アビスパ福岡 VS 東京ヴェルディ (博多の森球技場)

2007年7月31日 10:41
2007 - 40 アビスパ福岡 VS 東京ヴェルディ

この試合で一番驚いたのは後半30分前からリティが完全に守りを固める采配を見せたこと。ディエゴソーザには柳楽をマンマークでつけて、高さのある船越には長野を入れて対抗しました。結果的にはこれが成功でして福岡が1点を守りきった勝利となりました。

それにしても、船越が入ってからヴェルディの攻撃力が増したのですが、それは前半からのヴェルディの攻撃パターンと福岡の守備のやり方からみても明らかでした。なぜ後半の最初から船越を投入しなかったのかなとは思いましたが。

ディエゴソーザに対しては中盤の選手が対応し、ヴェルディのフォワードには3人のセンターバックがマンマーク気味についておりました。完全にゾーンでの受け渡しをやっていたのではなく、自分のエリアに入ってきて受け持った時には責任を持ってマークについていく。そしてゾーンを大きく離れたときや相手の攻撃が遅く人数に余裕があるときにはマークを受け渡す。宮本もリベロ的なカバーリング専念という概念ではなく、ゾーンに入ってきたら自らもマークを受け持ち、全体的にボールというよりは人に対する守備を行っていました。

こんな感じですので、チェッコリや山形弟が広山や飯尾にひきつけられてマークを行い、ボランチを追い越した状態でボールを奪って、そこから前線に配給という場面が見られたはずです。3センターバックの守備ではおよそみられないような積極的な守備でした。

ですのでヴェルディの攻撃とすれば広山や飯尾のように動き回って時には中盤まで下がってボールを受けるようなタイプよりも、船越のように前線に張り付いた状態でボールを待っていたほうが、ラインコントロールできない福岡のDFをリトリートした状態で後方に固定させることができたのですが、FWの選手が上下に動き回ることによって皮肉にも福岡の中盤とのコンパクトさを生む結果となってしまいました。よってディエゴに対してもしっかりとプレスに行けましたし、後ろ向きやサイドでボールを受ける飯尾は怖くないですよね。彼は中央でボールを受けて勝負に来る状況が怖いのです。福岡のサポーターは飯尾の怖さと脆さを御存知でしょう。

船越が入ったことによって単純にパワープレイになったのですが、普段からフッキ頼みの攻撃であるのでヴェルディの選手もターゲットが分かりやすくてよかったと思います。中央に一人フォワードがいることによってディフェンスがそれに引きつられてスペースができ、ディエゴや代わって入った永井がサイドでドリブルをできる環境が整いました。この良い循環で早速永井のゴールで1点差。

...ところが冒頭にも書きましたが驚くべきリティの動き。ディエゴに完全にマンマークをつけて、長野を船越に相対させるという完全に肝だけをつぶしにきた采配。これによってボール中心の守備ができなくなるのですがそんな事がちっぽけに思えるくらい効果がありました。自由に動き回る永井を捨てる(そのままフリーにさせる)事には勇気がいったでしょうが。

最後のヴェルディの攻撃と福岡のカウンターは見応えがありました。どちらかには点数がはいりそうな勢いでしたが、神山の好セーブで福岡は救われた形になりましたね。

コメントする

このページのTOPへ▲