Kyuリーグ最終節シリーズ(初日) 新日鐵大分 VS ホンダロック 等

2007年10月29日 17:47

2007 - 61 三菱重工長崎 VS 大隈NIFS
2007 - 62 新日鐵大分 VS ホンダロック
2007 - 63 ヴォルカ鹿児島 VS 海邦銀行

北九州で行われたKyuリーグ最終節シリーズ集中開催の初日に行って参りました。

三菱重工長崎 3 VS 2 大隈NIFS
新日鐵大分 1 VS 3 ホンダロック
ヴォルカ鹿児島 7 VS 0 海邦銀行

三菱重工長崎は水田事件の頃から心なしか応援しているチームですが、中位のチームにしてはボール回しやテクニックも目を見張るシーンがありなかなかいいところを見せてくれました。先制点はピンポイントのクロスに少林サッカーばりのカンフーキックのようなボレーシュートで湧き上がりましたし(笑)

しかしながら、大隈NIFSも2点先行されて、さらには一人退場するという状況になりがらも一旦は同点に追いつくという健闘。特に同点ゴールとなるヘディングはベッカムが蹴ってクラウチが合わせたんじゃないかというくらいアーリークロスからのヘディングという見ごたえのある得点でした。一人少なくなってから動けるスペースが増えて運動量でカバーできる選手たちが生きたような気がします。11人での戦い方が整備されたらもっと上の順位に行けるかもしれませんね。重工の決勝点はディフェンスのクリアミスを拾ってミドルシュートを豪快に決めた平田でしたが、あのシュートも見事。ホンダロックの2点目といい、どこかのプロのチームに見せてあげたいくらいでした。

我らが日鐵とホンダロックの対戦は、日鐵に怪我人が多かったとは言え、試合として完敗を喫してしまいました。前半、風上に立って優位に攻めるホンダロックに対して全体として守備が耐える事ができませんでした。失点はミスからが多かったのですが、そのミスを誘うロックの前からのプレスと組織的な守り、そしてボールを持った時に失わない足元の技術。JFLでやってきたチームとの違いももちろんなのですが、開幕戦の頃よりも組織が充実していた点が目を見張りました。ボールに対するディフェンスラインの連動性は見事で、サイドの選手の中央への絞り方と全体でのシフトが印象的でした。

日鐵としてはプロのチームではないので簡単には行かないかもしれませんが、ベンチメンバーの充実とチームの若手の底上げは大事でしょうね。レギュラーメンバーに怪我人がでるととたんに戦いが苦しくなります。そんな中でも攻守において顔をだしていた古園"ヤスさん"と、若さとスピードと運動量で文字通り頑張った吉川"テッペイ"、慣れないセンターバックとして体を張っていた軸丸。そして、いつもだったらもっと早くに電池が切れるのに(←(笑))最後まで走り続けた二宮さん、1点返す元となった安藤さんのミドルもよかったし、そこにつめた三重野さんもベテランの味でした。至近距離のシュートもPKまでもとめた四辻もがんばりました。全社での結果も含めて、チームが万全だったらもっともっといい戦いができるのになという思いは選手たちにもあったはずです。だけど、今年1年間の彼らの戦いを見てきて、今日も最後まであきらめずに頑張っている姿を見れたのは応援してよかったなと思いました。

それも踏まえて。さて、今回も日鐵の試合を応援していたのですが、なぜかいつもにも増して日鐵を応援している人が多い。チームの関係者でも選手の関係者でもなさそう。自分のお友達に北九州サポが多くて「北九州の優勝のためにロックに勝ってくれ」というメールも届いていましたし、自分たちの前で北九州サポのお友達もみていました。そんなこんなで試合が終わってもてっきり北九州のみなさんかと思えば、後で聞いたらV.ファーレンのサポータの人たちも交じっていた模様です。

たとえ利害関係はあろうとも、何と我々にコーヒーを差し入れてくださったり、応援している時にチャントに合わせて手拍子をして頂いたりと、やはり応援に人数が増える事は日鐵の選手の励みにもなったでしょうから、それはそれでありがたい事でした。ホンダロックの大応援団に対して声と手拍子の力が増えたのはありがたいことですし。

ところがひとつだけ言いたいことが。
先に言っておきますがこれはあくまで私個人の意見ですので。

いろいろな人が集まれば、いろいろな応援の仕方がありますし、それはそれで個人の方向性の違いがあってもいいのかなとは思います。実際、鳥栖サポの中でも応援に対する思いの違いから多少のわだかまりがあったりすることも確かです。しかしながら彼らの向かうところはすべてサガン鳥栖というチームを愛しているというところが根本にあります。だからこそいろいろありながらもサガン鳥栖が勝つという大目標に向けて団結できるのです。

ところが、今回、日鐵を応援してくださっている方の中で、試合終了間際になって熱くなられたのか「走れ!」「攻めろ!」「動け!」「上がれ!」「シュートしろ!」との感情をぶつけて声を張り上げられる人がいらっしゃいました。


果たして、それはいったい誰のための声だったでしょうか。


彼は日鐵サッカーの何を知っていたのでしょうか。


日鐵の選手達の事情、彼らのいつもの戦術やプレー、そしてチーム総合力と現在のチーム状況を知っている人だったら決してそのような声を出せるサポーターはいないはずです。応援をしていながら試合に集中したくてもそこだけが非常に腑に落ちませんでした。日鐵を応援してくれるのは非常にありがたいことなのです。それは感謝しています。でも自分たちのチームの利益のためだけであのような声を上げる事には自分は賛同することができません。

これもまた、個人個人の意見と言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、みなさまはどのように感じられるでしょうか。

さて、最後に、ヴォルカ鹿児島ですがやはりキング西!Kyuリーグ通算267ゴールを挙げた選手は偉大ですね。毎年、秋の風物詩となりつつあります最終節シリーズでの固め打ちでの得点王(←(笑))ですが、今年は西選手に決まりました。思えば、池元の7得点での大逆転得点王とか、西のダブルハットとか毎年何かしら事件が起きるのですが、今年も西選手の4ゴールが炸裂しましたね。日程的に下位チームである海邦銀行や七隈トンビーズと組まれていることに何かしらの予感は感じていたのですが(笑)それにしてもヴォルカの西に得点をとらせようとするチームワークは見事ですw

Kyuリーグは全日程を終えて、ニューウェーブ北九州が逆転優勝!ホンダロックが2位に入りましてこの2チームが地域リーグ決勝大会へと駒を進めました。思えば昨年はニューウェーブを抑えて地域リーグ決勝大会へ行ったのですが予選リーグで涙を飲んでから1年たったんだなと実に感慨深いです。この2チーム、特にニューウェーブ北九州は大きな目標も掲げておりますし是非とも頑張ってJFLへ行って欲しいですね。

 

Kyuリーグ最終節 集中開催 in 本城

2007年10月26日 12:56

明日と明後日でKyuリーグ恒例の集中開催にて最終節を迎えます。筆者も明日は新日鐵大分の応援に行ってきます!

最終節の日程はこちら → Kyuリーグ公式サイト

KyuリーグはJFL昇格へ向けて熾烈な上位争いが行われています。2位以内に入れば地域リーグ決勝大会出場への切符を手に入れることができます。現在の順位は...

1 ホンダロック 49

2  ニューウェーブ北九州 48

3 V.ファーレン長崎 47

となっておりますが、V.ファーレンは試合数を1試合多くこなしておりますので不利な状態です。V.ファーレンにとっては危機的状況でありまして、先日行われた全社(全国社会人サッカー選手権大会)の優勝枠での地域リーグ決勝大会を狙っておりましたが残念ながら準決勝敗退。

そんな状況の中、土曜日にホンダロックと対戦する新日鐵大分サポの私へ対して、ニューウェーブ北九州サポの二人からメールが。

A 「ニューウェーブ1位通過のためにもホンダロックに勝って!」

B 「故郷の長崎の2位のためにもホンダロックに勝って!」

主旨は異なりますが、とにかくホンダロックに勝ってくれとの事でした(笑)

 

アビスパ福岡 VS ザスパ草津 (博多の森球技場)

2007年10月25日 14:05

2007 - 60 アビスパ福岡 VS ザスパ草津

いつものようにメインスタンドアウェー側からスタジアムに入ると、やや消化試合的な意味合いを持つ戦いであるような足取りであった筆者の思いを覆すがごとく、福岡サポーターがメッセージを込めた幕をいくつともなく上げておりました。それはフロント、監督に対するメッセージであったのですがチームの人々にはどのように伝わったでしょうか。筆者は内情を知らない人間なので内容については何も言えないのですが、一番心をついたメッセージは「来年の戦いは始まっている」でした。昨年も札幌(だったような)のサポーターが同じような幕を上げておりましたが、そうなんですよね、今年ですべてが終わりではなくて、また来年、再来年とチームを続けていく歴史の中の一歩はいま現在なんですよね。


そんなサポーターの思いとは裏腹に試合自体には今年のチームの成長を思わせるシーンは思い浮かびませんでした。アレックスがいなかったので2トップだったのですが、中盤にスペースがあった分だけ田中と城後がある程度自由に動けるようになったかなとは思いました。ただ、林がボールを受けてもその周りでサポートする選手が誰もおらず。リンコンと林は互いにパスを交換し合った記憶がありません(笑)

サポート、フォローがないと言えば、今日の福岡のサイド攻撃はあまりにも単発具合が顕著でした。中央でまわしてタメを作ってサイドにスペースが空いたところに選手が走りこんでその選手にボールを渡したときに、誰もフォローに入らずに選手個々の突破が前提条件であるかのようにゴール前だけ人が集まっておりました。試合中に一緒に観戦した人に何度となく

「『はい、山形さん、よろしくお願いします』になっちょるよね」
「ははっ、『はい、田中さん、後はまかせました』やん」
「あ!また『はい、久永さん、あなただけが頼りです』だ」

って何回も言っていたらうざがられました(笑)

サイドにボールが出た時にそこからもう一度逆サイドへ展開とか、ボール保持者を追い越すという事がなくて、周りに誰も来ないので、逃げずに攻撃へ向かうとしたら縦への突破からのクロスしか選択肢がありませんでした。サイドの選手に対してフォローが入ったのは後半に入って久藤が入った時だけです。彼はサイドにパスがでると必ずその選手に近寄ってワンツーの形を作ろうという動きが見えました。相手のミスが発生してコーナーキックのチャンスが増えていたのは単なる偶然ではないと思います。もちろん、サイドで1VS1の局面を迎えて勝負に入ることは悪いことだとは思えません。しかしながらその勝負に勝つためにもパスコースをちらつかせておいてからドリブルに入るのと、最初からドリブルしか選択がない状態でしかけるのでは単純に成功する確率が違いますよね。相手の対応のしやすい状況を自ら作り出している形です。

この試合はいつもにもまして攻撃と守備の監督の方針というか、チームとしての試合の流し方に疑問符を抱えざるを得ないシーンがありました。

まずは、失点シーンの前、田中が素晴らしい走りで中央に絞り、草津の選手がそれについていかざるを得ずに右サイドに大きなスペースを開けました。ところが、右サイドの山形選手はまったく上がる気配を見せません。草津のフォワードが二人残っていて山形と川島がついていて宮本一人が余るという形でしたので、相手フォワードと同数になるセンターバック二人のみを残して上がってはいけないという判断だったのでしょう。福岡は大きなチャンスを逃したと同時に、まだリスクを負う時間帯ではないというカウンターに構える守備意識を感じました。

ところが、失点シーンは山形の裏のスペースを狙われたものでした。山形が右サイドでボールを受けて上がって、単純に田中にさばくのではなくて中央のリンコンへのパスを狙いました。確かに中央には大きなスペースがありましたし、リンコンもボールを受けようとして下がって来ておりました。しかしパスの距離は長くなればなるほど正確性を欠きます。ましてやそこのスペースには本来はボランチやハーフがいて組立てるべきところなのですがそれらをすっとばして直接パスを入れようとしているのです。これは大きなリスクもありますし、案の定、草津の選手にカットされてしまいました。逆サイドのチェッコリが比較的自由にやっていたので山形としては動きづらい形だったかもしれませんが、ボールを持って上がっても、ボールを持たずに上がっても自分の後ろにスペースを作るという行為には変わりがないのです。そのあたりのリスクチャレンジとリスクマネージメントにちぐはぐさを感じましたね。

さて、チェッコリと言えば、リードしている状態での後半ロスタイム。福岡の右サイドにボールが入ると猛然とゴール前に上がってクロスを要求しておりましたが、そんなに得失点差が影響のあるような試合だったのでしょうか(笑)案の定、草津がカウンターを仕掛けてあわてて戻る福岡の選手たちでしたが、草津のパスミスに救われました。1点リードしている後半ロスタイムでなぜ草津のカウンターにさらされなければいけないのでしょうか。リトバルスキー監督は自分の目の前を過ぎ去ってゴール前にあがるチェッコリ選手に何も言わなかったのでしょうか。自分が監督だったら激しくしかりつけると思います。

「Go back your position!!」

「名選手、名監督にあらず」という言葉があります。例えばリトバルスキー選手でしたらサイドでボールを受けて相手から二人、三人と迫られても生粋のドリブラーである技術で相手をかわして正確なクロスを上げていたでしょう。しかしながら福岡にはリトバルスキー選手はいませんし、フェラーやミューラーのようなストライカーもいませんし、ブッフバルトのようなストッパーはいません。スター選手がいないチームを如何にして持ち上げることができるか、今年1年で福岡の選手を知り尽くしたリトバルスキー監督にとっては、来年はこれからの指導者としての道筋が開けるか閉ざされるかと言われてもおかしくないくらいのシーズンかもしれませんね。

水戸ホーリーホック VS サガン鳥栖 (テレビ観戦)

2007年10月22日 14:58

最近では、スカパーの放映もピッチ近くにマイクを設置して臨場感あふれる音声とともに現場の試合を伝えてくれる機会が増えております。この試合の放送も岸野監督の気合いの入った声が何度となくマイクに拾われて我々に伝わってきました。昇格という目標に関しては絶望的になっている状態ではありましたが、チームが一丸となって勝利を目指して戦っているのを感じることができました。とはいえ、試合展開的には第4クールを戦っている状態にしてはチームとして完成しきっていない状態だったのは何か物足りなさを感じました。

鳥栖は全体としてはピッチ状態があまり良好ではなかったので長いボールを入れる事が多くなってしまいました。その時の長いボールの精度の良しあしでボールポゼションが良かったり悪かったりするのですが、精度の悪い状態が続いてしまうと攻撃として蹴って終わってしまっているのが気になりました。また、蹴ってしまうので全体の押し上げが後から付いてくる状態で奪われると即ピンチを招いていました。例えば、グラウンダーのボールをフォワードに入る手前や大きすぎてディフェンスの足元でカットされてしまうとラインを押し上げ始めた裏のスペースに水戸の二列目の選手から飛び込まれてその動きについて行けない。このような感じの長いボールを入れるタイミングでの全体の動きが気になりましたね。ボールを落ち着かせる事も大事だったのですが(実際、パスを回そうとしている時間帯もありましたが)、水戸の中盤でのチェックが思いのほか早くてパスコースが前方にとれず、悪い時はキーパーまでボールを返さないといけない状態にもなっていました。グラウンド状況もあって難しいとは思いましたが、結果的にはフォワードへの正確なボールがキーとなっていましたね。ユンは久しぶりの先発復帰でありましたので、最近の定石であった後半途中からの出場と違って相手のチームが体力のある状態での試合でしたので、思いのほか相手の出足の早さに苦労している印象でした。

前半の途中からは長いボールが藤田に収まりだしてきてセカンドボールを拾うことにも成功し始め、徐々にポゼションを高めることができていました。しかしながらラストパスやシュートの精度というのは一朝一夕で改善されるものではなく、度々チャンスを逸していた事が残念でした。先制点はまさにそのラストパスとシュート精度が完璧であった得点でした。セレッソ時代から感じていたのですが、シンヨンは中央からサイドへと動いてボールを引き出す動きが得意みたいで筆者的にはその印象が強く残っていました。フォワードが左サイドに流れてくると相手の守備陣の目がそちらのサイドに行く、また、中央で張っている藤田に対してマークするために全体としてディフェンスがスライドするのは当然でありまして、その逆サイドのハーフの選手(清水)にフリーのチャンスが生まれたのは水戸のマークミスもありますが、前線の動きにも依るところだったと感じます。藤田の2点目は逆にそのマークをかいくぐって決めた彼の成長の証というか、強さといった部分でしょう。

全体的にはちょっとした不注意やミスでボールを失ったり、相手にチャンスを与えていたのが残念です。今年はチームが好調になってきたときにレギュラー選手の怪我が発生してしまってリズムが崩れたりすることが多かったですし、チームとして成熟しきれていないままこの最終クールを迎えてしまったかなという印象です。日替わりヒーローはあくまで日替わりでありまして、軸となる選手が芯にいてからこそ日替わりヒーローの誕生が予期せぬ喜びとなってチーム力の向上に繋がります。開幕には義希がいませんでしたし、ユンは体調万全ではありませんし、シンヨンはシーズン途中の加入でしたし、飯尾は大事な時期で離脱してしまいましたし、ゴールキーパーは3人の選手がかわるがわるの出場でありました。それを考えるとよく戦っているなとは感じますが、冒頭でも述べましたのように成熟度としてチームとしての物足りなさを感じるのも確かです。

何はともあれ最終クールで初めての勝ち点を奪うことができました。7位との勝ち点差は5。ひとつでも上の順位を目指すために最後まで戦いきってほしいと思います。

アビスパ福岡 VS コンサドーレ札幌 (博多の森球技場)

2007年10月21日 20:12

2007 - 59 アビスパ福岡 VS コンサドーレ札幌

福岡はこの試合を落としてしまうとJ1への昇格が絶望となる試合。札幌はこの試合を落としてしまうと長い期間守っていた首位の座から転落するという試合。双方にとって、今年の行方を決めると言っても過言ではない試合だったのですが、結果としては札幌が虎の子の1点を守りきって首位の座を明け渡さず、そして福岡に対して引導を渡すホイッスルが鳴り響きました。

福岡はかねてから言われていた守備がすべてだったような気がします。前半から攻撃にかける人数と守備にかける人数のバランスが非常にちぐはぐで攻めたい時間帯なのか、守りたい時間帯なのか、ゲームプランが全く見えない状態でした。

中山と石井の二人のツートップだけが攻めに転じていたときに福岡は4,5人かけてボールを奪い、実に8人以上が守備に帰っていました。そうかと思えばその後のカウンターに人数をかけすぎてボールを奪われてからの戻りが遅くなってピンチを迎えたり。

守備組織ができていないのでボールにつられる守備になりがちで、つねにボールの行くところ、行くところに守備の輪ができておりました。人数をかけたら確かにボールを奪う事はできるのですが、ボールを奪うところが定まっていないのと、あまりにそこに人数をかけすぎて奪ってからの攻撃につなげるのに苦労していました。ディフェンスラインや布部がボールの出し先を迷うシーンが何回あったでしょうか。

ボールがつながらないと次は前線の選手がボールを欲しがって次第に下がってきます。案の定、アレックスがボランチの位置くらいまで下がってボールをさばく事がありましたが、果たして彼があの場所でボールを触ることに相手チームは怖さを感じるでしょうか。彼が下がってボールを受けて前線に人がいない状態で福岡は攻撃になるのでしょうか。後半になって久藤が入ってあの位置でボールを裁きだしてから福岡の攻撃が活性化しましたが、プレーには適材適所というものがありまして、アレックスはあの位置の選手ではありません。アレックスがあの位置でさばくことを許容するチーム状態というのが福岡の現状とチーム順位を現しているのを感じました。

そして更に、守備ではあんなにボールに集まってくる選手たちが攻撃になったとたんにワイドにワイドに広がりすぎてボール保持者がパスコースが見えずにボールをつなぐことができないのは皮肉だなといったところです。相手のスペースをつくために組織を粗にして、ボールの保持者をフォローするために組織を密にするという動きではなく、ただ単にボールの行く先に対して粗密が切り替わっていたのが印象的でした。

長野を入れてパワープレーに入ったときも、左から久永、リンコン、長野、田中と横1列に並んでしまってこれでは蹴る方もどこを狙ったらいいのか分かりませんし、必ず発生するこぼれ玉を拾う確率も下がってしまいます。上背のあるリンコンと長野がもっと近寄ってボールを引き寄せることができなかったでしょうか。ロングボールを軸とするのが明らかだったので久永と田中はどちらかが中央によってこぼれ玉を拾うことに専念することができなかったのでしょうか。

さて、札幌はこの試合に対する意気込みとでもいいますが、チーム全体の高揚感がすごく伝わってそれがイエローカードやレッドカードにつながってしまったのですが、一人退場する前と一人退場した後のチーム全体の統一感が素晴らしいと思いました。

前半はかなり前からプレッシャーをかけていたと思います。福岡のディフェンスラインがボールを回している状態でも中山と石井がボールに対してアグレッシブにプレスをかける。福岡はこのプレスをかいくぐることが出来ずにボールを失うこともしばしば。ところが、一人退場した後は中山一人を残してまさに鉄壁の守備を築く形。後半に入って久藤のパスに対処できずに左サイドの裏を久永に何度となく破られた瞬間に先制ゴールの岡本に変えて池内を入れて裏のスペースを押さえにかかったのは采配としても意図が明確であり、その通りそれ以降久永の動きを封じたところは見事でした。

かといって札幌もひとときの不調を脱出したかと言えばそのような印象は持てませんでした。退場前の話ですが、前線へボールが収まって全体が押し上げる攻撃がなかなかできず、単発的にカウンターで攻めることが多かったですね。戦術は藤田のスピード、もしくは砂川のミドルのようなところもありましたし。もしかしたらダビィがいなかったからかもしれませんが、それを鑑みても今後主導権を握って攻撃的な戦いで支配するというのはなかなかできないと思います。札幌も昇格へ向けてはまだまだ茨の道が続きそうですね。

 

地元の祭りをサポートソングに

2007年10月18日 09:19

祭りの掛声をサポートソングに利用するというと、アビスパ福岡が使っている山笠の時の「おいさー!おいさー!」という掛声をぐらいしか思いつきませんでした。

先日、所用がありましてサガン鳥栖の試合が観戦できずに愛媛に行ってきたのですが、そのときにけんか神輿の掛声(祭りの掛声)の掛け声が「もってこい!もってこい!」というと聞きました。という事は...

ヘイカモン ヘイカモン 愛媛FCヘイカモン
ヘイカモン ヘイカモン 愛媛FCヘイカモン
もってこい!もってこい!もってこい!もってこい!もってこい!もってこい!
ダンダダンダダン

これも祭りの掛け声を使っているということ!!!
「もってこい」の部分って、広島東洋カープかなんかの応援を参考にしたのかと思っていたのですが、まったくもって違いました(笑)

鳥栖は祭りの掛声として何かぱっと思いつくものありますかね~。


 

アビスパ福岡 VS 京都サンガ (博多の森球技場)

2007年10月11日 11:22

2007 - 58 アビスパ福岡 VS 京都サンガ

昇格争いへの戦いにおいて、下位チームには絶対に勝たなければならないといいますが、下位チームには勝つ事はライバルとの勝ち点差をキープするための戦いです。重要なのはやはり直接対決。直接相手を叩くことによって勝ち点差はかならず埋まります。ただし、引き分けに終わってしまえば下位チームに勝つことと同様に勝ち点をキープして終わるにすぎません。現在上位にいるチームは引き分けでも最悪の結果とはなりませんが、下位のチームは引き分けてしまうとまた一歩昇格への扉がしまってしまいます。そういう意味でいくと、試合中の展開を見ても京都は守備重視(に見える)の戦いで結果引き分けで3位をキープできましたし良しというところではないでしょうか。逆に福岡はこれで3位までの勝ち点差が変わらないまま試合数が1つ減ってしまいました。

この試合の序盤は京都は福岡のサイド攻撃を意識しているなという守備を感じました。特にサイドバックが高め上がってきたところでセンターバックからボールを受けた時のプレスの速さ。山形-田中、チェッコリ-久永のラインを抑えようとするのが明確でありまして、特に斉藤大介のプレスの速さは素晴らしく、周りの連動性によってパスコースを消して福岡がボールを失うことが多くありました。
ところが、両チームにとってのプランが崩れたのかもしれない思わぬ先制点が京都に入ります。これも福岡が右サイドでボールを失ってファールをして、再び中央へと突進されたところでファール。ゴール前の不用意なファールが得点につながることを改めて認識させてくれるくらいの森岡のビューティフルゴールでした。

福岡も徐々に攻撃のペースを上げてきます。サイドからの攻撃がふたをされていると思った矢先、城後の素晴らしい運動量とフォローで福岡の攻撃が活性化します。サイドの二人で崩す中に城後がパスコースを作る形で入ってきて、実際にボールを受けても失うことなくしっかりとつないでいました。彼の才能は松田監督が勝っていましたがここにきてリトバルスキー監督も城後を起用するようになりました。あれだけ足もとが柔らかい上に豊富な運動量を誇るボランチは起用しない手はありませんね。城後はサイドへのフォローをしたり、前線を追い越すダッシュを見せたり(うまくボールが引き出せなくて残念でしたが)と彼の動きが一番目立っていました。

城後が上がってくる機会が多くなったことにより、京都は早いプレスで前線からサイドで抑えるという守備を撤回してラインを下げないようにじっくり構えて福岡をはじき返す体形になります。この日の福岡はアンラッキーディとでもいいますか、シュートが味方に当たったり、シュートがキーパーの正面だったりとゴール前までは行っても何となくゴールの気配はありませんでした。

後半に入っても福岡の猛攻は続きます。京都は前線の二人を残してあとはすべて守り重視の戦い方。カウンターの体制になっても攻撃のフォローを作ることなくラインをあげることと、スペースをつくらないことに専念しておりました。福岡もコーナーキックのチャンスを何度も迎えますがなかなか同点ゴールを奪うに至らず。福岡攻勢のまま時間がだけが過ぎていき、ただでさえ得点をとろうとする動きのない京都がますます自陣にこもってきた後半終了前、城後に変わって入った久藤がさらに福岡の攻撃のペースをあげます。

久藤がはいってからはサイドの低い位置から的確な長いボールを前線に送るというプレーを彼がやってきました。福岡はつなごうとするあまりに単純に長いボールを入れるという緩急の駆け引きに欠けていました。それを久藤が実践することによって京都のラインがじわりと下がって、時間も相まってかさらに福岡は攻勢をしかけます。

試合もロスタイムにはいった頃、それまで何度もチャンスがありながら決まらなかったコーナーキックから福岡が同点に追いつきました。京都としてはもったいない1点でしたね。しかしながら、この1点を呼び込んだのは京都の戦い方にもあったかもしれません。早い先制点を奪ってから攻撃に関しては非常に消極的になっていました。渡辺がサイドをえぐってクロスをあげても中央に人がいないという状況でした。福岡のサイド攻撃を抑えるために両サイドバックのあがりが少なかったのも京都の攻撃に厚みが加わらない要因でもありました。

福岡は前半にもっとリンコンを使えなったかとは思います。彼は足元もやわらかくボールをキープできますので彼に意識が集中したところでサイドに展開できれば面白かったかもとは思います。ディフェンスの位置やボランチから直接リンコンに収めるというものがありませんでした。城後の行くところ、行くところで攻撃が組立てられていましたし、彼がサイドに開いていたので結果的にそうなっていたかもしれません。ただ、城後がサイドに行ってしまうと中央にボールが戻ってきたときに布部がラストパスを担う役割になってしまいます。ここがちょっと厳しかったか。布部はパサーではありませんのでシュートに至る前に攻撃が分断されて終わっていました。布部の位置に久藤がいたならば福岡は前半に2点は取れていたでしょう。ただ、2失点していたかもしれません(笑)

城後の行く先行く先と言えば、福岡はよくポジションチェンジをしていましたね。田中と久永が入れ替わったりもしていました。京都の守備は人につく形ではなくゾーンで守る形になっていたのであまり効果的ではなかったと思います。京都としてはそれよりは田中が常に右サイドの背後を狙っている形の方が攻撃が確立していて怖かったかもしれませんね。久永は疲れからか動きがやや重く、ドリブルに精彩を欠きましたが、ボールを失いそうになってもコーナーキックを得るところはさすがでした。

チェッコリはロングボールも意図のあるところを狙ってきますし、福岡の攻撃のアクセントになっていたと思います。他の選手のロングボールは意図があるのかないのかもわからず、精度も悪かったですし。

この日の他のゲームは、C大阪が札幌に勝ったことでますます上位と混戦模様になりました。また、東北ダービーでは財前が古巣から同点ゴールを奪い意地を見せました。湘南は鳥栖に勝ってなんとかくらいついて行っています。鳥栖はこの試合で完全に脱落と言ってもいいでしょう(涙)東京Vは完勝と言ってもいいスコアですね。もしかしたら東京Vの優勝もあり得ますね。そうなると7連敗したようなチームが勝ちあがるという前例ができますので、来年以降はどんなに連敗してもあきらめるなという実例ができますね。

 

天皇杯 サガン鳥栖 VS 筑波大学 (佐賀県総合運動場陸上競技場)

2007年10月10日 00:50

2007 - 57 サガン鳥栖 VS 筑波大学

まず、ボールを持ってじっくり攻めたらいいのに焦ってロングボールを蹴りすぎていたような気がします。確かに、相手がひいてしまってスペースが見つからずに藤田というターゲットをめがけて蹴っていき、ディフェンスラインを上げようと試みるのも分かります。しかし、そのロングボールが鳥栖の攻撃の手となってしまったのが残念です。ロングボールはあくまで引き出しを作るための手段として欲しかった。相手が引いているので人数的にロングボールのこぼれ玉もなかなか拾えなかったですし、藤田も大学生のディフェンス相手に高いボールに完全に主導権を握っていたとはいえませんでした。

じっくりと、じっくりと回していけば自ずとチャンスは見つかっていました。ディフェンスラインでのボール回しは悪い事ではありません。ボールをキープして相手のほころびを探しているのです。相手が格下であるからゆえ必ずほころびはでてきます。個々の勝負でもおいそれとボールは奪われません。実際、左右に回していく中でミドルシュートのチャンスも作っていました。ただ、シュートやクロスの精度が低かっただけで、通常のチームだったら大きなチャンスとなっているのです。アマチュアが相手、さらに得点が入らないという状況が前へ、前へという無言のプレッシャーを生んでいました。

そしてその無言のプレッシャーがパスミスとなり、トラップミスとなり。

前へでなければという意識が積極的なポジションチェンジを生んでいました。特に鐵戸や高地、衛藤は自分のポジションを捨ててでも見つけたスペースに入り込んで行っていました。サガン鳥栖というチームが向上するに当たって、このように空いているところに飛び込んでいくプレイというのは今後重要になってくると思います。問題はそこでのプレーの質を高めること。そして、ポジションが変わった際に周りが動きを理解してそのスペースを埋めること。

せっかくポジションが変わっても、そこでトラップミスやパスミスが発生してボールを奪われてしまったら、そこは諸刃の剣となって単なるピンチに生まれ変わります。実際、筑波大学は鳥栖の選手がリスクを負って前にでた時にチャンスを迎えていました。

中盤から前に流動性を持って、スペースを補完しあい、第3の動きを作ってミスをなくす。

難しいプレイですが、鳥栖が上を目指すならば高地、衛藤、鐵戸のような動きを更にレベルアップする必要があると思います。...もしくはエメルソンやジュニーニョのような外国人を連れてくるかですね(笑)

清水ですが、山口に比べてパス&ゴーの動きができていたからこそ後半のはじまりはチャンスになっていたと思います。ただ、清水には酷ですが、彼はチャンスを迎えたときに攻撃のスイッチを入れることができません。清水ではスピードアップができないのです。清水は攻撃のスイッチが入ったときに後ろからフォローする役目、ボランチの方がタイプとしては合うと思います。監督は清水に濱田のような動きを期待しているのでしょうが、濱田のように相手を交わす技術がないために攻撃の先鋒にはなれないと思います。

試合の状況で言うなれば、相手と3-3の場面を迎えて、清水がボールを持ったときにまず選択するのは周りの動きを確認してパスコースを探すことです。これでは攻撃のスピードがあがりません。ボールを持ったときにまず前へ、スペースへドリブルを開始して目の前の選手をどうはずそうかと考え、そしてどのように自分がシュートチャンスを迎えるかというのを考えない限りは清水はカウンターの時に力を発揮することはできないでしょう。まあ、更に言うならば相手の動き、味方の位置、こういうのはパスをもらう前に確認しておくことです。

天皇杯は優勝したら賞金1億円です。是非とも優勝してサガンドリームスの収支を黒字にしましょう!トーナメントは結果がすべてなんです。結果がでたのでこの試合はよしとしなければ!


 

サテライト アビスパ福岡 VS サガン鳥栖 (雁の巣)

2007年10月 4日 13:23

2007 - 56 アビスパ福岡 VS サガン鳥栖

会社のお休みがとれましたので、雁の巣までサテライトの試合を見に行って参りました。雁の巣でのサテライトはスタンドが低いものがひとつしかないので、監督やGMやトップチームの選手たちがぞろぞろと同じ場所に押し寄せてきます。試合中にサインをねだったりするのはご法度でしょうが、試合後だったら応じてくれるかもです。普段着の選手たちが見れるいい機会ですし、是非ともサテライトの若手の選手たちの応援にもいらしてください。

さてさて試合ですが、鳥栖の方がチャンスは多かったかな。鳥栖も福岡もそれぞれ攻めの時間帯がありまして、ある程度ゴール前まではつなげていました。ところが、いざラストパスやシュートと行ったところでの技術面の稚拙さがでてしまうのは致し方ないといったところでしょうか。

鳥栖はトップチームに比べたらボールを簡単にさばいてサイドチェンジを織り交ぜながらシンプルに試合を進めていました。ボランチの位置でのボールキープが義希や衛藤とは違うのでそういう形にならざるをえないというのもありますが、逆にこのシンプルさが功を奏してサイドで広瀬や野崎や山城が抜け出す事がままありました。山城のシュートがバーをたたいたシーンと、野崎がキーパーを交わして打ったシュートが無人のゴールのカバーにはいったディフェンスのクリアにあってしまったのが惜しかったシーンかな。あとは前半に谷口がフリーでシュートを放ちましたが、キーパーの飛び出しに負けてしまって1VS1を制することができませんでした。

谷口は前半はボールを受けたら強引に自ら突破する姿勢がありましたが、後半に入るとサイドのフリーの選手を使うようになりました。もしかしたら監督やコーチから空いている選手を使えと指示がでたのかもしれません。逆に後半早々に谷口が強引にシュートに行って欲しかった場面でパスしたのは残念でした。状況判断能力というのを養うには実践しかありませんのでがんばって磨いてほしいですね。ただ、前半の強引なプレイはストライカーとしては大事ですので委縮することなく強引さを持ち続けて欲しいです。

野崎は交替で入ってきて、いいポジショニングをしていていい形でボールを受けることが多かったです。(守備はともかく)しかしながら、最後のプレーの精度にやや難あり。パスなのかシュートなのかわからないというプレイや、トラップしたかったのか、ダイレクトで抜けたかったのかわからないというプレイもあり、周りの選手からも中途半端はやめろと言われておりました。後半終了間際に縦に抜けてから鋭いクロスをあげておりましたが、惜しくもフォワードの詰めが甘くて得点にならず。中とうまく合いませんでしたが、筆者は合わなくてもあのスピードの速いクロスでいいと思います。思い切りよく、プレイを単純に。これを続けることができれば中の人間もタイミングが分かってきますから必ずチャンスメーカーになれます。迷うことなく思い切りのよいプレイをしてほしいですね。

加藤は林をよく抑えていました。センターバックは長谷川と林の高さに負けずによく体をつけて基点を作らせていませんでしたね。ただ、やはりサイドバックの守備はどうしても隙ができてしまいまってました。石田はドリブルを相手にしかけられた時に相手の間合いにはまってしまっています。フェイントにひっかかるのではなく間合いに負ける感じですね。この辺りは吉田の駆け引きを見習ってほしいですね。縦を切るようにしてわざと中にスペースを作って相手がそこに入ってきた瞬間を狙ってボールにつめたりとか。後ろにスペースを作ってボールをそこに出された瞬間に体を寄せて主導権を奪うとか。ボールが奪えなくても、相手に詰めることができたら相手は後ろを向かざるを得ませんのでそれだけでも守備の効果ありなんです。完全に相手の間合いでリトリートするだけだったので1VS1を抑えることができていませんでした。また、ハーフが中を切ったら、サイドバックが縦を切るという役割もできていませんでしたし。二人同時に縦を切ってしまって中のスルーパスを許してしまったシーンは目を覆いましたが(笑)この辺りも練習ですよね。福岡がボールが回っていなかったのでそこまで1VS1を迎えることはありませんでしたが、これがサイド攻撃を得意とするチームであったならば致命的であったかもしれません。

見ている側としては双方にチャンスはあっただけに、スコアレスというのは寂しい結果でした。サテライト組の中で今度の天皇杯に出場する選手はいないかもしれませんね。是が非でもアピールして試合にでたいという選手は筆者の中では感じることができませんでした。


 

ジェフ千葉 VS FC東京 (テレビ観戦)

2007年10月 1日 00:02

試合は前半から千葉が主導権を握ります。今年の序盤に負けが込んでいたころに見ていた千葉比べると二つの点が違うなと感じました。それは、

1.展開がワイドである。
2.ダイレクトパスが多い(ワンツーが多い)

イビチャ・オシムが監督をしていた頃のジェフに近い状態に戻ってきました。ボールを高い位置、低い位置、奪った場所に関わらず奪った瞬間に全体の押し上げがありまして、サイド、中央、サイドとダイレクトにつないでいくサッカー。東京の守備は追い越していく選手に対しての対応が甘くて次々にパスをつながれてしまいます。

新居が上げた1点目は中央でボールを受けてドリブルを開始したところに左サイドから山岸が追い越して上がっていきました。東京はモニワと徳永がいたのですが、二人でリトリートしてしまって新居にワンフェイク入れられる隙とシュートを打たれる間をもたれてしまいました。新居一人だけでは決めきれていません。左サイドの山岸の動きがあったからこそ新居のミドルシュートにつながりました。

その後も千葉はダイナミックな試合を続けます。ダイレクトプレイでパスをつなげ、ヘディングを競るような長いボールは巻、足元のポストプレイは新居、長短とサイドを使い分けてポゼションを取りながら攻めていました。千葉にとって大きかったのはボールを失わない技術。

千葉の目指していたサッカーは確立するのに時間がかかりましたね。選手たちのプレーゾーンを理解しないとワンタッチは成立しませんから、今年の前半の組織ではパスミスの嵐でやきもきしていたでしょう。何より、鳥栖サポとしてうれしいのは新居の動きを理解しているのか水野や工藤から新居の飛び出しに合わせたパスがでてきました。新居の動きを周りが理解してきた証拠ですね。

中央のパスと言えば、FC東京は前半は中央からのミドルシュートやスルーパスがまったく見られませんでした。石川やルーカスはいい形で前を向けたときもありましたし、もっとシュートでチャレンジしてもよかった気がします。特に石川は幾度となく下川の守備を交わしていましたしね。

後半に入ると、東京も攻めへと戦いをシフトすべくリチェーリと鈴木"ノリカル"を投入してきました。千葉は前半の動きとは打って変わって運動量に変化がみられ、前目にゾーンを上げてきた東京の攻めに防戦状態になりました。

ここで東京にとってはもったいない失点を与えてしまいます。飛び出した新居がうまく反転してペナルティエリア内に侵入し、たまらず徳永が倒してしまいました。PKを水野が決めて追加点。

ここで...千葉にとってはどうなんでしょう。ちょっと早すぎる気がしましたが新居に代わってDFの池田が入りました。完全に守備固めです。ここの交代は難しい判断でしたね。3-0になったとは言え、時間帯としてはまだ早い。しかし追加点を取ったとは言えFC東京の時間帯が続いていたので流れを変えたい。アマルの判断は3点差がついたことで守備固めでした。

ところが...やっぱりそういうもんなんですね、FC東京が攻め立てました。モニワがゴール前に来てヘディングに競り勝ってから今野のヘッドでまず1点。次は中央のスルーパス(←前半にはなかった)に飛び出した福西がペナルティエリア内で倒されてPK。ルーカスが冷静に決めました。

ジェフは前半と違ってラインが引いてしまってセカンドボールが拾えずにボールポゼションを取れない。あれだけあった点差があっという間につめられてしまって明らかに焦りが見えました。ゴール前のフリーキックで84分にも関わらずコーナー側に行って時間稼ぎをしたり。次の1点を取るためにはセットプレイは最大のチャンスなのですが、逃げに回っていました。

それでもなんとか逃げ切って千葉が勝利。この試合の前半のサッカーを続ける事ができれば上位チームにも負けない戦いができるでしょう。しかし、守備の時間帯に入ってからのラインの引き方と試合を落ち着かせることのできないフォワード陣が今後の課題でしょうね。

新居はこの試合でも得点をあげ、PKを奪う突破も見せましたしゲームの組み立てとしてもいい働きを見せました。今後も千葉でレギュラーを奪うべく頑張って欲しいと思います。

 

 

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