大分トリニータ VS 清水エスパルス (九州石油ドーム)

2007年8月17日 10:37
2007 - 43 大分トリニータ VS 清水エスパルス

昨日の鳥栖はいい勝ち方をしましたね!と、その試合の前に...

水曜日は大分と清水の試合を見に行ってきました。中断期間中に鈴木やエジミウソン、ホベルトが加入して間違いなくチーム力が向上しているであろう大分と、若手の台頭著しく来年か再来年には優勝争いに加わってくるであろう清水(その為には大型FWと伊東輝の後釜がでてくることが条件ですが)との対戦。

試合は大分が2点を先制します。1点目は鋭いカウンター。ボールを奪った後で右サイドを藤田が駆け上がりボールを受けるとすぐに鋭いクロスを上げます。これが高松の頭にどんぴしゃりはまって大分先制。2点目はその藤田がペナルティエリア手前でボールを受けてドリブルでDF2人をかわしてミドルシュート。これがまたもや素晴らしいボールコントロールで2点目。藤田のミドルシュートの前に、清水のディフェンスが二人とも左サイドに張っている根本に釣られてましたね。意識が完全に外を向いていました。そこを見逃さずに中央へドリブルを入れて二人を置き去りにした藤田はお見事でした。

この段階で大分の断然な優勢が決まったようなものだったのですが、その流れをたった一つの油断で台無しにしてしまいました。それは2点目を取ったあとにすぐにフェルナンジーニョに反撃の狼煙となるゴールを決められてしまったことです。この失点が大分DFが抱える難題をすべて現しているのではないでしょうか。

一つはクロスを上げさせる機会を作っていること。3バックで挙げられがちな問題であるハーフの後ろのスペース。ここを使われてしまうケースが多くて数多くのクロスの機会を作ってしまっています。

では、取捨選択上、人数をサイドにかけられないという事があって、クロスを上げられるのはやむをえないとして、そこをどのように中央で防ぐのかということがリスクマネジメントとして大事なのですが、その中央が...残念ながらお粗末な対応。確かにセンターバックはクロスを上げる選手と平行にセンターバックが3人並んでいます。その守備の方法はそれはそれでいいと思うのですが、上げられたときに後ろから入ってくる選手をまったくと言っていいほど捕まえきれていません。

下位レベルのチームであればクロスに対するゾーン的な守り方で十分対応できるのでしょうが、例えば清水の藤本のようにクロスをピンポイントで合わせることができる選手が相手にいる場合はこの試合のような結末を迎えてしまいます。自分はボールに触れる事ができずにディフェンスとディフェンスの間で相手に当てられてしまう。

4失点中、3点がクロスからの失点です。完全にフリーな状態でヘディングをされているのでキーパーとしても対処のしようがないでしょう。何よりもコーナーキックでの得点があまりなかった清水にそのコーナーキックから決められてしまったというのが如実に現れているのではないでしょうか。

攻撃に関しては、鈴木が入ったことによって中央でのボールキープと彼の運動量による早い展開が今後の可能性を感じさせてくれました。根本は試合毎に波があると思うのですが、この試合ではあまりいい波は来てませんでしたね。筆者は彼のところでボールが止まってしまうのがいつも気になります。鈴木のように動きながらさばいてまた動ける選手であればいいのですが、サイドでしかボールを受けず、足元のボールを要求するので早い攻撃が信条の大分では時折流れを止めてしまう選手となっている気がします。もちろん、その分精度の高いクロスボールやフリーキックで十分貢献できる選手なのですが、この試合に限ってはそのよいところが発揮されませんでしたね。鈴木と根本を併用することによってワントップの布陣になってしまったのですが、思ったよりも機能していたと思います。

エジミウソンは昨年の彼までは行かないまでもボールキープ力では大分のボランチでは一番でしょう。ホベルトもベンチに入っていましたし、ここのところ動きがよくなってきた藤田とどのように使っていくか楽しみです。

この試合の敗戦で再び入れ替え戦の順位まで落ちてしまった大分ですが、未来は暗くないと思います。しかしながら、センターバックの守備がこのような状態が続けば、いくら中盤を支配しても、いくら点をとっても、予期せぬ失点にて勝てない試合が続き、いずれチームは崩壊するでしょう。無失点では負けないのですから。優勝するには勝利の勝ち点3が必要ですが、降格しないためには引き分けの勝ち点1が必要なのです。

コメントする

このページのTOPへ▲