サガン鳥栖 VS 東京ヴェルディ1969 (鳥栖スタジアム)

2007年8月20日 10:36
2007 - 44 サガン鳥栖 VS 東京ヴェルディ1969

昨日のC大阪戦は残念でしたね...。

先週の木曜日に行われた試合ですが、平日に行われたにも関わらず5,520人もの観客が来場してランク上位の東京Vに勝利しました。

鳥栖としては願ってもない先制点、ならびに追加点が入って随分と戦いが楽になりました。ヴェルディの左サイドの崩しによるフッキの得点によって勢いがでかけたところなんとか耐えて前半をしのぎました。

後半に入って攻めてくる東京Vに対して先に点を取ったのは鳥栖でした。右サイドでラインを割るかというボールを出さずにユンにつなぎ、前へ出ようとするキムシンヨンに対してまさに超ロングスルーパスともいうべきボールを足元へ。キーパーを見て冷静に左足で流し込みました。ユンのパスの時にはユンへのプレッシャーはおろか、あの長いボールがでるまでに遮る選手は誰もいなかったというスペースの空きっぷりでした。

その後も東京Vの攻撃が続き、ポストに当たるシュートも数多くあったのですが、段々と中盤をなくして...というより、ディフェンス3人程を残して総攻撃態勢のような形で鳥栖陣地に入っておりました。鳥栖としてはその分、カウンターのチャンスもあるわけでして、守備へ戻る力が残っていない東京Vの中盤を尻目に面白いように前へボールを送り出していました。

鳥栖として更に助かったのはキムシンヨンの得点の後くらいに菅原が交代したことでしょうか。ボールを拾う選手がゼルイスのみになってしまい、思うようにボールが拾えず、展開もできない状態で東京Vのフォワード陣も段々といらいらが募る展開でした。

後半の途中からは中盤省略サッカーでヴェルディの攻撃に対して鳥栖がカウンターで応酬するという戦いになり、見ている側としてはエキサイティングさを感じる場面が多くて楽しかったです。

ところが、試合がいまひとつしまらない形になったのは、双方共に肝心な所でミスが多すぎました。トラップ然り、パスも然り、シュートも然り。まったくノーマークの場面で正確なプレイができない状態であったので、チャンスをピンチに、逆にピンチがチャンスに変わることもありました。

鳥栖に至ってはJ1レベルのチームと決定的に違うべくは自陣、そして敵陣におけるゴール前での動き。自陣のゴール前ではセーフティファーストのプレイができずにクリアミスしたり、パスカットされたり、ドリブルでかわそうとしてボールを奪われたりと直ちに失点のピンチを迎えるようなプレーがあり、敵陣のゴール前では何を慌てているのかと言った具合にあらぬ方向へパスを出したり、敵が誰もいないのにあせってボールを放したり、フリーの味方選手がいるにも関わらずドリブル突破を試みて無駄にボールを失ったり。ドリブル突破においては一口に勝負と言えど、パスを選択することによってより得点機会が生まれるならば勝負する必要はないのです。

冷静に、冷静に。もっと周りを見て!何度となく選手たちに心の中で話しかけたでしょうか。

そこの部分は経験もあり、メンタル面もありとなかなか向上が難しい要素ではありますが、敵陣、自陣関わらずゴール前で最適なプレイを選択しない限りは得点は増えませんし、失点は増えていきます。まだまだ昇格をあきらめるような順位ではないとは言え、そのあたりの基本的プレイの選択において、まだまだ昇格という目標を現実的に見据えるチームではないというのをひしひしと感じました。

プレイの選択が正しく、そこでミスをしてしまったのは責任は問えません。そこは技術面でのレベルアップが練習という形で見込めるからです。しかし、プレイの選択ミスがあってはプレイそのものの成功の可能性が低くなってしまいます。ただ、プレイの選択は練習の中で補うのではなく、試合を重ねていくことによって身に付くことが多いです。

札幌、京都、福岡、仙台、現在上位にいるチームと見比べると個人技、組織力においては対抗できる部分も多々あるとは思いますが、窮地になった際のプレーの選択、まさに「人事を尽くして天命を待つ」の人事の部分において他チームに対抗できるかどうかといった所がまだまだ足りない部分ではないでしょうか。

野球に例えるのも何ですが、「ゴロを打ったらチャンスはあるけど、フライを上げればノーチャンス」という言葉があります。人事を尽くすためにはゴロを打つ、つまりやるべきところでやるべきプレイの選択ができるようになればもっともっと技術的進歩以上の期待感が見えてくるのではないでしょうか。

さて、予断ですが、この試合の主審の廣瀬氏ですがいままで見た感じでは特に大きなぶれもない審判のような気がしていましたが、この試合では主審経験が30試合程度という経験のなさが少しだけでてしまいましたね。オフサイドの旗が上がっているのに気づかずに1分以上も見過ごしてしまうとか。彼のジャッジは流そうとする気持ちに可能性を感じるだけに見極めの部分を成長して欲しいところです。

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