ロッソ熊本 VS FC刈谷 (八代運動公園陸上競技場)

2007年11月 4日 00:38

2007 - 65 ロッソ熊本 VS FC刈谷

Jリーグ参入へのカウントダウンが始まっているロッソ熊本と地域リーグとの入れ替え戦が目前に迫っているFC刈谷との対戦。チーム力には間違いなく力の差が存在しているはずなのですが...という試合でした。

試合観戦記の前に。私の隣の家のロッソサポの方が所属していらっしゃるサポーターグループの方々の写真です。→ 写真の表示

ロッソ熊本もJFLでありながらも、ゴール裏のみならずこういったいくつものサポーターグループがありましてチームをみんなで支えております。メインスタンド、バックスタンドの"赤着用率"も高いですし、人口やスタジアムキャパ(KKウイング)から考えても地域に根付いてきたら新潟や仙台のような発展を見せるかもしれませんね。楽しみです。

さて、試合ですが、ロッソはJリーグを目指しているチーム、JFLでも上位のチームということでちょっと厳し目な評価を。

熊本はVTRを繰り返すが如く、非常に攻撃が単調でした。いえ、長いサイドチェンジが多く、傍目にはダイナミックな展開のサッカーをやっているように見えると思います。私はメインスタンドで見ていたのですが(予断ですが、八代はお金払わなくても外からフェンス越しに試合が普通に見えますね。)観客の皆様も比較的声を出される方が多く、しきりに逆サイドのフリーの選手に対してのパスを要求しておりました。

逆サイドへの展開というのは、逆サイドにいる選手の前方に大きなスペースがあったり、逆サイドの方が数的有利で崩せる確率が高い場合であったりすれば、展開した後のそのサイドからの攻撃が有効となります。

ロッソの場合は上のようにサイド攻撃(サイドチェンジの結果の攻撃)で有利な状態を作るアクセントがありませんでした。例えば、一度中央で相手のディフェンス陣を寄らせておいてスペースを作ってからの外への展開や、(リスクをかけてでも)サイドバックを攻撃に参加させ、数的有利を作ったサイドへの展開などですね。ロッソにはそういった相手ディフェンスを崩す攻撃のプロセスが確立されていませんでした。

ロッソがやっていたサイドチェンジはいたって単純。サイドでボールを受けても刈谷が守備ゾーンを作っているのでなかなか縦への突破ができない。ですのでボランチやセンターバックへボールを戻す。すると逆サイドの選手が空いている → サイドチェンジの繰り返し。

一瞬、サイドチェンジが決まってすごくチャンスのように思えるのですが、その間に中央にはまったくボールが入っていません。ですのでボールが左へ右へと大きく流れている間に刈谷の選手はそのまま並行に横に移動するだけで守備ゾーンはまったく崩れていないのです。

くどいですが、もう一度言います。このサイドチェンジの前に一度中央にボールを入れてセンターバックをつり出したりすると、展開した後にマークがずれがちになるのですが、マークを見ている選手が変わらないまま、右(左)目で見ていたボールが左(右)目に変わっただけ。

もう一つ問題が。逆サイドに選手がいるという状態は選手が密になるエリアがないということです。密になるエリアがないということは人数をかけて崩すことができないということ。個々の選手にドリブル突破力があればいいのですが、ロッソのサイドはそこまでは突破力がありませんでした。市村の縦へのドリブルからのクロス以外に縦への推進力を感じるシーンがなかったですね。

縦へ突破できないとなると、そこで選択されるのはペナルティエリアの角やや後ろからあげられるアーリークロス。浅い位置から何度も何度もクロスがあがっていたのですが、刈谷のディフェンスラインは待ってました状態ではじきかえしていました。ロッソのツートップはヘディングで競り勝てるタイプではありませんでしたし、比較的対応は楽だったと思います。

この試合のロッソの攻撃をまとめると...

右へ展開

ボランチ(センターバック)へ戻す

左へ展開(この後、再び右へ展開することもあり)

アーリークロス

はじき返される。

この攻撃以外では、フォワードが飛び出してディフェンスラインの裏に長いボールをだすとか。いずれにしても最後は長いボールであったので精度を欠いたまま終わってました。

YKKAP戦でも書いたかもしれませんが、ロッソは中央にくさびで足元に入れるボールがほとんどありません。だから相手のディフェンスラインが崩れるきっかけができないんです。マークをずらすパス、スペースを作る動き、人数をかけるエリア。ただやみくもに空いている選手に対して右へ左へとパスを入れるだけでこの日の刈谷のように集中したディフェンスであったら崩すのは至難の技でしょうね。

ひとつ、惜しいシーンがあったのはこんな感じ。左サイドの西森が前方に張ってボールを受ける。しかしながら前を向けずに相手ディフェンスに追われて下がりながら小森田にボールを返す。ここで西森がディフェンスをつれて下がったので、そのスペースへ山内がいい走りで入ってくる。ところが小森田は右サイドへ大きな展開をする。コモ!ここは山内への縦へのスルーパスでしょう!!!結果、右サイドへ展開しても、左サイドに小森田、西森、山内が残ったままで中央が薄く、アーリークロスを上げても高橋1人ではディフェンス3人には勝てませんでした。

熊本は左サイドよりは右サイドの方が縦への推進力がありましたので、もっと右サイドを基点に人を集めて攻撃を展開したらよかったと思います。左サイドバックの福王は攻撃に特化した選手ではないので大胆なオーバーラップは見込めませんでしたしね。

得点が入る気配はセットプレイだけでしたが、コーナーキックのこぼれ玉を山口武士が素晴らしいミドルを決めて1点を守りきりました。あのシュートは「キーパー一歩も動けない」を地で行ってましたね。見事でした。

そんなこんなで、話は変わって我らが矢野くん。相変わらずヘディング強い!上村に隠れていたけど、矢野もこのカテゴリーではすごかった。そしてもうひとつ!鳥栖時代にはないクオリティを見せてくれました!それは...

ボレーでのパスミス(笑)

もう、プレスもないからボールを落ち着けたらいいのに、無理にボレーでロングパスを通そうとするもんだからパスミスになって流れ止まるしw

刈谷はなんと行っても前線のキープ力がなさすぎ。ディフェンスラインは頑張ってましたが、ボランチとフォワードがあまりにもボールをさばけず。更に惜しかったのは、ロッソはあるタイミングで長いボールが来るというのが計れていましたので、その瞬間に思い切ってラインをあげてオフサイドを取る事ができなかったかなと。ラインを下げるばっかりだったので、攻撃の起点が低すぎてちょっと厳しかったですね。この試合では刈谷が取ったオフサイドはゼロだったのでは。

この試合の結果、ロッソはJリーグへの参入をほぼ確実にしました。あとはすべての試合が引き分けでも参入は決まります。今年は絶対に結果を残さなければならなかったロッソですが、ついに舞台をJリーグに移しての戦いになります。サガン鳥栖、アビスパ福岡との九州対決も楽しみですね。


 

コメント

おはようございます。
写真ありがとうございます(笑)
ロッソサポのSUN-PAPAです。
いつもお付き合い有難う御座います(笑)

さて試合のほうですが、内容的にはご覧になったようにすっきりした勝ち方ではありませんでした。
ブログで分析されている内容は間違いなく、さすがだなと感じました。
ただ監督のコメントで「とにかく勝ちたかった」というコメントがでてたように「負けたくない」という過度のプレッシャーがチームとしてのバランスを微妙に崩していたように感じます。
ロッソサポとしては「まだまだ出来る」という気持ちはあるのですが、「早くJに」と行きたいという気持ちで揺れているのですよ・・・

観戦ありがとうございます。
お隣のrossoサポさんと一緒にrossoを応援しています。

昨日の試合ですが
前半終了した時点で「また引き分け・・・」
それも良くて引き分けかと覚悟しました。
後半ゴールが決まって(お隣さんは見逃しました)
なんとか勝つことができてほっとしています。

ご指摘の通り攻撃のバージョンのないチームだなあとつくづく・・・
練習もかなり見学に行くんですが
なかなか進歩してないのが現状です。
とりあえず今季は昇格することが最優先ではありますが
果たして来季はJ2の荒波の中でどうなるか
・・・・・・かなり心配です・・・・

鳥栖には数回観戦に行きました。
スタジアムいいですね~~~♪
監督があそこまで丁寧に挨拶されるのをはじめてみました。
また鳥栖の選手の走ることには!!!

また観戦にお越し下さい♪
今度はぜひ近くで生の感想聞かせてください♪

八代まで行きながら、肝心なゴールシーンは見れませんでした(泣)。その後shimoさんの車の中でニュースで見ましたが豪快なシュートでしたね。何しに行ったんでしょうかねえ?

SUN-PAPAさん

ちょっと歩いてピンポン押したらお話できるのにネットでのやりとりはこそばゆいですね(笑)

基本的に画像がないBlogですので写真の掲載はかえって助かりました。意識してデジカメを持っていかないかんなーと思う次第です。

1点を先制してからの戦い方はよかったと思います。退場者もでたことですし、追加点を狙うよりはこのまま終えた方が現実的でしたよね。

メンタルコントロールも監督の仕事だと思います。この日のロッソは少しあせっていたのではないでしょうか。相手が下位チームだったので勝たなければならないというプレッシャー、そのプレッシャーに打ち勝っての勝利でしたので今後はいい方向へ向くと思います。

早めに昇格を決めたら楽になるんでしょうけどね。

shimoさん、コメントありがとうございます。

ロッソはKyuリーグ時代はよく見ておりました。だって我らが新日鐵大分の敵でしたし(笑)
私はロッソサポではないのであのような形で見ていたのですが、ロッソサポの方にとってはどうだったのかなと思います。はがゆかったのか、それとも勝ててよかったと思われたのか。ロッソにとっては内容よりも結果を出すことが今年の大命題ですので、勝ち点3を素直に喜んでいただきたいなと思います^^

来年は…ようこそ鳥栖スタジアムへ!!

J2はJFLにも増して長丁場です。このままではとても戦えないというシーズンスタートだったとしても必ずやチームにいい波はやってきます。だから、どんなときでも選手が必死で頑張っている限りはチームをサポートしてあげてください。昔の思い出話ですが、事実、サガン鳥栖はシーズン当初、浦和レッズにぼこぼこにやられましたが、第3クールには1勝あげましたし、最終節は最後まで苦しめました。Jリーグにあがってもなんとかなるもんですよ(笑)

ロッソ熊本サポーターの皆様にはサッカーを見れる喜び、そしてチームを応援する意気込みをこのまま持ち続けていただければと思います。

お久しぶりです。
ロッソは、かつて朝比奈や勝大、現在は有村や矢野が在籍していてサガンとも関わりあるので秘かに(笑)応援してます。

レポート読ませてもらうと、去年、沖縄県陸で観たFC琉球戦そのまんまです。攻撃に手詰まりになると、お決まりのように「それセンタリングじゃ」ちゅう感じで中に放り込む。空いているバイタルエリアに見向きもせず・・・・・(笑)

昨年から全く進歩がない、ということですね。ロッソサポさんのサイトを拝見していると、監督に不安を感じている声が多いそうです。このままJに参入すれば、うちの2003シーズンみたいになりかねない・・・・・心中お察しします。

こんにちは!こちらでもコメントありがとうございます!よろしくお願いいたします^^

昨年はJFLに昇格しながらもロッソを見に行く機会がなかったんです。なるほど、昨年も同じような形だったんですね。JFLでは、守備は対人の強さで何とかなっていますが、攻撃はある程度固められるとなかなか崩すのは難しいですからね。ちなみに我々の仲間うちでは斜めのロングパスを「ロッソパス」と銘打っております(笑)

ロッソサポーターの監督に対する不安は何度となく上がっていますよね。柏時代からあまり特筆したところのない監督ではありましたが、昨年、昇格できる順位にいながら終盤失速して夢叶わなかったときでさへ監督続投したのでフロントからの信頼は高いのでしょう。、これまでの功績を考えると来年、Jリーグにあがっても監督を続けられるでしょうね。

あまり大きな声では言えませんが、鳥栖にとってロッソがお得意様になってくれればこんなにありがたい事はないのですが(笑)

今頃、大変申し訳ありませんです。
「さいころ団のなろ吉」と言います。
パパさんからご紹介を受けましたですよ♪
いよいよ、来期からは同じリーグでの対戦となりましたね♪
(※ほぼ確実なんでそう言っていいでしょう♪)
よろしくお願い申しあげますです♪
鳥栖スタはいいですねぇ~♪
ああいうスタジアムが熊本にもほしいですよ♪
未来のお得意さんへ♪へへ♪

なろ吉さん、コメントありがとうございます!

昨日、ちょうどパパさんにJリーグ参入おめでとうのメールを送ったところでした。ロッソも(1年遠回りした心境でしょうが)ようやくJリーグへと舞台を移しての戦いになりますね!

でも、Jリーグは思ったよりも厳しいですよ♪
鳥栖としては来年はロッソをお得意さんにさせてもらいたいと思います♪
でも、Jリーグは1年やるだけでだいぶ慣れますから再来年はどうなるかわかりません(笑)

正直な話、第1クールと第2クールが芳しくなくても悲観しないでください。
J2の第3クールと第4クールに苦しんでいる上位チームはこれまだ数あまた。
ロッソも来年の序盤は苦しんでも第3クールからは素晴らしい戦いができると思います!!

コメントする

このページのTOPへ▲