サガン鳥栖の若手フォワードの輩出
2007年8月22日 10:33
「鳥栖は毎年いいフォワードが出てきますよね。」
先日の福岡VS山形を博多の森球技場に見に行ったときにお世話になっているFさんと遭遇して少しお話していたときにかけられた言葉です。その言葉に対して筆者はこう返しました。
「実は、活躍している前の年も(活躍の有無に関わらず)コンスタントに試合にでているんです。というよりも、その人間しか頼るところがないので、試合に出るから自然にゴールも多くなるんですよ(笑)」
鳥栖のフォワードが年々育っているというのは確かにおっしゃるとおりだと思います。特にここ最近は鈴木、新居、藤田とコンスタントに得点を取れる選手が毎年のようにでてきております。リーグにおける鳥栖の総得点を考えると、日本人のフォワードが得点ランキングに名前を連ねていることは想像がつきにくいでしょう。
鳥栖のフォワードが得点を取る機会が多いのはその戦い方(得点の取り方)にあるのじゃないかと思ったのですが、それを具体的に割り出すためには何かデータ的なものがあればいいなと思い、とりあえず今年の今節までの福岡と鳥栖のポジション別得点割合を出してみました。
鳥栖
FW 61.5%
MF 33.3%
DF 5.1%
福岡
FW 29.1%
MF 61.8%
DF 9.1%
結果を見たら一目瞭然ですね。鳥栖は今年は圧倒的にFWの得点が多いわけなんですが、逆に福岡は圧倒的にMFの得点が多くなっております。両チームの得点パターンやポジションの配置を考えるとなんとなくはうなずけます。
鳥栖はグラウンダー、浮き玉関わらずクロスやスルーパスを浅いところからでも藤田に集め、手数を少なくなるべく早くフィニッシュの形に持ち込むというのが得点の構築方法となっております。昨年に至ってはユンジョンファンのスルーパスから新居の飛び出しという手数の少なさにかけてはこれ以上ない効率の良さでのゴールパターンが多くありました。前節でジェフの決勝点を新居があげましたがまさに新居の得意とするパターンですよね。
対して、福岡はサイドのスペースに飛び出したり、サイドでワンツーを図ったりとサイドの深いところでボールをキープしてクロスなり、中央へ入ってシュートを狙ったりという形が多いです。久永、山形、田中と個人技のある選手がボールを持つので簡単にさばくというよりはサイドでドリブル突破を図ってからクロスという形が多くなります。その分、中盤から選手がゴール前につめるタメもできますし、こぼれ玉を拾う体制も整います。ミドルシュートからの得点は鳥栖ではなかなか想像がつきませんが、福岡は布部や久藤、ちょっと前だとホベルトや中村北斗もよく狙っていました。
要は得点をフォワードが取る形で試合を進めているか、それともどこからでも点が取れる形で進めているかの違いではないでしょうか。ですから鳥栖はフォワードの得点が多くなり、福岡は平均的に得点を取る人間が分散するのでしょう。データとしてボールを奪ってからゴールに至るまでの手数とかだせたらいいのですが、そのような詳細データがだせないのが残念です。
では、その得点を取るフォワードを如何にして育てるかという所ですが、これはもう試合に出ることが一番の成長方法だと思います。実際、新居も藤田も得点を量産している前の年からほぼレギュラーのように使われていて経験を積んできました。藤田に至っては前年は得点が取れないと揶揄される事もありました。このように、得点という結果がでなくても試合に出ることによって経験が付くこともさることながら、周りの選手がプレーを理解できるという事が大きいと思います。
若手の選手が試合にでるという事の大きな要因に、鳥栖にはここ数年、軸となるべく外国人フォワードがいないという事も挙げられます。まあ、言うなれば日本人フォワードを育てざるを得ないといったチーム事情でしょうか。他の上位チームを見渡すとフォワードの選手は外国人に頼っているところが多いですよね。(そんな中、ベガルタ仙台の中島はコンスタントに試合にでていますし、これから開花しそうな気がします)
台所事情を考えた起用というと人聞きが悪いのですが、鈴木も藤田も学生時代はリーグの得点王でしたし、新居も十分素質のある選手である事は分かっていました。素質のある選手を我慢して試合に使うことによって成長を促しているわけなんです。氏原や阿部のように素質がありながらも開花しなかった例もありますが、そこは厳しい実力の世界。結果を残した選手が次の試合に出場することができるのです。今年のルーキーの谷口も素質としては十分兼ね備えていると思います。後は彼がプロのプレーヤーとしていかに努力できるのかという所と彼の生まれながらの運はどのくらい持っているのかと言ったところでしょうね。
福岡にも素質のあるフォワードはいます。林、釘崎、田中、かつて在籍していた選手では有光や太田など。得点が取れない状態でも我慢して使い続けるのか、それとも外国人フォワードで得点力を保たせるのかはチームの方針なので何とも言えないのですが、出場時間の少なさというのを考えるとなかなか結果を残せないのはやむをえないところでしょうか。
最後にもうひとつ要因を上げるとすれば、PKキッカーを勤めるという所でしょうか。PKの得点も積み重ねれば大きいものですからね。新居も藤田もPKキッカーとして高い成功率を収めております。PKキッカーを勤めることでエースの自覚というものと得点に対する感覚、そして精神力が身についていっているのだと思います。
あまり具体的な考察には至りませんでしたが、今年のルーキーの谷口が藤田や新居のように成長できるのかがこれからの楽しみな部分です。
先日の福岡VS山形を博多の森球技場に見に行ったときにお世話になっているFさんと遭遇して少しお話していたときにかけられた言葉です。その言葉に対して筆者はこう返しました。
「実は、活躍している前の年も(活躍の有無に関わらず)コンスタントに試合にでているんです。というよりも、その人間しか頼るところがないので、試合に出るから自然にゴールも多くなるんですよ(笑)」
鳥栖のフォワードが年々育っているというのは確かにおっしゃるとおりだと思います。特にここ最近は鈴木、新居、藤田とコンスタントに得点を取れる選手が毎年のようにでてきております。リーグにおける鳥栖の総得点を考えると、日本人のフォワードが得点ランキングに名前を連ねていることは想像がつきにくいでしょう。
鳥栖のフォワードが得点を取る機会が多いのはその戦い方(得点の取り方)にあるのじゃないかと思ったのですが、それを具体的に割り出すためには何かデータ的なものがあればいいなと思い、とりあえず今年の今節までの福岡と鳥栖のポジション別得点割合を出してみました。
鳥栖
FW 61.5%
MF 33.3%
DF 5.1%
福岡
FW 29.1%
MF 61.8%
DF 9.1%
結果を見たら一目瞭然ですね。鳥栖は今年は圧倒的にFWの得点が多いわけなんですが、逆に福岡は圧倒的にMFの得点が多くなっております。両チームの得点パターンやポジションの配置を考えるとなんとなくはうなずけます。
鳥栖はグラウンダー、浮き玉関わらずクロスやスルーパスを浅いところからでも藤田に集め、手数を少なくなるべく早くフィニッシュの形に持ち込むというのが得点の構築方法となっております。昨年に至ってはユンジョンファンのスルーパスから新居の飛び出しという手数の少なさにかけてはこれ以上ない効率の良さでのゴールパターンが多くありました。前節でジェフの決勝点を新居があげましたがまさに新居の得意とするパターンですよね。
対して、福岡はサイドのスペースに飛び出したり、サイドでワンツーを図ったりとサイドの深いところでボールをキープしてクロスなり、中央へ入ってシュートを狙ったりという形が多いです。久永、山形、田中と個人技のある選手がボールを持つので簡単にさばくというよりはサイドでドリブル突破を図ってからクロスという形が多くなります。その分、中盤から選手がゴール前につめるタメもできますし、こぼれ玉を拾う体制も整います。ミドルシュートからの得点は鳥栖ではなかなか想像がつきませんが、福岡は布部や久藤、ちょっと前だとホベルトや中村北斗もよく狙っていました。
要は得点をフォワードが取る形で試合を進めているか、それともどこからでも点が取れる形で進めているかの違いではないでしょうか。ですから鳥栖はフォワードの得点が多くなり、福岡は平均的に得点を取る人間が分散するのでしょう。データとしてボールを奪ってからゴールに至るまでの手数とかだせたらいいのですが、そのような詳細データがだせないのが残念です。
では、その得点を取るフォワードを如何にして育てるかという所ですが、これはもう試合に出ることが一番の成長方法だと思います。実際、新居も藤田も得点を量産している前の年からほぼレギュラーのように使われていて経験を積んできました。藤田に至っては前年は得点が取れないと揶揄される事もありました。このように、得点という結果がでなくても試合に出ることによって経験が付くこともさることながら、周りの選手がプレーを理解できるという事が大きいと思います。
若手の選手が試合にでるという事の大きな要因に、鳥栖にはここ数年、軸となるべく外国人フォワードがいないという事も挙げられます。まあ、言うなれば日本人フォワードを育てざるを得ないといったチーム事情でしょうか。他の上位チームを見渡すとフォワードの選手は外国人に頼っているところが多いですよね。(そんな中、ベガルタ仙台の中島はコンスタントに試合にでていますし、これから開花しそうな気がします)
台所事情を考えた起用というと人聞きが悪いのですが、鈴木も藤田も学生時代はリーグの得点王でしたし、新居も十分素質のある選手である事は分かっていました。素質のある選手を我慢して試合に使うことによって成長を促しているわけなんです。氏原や阿部のように素質がありながらも開花しなかった例もありますが、そこは厳しい実力の世界。結果を残した選手が次の試合に出場することができるのです。今年のルーキーの谷口も素質としては十分兼ね備えていると思います。後は彼がプロのプレーヤーとしていかに努力できるのかという所と彼の生まれながらの運はどのくらい持っているのかと言ったところでしょうね。
福岡にも素質のあるフォワードはいます。林、釘崎、田中、かつて在籍していた選手では有光や太田など。得点が取れない状態でも我慢して使い続けるのか、それとも外国人フォワードで得点力を保たせるのかはチームの方針なので何とも言えないのですが、出場時間の少なさというのを考えるとなかなか結果を残せないのはやむをえないところでしょうか。
最後にもうひとつ要因を上げるとすれば、PKキッカーを勤めるという所でしょうか。PKの得点も積み重ねれば大きいものですからね。新居も藤田もPKキッカーとして高い成功率を収めております。PKキッカーを勤めることでエースの自覚というものと得点に対する感覚、そして精神力が身についていっているのだと思います。
あまり具体的な考察には至りませんでしたが、今年のルーキーの谷口が藤田や新居のように成長できるのかがこれからの楽しみな部分です。

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