アビスパ福岡 VS セレッソ大阪 (博多の森球技場)

2007年9月11日 13:04

2007 - 53 アビスパ福岡 VS セレッソ大阪

新日鐵大分の試合終了後、セレッソ大阪の試合ということで、久しぶりに見る濱田の姿を心待ちにしながら車を飛ばして博多の森まで向かいました。(ホントは柿谷を見たかったのに遠征帯同してなくてがっかりしたのは内緒)

その濱田ですが、なんとなんと鳥栖にいた頃よりも更に体がきれて運動量が豊富!鳥栖サポのみなさんは驚かれるかもしれませんが、あの濱田が自陣のゴールライン付近でボールを間一髪クリアしたり、敵陣ペナルティエリア付近で味方が相手にボールを奪われたら、すばやくファーストディフェンスでプレスに入ってボールをつっかけたりと獅子奮迅の運動量。監督の指示と本人のやる気(危機感?)もあるのでしょうが、この試合の彼のプレーはチームに大いに貢献しておりました。ただ、ボールを持ちすぎてしまうところは完全には解消されていませんでしたが(笑)

この日の立ち上がりも福岡がボールを支配して前にでる形。セレッソ大阪は4人のラインを前後に形成してサイド、中央に関わらずボールが入ったところには必ず2人がつけるような体制を保持しておりました。特に、守備の際にその動きが際立ったのはボランチのアレーでした。守備においてはファーストディフェンスには必ず顔を出し、攻撃の芽を摘む事に関しては彼の動きがかなり機能していました。最初のディフェンスで遅らせた後は、そのままプレスに行くのではなく全体で守備の体勢を整える形だったので、隙を作ることなく無理をせずに守れていた感じはあります。攻撃面では彼の中央でのドリブルと大きな展開はC大阪の大きな攻撃の武器になっていました。

そしてアレーから展開されたボールの先にいたのは香川。正直、前回香川を見た時にはここまでいい選手だとは思いませんでしたが、この日の動きはキレキレでC大阪のチャンスを何度となく演出しておりました。特に圧巻だったのは後半開始直後に濱田のヘディングシュートを呼び込んだ切り返しからのクロス。あの切り返しの速さと深さはJ2レベルのディフェンダーだったらちょっとやそっとじゃ止められないでしょうね。っていうか、ハマちゃん、あのヘッドは決めろと(笑)

ジェルマーノは初めて見たのですが、ちょっと体が重そうだったです。ダブルボランチの一角でプレーしていたのですが、ボールさばきにやや難があるところがあってボールを奪われる場面が少し目立ちました。前を向けてアタックできるところで簡単に後ろにさばいていた所も物足りなく感じましたし、まだまだ本調子ではないのでしょう。ただ、時折見せるスライディングによるブロックは危機察知能力を十分に兼ね備えているのを感じました。

福岡はここのところの連敗の時と同じような課題を抱えてしまっていました。それはシュートが打てないことです。ミドルシュートも打てなければ、キーパーと1VS1のシュートも打てない。クロスが上がっても跳ね返されるし、スルーパスを出してもカットされる。困った時には田中に大きな展開をだしていれば田中がなんとかチャンスを作るまでやってくれます。しかしながら、中でシュートを打つ選手がいない。ボールを保持してある程度崩すところまでは来ているんですけどね。最後の壁がなかなか崩れませんでした。毎試合もったいない試合が続いている感じで、きっかけさえつかめばゴールも勝利も呼び込めるとは思うのですが。いまの福岡には思い切りのよさというものが必要なのかもしれません。

また、もう一つの課題であったボールを奪われてからの守備に関してはこの試合では前回までに比べると改善されていたように思えます。ぽっかりと中盤にスペースを作ることもなかったですし、ボールを取られた際のチェックも比較的早かったように思えます。ただ、唯一の失点がカウンターでもバイタルエリアを開けていたわけでもサイドからの攻撃でもなく、アレーからのロングボールからだったというのは皮肉ですね。アレーがボールを奪ってからロングボールを出す際にアビスパ全体の動きが一瞬止まったのは、宮崎がファールを受けたのではないかという心の隙があったのかもしれません。

リトバルスキー監督の采配ですが、試合中にディフェンスラインの枚数を変えるのは、相手に対応するための策として悪くはないとは思うのですが、4バックの時の問題があったから3バックにしたという経緯があり、その時の原因が解消されていないままシステムだけで対応しようとしているというのが気になります。

また、毎回思うのですが、センターバックに配置する選手に関しても疑問が残ります。はっきりと言ってしまえば布部のセンターバック起用ですね。3バックの時には、小松の強さと古橋のキープ力に唯一対応できていたのはチェッコリでありました。しかしながら香川に対応するために4バックにしたのですが、そうするとチェッコリはストッパーではなくサイドバックになりますので小松に対応することができなくなります。となると、川島がその相手をすることになるのですが、川島でも小松の対応に苦労していたのに、宇野沢という駒を使いたいために川島をひっこめて布部を1列下げるというのはどうなんでしょう。ボランチの数を減らすならば川島をセンターバックに残しておいた方が守備面、特に高さを考えるとよかったのではないかと思うのですが。結果的に布部を1列下げてから失点がなかったので正解だったのかもしれませんけど。

さて、この試合では開始当初からアレックスが試合が止まると副審に対して異議を唱えるべくつっかかっていました。そしてついにイエローカードが彼に出されます。またリトバルスキー監督も大きなジェスチャーで審判に対して何度もアピールを行っていました。鳥栖サポが言うのも憚れますが、果たして、チームとして前回の試合から気持ちを切り替えてこの試合に臨むことはできていたのでしょうか。どこかメンタル面での問題を抱えたまま試合に臨んでいたのではないでしょうか。どうも前節の試合のしこりが残り、審判に対する疑心暗鬼を抱えたまま試合に臨んでいたのではないかと思ってしまいます。監督が不満を前面に出すことによってチーム全体に伝播し、それが結果的にアレックスのイエローカードにつながったのではないかと。心技体が充実してこそ普段の力が発揮できるものなのでそこはコーチングスタッフがまずは気持ちの切り替えを行い、選手に邪念を捨てさせて戦う気持ちをもたらすことが重要だと思います。


 

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