoの骨折とかね・・・。
僕は見逃したんですが、それで良かったのかも。

ちなみに、バスケットとかアメリカンフットボールで
「良い」ファウルは存在します。

ただ、おっしゃるとおり、サッカーの場合は
明らかにグレーゾーンが大きいので、
永遠の課題かもしれません。

なるほど。バスケットも体形としては同じようなスポーツですからね。良いファールというのは存在するんですね。勉強になりました。アメフトの場合は審判が数多くいますからね。タオルが投げられて審判が集まって論議するシーンってなんとなく爽快なんですが(笑)

この中国との試合、確かに見逃して正解だったかもしれません!

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