サガン鳥栖 VS ザスパ草津 (佐賀県総合運動場陸上競技場)

2007年9月30日 00:56

 2007 - 55 サガン鳥栖 VS ザスパ草津

芝生の入れ替えを行う鳥栖スタジアムを離れて佐賀で試合を行うという、サガン鳥栖にとっては毎年秋の恒例行事の季節がやってきました。

相変わらず残暑が厳しく暑い気温の中、試合はいつもと違った雰囲気でスタートします。いつもと違うなと感じたのはやはり観客の少なさがありました。DJ YUYAの声もスピーカーの性能の差なのかどことなくくぐもって聞こえましたし、一瞬にしてJFLの雰囲気を感じてしまいました。プロの試合というよりはどこかまったりとしたアマチュアの試合な感じですね。改めて鳥栖スタジアムの壮大さを感じました。

試合ですが、前半から抱えていた問題は中盤の落ち着かなさ。ディフェンスがボールの出しどころがなくて長いボールを蹴らざるを得ない状況、バックパスをせざるを得ない状況が多く見られました。今日の鳥栖の中盤はポジションを固定するというよりは、フラットな形でスペースを狙って飛び出す選手と、飛び出した選手のスペースを埋めるという動きでした。前半は義希が左サイドにいて清水がボランチに入ったり、後半は衛藤が左サイドにいたりという形も見られました。特に前半ではこの形が逆に仇となってしまい、前線で相手のマークをずらしてフリーになるチャンスはありましたが、その分ディフェンスラインとの距離が空いてしまってパスを出すタイミングを逸してしまったときには間延びしてボールを引き出すことができませんでした。タイミングの悪い状態で動きすぎることが逆に選手間の距離が遠くなってしまっていましたね。出て行った中盤の選手がポジションに戻るのが遅れたのもあると思います。

動いてしまってからフォワード二人とその両サイドにハーフがいる形で一直線になってしまってからの動き出しがないのでディフェンスとしては長いボールを蹴らざるをえません。ポストにボールをだそうとするのですが距離があるために草津のディフェンスラインの出足に捕まっていました。フォワードを使わずにサイドを使って行った方がよかったかもしれません。オフサイドも結構取られていましたね。

守備においてはディフェンスライン4枚が人への対応がうまくいっておりませんでした。草津の選手がサイドでボールを持ち、その選手を別の選手が追い越して行く時、センターバックが中央へ入られるのを気にしてその選手をフリーにしてしまったり、逆にサイドバックとセンターバックの二人が追い越す選手を追いかけてしまって中が空いてしまったり。縦を切るか中を切るかというコミュニケーションができていませんでしたね。また、相手が中央でボールを受けたときにディフェンスラインがフラットに引いてしまうので相手に前進の機会を与えてしまったりもしていました。一人がチャレンジ、一人がカバーという役割の受け渡しが果たせていませんでしたね。センターバックは前半早々に内間と加藤が交代したのですが、交代の後に岸野監督が内間に指導していたのが印象的でした。

また、今日は中盤の選手を含めて全体的にプレスができていませんでした。暑い中での連戦の疲れもあるでしょう。組織としてボールが奪えるタイミングが計れていませんでしたね。例えばサイドに相手が一人でボールを受けて、周りにフォワードを含めてサガン鳥栖の選手が4人いる場合に距離を縮めてパスコースを限定する、あわよくばボールを"奪い"に行くということができていませんでした。所謂組織的守備というものができていなかったという感じですかね。局面であるプレイヤーはボールを奪いに行き、あるプレイヤーはスペースを埋めるべくリトリートしてしまう。リトリートするということは相手との間が空くということですので、その場所へ向けてドリブルをしかけられてしまいます。遅らせる守備なのか、奪いにいく守備なのかが徹底できていませんでした。繰り返しますが上記のように局面的な有利な状態でボールを奪いに行くという守備や、一人がパスコースを消してもう一人がひとつダッシュを入れることで相手に対して前を向かせない状態にするという積極的な守備ができていませんでしたね。失点シーンは確か中央でボールを受ける選手に対して柴小屋がボールを奪いに行ってしまった気がします。ところが、プレスに行ったのが柴小屋だけだったのでサイドにはたかれてしまい、柴小屋の背後を気にしなければならなかったディフェンスラインが反対側に振られてミドルシュートを放たれてポストにあたったボールが運なく...という形だったような。VTRを見ていないので間違っていたらすみません。柴小屋のプレスのところは別のシーンだったかな。

今日はこのように積極的というよりは、気候を考えての省エネ守備的なものを感じましたが、その形を目指すならば中盤はラインを整えてゾーンで守る守り方を練習しなければならないと思いました。網を張ってどこか狙ったところにボールが入ったときのみチャレンジに行くやり方ですね。鳥栖としては網をかけるというよりは、攻撃の人間の動き方によって守備のポジショニングが変わる形ですのでスタミナの消耗をやむを得なしとしてでももう一つ高い位置でボールを奪って早い攻撃につなげたいところでした。

攻撃に関してはキックの精度がすべてですね。見えているところや狙っているところはよいのですが、そこへ蹴り切る技術がありません。練習あるのみです。一つ気になったのは、他人のミスに対して選手たちが互いに「なんで!」みたいな形で両手を挙げたりすること。そういう暇があるならば早く自分のポジションを取って、二次攻撃の態勢や守備の体勢を作るべき。ミスを許さない雰囲気を作るのではなく、ミスを取り返す雰囲気を作ることが大事だと思います。今日は動きが止まってしまう事が多くてミスそのものよりもそちらの方が気になりました。

あえて、攻撃に関していうとすれば、野崎がサイドに固執するあまりに中央にスペースがあってもそこを使えなかったこと。また、彼が中へディフェンスを引っ張ってサイドのスペースを作る事ができなかった事。高地のようにサイドにいながらも周りとの関係によってポジションを変えることができたらいいのですが、例えば、衛藤がボールを持って左サイドを上がっているときにワンツーで抜けるポジションへ移したり、中央でミドルシュートが打てる位置にポジションを置いたりというのを見せて欲しかった。結果的には衛藤が一人でサイドを駆け上がってコーナーキックを得たのですけどね。野崎はセレッソ戦もそうでしたが、相手のディフェンスがサイドにふたをしたときには彼が消えてしまいます。今日は吉田があまり上がってくるタイプではありませんのでフォローがないというところでは彼が孤立する(彼の個人技に頼ってしまう)という面があるかもしれませんが、そこが彼の武器であり期待されているところですので頑張って欲しいです。自分が動くことによってサイドにスペースを作る、足元でボールをもらうだけではなくスペースで受けてクロスを上げる、こういった仕事ができるようになったらチームの攻撃が変わるでしょう。廣瀬や野崎にかけている期待は大きいです。

第4クールに入ってなかなか白星を挙げることができませんが、一つでも高い順位を目指して。最後まであきらめない戦いを続けて欲しいです。

 

九州J3チームの経営指標

2007年9月28日 16:51

先日、Jリーグの経営情報が開示されました。昨年より(一昨年度の決算情報より)公開されているもので、サポーターがチームの経営を知ることでより一層チームに携わることができるようになりました。早速ですが、営業収入について昨年との対比表を作成したのでご覧ください。右側の%は営業収入全体における割合です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは福岡。福岡はJ1に昇格しておりますので収入自体が増えるのは当然でしょう。しかしながら経常利益は赤字をだしております。やはり一番大きな要因は7億7800万円が人件費として使われたことでしょう。(前年度人件費は未公開)シーズン途中での監督交代や緊急補強が赤字の原因を生んでおります。

チームの成績が安定しないことが経営面まで影響するという典型的な例を示していますね。今年のJ1の人件費に関しては横浜FCがシーズン途中で一番動いているかもしれません。甲府は降格の危機に面しておりますが人的な補強や監督交代は行っておりません。J1に残ること、チームの経営を維持すること。秤にかけると難しいですが、ここが経営者の見せ所なのでしょうね。

さて、鳥栖ですが2006年度も赤字に終わりました。しかしながら、営業収入は増えております。特に広告収入の伸びは顕著でありまして、スタジアムのピッチ看板が試合ごとに増えていった光景は昨年度よく見られました。反面、入場料の伸び悩みが気になります。特に全収入割合において35%あったのが昨年は21%になってしまいました。景気によって左右される広告収入に頼らないためにも入場料収入を増やしたい所ですが、今年も観客動員が目に見えて増えているわけではありませんし、厳しいですね。ただ、無料招待という形での観客割合は今年は減っているはずですのでその辺りがポイントでしょうね。

また、人件費は2億5000万円から3億7000万円に増えております。この辺りが顕著と言いましょうか、J2は経営規模の順番で順位がほぼ決まるという事を言った方もいますが、まさに言いえて妙ですね。ただ、J2全体でみると鳥栖の人件費にかけたお金は9位であり、昨年の鳥栖は4位へと大躍進しております。これも一重に指導者のおかげという事が身にしみてわかります。松本-岸野ラインは鳥栖の宝と言ってもいいですよね。

今年のシーズン初めに筆者が願ったことはチームとして黒字に終わることです。チームを失わないためにもなんとしても経営がいい方向へ向くことを願います。このエントリーの時の言葉を繰り返しますが、昇格も大事ですがチーム経営が順風になるのも大事です。

さて、大分ですが、広告料収入も入場料収入も増加傾向にあります。ただ、入場料収入の増加に関しましては、マルハンが広告料ではなくて年間シートを買うことによって大分をサポートするという話題があがっておりました。実際の観客数というのは微増であるのかなとも思います。

いずれにしましても九州のJリーグはすべてのチームが赤字を抱えております。利益が上がらないということは、常に経営の危機が背後にあるというわけでありまして、サポーターも費用対効果というものをもっと考えなければならないのかもしれません。

もちろん、経営面を考えてチームが負けてもやむなしという気持ちを持つわけではありませんが、無理をして昇格、残留をしても長い目で見るとチームとしては危機に陥る可能性があるということです。それは経営面のみならず、無理をすることによって育成等のチーム形成においても同じ事が言えます。そのためには毎年安定した入場料収入を確保することが大事ですが、地域密着、そして地域での知名度、これらはまだまだ九州のチームにとっては永遠の課題のままですね。ただ、来年はロッソ熊本がおそらくJリーグに加盟するでしょうからJ2チームでしたら入場料としてもこれまでより効果が期待できますね。

九州のJリーグチームが健全な経営で100年構想の中心を担ってほしいですね。

ベンチの雰囲気

2007年9月27日 22:39

RKBラジオのホークス歌の応援団を聞いていたら元ホークスのコーチである島田誠氏がでておりました。彼はコーチ時代にズレータと非常に仲が良かったらしく、たびたびラジオで裏話的な事をやってくれます。これも地元のAMラジオだからこその話ですよね。

本日、ホークスはマリーンズに痛い敗戦を喫したわけですが、島田氏曰く、試合前から勝負が決まっていた感じだったとの事です。ホークスのベンチはとにかく活気がない。みんな暗い表情で下を向いていた。マリーンズのベンチは活気があって、全員で試合に集中できていた。特に監督が一番うるさかったとのことですw

そして、ホークスとマリーンズのベンチの雰囲気の違いについてズレータから聞いたことを語っていました。

「ホークスでは3回三振したら誰も寄ってきてくれなかった。マリーンズは三振するたびにみんなが『Next!Next!』と言ってきてくれる。」

との事です。

実は、ホークスのベンチの雰囲気の問題について聞くのはこれが初めてではありません。城島、井口と明るい選手たちがメジャー挑戦でチームを去ってからはいぶし銀的な選手やストイックな選手たちが多くなってしまって、バカをできる選手が少ないという話をKBCの解説者である藤原満氏が語っていました。

ストイックな気持ちも大事ですが、実力をだせる雰囲気作りというのも大事なことだなと思いました。

鳥栖のベンチの雰囲気はどうでしょうか。昇格が限りなく厳しい状況になりましたが、前向きに明るい気持ちを忘れずにサッカーを楽しめているでしょうか。岸野監督の事ですから、雰囲気が悪くなることはないとは思いますけどねw最後の最後まであきらめないサッカー、これがサガン鳥栖のいいところです。すべての試合に全力で立ち向かって欲しいなと思います。

 

愛媛FC VS アビスパ福岡 (テレビ観戦)

2007年9月25日 00:55

相手のマークミスや集中力の欠如から得点を重ねていった福岡に対し、自らの突破力で得点を重ねた愛媛。得点経過的にはこのような感じでしょうか。傍から見れば得点がたくさん入って面白かった試合ですが、昇格争いをやっている福岡にとっては絶望感だけが残る試合であったように思えます。

愛媛ですが、失点に関しては全失点がミスと言ってもいいくらいでしょう。失点のきっかけはセカンドボールを拾われる所からスタートしております。ボールを拾われることはやむをえないと思うのですが、その際にマークをやり直すべきところにおいて、ゴール前のディフェンスの位置取りが相手のゴール前の選手と大きくずれておりました。おかげでゴール前がぽっかりとフリーになってしまい、1失点目も2失点目もVTRを見るかのようなヘディングを叩き込まれてしまいました。3失点目もキーパーが飛び出したときはディフェンスが一人ゴールにカバーに入るべきだったのでしょうが、間に合っていませんでしたね。あのゴールはアレックスのボールコントロールが素晴らしかったのもありますが。

攻撃はチャンスのトリガーとしてはディフェンスラインと中盤との間でボールを受ける内村やジョジマールでありました。福岡として対応がまずいのはまさにその部分でありまして、福岡の中盤とディフェンスラインの間に入ってくる愛媛の選手に対しての手立てが何も出来ておりませんでした。

福岡がディフェンスと中盤のラインが間延びしてしまっている状態でありましたので、愛媛にとってはフォワードがボールをディフェンスラインの前で受けることができていました。特に、スピードとドリブル突破がある内村がボールを持った際にディフェンスラインしか残されていないという状況では振り向いてからの選択肢が多く作れていました。福岡にとっては飛び込んだら交わされますし、リトリートすればミドルシュートやサイドへの展開が待ち受ける。バイタルに入ってくるボールに対してどのように処理するかという約束がない為に、簡単にボールを受けさせて、簡単に前を向かれていました。ジョジマールや青野のミドルシュートがバーを叩いたのもシュートを打たせる間を作らせたことに問題があったと思います。結局、相手がボールを持つときにはラインがそろってリトリートするしか出立てがなくなっておりまして、その瞬間に江田と大山がいいタイミングで張り出してくるので、非常に苦労したと思います。

愛媛の1点目は内村に前をむかせてからリトリートしつつ、サイドにあがってくる大山を捨ててまでボールを奪いに行ったチェッコリを内村が交わしてミドルシュートを放ち、宮本に当たってからジョジマールと川島が競って跳ね返りのボールを江田に叩きこまれました。江田の位置にも中盤の選手は誰も戻りきれていませんでした。ライン全体のリトリートの結果が、シュートコースに入れそうで入れなかった山形弟のポジションであったと思います。

2点目は内村が外に開いてからのクロスボール。完全にサイドが空いていましたので内村はドリブルで前進しつつ、タイミングを見計らってボールを入れるのみでした。ゴールキーパーとディフェンスの間に早いボールを入れた時にうまく間に入ってきたジョジマールも見事でした。福岡にとっては共にディフェンスラインのみで対処できなかった結果ですね。

3点目には福岡の守備の問題が顕著に現れておりまして、バイタル手前でボールを持った宮原にプレスに行ったのはセンターバックの川島でありました。本来であれば、あの位置でボールを押さえに行くのはボランチの選手であるはずなのですが、川島が行かざるを得ない状態。そこを左サイドにつながれてしまって中へのクロスを入れられました。中央で構えるべき川島がひっぱりだされてしまったので、相手のフォワードに対するマークのケアはボランチがやるべきでしょうが、すべての選手がボールサイドに引っ張られてしまいまして、彼らの頭を越えた所に待っていた三木に完璧にヘディングをあわせられました。決めた三木以外にももう一人愛媛の選手がいましたし、完全に守備が混乱しておりました。

この試合では、3バックであれば相手のツートップに対してのマークが渡しやすくてもしかしたら守りが機能していたかもしれません。ストッパーを2トップにつけ、中央で宮本が余る形にしていれば、内村の中央への突破は防がれていた可能性があったでしょう。4バックにすることによってディフェンスの選手の前後関係がなくなり、ドリブルをしかけられたときに後ろでカバーをする体系を取れずにリトリートから入ってしまうことになってしまいました。このようにボールを受けた選手に対するマークが行き渡らない上に、ドリブルに対応できないという悪循環を生んでいました。3バックにしてツートップにはストッパーをつけて、田中と久永に絶対に大山と江後をはずさないようにという指示を出していただけでも機能していたでしょう。愛媛はサイドバックが攻撃に参加する回数が少ないのでサイドでの局地的優位を作られて崩されることは可能性が低いですし(愛媛としては田中と久永、そしてサイドに入ってくるアレックスが怖いのでサイドバックを上げることはできないはずです)、青野と宮原は運動量を豊富に前線を追い越して飛び出してくるタイプではありませんので十分に中央の布部と城後で対応できていたはずです。

福岡としては何度もリードしている時間帯があったにも関わらず、簡単にチャンスを作られていた事はチームとして致命的な状態にあると思います。守備の時間に入ったときにポジションとマーキングができていないので前を向いてしかけられることを許してしまっています。このままでは前線が得点をどれだけとっても守りきれないのではないでしょうか。試合の途中で3バックから4バックへ移行することを守備と考えているリトバルスキーが、なぜ、前述のように4バックから5バックへと変更することを考えなかったのか。

 

サガン鳥栖 VS セレッソ大阪 (鳥栖スタジアム)

2007年9月24日 13:01

2007 - 54 サガン鳥栖 VS セレッソ大阪

昇格争いへの生き残りを賭ける戦いであったセレッソ大阪戦。必勝を果たさなければならなかったにも関わらず完敗を喫してしまいました。2-0というスコア以上に現段階での個々の能力の差を痛感しました。いまの鳥栖の組織としての戦いでの限界を垣間見た感じでしょうか。

懸念されていたセレッソの左サイドの攻撃、鳥栖の右サイドの守備においてはスタジアムで見た光景がすべてでありましょう。試合開始直後に香川に中への突破を許した際にはボランチが中で待ち構えておりまして、ドリブルの行く先を阻んでいました。左サイドの対策としては縦が鐵戸、中央にボランチを一人おいて、対人プレイで負けない限りは縦と中に人を配置して相手の行く先を阻むという形だったのでしょう。しかしながらその対人プレイにおいて格の違いを見せられ、あらん限りの突破を許してしまいました。縦へのドリブルを許し、中への切込みを許し、ワンツーでの抜け出しを許し、後ろのスペースへ走りこまれてスルーパスを許し、挙句の果てには股抜きを許す。今日の試合は右サイドがすべてでした。

突破の許し方も二通りありまして、愛媛戦で見せたように香川が中に絞った状態でそのアウトサイドにフォローが入った際の展開を押さえきれていませんでしたね。ゼ・カルロスであったり、古橋であったりが香川が作ったアウトサイドのスペースに入り込んだ時のワンツーに鳥栖が対応しきれていませんでした。愛媛戦でもこういう形が見られていたので何かしらの対策を施して欲しかったのですが、アウトサイドにくる選手にフォワードが来たときと、サイドバックが来たときというパターンに応じて対応することは困難でしたね。

もう一つの突破は単純に香川に対して鐵戸が歯が立たなかったというものです。「Stop The Cerezo」でエントリーしたとおり、後ろのスペースを補うスピードがない鐵戸を置くよりは日高を右サイドに置いたほうが単純に香川を防ぐことができていたと思います。実際、既に得点が入っておりケースが違うとはいえ、後半に高地を左サイドバックに下げ、日高を右サイドバックに移してからは香川に1対1で簡単に抜かれることはなくなりました。鐵戸は足元でコントロールするような相手にすっぽんマーク気味につくときは機能するのですが、一瞬のスピードがないために香川のような相手にはサイドバックとしては通用しないのです。今回の事がいい勉強になったのではないでしょうか。王監督が大隣に言った言葉じゃないですが、この時期に勉強されても困るのですが。

また、他にはボールの出所をやや甘くしていたところもあったでしょうか。ジェルマーノがボールを持って配給先を探していたときは、プレスを強くするのではなく、リトリートする守備体系でありました。しかし、そこから配給された先にプレスをしかけるのではなく、簡単に前を向かせていた部分があったのが、鳥栖らしくないなと思いました。ボールの出所を押さえるか(積極的にプレス)、ボールの出た先にプレスをかけるか(罠をしかけてプレス)の戦い方ができていないのは、やはり、後ろのスペースを空けたくないということで全体的にラインを上げるのを恐れていたという事が理由としてあったかもしれません。ラインを効果的に上げられないのはやはり飯尾不在の影響もあるのかなと思いました。

ボランチに関しては、バイタルエリアを空けないという点では二人の息はあっていたと思います。義希がファーストプレスに向かった時は、衛藤は中央のバイタルを埋めているという互いをカバーする動きはセレッソのミドルシュートを許していないところを見ても機能していたと思います。

攻撃に関しては、シュートにつなげたり、裏に抜ける選手につなげる長いパスの精度に問題がありました。動き出しやポストへ入るいい動きがあったときに、ボランチやサイドバックからでるボールがまったくつながりませんでした。早い攻撃を狙うというチャレンジにミスするとボールを相手に渡すことになってしまいます。前半はもう少し落ち着くことが必要であったかもしれません。

遅攻の場面においてはこれまでの戦いとして築き上げたものがあり、ボールをつなぎつつ、最後は外からクロスを入れるという形が見られました。しかしながらやはり遅攻になると相手も守備を固めてくるのでなかなかスペースを作れません。スペースがないので二列目や三列目の飛び出しができるような状態になりにくいですね。となると、遅攻でも得点が取れる形というのはストライカーに託されるのですが、せっかく崩しても藤田に対していいクロスがあがってきませんでした。これもラストパスの精度ですね。

クロスが上がってこないのは、単純に上げていい場面でムダにこねくり回して相手を交わしきろうとする動きがあったことも理由の一つでしょう。セレッソのように相手を抜ききる前にクロスを中に入れることも必要だったのではないでしょうか。高地は相手を抜ききった状態でもムダに切り返しをしてしまっている場面もありましたし。中にいる人間もボールが来るタイミングを計らなければいけないので、上げられる場面で簡単にプレイするというのは重要な事だと思います。特に、押している状態であった時間帯はセレッソが引ききってセカンドボールを拾えていたので跳ね返されても攻撃につなげていただけに、無駄なコネクリは残念でした。

廣瀬は交代してからもいいところを見せることができませんでした。野崎は中央に入ってシュートを打つシーンはよかったものの、それ以降は縦への突破において丹羽に1対1で負ける場面が増えてましたね。中央に人がいる場合は同じく抜ききる前にクロスをあげる技術も磨かなければならないと思います。

さて、先ほど名前がでましたが、ジェルマーノは博多の森で見たときよりも機能しておりました。ボールの配給元にもなっていましたし、守備においてもスペースを作らないポジショニングを心がけておりまして運動量も前よりはありました。合流してから段々とコンディションが上がってきたのでしょうが、この時期に合流して機能する外国人助っ人は非常に心強いですね。

最後に、山口のコンディションのよさは抜群でしたね。スピードはないのですが、体の向きを変えるだけのフェイントで次々と抜いていく姿はしびれました。パスも的確でしたし、今後のジョーカーとして活躍してくれそうな気がします。まあ、最後のイエローカードはベテランとしては余計なプレイですが。。。

いずれにしてもほぼ脱落と言ってもいいくらいの今回の敗戦でした。しかしながらまだシーズンは終わっていないので一戦必勝の構えで戦っていきましょう。最終的に一つでも高い順位に終わることが大事です。


 

Stop The Cerezo!

2007年9月19日 17:44

さて、サガン鳥栖は来週の日曜日(23日)に鳥栖スタジアムでセレッソ大阪と対決することになります。第3クールを首位で終わり先日の愛媛FC戦を4-2と快勝したセレッソに対し、第4クール初戦が試合なしの節となり、選手同士でバーベキューを行って鋭気を養い決起したサガン鳥栖。3位争いに加わるチームを決定する戦いと言っても過言ではないでしょう。

考え方によってはこの時期にセレッソと当たるのはよかった事かもしれません。連勝で波に乗っている状態のチームに勝てば逆にサガン鳥栖の方が調子の波に乗ることができますし、セレッソの勢いを止めることになります。また、昇格争いが終焉していない状態で直接対決の相手と戦えることは選手たちのモチベーションにもなります。いずれにしてもこのクールのどこかではセレッソを当たるわけですし、どこかのチームがセレッソを止めなければいけないのでその重大な役目を担ったと思いましょう。

さて、セレッソと言えばここ最近でチームの中で"効いている"のはアレー、香川、そして小松。特にアレーは、チーム全体が攻めの状態になっているときでも、クレバーな判断で相手の攻撃の芽を摘むことに長けていますし、低い位置からの展開力は通常の守備的ボランチとしての働き以上に攻撃にも貢献しております。

左サイドの香川は言うまでもなくその突破力。彼のスピードと切れのある切り返しはJ2レベルではトップクラスでしょう。スピードに加え、同じタイプで言うと、一昨年に新人として大活躍した山形の佐々木以上の技術力を感じます。ゼ・カルロスとのコンビも成熟しつつありますし、彼を起点にする攻撃は脅威となります。

小松は昨年V.ファーレンで見た時よりもより一層体が強くなり、そして現在は体がキレている状態ですね。素早く前を向ける動きやディフェンスの裏を取れる俊敏さはいかにも好調という動きです。恵まれた体躯もありますし、彼を止めるのは想像以上に困難かもしれません。

では、指をくわえて彼らを見ておくかといえばそんなわけにも行きません。鳥栖としては彼らに対してどのように対処するのかというのを考えなければなりません。

対策として考えられるのはスピードのある香川に対しては日高、技巧的に攻めてくる濱田には吉田を相対時させることでしょうか。福岡の田中をしっかりと押さえた吉田ですから、香川に対してもいい仕事をしてくれると思うのですが、いかんせん、吉田の右サイドバックは不慣れであるでしょう。ですのでここは飛び込み癖があって、後ろのスペースのケアにリスクがある鐵戸よりは、スピードで対応できる日高を右サイドに置くのも手だとは思います。清水は絶対にゼ・カルロスの上がりを見落とさないようにケアしないといけません。

小松に対しては柴小屋をつけるよりもむしろ飯尾の方がいいのかなという気はします。小松のヘディングは体躯を生かした強引さというよりは、瞬間にディフェンスの前に飛び込んだり、裏へ隠れたりという事ができるタイプです。ボールを持たせたら後ろ向きの状態で強引に前を向くこともできる選手ですので、人に対するケア能力と激しい当たりも可能な飯尾の方がより対応できるのかなとは思います。

でもその時は合間を縫ってくる古橋の動きにも気をつけなければなりません。古橋はボールを持ってない時のスペースへの動きよりもボールを持った時の方が怖いです。ですのでミドルの位置で彼がボールを持ったら決して間を開けないこと。振り足速いシュートがやってきますので必ずコースを消すようにしないといけません。左サイド一辺倒ではなく、古橋と濱田の技巧組が右サイドで作る攻撃の基点も要注意です。うーん、守備陣は大変だ(笑)

攻撃に関してはまずはサイドに基点を作ることが必要です。今年の鳥栖はボールポゼションが高まったり、カウンターでの攻撃の際に中央へ、中央へと入ってしまうきらいがありますが、そうなるとアレーやジェルマーノの思うつぼとなってしまいます。こうなってしまうと水戸戦と同じ傾向ですね。ビジュと小椋の網にかかってスコアレスに終わってしまった戦いが思い出されます。

さて、いかにアレーをはずすか、いかにアレーをサイドにひっぱりだすかという観点から行くとどうしても速攻でかつサイドに基点をつくらざるを得ません。中央を経由する際に高地のようにボールを持ちすぎて中へ中へと入ってしまうとアレーの罠にかかってしまいます。ボールが落ち着いてしまうと、セレッソは守備を固めるのが早いですので、なるべく手数を少なくサイドから突破していきたい所です。こうなってくるとサイドのスペースへ抜け出てボールキープができるキムシンヨンが試合に出られないのが非常に痛いですね。セレッソはこういう事態を予見していたのでしょうか。

セレッソに穴があるとすれば柳沢、江添が出場停止という点。愛媛FC戦でも内村、ジョジマールという速さのあるコンビに手をこまねいておりました。愛媛の先制点もサイドをドリブルで突破した内村からのクロスをディフェンスの間に入ったジョジマールがうまく合わせての得点でした。愛媛の2点目は中央からディフェンスの間をスルーパスで通して内村がゴール。また、ミドルシュートも効果的でした。サイドへボランチをひっぱった状態にして中央へのパスからミドルシュート。青野や宮原のミドルがバーを直撃する惜しいチャンスもありました。このようにディフェンス同士の連携は出場停止の選手がいるので必ずしも万全という状態ではありません。

スピードのある選手を前線で起用してサイドやディフェンスの裏へ飛び出す戦いをすればおもしろいかもしれません。左サイドバックにはゼ・カルロスが入るでしょうが、右サイドの丹羽の裏よりは左サイドの方がスペースのチャンスはあります。

しかしながら、そのスペースを使うときのボールの持っていきかたがまったくイメージできません。清水はスピードで勝負するタイプではないですし、藤田をサイドへ張り出させるとフィニッシュする選手がいなくなります。衛藤や義希が飛び出していくのがいいのでしょうが、前半のスコアレスの状態で無理に攻める事も考えものです。

恐らく、藤田のフォワードの相方となる選手に誰が入るかによるでしょうね。レオナルドの復帰に期待したい所ですが。とにかくアレーの前にした時は中央でボールを持ちすぎると攻撃が煮詰まってしまう可能性が高いので、早めにサイドの裏をつくようにし、クロスを藤田に合わせるか、マイナスの折り返しでボランチのミドルシュートを狙うかといった攻撃を狙いたいところです。

ひとつ、心配なのはデーゲームにて試合が行われること。なんと本日の最高気温は35℃と平年よりも7℃も高い状態だとか。両チームの選手のスタミナや体調面も心配です。この試合で必要以上に消耗してしまって今後の戦いに影響がでなければいいのですが。。。まあ、一戦必勝ですのでそういった体力面の温存とか考えてもいられませんけどね。

難敵、強敵であることには変わりありませんが、昇格を意識した戦いがこの最終クールでできることは幸せな事だと思ってしっかりと応援をしましょう!

 

今節の元サガン戦士

2007年9月18日 09:29

◆アンデルソン(清水エスパルス) ベンチ入り(出場なし)

◆森田 浩史(大宮アルディージャ) スタメンフル出場
前節の埼玉ダービーでは決勝点をあげるものの、今節の出場ではゴールなし。磐田のパス回しが早くて守備に奔走される場面が多く、持ち味だせず。

◆新居 辰基(ジェフユナイテッド千葉) スタメンフル出場
監督の信頼を段々と得てきたか。チームとして新居の飛び出しを全面に使うわけではないので彼としてはボールの引き出しに苦労している模様。しかしながら、惜しいシュートもあったし、ゴールを引き出すパスもあったし、動きとしては監督も満足しているであろう。特に4点目は新居のダイレクトパスからのダッシュでディフェンスを引き寄せて青木のゴールを引き出し、チームに貢献した。ゴールを決めた後に青木にかけよる姿は、今年の前半には見られなかった光景でチームにもやっと溶け込んで来たかと少し安心。

◆大森 征之(名古屋グランパスエイト) スタメンフル出場
前節ではガンバの攻めに苦労して、自らも播戸の突破を許して失点のきっかけとなったが、今節は無失点勝利に貢献。彼は監督が代わっても、大怪我をして手術をした後でも必ず試合に起用されるところが信頼を得ているなと感じる。

◆田代 有三(鹿島アントラーズ) ベンチ入り(後半0分より途中出場)
柳沢の復帰後、なかなかスタメンのチャンスがないが、この日はハーフタイム明けより出場。惜しいヘディングがあるものの無得点。

◆ビジュ(水戸ホーリーホック) スタメンフル出場
加入後、小椋と共に不動のボランチコンビに。

◆氏原 良二(ザスパ草津) スタメンフル出場
シュートチャンスはつくるものの、決定力に欠ける。

◆一柳 夢吾(東京ヴェルディ1969) ベンチ入り(出場なし)

◆宮原 裕司(愛媛FC) スタメンフル出場
2点ビハインドの場面でミドルシュートがバーに当たるなどの惜しい場面があったが、攻撃力のあるC大阪に対して対人守備に脆く全体的に出来がよくなかった。もっと高い位置でのプレーをやりたいところであろうが...。

 

セレッソ大阪 VS 愛媛FC (テレビ観戦)

2007年9月17日 09:48

開始直後からは最近のセレッソらしくない立ち上がりの集中力のなさで試合に入ってしまいました。内村とジョジマールの積極的なドリブル突破に羽田と前田のセンターバックの対応が遅れ、愛媛に素早い攻撃を許してしまいます。愛媛は内村のクロスに両センターバックの間にうまくはいったジョジマールが上手くあわせて先制しました。

先制点を挙げて以降もチャンスは作るものの追加点に至らなかった愛媛に対して、地力に勝るセレッソがじりじりとポゼションを増してきます。ボールを前に送ってからのキープと押し上げが効かなくなった愛媛FCに対してセカンドボールを拾いまくるセレッソ大阪。押し込んだ時間帯でゴールが奪えなかったら逆に愛媛にもチャンスが出てくるところですが、同点ゴールは小松塁の折り返しを愛媛FCがオウンゴールすることによって生まれました。ボールを受けた時は後ろを向いていた小松でしたが、前を向いてゴールを目指すという積極さが生んだゴールでしたね。昨年、V.ファーレンで見た姿よりも一段と強さが増しています。

セレッソは立ち上がりに多少浮き足立っていましたが、同点ゴールが生まれてからはさらに前線からのプレスが増して愛媛のミスを誘い、ディフェンスラインの押し上げと共にボールを支配します。攻守のバランスに優れている面がうまく出てきたのが明らかに分かりました。

ボールを支配してからはサイドバックが上がる時間が作れていましたので、香川が中央へ入ったりボールをキープして作ったスペースにゼ・カルロスが飛び出していく攻撃は迫力がありました。小松のヘディングもゼ・カルロスのクロスからでしたし、セレッソの4点目も香川がドリブルでサイドを突破してあげたクロスをニアサイドで古橋が見事にあわせます。セレッソはチームとしての形を持っていますね。ただ、監督も言っていましたが得失点差を考えるともっともっと点が欲しかったところです。チャンスの数の割には4点で終わってしまいました。

愛媛FCのチャンスがなかったわけではありません。セレッソとしては大量リードで油断した面もあったのでしょうが、後半にはカウンターからの決定的なシュートも結構あり、ポストやバーに当たったシュートもありました。特に青野が入ってからはミドルの位置からのシュートも段々と増えてきました。まあ、愛媛としてはこのような場面で点が取れなかった事も残念だったのですが、ディフェンスが耐え切れなかったところがもったいなかったですね。セレッソのサイドからの形に対応することができていませんでした。

愛媛の宮原はボールに絡む場所がディフェンスラインに近い場所が多くて、決定的な仕事はできませんでした。対人の守備に問題があり、バイタルの位置やサイドの部分でドリブルで交わされたりというのもありましてセレッソの攻撃陣と合対峙して止めるにはやや力不足でした。彼をボランチの位置で使う監督の意図が知りたいところです。おそらく、フォワード二人、江後、そして大山と前に早い前線陣を操って欲しいという気持ちからでしょうが、いざ守備という事になるときついものがありますね。

さて、この試合ではスローインに対してオフサイドのフラッグを上げる副審がいました。最近、主審のみならず副審のレベルも問いただされなければならない事態に陥っています。それにしても、プレー中のオフサイドの判定ならばともかく、スローインにオフサイドフラッグだなんて。。。ちょっとひどすぎですね。


 

東京ヴェルディ1969 VS アビスパ福岡 (テレビ観戦)

2007年9月16日 19:45

暑い中なので互いに積極的にはプレスをしかけずに、運動量をセーブしてできるだけスタミナをロスしないような戦い方。ボール支配的には両チームともに変わらず、プレスがゆるいのでボールを一度持った方がある程度ゴール前までボールを運ぶ事ができていました。しかしながら、守備陣がゴール前で構える形というのもありまして決定的チャンスはなかなか作れず、ミドルの位置からのシュートチャンスはたびたび作れていましたがなかなかゴールの気配はない状態。

そんな中、福岡が最初に決定的チャンスを前半30分くらいに迎えました。右サイドに飛び出した今季初スタメンの城後が飛び出してボールをキープ。一度切り返した後にディフェンスライン3枚残っていたヴェルディの間を縫って飛び出したリンコンへスルーパス。リンコンの決定的チャンスはキーパー高木の素晴らしい飛び出しによって防がれてしまいます。

チャンスの後はピンチありという格言どおり、その後ヴェルディはコーナーキックのチャンスを得て萩村がフリーのヘディングを惜しくもはずしてしまいます。試合が動いたのはそのすぐ後でありまして、フッキが中央でドリブルで交わしてシュートを打ち損ねた後のこぼれ玉を広山がひろいましてドリブルをしかけ、長野が倒してPKをゲット。これは長野のミスと言ってもいいと思います。フッキが豪快に蹴り込んでヴェルディ先制。

その後もボールキープ率は一進一退でありますが、チャンスを作っていたのはやはりサイドの上がり。サイドが駆け上がると同時にいいパスがでればほぼ中央に折り返してからのシュートにつながっていました。特に福岡はその後も決定的なチャンスが幾度となくありました。リンコンのシュートがことごとく高木に当たっていたのが運の尽きとでも言うのでしょうか。今日は彼の日ではありませんでした。

福岡は今日はツートップで望んだのですが、リンコンと長谷川の距離が開きすぎて二人でゲームを作るような形になかなかできませんでした。長谷川という選手は自分が動き回るスペースがあるワントップの方が生きるのでしょうか。ゴール前でのシュートも少なく、ストライカー的な動きができなかったですね。

ヴェルディもリードしてからは全体が引いていてカウンターを狙っていたのですが、途中出場のシウバは来年はともかく、あのゲーム勘の悪さとプレーの精度の悪さは今後はわざわざ外国人枠を使ってまで使う選手ではないかなと思いました。キーパーとの1対1ははずしましたし、3対1のチャンスでは自らドリブルをしかけてつぶしていましたし、判断が悪すぎ。

現在の福岡はリトバルスキーが金古、古賀、ホベルトという選手たちをはずして作り上げたチームですが、この終盤の大事なところに来て5連敗。昇格という大目標を達成するにはかなり厳しい状況となりました。


追記
どうやら登録はツートップでしたが、選手たちの意識の中ではスリートップだった模様です。アレックスが前に出て行く形はいつもどおりだったのでツートップ的な戦いと思っておりました。ま、長谷川とリンコンが絡めなかった事は確かなので。

アローズ北陸とYKKAPの合併による九州のチームへの影響

2007年9月13日 08:50

現在JFL3位のYKKAPとJFL4位のアローズ北陸が合併して2009年度のJリーグ加盟を目指すとのリリースがありました。

合併によって両チーム、および富山県のサッカーに大きな影響があるでしょうね。成算の調査がどのくらいまで確度が高いかは、やってみないとわからないですが、富山という土地にサッカーが根づいて素敵なチームになってくれればと思います。もっとも、最近のJリーグ準加盟チームと違いまして、JFLでも上位が常連であるチーム同士が合併した上でのJリーグ挑戦ですので、成績としては来年も確実に4位以内を目指せるチームになると思います。ですので環境面や採算面をぜひとも再来年までに間に合う状態にしてほしいですね。

気になるのは、両チームのサポーター。彼らにとっては複雑な思いがあると思います。これはJリーグを目指すという大義名分の元で納得できるものなのでしょうか。また、ヴァリエンテ富山というチームも富山からJリーグを目指している模様ですが、このチームに対する地域の支援はどのようになるのでしょうか。

さて、この合併によってKyuリーグからJFL入りを目指しているホンダロック、ニューウェーブ北九州やV.ファーレン長崎、そして現在JFLの下位に低迷しているFC琉球にも影響がでるのではと思ってましたが、今年のレギュレーションはこちら

http://www.jfl-info.net/league/method.html

今年からはJFLからは自動降格で2チーム、入れ替え戦に1チームが参加するんですね。昨年までは入れ替え戦のみで自動降格はありませんでした。この合併によってJFLからの自動降格枠がひとつ減りますね。さらにロッソ熊本とFC岐阜がJリーグに参入した場合は、入れ替え戦が行われない事も考えられます。更に更にロッソ熊本とFC岐阜と栃木SCが昇格したら地域リーグ決勝大会4位まで可能性があるかもしれません。

<以下の内容はJFLからの正式リリースではなくあくまで想定の話です>

Jリーグ参入がない場合
JFL17位のチームと全国地域リーグ決勝大会3位チームが入替戦

Jリーグ参入が1チームの場合
JFL18位のチームと全国地域リーグ決勝大会3位チームが入替戦

Jリーグ参入が2チームの場合
全国地域リーグ決勝大会3位も自動昇格

Jリーグ参入が3チームの場合
全国地域リーグ決勝大会4位も自動昇格

となるのでしょうか。

ですので、九州のチームに影響があるとすれば、まずは地域リーグ決勝大会で3位か4位になったときでしょう。入れ替え戦をするチームが下の順位であればあるほど組みやすくなるでしょうからね。そしてFC琉球は現在の順位では、本来だったら自動降格の順位にいますが、もしかしたらJFLからJリーグへ参入するチーム次第では、入れ替え戦に回ったり、自動で残留が決定したりするかもしれません。少なくともいい方向には影響がでそうですね。

ベガルタ仙台 VS サガン鳥栖 (テレビ観戦)

2007年9月12日 08:51

3位に一歩でも近づくためには、なんとしてでも勝ち点を取って鳥栖に帰りたかったベガルタ仙台との対戦。結果的には敗北を喫してしまいましたが、決してゴールを奪われまいという選手たちの頑張りと、試合後の岸野監督のまだ死んでいないというメッセージのこもったインタビューが、第4クールの快進撃を生むのではないかと信じています。

唯一の失点はやはりダイレクトプレイ。この日の鳥栖は仙台に数々のシュートチャンスを作られながら、最後は体を張って守りとおしていました。キーパーの赤星のファインセーブもさることながら、相手がボールを持つことによって体を寄せるチャンスがあったので最後の所で少しでもシュートコースを消すべくディフェンス陣が奮闘しておりました。ところがこの失点はロペスからのサイドチェンジを菅井がダイレクトで折り返し、そして萬代がダイレクトで放ったシュートでした。体を寄せる時間を与えないダイレクトプレーがこの得点を呼び込みました。

それにしても萬代の動きはあっぱれ。ロペスからボールが逆サイドに出る前は飯尾の前にいて飯尾も把握していたのですが、ボールが出た瞬間に飯尾の背後に隠れて、柴小屋との間にポジションをとります。菅井からの折り返しがあまりにもいいところに行き過ぎたというのもありますが、逆サイドに出た瞬間にマークを見てるセンターバックの視界から消える動きがあったからこその得点ですね。この失点に関しては、吉田も飯尾も責められるものではなかったと思います。あえて抑えられたとしたら、岸野監督もおっしゃるように、ロペスからのボールが出るところで止めなければいけませんでしたね。ただ、疲れている状態でもあるし、後ろはディフェンスラインも整っている状態でしたので見てしまったのもしょうがないかなとは思います。

鳥栖はフリーキックやコーナーキックのチャンスを多く迎えていました。そこのところで点がとれなかったのが最後まで響きましたね。全体的に押し込まれていた状態だったので、こういう試合でのセットプレイというのは大事に、そして確実に点数に結び付けたいところでしたが、得点を得るまでには至りませんでした。

この試合で一番今後に活かして欲しいと思ったのは野崎のプレイ。仙台に失点を喫する少し前にカウンターで野崎にいいボールがでたのですが、オフサイドになってしまいました。いい形でボールを奪って素早いつなぎでボールが彼に出たのですが、野崎は相手のディフェンスライン(というよりは一人しかいませんでしたが)が見えていたはずです。あのディフェンスとの距離感と彼のスピードならばボールがでてからでも十分に間に合ったはず。早くボールが欲しいのも、カウンターだったのですでにトップスピードに入りかけていたのは十分に分かりますが、抜ければ決定的なチャンスだっただけにオフサイドになったのは非常に残念なプレイでした。そこのところの駆け引きと判断力をさらに養って是非とも後半の切り札としての地位を築き上げて欲しいと思います。

最後に、スカパー画像にも映りましたが、仙台まで遠路はるばる応援に行かれた皆様、大変おつかれさまでした。

 

アビスパ福岡 VS セレッソ大阪 (博多の森球技場)

2007年9月11日 13:04

2007 - 53 アビスパ福岡 VS セレッソ大阪

新日鐵大分の試合終了後、セレッソ大阪の試合ということで、久しぶりに見る濱田の姿を心待ちにしながら車を飛ばして博多の森まで向かいました。(ホントは柿谷を見たかったのに遠征帯同してなくてがっかりしたのは内緒)

その濱田ですが、なんとなんと鳥栖にいた頃よりも更に体がきれて運動量が豊富!鳥栖サポのみなさんは驚かれるかもしれませんが、あの濱田が自陣のゴールライン付近でボールを間一髪クリアしたり、敵陣ペナルティエリア付近で味方が相手にボールを奪われたら、すばやくファーストディフェンスでプレスに入ってボールをつっかけたりと獅子奮迅の運動量。監督の指示と本人のやる気(危機感?)もあるのでしょうが、この試合の彼のプレーはチームに大いに貢献しておりました。ただ、ボールを持ちすぎてしまうところは完全には解消されていませんでしたが(笑)

この日の立ち上がりも福岡がボールを支配して前にでる形。セレッソ大阪は4人のラインを前後に形成してサイド、中央に関わらずボールが入ったところには必ず2人がつけるような体制を保持しておりました。特に、守備の際にその動きが際立ったのはボランチのアレーでした。守備においてはファーストディフェンスには必ず顔を出し、攻撃の芽を摘む事に関しては彼の動きがかなり機能していました。最初のディフェンスで遅らせた後は、そのままプレスに行くのではなく全体で守備の体勢を整える形だったので、隙を作ることなく無理をせずに守れていた感じはあります。攻撃面では彼の中央でのドリブルと大きな展開はC大阪の大きな攻撃の武器になっていました。

そしてアレーから展開されたボールの先にいたのは香川。正直、前回香川を見た時にはここまでいい選手だとは思いませんでしたが、この日の動きはキレキレでC大阪のチャンスを何度となく演出しておりました。特に圧巻だったのは後半開始直後に濱田のヘディングシュートを呼び込んだ切り返しからのクロス。あの切り返しの速さと深さはJ2レベルのディフェンダーだったらちょっとやそっとじゃ止められないでしょうね。っていうか、ハマちゃん、あのヘッドは決めろと(笑)

ジェルマーノは初めて見たのですが、ちょっと体が重そうだったです。ダブルボランチの一角でプレーしていたのですが、ボールさばきにやや難があるところがあってボールを奪われる場面が少し目立ちました。前を向けてアタックできるところで簡単に後ろにさばいていた所も物足りなく感じましたし、まだまだ本調子ではないのでしょう。ただ、時折見せるスライディングによるブロックは危機察知能力を十分に兼ね備えているのを感じました。

福岡はここのところの連敗の時と同じような課題を抱えてしまっていました。それはシュートが打てないことです。ミドルシュートも打てなければ、キーパーと1VS1のシュートも打てない。クロスが上がっても跳ね返されるし、スルーパスを出してもカットされる。困った時には田中に大きな展開をだしていれば田中がなんとかチャンスを作るまでやってくれます。しかしながら、中でシュートを打つ選手がいない。ボールを保持してある程度崩すところまでは来ているんですけどね。最後の壁がなかなか崩れませんでした。毎試合もったいない試合が続いている感じで、きっかけさえつかめばゴールも勝利も呼び込めるとは思うのですが。いまの福岡には思い切りのよさというものが必要なのかもしれません。

また、もう一つの課題であったボールを奪われてからの守備に関してはこの試合では前回までに比べると改善されていたように思えます。ぽっかりと中盤にスペースを作ることもなかったですし、ボールを取られた際のチェックも比較的早かったように思えます。ただ、唯一の失点がカウンターでもバイタルエリアを開けていたわけでもサイドからの攻撃でもなく、アレーからのロングボールからだったというのは皮肉ですね。アレーがボールを奪ってからロングボールを出す際にアビスパ全体の動きが一瞬止まったのは、宮崎がファールを受けたのではないかという心の隙があったのかもしれません。

リトバルスキー監督の采配ですが、試合中にディフェンスラインの枚数を変えるのは、相手に対応するための策として悪くはないとは思うのですが、4バックの時の問題があったから3バックにしたという経緯があり、その時の原因が解消されていないままシステムだけで対応しようとしているというのが気になります。

また、毎回思うのですが、センターバックに配置する選手に関しても疑問が残ります。はっきりと言ってしまえば布部のセンターバック起用ですね。3バックの時には、小松の強さと古橋のキープ力に唯一対応できていたのはチェッコリでありました。しかしながら香川に対応するために4バックにしたのですが、そうするとチェッコリはストッパーではなくサイドバックになりますので小松に対応することができなくなります。となると、川島がその相手をすることになるのですが、川島でも小松の対応に苦労していたのに、宇野沢という駒を使いたいために川島をひっこめて布部を1列下げるというのはどうなんでしょう。ボランチの数を減らすならば川島をセンターバックに残しておいた方が守備面、特に高さを考えるとよかったのではないかと思うのですが。結果的に布部を1列下げてから失点がなかったので正解だったのかもしれませんけど。

さて、この試合では開始当初からアレックスが試合が止まると副審に対して異議を唱えるべくつっかかっていました。そしてついにイエローカードが彼に出されます。またリトバルスキー監督も大きなジェスチャーで審判に対して何度もアピールを行っていました。鳥栖サポが言うのも憚れますが、果たして、チームとして前回の試合から気持ちを切り替えてこの試合に臨むことはできていたのでしょうか。どこかメンタル面での問題を抱えたまま試合に臨んでいたのではないでしょうか。どうも前節の試合のしこりが残り、審判に対する疑心暗鬼を抱えたまま試合に臨んでいたのではないかと思ってしまいます。監督が不満を前面に出すことによってチーム全体に伝播し、それが結果的にアレックスのイエローカードにつながったのではないかと。心技体が充実してこそ普段の力が発揮できるものなのでそこはコーチングスタッフがまずは気持ちの切り替えを行い、選手に邪念を捨てさせて戦う気持ちをもたらすことが重要だと思います。


 

新日鐵大分 VS V.ファーレン長崎 (大分市営陸上競技場)

2007年9月10日 17:36

2007 - 52 新日鐵大分 VS V.ファーレン長崎

新日鐵大分にとってはホーム最終戦となったわけですが、怪我人続出の上、累積警告によって3人が出場停止という緊急事態。特にエースフォワードの二人と守備の要であるセンターバックがいないという状態の中でスクランブル的な布陣を敷いてV.ファーレン長崎戦に臨みました。

試合としては、このようなメンバー構成の中、将来のJリーグ入りを目指している長崎相手によく戦ったと思います。試合開始当初こそ相手の個人技に翻弄される場面もありましたが、徐々に慣れてきてぎりぎりのところで耐えきる戦いを90分間続けきったと思います。長崎の先制点はカウンターからの飛鳥のミドルシュート、これもディフェンスは3人そろっていたので、彼のシュートの精度とスピードが勝った個人技によるゴールでした。このゴールは強いて言えば前半のロスタイムというのが勿体なかった。また、追加点はコーナーキックからの失点。押し込まれてはいたものの、この2失点のみでしたので結果に満足はしてないものの、失望するような戦いでもありませんでした。選手のみなさん、暑い中大変おつかれさまでした。

さて、この日の新日鐵の守り方としては本来のセンターバックがいないというのもあってか、相手のツートップに完全マンマークの二人をつけて一人を後方に余らせるという古典的な3バック。サイドの選手も下がってくることが多かったので守備に特化した5バックと言ってもよかったかもしれません。長崎が上を目指しているチームということを念頭に置くとちょっと気になったのは、このように相手の守り方が一辺倒であり、試合は圧倒的に支配しているものの得点をとることに苦労していた状況であるならば、たとえばフォワードの選手を3トップや1トップにして守備を混乱させる戦術変更をしたり、体格やスピードに差があったわけですから裏へのボールや高いボールを執拗に繰り返して相手のミスを誘うとか、戦い方に変化を持たせることを監督が指示してもよかったのかなとは思います。戦術的な幅を広げる事が1試合も落とせない戦いをやっていく中では大事になってくるはずです。

また、V.ファーレンは有光がエース的存在で試合にでておりましたが、彼の不振が非常に残念。アビスパに在籍していたころは切れ味鋭いドリブルと正確なシュートで入れ替え戦に出場するまでチームを押し上げたのですが、この日に見た有光は体も絞れておらず、持前のスピードとキレが半減していました。前半こそ、相手にひっかけられてPKを得ることができましたが、その後もそのPKに味をしめたのか接触したらダイブ気味に倒れることが多く、最終的にはイエローカードをもらってしまいました。審判の判定に異議を唱える向きもありますが、本来の彼ならば地域リーグレベルのディフェンスとのマッチアップであれば、ひっかけられることも体を当てられる事もなくドリブルで交わしてシュートまで持ち込める技量は十分に持っているはずです。彼がもっともっと精進してJリーグからの再引き抜きにあうくらいの体のキレを取り戻すことが、V.ファーレンをJFLに押し上げる原動力となるのではないでしょうか。

いまのKyuリーグの残り試合や対戦相手を考えると、V.ファーレンが2位以内に入って地域リーグ決勝大会にでるのは難しい状況となっております。そうなるとJFLに昇格するためには、全国社会人サッカー選手権大会で優勝して地域リーグ決勝大会への参加資格を得なければならないのですが、一昨年、優勝した時のような戦いができればいいですね。今年の全社の開催地は大分です。この日戦った大分の土地にて来月にはV.ファーレンの未来を決めると言っても過言ではないくらいの戦いが始まります。


 

ロッソ熊本 VS YKKAP (KKウイング)

2007年9月 9日 23:24
2007 - 51 ロッソ熊本 VS YKKAP

土曜日、今日はJリーグないよなーって思って家にいて、いい天気だったので布団を干していたらら、うちの隣のロッソサポさんがまさにロッソの試合にお出かけしようとしていたところでした。ということで、Kyu時代以来、久しぶりにロッソの試合を見に熊本に行ってきました。

ロッソの試合があることすら知らなかったので、相手すら知らなかったのですが、相手はなんとYKKAP。YKKAPの監督はなんとあのサガン鳥栖の初代監督である楚輪さんでございます!ロッソを応援しに行ったはずですが、思いがけず応援をYKKAPに変更した筆者(笑)

試合ですが、YKKAPは実に楚輪さんが監督らしいチームでした。ひとりひとりがハードワークで、司令塔のような選手を作るのではなく、全体で押し上げ、全体で守りきる組織を重視したチーム。選手層の問題もあるのでしょうが、フォワードの選手はゲームメイクのできる選手を配置して、中、外、中、外という形をつくりつつ、最終的に勝負を仕掛けるところは外。

この外からの攻撃にロッソ熊本は非常に苦労していました。サイドバックとボランチがサイドのボールを持った選手に対して挟み込みに行きますが、YKKAPの選手の個人技やワンツーによってことごとく交わされていました。二人ないしは三人でボールを取りに行ってとれなかったのであれば中央が非常に不利な状態になります。YKKAPはそのような状態をよく作っていたのでチャンスにつながっていました。

もうひとつ気になったのは、ロッソのサイドバックがひききった状態になってもボールへ対するディフェンスが甘いこと。ラインを気にしすぎているのかは分かりませんが、簡単にクロスを上げさせないという意味でももっとボール保持者に対して間を空けないようなディフェンスができれば。

YKKAPの同点ゴールはまさに外、中、外という攻撃からのゴールでありまして、外でボールを受けた選手が中へドリブルで切り込み、外へ開いた選手へパス。外の選手がダイレクトでピンポイントのボールをあげてロッソゴールにヘディングが突き刺さりました。

ロッソ熊本もいいサッカーをしていたのですが、さらに上のレベルに上がるために足りなかった部分はゲームメイクができるフォワードと喜名とコンビの組めるボランチ。小林、高橋、北川とポストプレイとパスセンスに関しては残念ながら技量に乏しく、彼らはストライカーとしての方が生きる選手ですから、動けてさばける相方となるフォワードが欲しいなと思ったのと、ボールを預けて左右にふれるボランチがいれば攻撃が停滞することはなかったでしょうね。吉井が入っていたポジションには本来は小森田が入っているとの事で、彼がいればもっと攻撃のバリエーションが違っていたでしょうけどね。

ロッソの先制点はそのボランチの位置から右サイドへの斉藤へと綺麗なスルーパスがでて、斉藤がキーパーとディフェンスラインの間を絶妙なクロスをあげ、それを小林が空振りたところ(←(苦笑))から始まりました。このように相手の間を抜けるパスを繰り返すことができればよかったのですが、全体の運動量がYKKAPに負けていましたね。

ロッソもYKKAPもなかなか質の高いサッカーをしていたと思います。特にロッソはKyuにいた頃よりもパスをつなぐことができて、むやみなロングボールも減り、サッカーが洗練されているのを感じました。ただ、この試合の後半ロスタイムの失点は無駄でしたね。こういったところをしっかり抑えて勝ち点1を大事にするとJへの昇格ももっと現実的なものになるでしょう。

あと、JFLという一応カテゴリとしてはアマチュアの試合ながらレプリカを着たサポーターも多く、観客は4500人近くも訪れていました。地域として盛り上げる機運が段々とでてきている感じですね。昇格へ向けて素晴らしいサポートと思います。

J2 夏の陣

2007年9月 7日 10:08

第3クール最終日である今節のJ2は今後の3位以内を占う上で非常に大事な一戦となりました。該当チーム同士の対戦表をご覧ください。

仙台 VS 鳥栖
福岡 VS C大阪
湘南 VS 東京V

3位以内を争っているチーム同士の対戦が組まれております。これを勝ち点での対戦表に直すともっとわかりやすくなります。

59 VS 54
56 VS 55
58 VS 56

これらの3試合が終わった時に、すべての試合が引き分けの場合を除けば必ず順位が入れ替わります。普通だったら「こことここの対戦はこっちが勝ってくれないかな?」みたいな他力本願の願望があるのですが、こういう混戦状態でしたら、もうどこが勝ってもどこが負けても自分のチームに有利か不利かだなんてわからないですよね。まあ、仙台以外の全チームの意見を総括すれば鳥栖が仙台に勝った方が勝ち点がつまっていいですよね。だから、他のチームのために仙台に勝つよう頑張りましょう!(笑)

まあ、相手のことばかり気にしても自らのチームが勝ち点を伸ばせなければ意味がないので、目の前の試合に集中することが一番大事です。仙台に勝てたら3位を争っているチームとの直接対決で3連勝となります。昇格するためには大型連勝や劇的勝利はつきものです。大宮も大分も広島も大型連勝をしていますし、甲府も柏も浦和も劇的な勝利を演じています。

個々の選手としては小粒かもしれませんが、組織力であればどこのチームにも負けないまさに砂岩のような戦いで第3クールをいい形で締めくくってほしいですね。

サガン鳥栖 VS 湘南ベルマーレ (鳥栖スタジアム)

2007年9月 6日 11:08

2007 - 50 サガン鳥栖 VS 湘南ベルマーレ

平日だったので、職場があります博多からJRで鳥栖に向かったのですが、なんとなんと博多駅にサガン鳥栖のレプリカユニフォームを着て電車を待っているツワモノがいました!!いろんな意味で大胆な人だなぁとw。すみませんが私にはそのような勇気はありませんでした。。。

さて、試合なのですが、もうこの試合は赤星に助られたと言っても過言ではないでしょう。試合後に贈られる賞はもらえなかった模様ですが、彼の防いだ得点は3点はありましたからね。前半の終りのヘディング(ややマッチポンプ的ではありましたがw)と、石原との1対1と、後半ロスタイムのヘディングですね。

1点目は流れるような攻撃で見事でした。バイタルエリア中央からサイドへ山口が展開する際に、キムシンヨンのスルー、清水のダイレクト、そして高地のボレー。ダイレクトプレーというのは相手をよせつける隙を与えないので正確にプレーできれば非常に効果的でゴールが生まれやすいのですが、その分ミスも発生します。この1点目はまさにダイレクトプレーがはまった瞬間でしたね。清水のパスも見事でしたし、裏へ走りぬけて決めた高地も見事でした。

湘南は遠征が続いた疲れからかパスミスが多いように感じました。本来は的確につなぐことができるチームですので、鳥栖側としては助かったといえる場面が多かったです。特に、湘南の攻撃が機能していないのを感じたのはアジエルにボールがはいった拠点ですね。アジエルが高い位置でボールを受けると、彼はひとりよがりのプレーをせずにドリブルとパスを丁寧に使い分ける選手ですから、ゴールに近ければ近いほど、つまり、シュートに到るところまでが手短であればあるほどラストプレーに対する恐怖を感じます。永里に決められた同点ゴールもその前のスルーパスはアジエルがだしています。みかけではドリブル突破力でぐいぐい押す選手のように思えますが、実に繊細でチームの勝利に大いに貢献できるプレイヤーです。ただ、この日のアジエルは低めの位置での動きが多かったので助かりました。ディフェンスラインまで下がってボールを受けにくる場面もありましたし。まあ、それでも惜しいシュートが何本かあって肝を冷やしたのですが。

鳥栖のボランチは、義希が運動量豊富によく動いていました。守備にも攻撃にも顔を出していましたし、ここのところカウンターの起点になることが多くなっていて、中盤を目の覚めるようなスピードで抜いていったシーンもありましたし、調子を取り戻しつつあるかなと思います。その相方である衛藤ですが、久しぶりのフル出場で最後は疲れていましたね。それでも、門を閉める守備とでも言いますか、中央で相手に立ちふさがってパスコースを作らない動きもできていましたし、なかなかの出来だったと思います。コンディションがあがってくればもっとやれる選手ですのでこの時期での復帰は心強いですね。

鳥栖として今後の守備の課題は相手の選手交代時に守備陣がいち早く相手を理解してフィットさせることでしょうね。後半に入って加藤望が入ったときに湘南のサイドで人が余る状態がでてきました。確かに湘南は前半はやや抑え気味で後半になると攻めに人数をかけてきたというのもありますが、一人一人がついているつもりでもさらに大外にひとりいたという事態が発生する確率が前半と後半では格段に違いましたね。石原と赤星が1対1になったときは肝を冷やしました。石原はあの位置でのシュートは上手ですからね。赤星はホントよく止めてくれました。

また、山口に代わって入った山城は非常にいい守備をしていました。彼がボールにつっかけて奪った事が何度もありました。攻撃面ではラストパスの精度を欠く部分がありましてがっくりしてしまう場面もあったのですが、守備面では大きな貢献をしてくれました。

野崎は彼らしく、結果はともかくとしてチャレンジする姿はもちろんいつもどおりだったのですが、3点目のキーパーがボールをはじいたときにキーパーよりも先にボールにふれてキムシンヨンのゴールを生みだしたプレーが一番よかったですね。あのような瞬間のチャンスを見逃さないプレーはチームに大きく影響を及ぼしますね。いいプレイでした。

この試合は藤田を休ませて勝てたというのは非常に大きいと思います。ここのところ彼も体力勝負のように走っていたので1週間の間があくことはいいコンディションで仙台戦に臨めそうですね。

また、再試合が平日であるにも関わらず遠路はるばる応援に駆け付けた湘南サポーターには頭が下がります。前のエントリーにも書きましたが、湘南は博多の森や鳥栖で見るときは平日、休日かかわらず常に同じくらいの人数がゴール裏にいらっしゃいますね。みなさま本当に湘南が好きな方ばかりなのでしょう。

 

ゴール裏のエンターテイメント性

2007年9月 5日 13:33
今回のエントリーはあくまで試合前に鳥栖スタジアムにて行われた挙式にて...

福岡のゴール裏はチャゲ&飛鳥の「LOVE SONG」を熱唱してくれました。君が想うよりも僕は君が好き~♪
途中では「ヒュー」という茶化しをいれていました。ちょっと古い感じがしましたが(←笑)
また、式の最後には確か「子供はアビスパ!」ってコールでスタジアムを沸かせていました。(沸いたのはアウェー側だけかもしれませんが)

鳥栖のゴール裏は非常に行儀がよく、拍手するべきところでは拍手。話を聞くべきところではじっと耳を傾けて式が円滑に進むように見守っていました。

さて、どちらが良いとか悪いではなく、みなさんはどちらの方が"好き"ですか?

私は福岡のゴール裏のようにスタジアムを盛り上げよう、新郎新婦の思い出になるようにみんなで何かをしてあげようという雰囲気の方が好きですね。新郎新婦も厳粛に式をあげたいならば好き好んで鳥栖スタジアムでなんてやらないはずですw

結 婚式が行われる事は事前から分かっていましたので、サポーターとして、ゴール裏を率いているものとして何かしてあげることはできなかったかなとは思いま す。サポーターとしてストイックに勝負事(特に九州ダービー)に対して気迫をかけるのも大事ですが、暖かい雰囲気で盛り上げるのもまたいいスタジアム作り としては大事だと思います。それでスタジアムが盛り上がってお客さんがまた来たいなとか、ゴール裏も普段はいかついけど暖かい面があるんだなとか思わせて おいて損はないと思いますよ。常日頃からスタジアムの人数を、ゴール裏の人数を増やさないといけないという危機感は考えているでしょうからね。

せっ かく名前も公表してくださっていたのでスタジアム全体で「斉藤」コールだけでもしてあげれば新郎新婦のよき思い出になったと思います。今回の雰囲気でも良 かったのですが、更に鳥栖スタジアムで結婚式をあげてよかったねって思われたかもしれませんね。そう思わせたのが今回は福岡のゴール裏というのがちょっぴ り寂しく思いました。


今回ははっきりとゴール裏としてエンターテイメント性を重視しているかしていないかというのを感じ取りました。