天皇杯 サガン鳥栖 VS 筑波大学 (佐賀県総合運動場陸上競技場)
2007 - 57 サガン鳥栖 VS 筑波大学
まず、ボールを持ってじっくり攻めたらいいのに焦ってロングボールを蹴りすぎていたような気がします。確かに、相手がひいてしまってスペースが見つからずに藤田というターゲットをめがけて蹴っていき、ディフェンスラインを上げようと試みるのも分かります。しかし、そのロングボールが鳥栖の攻撃の手となってしまったのが残念です。ロングボールはあくまで引き出しを作るための手段として欲しかった。相手が引いているので人数的にロングボールのこぼれ玉もなかなか拾えなかったですし、藤田も大学生のディフェンス相手に高いボールに完全に主導権を握っていたとはいえませんでした。
じっくりと、じっくりと回していけば自ずとチャンスは見つかっていました。ディフェンスラインでのボール回しは悪い事ではありません。ボールをキープして相手のほころびを探しているのです。相手が格下であるからゆえ必ずほころびはでてきます。個々の勝負でもおいそれとボールは奪われません。実際、左右に回していく中でミドルシュートのチャンスも作っていました。ただ、シュートやクロスの精度が低かっただけで、通常のチームだったら大きなチャンスとなっているのです。アマチュアが相手、さらに得点が入らないという状況が前へ、前へという無言のプレッシャーを生んでいました。
そしてその無言のプレッシャーがパスミスとなり、トラップミスとなり。
前へでなければという意識が積極的なポジションチェンジを生んでいました。特に鐵戸や高地、衛藤は自分のポジションを捨ててでも見つけたスペースに入り込んで行っていました。サガン鳥栖というチームが向上するに当たって、このように空いているところに飛び込んでいくプレイというのは今後重要になってくると思います。問題はそこでのプレーの質を高めること。そして、ポジションが変わった際に周りが動きを理解してそのスペースを埋めること。
せっかくポジションが変わっても、そこでトラップミスやパスミスが発生してボールを奪われてしまったら、そこは諸刃の剣となって単なるピンチに生まれ変わります。実際、筑波大学は鳥栖の選手がリスクを負って前にでた時にチャンスを迎えていました。
中盤から前に流動性を持って、スペースを補完しあい、第3の動きを作ってミスをなくす。
難しいプレイですが、鳥栖が上を目指すならば高地、衛藤、鐵戸のような動きを更にレベルアップする必要があると思います。...もしくはエメルソンやジュニーニョのような外国人を連れてくるかですね(笑)
清水ですが、山口に比べてパス&ゴーの動きができていたからこそ後半のはじまりはチャンスになっていたと思います。ただ、清水には酷ですが、彼はチャンスを迎えたときに攻撃のスイッチを入れることができません。清水ではスピードアップができないのです。清水は攻撃のスイッチが入ったときに後ろからフォローする役目、ボランチの方がタイプとしては合うと思います。監督は清水に濱田のような動きを期待しているのでしょうが、濱田のように相手を交わす技術がないために攻撃の先鋒にはなれないと思います。
試合の状況で言うなれば、相手と3-3の場面を迎えて、清水がボールを持ったときにまず選択するのは周りの動きを確認してパスコースを探すことです。これでは攻撃のスピードがあがりません。ボールを持ったときにまず前へ、スペースへドリブルを開始して目の前の選手をどうはずそうかと考え、そしてどのように自分がシュートチャンスを迎えるかというのを考えない限りは清水はカウンターの時に力を発揮することはできないでしょう。まあ、更に言うならば相手の動き、味方の位置、こういうのはパスをもらう前に確認しておくことです。
天皇杯は優勝したら賞金1億円です。是非とも優勝してサガンドリームスの収支を黒字にしましょう!トーナメントは結果がすべてなんです。結果がでたのでこの試合はよしとしなければ!

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