アビスパ福岡 VS 東京ヴェルディ (博多の森球技場)

2007年7月31日 10:41
2007 - 40 アビスパ福岡 VS 東京ヴェルディ

この試合で一番驚いたのは後半30分前からリティが完全に守りを固める采配を見せたこと。ディエゴソーザには柳楽をマンマークでつけて、高さのある船越には長野を入れて対抗しました。結果的にはこれが成功でして福岡が1点を守りきった勝利となりました。

それにしても、船越が入ってからヴェルディの攻撃力が増したのですが、それは前半からのヴェルディの攻撃パターンと福岡の守備のやり方からみても明らかでした。なぜ後半の最初から船越を投入しなかったのかなとは思いましたが。

ディエゴソーザに対しては中盤の選手が対応し、ヴェルディのフォワードには3人のセンターバックがマンマーク気味についておりました。完全にゾーンでの受け渡しをやっていたのではなく、自分のエリアに入ってきて受け持った時には責任を持ってマークについていく。そしてゾーンを大きく離れたときや相手の攻撃が遅く人数に余裕があるときにはマークを受け渡す。宮本もリベロ的なカバーリング専念という概念ではなく、ゾーンに入ってきたら自らもマークを受け持ち、全体的にボールというよりは人に対する守備を行っていました。

こんな感じですので、チェッコリや山形弟が広山や飯尾にひきつけられてマークを行い、ボランチを追い越した状態でボールを奪って、そこから前線に配給という場面が見られたはずです。3センターバックの守備ではおよそみられないような積極的な守備でした。

ですのでヴェルディの攻撃とすれば広山や飯尾のように動き回って時には中盤まで下がってボールを受けるようなタイプよりも、船越のように前線に張り付いた状態でボールを待っていたほうが、ラインコントロールできない福岡のDFをリトリートした状態で後方に固定させることができたのですが、FWの選手が上下に動き回ることによって皮肉にも福岡の中盤とのコンパクトさを生む結果となってしまいました。よってディエゴに対してもしっかりとプレスに行けましたし、後ろ向きやサイドでボールを受ける飯尾は怖くないですよね。彼は中央でボールを受けて勝負に来る状況が怖いのです。福岡のサポーターは飯尾の怖さと脆さを御存知でしょう。

船越が入ったことによって単純にパワープレイになったのですが、普段からフッキ頼みの攻撃であるのでヴェルディの選手もターゲットが分かりやすくてよかったと思います。中央に一人フォワードがいることによってディフェンスがそれに引きつられてスペースができ、ディエゴや代わって入った永井がサイドでドリブルをできる環境が整いました。この良い循環で早速永井のゴールで1点差。

...ところが冒頭にも書きましたが驚くべきリティの動き。ディエゴに完全にマンマークをつけて、長野を船越に相対させるという完全に肝だけをつぶしにきた采配。これによってボール中心の守備ができなくなるのですがそんな事がちっぽけに思えるくらい効果がありました。自由に動き回る永井を捨てる(そのままフリーにさせる)事には勇気がいったでしょうが。

最後のヴェルディの攻撃と福岡のカウンターは見応えがありました。どちらかには点数がはいりそうな勢いでしたが、神山の好セーブで福岡は救われた形になりましたね。

日本 VS サウジアラビア 

2007年7月26日 10:42
残念ながら準決勝で敗退となってしまった日本代表。
みなさんシュート打たなすぎという意見が多いですね。至極ごもっとも。

交代して入った羽生のシュートを皮切りに日本もミドルシュートを打つようになりました。タイミング的にはちょっと遅い感がありましたが、シュートを打つ姿勢がやっと出てきたなと思いました。しかしながらせっかく打ったシュートも中村、駒野とシュートが枠に飛びません。枠に飛ばなかったシュートのときの味方の反応はどうなのでしょうか。あまりにしれっとしていたら妙な責任感を感じてそれからシュートを打てなくなったりしないのかなと。チームとしてチャレンジを認めてさらに旺盛にチャレンジできる雰囲気がないとミドルシュートも難しいだろうなというのは感じます。

しかし、それにしてもチャレンジが少なすぎた。サウジの2点目と3点目はチャレンジの結果です。ドリブル突破狙ったり、クロスをしっかりと上げたのが得点につながりました。双方共に阿部のディフェンスがあまりにお粗末だったのですが、それは個人能力の結果。そしてサウジは完全に崩しきれてなくてもシュートを放っていました。何度となく日本のDFがブロックしていましたが、それでもチャレンジしていました。

日本は中盤の選手はボールを持つと空いているところを探すのが先行してシュートを打てません。サイドは1VS1の状態になりながらもしかけができていません。特にサイドの選手は相手との相対関係において抜ききれないと思ったならば、抜ききる前に早めにクロスをあげてもよかったのではないかと思います。

単純にあげたクロスなので簡単にクリアされる確率は恐ろしく高いでしょう。しかし、そのクリアをされることが相手のほころびを生むきっかけとなるのです。クリアしてからのDF陣の押し上げ方に違いがでたり、マークについた選手がボールに向かった結果ずれたりというのが生まれます。クリアボールを拾ってからの二次攻撃にチャンスがでてくるのですが、そもそもクロスがあがらないし、シュートも打てない。これではいくら綺麗に崩そうとしても難しいでしょうね。

要は緩急なんですよね。クロスやシュートを単純に打ってみたり、はたまた容易にチャレンジせずにしっかりとボールをまわしたり。こちらの攻撃に変化を作ることによって、相手の対応に変化を持たせないと一定のテンポだったら守りやすいですよね。そのためにもパサーばかりではなくてドリブラーやダイナモ役をもっと活用して欲しいなとは思いました。水野、太田と入っていたことですし、将来的には家永とかも活躍して欲しいですね。

最後に。サイドでボール保持者が相手と1VS1になったときにBSの解説の山本さんが
「これは日本の形ではないですよ。組織で攻めないと。」
みたいな事を言っていたのですが、まったく自分とサッカー観が違うなと感じました。

自分はサイドで如何に1VS1の状況を作るかが大事だと思います。目の前の選手を抜けたら深くえぐってクロスのチャンスが生まれるのです。普段はディフェンス側が2人、ないしは3人かけて守ってくるから抜けないのであって、組織的なボール回しの過程で目の前の選手との1VS1の勝負になったらそれはチャレンジするしかないじゃないですか!

ボール回しだけで完全なフリーのチャンスを作る事が難しいのは昨日の試合...のみならずこれまでの試合を見ても明らかです。組織的に崩せるのは相手と1VS1になるまで。そこで個人の能力をフルに発揮して得点を挙げてほしいところです。場面は違いますが、オーストラリア戦での高原のゴールも結果的にはゴール前のキックフェイントで一人DFをかわして決めています。これは高原の個人能力の高さの結果ですし。

さて、気を取り直して次回のアジアカップの出場権のためにも是非とも3位決定戦の韓国相手には勝利して欲しいですよね!!

サガン鳥栖 VS 徳島ヴォルティス (鳥栖スタジアム)

2007年7月24日 10:44
2007 - 39 サガン鳥栖 VS 徳島ヴォルティス

前半は、サッカーの試合としては山場というものが少ない平坦な試合でした。徳島も羽地というターゲットがいなくなったこともあってか攻めがやや低調。カウンターを狙う場面でも中盤の押し上げにスピードがないために単発で終わる場面が多く、跳ね返されてからのボランチの位置でボールをなかなか拾えてませんでした。

ところが、そのセカンドボールを拾って前ででようとする鳥栖もフォワードの位置からの展開が悪くて攻撃の形が作れていませんでした。特に藤田の戻りのパスが味方と合わずに組み立てに一苦労。野崎と清水という両サイドのハーフ、フォワードの金、そしてボランチの高地と、今年の鳥栖のポジションとして実績のない選手が多かったので、互いにどこでもらいたいのか、どこに走ったらいいのかを模索するうちに前半が終わったような気がします。

両チームともに得点がはいるとしたらセットプレイでしかありえない展開でしたが、まさにそのセットプレイで鳥栖が得点。運よく前半をリードして折り返します。

しかし、それが逆に徳島の攻撃のスイッチとなった模様で、後半開始からは徳島が猛攻。全体の押し上げがありましたのでセカンドボールを拾えてました。鳥栖はクリアしてもフォワードがあいかわらずボールを失いがちで徐々に中盤の選手がずるずるとディフェンスラインと距離を縮めていました。徳島としてはこの時同点にしたかったでしょうね。鳥栖としては結果的にこの攻めに耐えたことが勝機とつながりました。

追加点は鳥栖に入ります。皮肉なことに実績のある小井手と廣瀬が入ってから中盤が活性化しだしました。野崎は守備面を気にしていたのか上下の運動に気を配っていましたが、指示だったかもしれませんが廣瀬は高い位置に残っていることもしばしば。そのおかげで飛び出してボールを受け、DFをひきつけて相手のディフェンスラインとボランチのギャップに入り込んできた高地にお膳立てします。決めた高地は見事。しかし、高地はこのシュート以外には攻撃としてはあまり仕事ができていませんでしたね。

野崎の話がでましたが、野崎に守備を気にさせないためだったのか左サイドバックは加藤の起用。これが逆に野崎のためにはよくなかったような。スピードと攻撃センスのある日高が相棒でしたら攻撃的にうまく絡めたと思うのですが、フォワードも野崎の動きを理解できずに絡めず。デビュー戦の彼にはちょっと気の毒でした。

野崎のためには加藤はよくなかったかもしれませんが、サガン鳥栖の守備を考えると非常によかったと思います。長いサイドチェンジやロングボールに対してヘディングでよく跳ね返していました。元々センターバックであるためにこういった長いボールには強いですね。徳島のサイドがスピード勝負ではなかったので加藤がはまったというのもあると思います。

さて、徳島の決定的チャンスはいずれもセンターバックの二人の間を狙われています。長谷川というマークをはずすのがうまい選手であったのもあるでしょうが、これまで度々言ってきたマークの受け渡しがずれたときにピンチを迎えていました。失点シーンのロングフィードなんかそのいい例でしょう。誰がマークを見るのか、ディフェンスラインは上げるのか下げるのか。基本的な事を怠ったとき、ミスが発生したときが失点の原因となります。センターバックの間に人が入ってきたときはマークにつく、デイフェンスラインを上げる、パスコースを消す、ボール保持者にプレッシャーに行くといろんな選択肢があるのですが意思の疎通ができなかったときには簡単に「門」が空いてしまいます。今後の課題ですね。

さて、鳥栖スタジアムが沸いた義希のランニングシーン。あの時間帯で猛然とダッシュするスタミナは素晴らしいの一言ですね。その義希に対してアウトサイドで見事なスルーパスを出した山口もテクニックを魅せたシーンでした。

最後に、岸野監督がコメントでサッカーになっていなかったと言っておりましたが、中盤の選手が義希以外変わってしまって、フォワードも加入してすぐの出場である選手であることを限りはそうなったのはやむをえなかったと思います。むしろ、徳島戦だったからこそこの布陣を試していたのではないでしょうか。札幌戦、福岡戦、仙台戦なんかであった時にこの布陣を試していたとは思えませんが。

大分トリニータ ホベルトとエジミウソンの補強

2007年7月20日 10:45
 
ホベルトのようなタイプのボランチはですね、むしろ福岡が補強したかったのではないかと思うのですが(笑)

大分の昨年との違いは言わずもがなボランチ。その大分がボランチを二人補強してきました。しかも二人共にJリーグでは実績十分な選手です。ホベルトはファーストプレスに長けていて、エジミウソンはカバーリングに長けている双方共にどちらかといえば守備的なボランチ。

ただ、守備的とは言えども、ホベルトに関してはボールを取ってからは、相手にプレスを受けても奪われずにキープするという足元の技術は長けておりますし、エジミウソンも機を見て前線に顔をだすいわゆる二列目からの飛び出し的なプレーは数々見せておりました。

何よりもこの二人がボランチに入ったらいざ攻撃!というときのボールの処理にもたついて挙句の果てにバックパスという今年の大分に見られた惨状がだいぶなくなるのではないでしょうか。

中盤に鈴木慎の補強も行ったことですし、彼ら二人の加入によって守備の再構築以上に攻撃面でも期待したいところです。

セレッソ大阪より金信泳が加入

2007年7月18日 10:46
 セレッソ大阪より金信泳が加入しました。彼を間近で見たのは鳥栖がC大阪に勝利した5/6の14節ですが、そのときの印象は体躯があるので体の使い方はまあ上手だなというのと、思ったよりもサイドに開いていたなというのが頭に残っています。ポジショニングに関しては監督の指示もあるでしょうからこのときだけの印象では参考にもならないでしょうけどね。

この補強によってフォワードの関係が随分と変わりますね。高さのある藤田とスピードのあるレオナルド、もしくは山城のコンビでここの所戦ってきたのですが、藤田ははずせないでしょうから、藤田と金信泳のコンビになると思います。

この二人が組むとなるととにかく金信泳に求めたいのはパスセンス。現在の鳥栖のサッカーで一番惜しむらくはフォワードにポストのボールが入った時の戻しのパス、もしくはカウンターで前を向いてから飛び出した中盤の選手へ出すパスの精度。フォワードである山城、藤田のパスの精度が高かったら得点力というのは更に上がっていたと思うのです。だからこそ山城の代わりにはいるであろう金信泳にはそこを補って欲しいなというのはあります。実際、走力としては劣るユンジョンファンがフォワードの位置に入ったときの展開力は鳥栖の攻撃に非常にアクセントが加わります。金信泳にユンばりのパスセンスを求めはしないのですが、少なくとも藤田、山城以上の力を期待したいというのはありますね。

戦い方としては、相手の裏へ出されたボールへ走ったり、中央で体を張ったポストプレイをしたりは藤田が頑張ってくれますので、金信泳は展開力とストライカーとしてのポジショニングセンスを発揮するプレイができれば理想ですね。中央に高い二人が入るのでサイドからのクロスといったものを求めがちですが、実際は中央でのパス交換で崩す回数が多くなるでしょうね。山城やレオナルドに走らせたように裏へ出されるパスの回数が減る可能性が高いですので足元のプレイが多くなるでしょう。それだけにボールを失わないでまわす技術というのが更に要求されます。フォワードが一人変わるだけでもチームの中の役割というのが変わりますのですぐにフィットするかどうかはやってみないと分かりませんね。

また、金信泳にタイプが違う新居や佐藤寿人のような動きを求めないようにしなければならないですね。それを期待すると使えない外国人というレッテルをはられてしまいそうです。前チームで活躍できなかった選手がチームが変わることによって適材適所の役割が与えられて大活躍するケースというのはたくさんあります。昔東京ヴェルディにいてトップ出場が果たせず、セリエAやブンデスリーガで得点王になったアモローゾだなんてすごくいい例ですよね。ちょっと例が極端すぎましたが(笑)ちなみに、岸野監督はもちろんヴェルディ一筋でしたから、その時代にはアモローゾとも一緒のチームにいたわけでして彼のことを「アモちゃん」と呼んでいたらしいですw

ま、いずれにしても彼と藤田をツートップとしてレギュラーで使い続けるならば鳥栖のサッカー自体が変わる気がします。ここのところ連敗してしまったチームがいい方向に変わることを祈りましょう。

京都サンガ VS サガン鳥栖 (テレビ観戦)

2007年7月17日 10:47
丸いボールは外から静止摩擦力を超える力を加えてあげると、動摩擦係数に応じて一定の距離転がります。そしてサッカーの試合においては通常はピッチ全体において静止摩擦力と動摩擦係数はほぼ均一であると考えられます。

... この前提が覆ったピッチでの試合でした。もちろん、雨の中での戦いが得意不得意というのはあるでしょうが、この試合のようなピッチ状態ではボールの動きを完全に予測して試合を進めるのは困難でしょう。通常の状態でもパスミスやトラップミスをするようなプレイヤーに雨の中での正確なプレーを求めるのが酷というものですw(←自虐)

それよりも何よりも、天候やピッチ状態には関係なく自意識によって制御できるプレーがありました。

それはユンジョンファンの報復行為によるレッドカードです。

それまでの試合経緯とか、このプレーの前後の事とかいろいろあるでしょうが...果たしてあの行為は自らの立場と試合の状況を考えたものだったのでしょうか。

「ああ、またか」

あのような場面を過去何度見ただろうかというのを考えるとテレビを見ていて怒りとも哀しみとも何ともいえない気分になりました。

サガン鳥栖 VS 愛媛FC (鳥栖スタジアム)

2007年7月14日 10:49
2007 - 38 サガン鳥栖 VS 愛媛FC

京都戦、雨というコンディションでやりづらかったでしょうが、負けてしまったら何も残りません。残念でした。

愛媛戦は仕事の関係上遅くなってしまって、スタジアムに入った時がちょうど宮原がPKを蹴るときでした。その後の猛攻はすべて川北にストップされてしまったのですが、彼が当たっていたのが不運ということで切り替えましょう。

無論、シュートを打つ場所で打てないとかトラップが決まれば決定的だったのにというのがありますが、それは日々の練習の成果なんです。もっと練習に励んでもらいましょう!

さて、この試合はプレミアBの席で見たのですが、試合終了後に観客同士でちょっと揉め事が。不運にも(?)筆者の目の前での揉め事だったので仲裁役にはいりました。

揉め事の原因は、ずばり野次です。

一人は一切の野次を認めたくない、一生懸命頑張っている選手達に失礼だと。

一人は選手達に奮起してもらいたい。プロの選手達に対してお金を払っている観客である我々が叱咤して何が悪いのかと。

まあ、こういった綺麗な言い合いじゃなかったのですが、ウェブに載せるのでオブラートに包みました(笑)双方とも試合に負けたからか熱くなっていらっしゃいましたが。

さて、私はその仲裁に入ったときに言ったのですが、人として自分が言われたくない言葉はたとえスタンドから見ている客であっても言ってはならないと思います。一人の人間対一人の人間として面と向かって相手と話しているときに言えないような言葉...例えばこの言い合いで焦点になった「さっさとひっこめ!」「お前はプロ辞めろ!」とか言う言葉ならば自分は言ってはならないと思います。ましてや、お金を払っている観客だから何を言ってもいいという思想は持ち合わせてはおりません。

そして、鳥栖の選手に対するブーイングもしません。

例えば、愛媛戦に負けたときにこんな試合を見せられてブーイングをしないだなんて!っていう意見を持ち合わせていらっしゃる方もいると思います。それが選手達に更なる奮起を促すためのサポートだと思われているからこそのブーイングなんでしょう。

筆者は、プロの選手であるからこそ、試合に対して至らなかった部分は自ら自制、浄化しないといけないと思いますし、彼らを叱咤するのが監督であり、コーチの仕事だと思います。サポーターはあくまで選手の後押しだと思うのです。

ひとつ試合後に抵抗を見せるとすれば拍手をしない事。よっぽど見るに耐えないゲームであったならばブーイングはしませんが、拍手もしません。それが選手に対する気持ちの表現ですね。

昔の鳥栖スタジアムは聞いてて楽しい野次が多かったです。試合中にも関わらず野次によって笑いが起こることもありました。いまの野次の多くは勝利を求めて自らのストレスをただぶつけているだけのような気がします。周りの人が聞いて気分が悪くなるような野次が増えているような。

みなさんは野次やブーイングはどこまで許されると思いますか。

ボールボーイについて思うこと

2007年7月11日 10:50
マルチボールシステムで運営されるようになった現在のサッカーを陰ながら支えているのは間違いなくボールボーイ(ボールガール)でしょう。彼らが試合中に常に待機して遠くへ蹴りだされたボールを取りに行ったり、ピッチの中へボールを配給してくれるからこそ余計なロスタイムを取らずにサッカーの試合を楽しむことができます。ボールボーイはスタジアムによって年齢も性別も様々。中学生や高校生が担当したり、そのクラブのユースやジュニアユースの選手が担当したり、果てはプロサッカー選手である方たち(福岡Jアンクラス等)が担当していたりもします。

ところでこのボールボーイを担当している方たちはどのような教育を受けてからスタジアムで実際に作業を行っているのでしょうか。

鳥栖スタジアムや博多の森球技場、九州石油ドームはもちろん、他のJリーグのホームスタジアムやはたまたJFL、Kyuリーグなどさまざまなスタジアムでサッカーを見てきたのですが、ボールボーイの作業によって試合に影響がでることが多少なりともあると思うのです。ボールが外にでるとすぐにボールを取りに来た選手に配給する素晴らしい動きを見せるスタジアムもあれば、ボールがでた事すら気づかずに選手に呼ばれてからボールを渡す(ひどいときにはそれからボールを探す)スタジアムもあったり。

我々観客としては、サッカーの試合を観戦しに来ているのですから、試合自体はできるだけ円滑に進んだ方が見ていても気持ちがいいものですし、選手たちのフラストレーションを溜めないためにもそうして欲しいと思います。早く試合を進めたいのにボールボーイの怠慢のせいで試合が円滑にできないというのを見ると残念な気持ちがします。

ホームチームが勝っていてボールが外にでたときに(不可抗力な場合でも)相手チームになかなかボールを渡さなかったボールボーイに対して、時間稼ぎの意味なんでしょうが「Good Job!」っていう方もいらっしゃいますが、筆者的にはまったくそうは思いません。やはり、目の前のサッカーの試合が円滑に進んでからこそのボールボーイであると思うのです。

もしかしたら彼らの中には嫌々ながらやっている方たちがいるのかもしれません。ましてや小学生にそういった作業を担当させるのは簡単なことではないでしょう。しかしながらプロスポーツの興行を担っているという気持ちをどこか心の隅には持っておいて欲しいなというのは思います。そういった気持ちを持てない方にボールボーイをまかせるのも興行主としては考えて欲しいなという所です。

無論、無償で作業を担当していただいているボールボーイに対する感謝の気持ちは持っていますのでこのエントリーの意味を誤解されなきようお願いいたします。

サガン鳥栖 VS ザスパ草津 (鳥栖スタジアム)

2007年7月10日 10:51
2007 - 37 サガン鳥栖 VS ザスパ草津

第2クールを良い形で締めるためにも絶対に負けられない草津戦でした。

みなさんも注目していたと思うのですが、この試合では義希に変わってボランチに入った清水。彼の働きがどのようなものかによって勝敗が決するといっても過言ではなかったのですが、彼の動きについては試合の結果が語ってくれたでしょう。

義希はどちらかといえば自分でゲームを作れ、そして自分でゲームの流れを変えることができる選手。通常のボランチの仕事以外に3列目(2.5列目)からスペースへ向けて飛び出したり、ドリブル突破を仕掛けたりと自分のアクションによってゲームの組み立てをできる選手です。そのような選手が出場停止なのはチームとしても非常に痛手ですが、同じタイプは鳥栖の選手にはいません。そこで選ばれたのが清水でした。

義希と違って、清水のボランチでのプレイはその風貌とはうって変わっていたってクール。ボールを受けてアタックをしかけるのではなくて、周りに空いている選手を探して自由自在にパスを提供します。彼のパスは右足からでも左足からでもサイドに開いた選手に提供されるので草津としても守りづらかったでしょう。特に石田と小井手がサイドに開きがちな選手だったのでボールを供給できる清水がボランチにいたのはマッチングとしてよかったかもしれません。義希が自分で打開するボランチだとすれば、清水は味方を使って打開のきっかけを作るボランチですね。

守備に関しては、スペースを埋めるのはともかくとして、人を捕まえる点はやはり試合慣れしていない所が見えました。マークの受け渡しのミスが致命的にならなかったのは草津だからというのもあるでしょう。この日の草津はあまりにも中盤に動きがありませんでしたし。でもインターセプトもできていましたし、試合が進むにつれて村主とのコンビもあってきましたし、村主とユンが交代してからも後ろの方でしっかりと中央にふたをしていましたね。これからの成長が期待できる選手だというのは感じました。

また、2点目のお膳立てをした石田も開幕当初とは違っていい動きを見せていました。開幕当初は非常に窮屈なプレイっぷりが目立ち、自らの動けるスペースのなさに苛立ちを感じていたでしょうが、この試合では彼が動けるスペースも存分にありましたし、いい形でボールを受けることもできました。日高が左サイドバックであったために石田がボールをためている間に外側を回ってあがってくるという攻撃時のフォローがあったことも彼が生きた理由のひとつでしょう。何よりも後半開始早々にダイアゴナルランで、中央に入って来た彼に対して小井手が出したパスのトラップは見事でした。パスの出し手と受け手の意思が通じた瞬間ですね。ゴールが決まらなかったのはご愛嬌ですが、そこはフォワードらしい動きを見せてくれた藤田と0.5点ずつ分け合ってもいいくらいですね。

また、1点目のアシストを決めた長谷川は見事なパスでしたね。前半からちょっと落ち着きがなくてパスが不安定だったりする場面が多数見られましたが、筆者が一番目を引いた場面は前半の草津のアーリークロスをクリアした場面。鳥栖の右サイドからゴール前に鋭いアーリークロスがあがった時、おそらくセットプレイのごたごたの後だったからだと思われますが、右サイドバックであるはずの長谷川がなぜか左サイドに上がっていた草津の選手にマークについて、しかも彼より前にでてボールをクリアしました。このプレイはある意味チームを救ってくれたと思います。ポジションのバランスが崩れながらもマークの受け渡しがうまく行っていたということでしょうね。無論、得点のシーンでは相手陣内でパスカットしたにも関わらず、小井手が中央でボールを受けると猛然と右サイドをゴール前にあがってアシストを決めたあのダッシュは彼のスピードがあるからこそのプレイだったですよね。

さて、一方の草津ですが、得点のにおいを感じたのはコーナーキックの時だけだったでしょうか。その他の流れの中のプレイでは鳥栖のディフェンスをどのように崩そうとしているのかが明確ではなかったと思います。例えば執拗に裏を狙ってディフェンスラインを押し下げるとか、上がり気味だった鳥栖の両サイドのハーフの裏をついてワンツーで抜ける、もしくは相手のサイドバックと1VS1の状況を作るとか、中盤のボールを狙って高い位置でのカットからの速攻を狙うとか。

確かに、前半からは夏というのを意識した戦いだったのか、鳥栖もあまりがつがつとプレスには来ていませんでした。草津陣地のボールにはプレスを自重してどっしりと構えていた感があります。だから草津としてはほころびが見えなくて組み立てに苦労していたのでしょうけどね。

J2は中断期間がなく、さっそく明日の水曜日にも試合が組まれています。これからは体力も重要なファクターになりますので、なるべく消耗戦だけは避けて一戦必勝でガンバって欲しいですね!

アビスパ福岡 VS 水戸ホーリーホック (博多の森球技場)

2007年7月 3日 10:53
2007 - 37 アビスパ福岡 VS 水戸ホーリーホック

それができているかどうかはともかくとして、チームとしてやりたい事が見えているチームとやりたいことがまだ見えていないチームの差が現れた試合結果でした。無論、個人能力の差に関しては言いようのない事実なのですが、それ以上に水戸のサッカーとしての現段階での未成熟さが顕著に現れたと思います。

昨年までの水戸はミトナチオという言葉に代表されますようにディフェンスラインを引いた状態で人数をかけて自陣ゴール前での守りを重視する戦い方でした。しかしながら昨年くらいからは前田監督も公言しておりますように、守りからのカウンターによる攻撃のみならず、ボールポゼションを高めて自らの力でシュート、ゴールまで持っていくサッカーを模索しております。

その証拠と言ってはなんですが、ディフェンスラインに関しては以前のような悪い言い方をすれば"ドン引き"と言った印象はありませんでした。4枚のディフェンスを並べ、その前にボランチであるビジュと小椋の双方が状況に応じてファーストプレスやカバーリングの守備を行っておりました。事実、この試合では福岡の中央を担っておりますリンコンとアレックスに関してはゲームメイクの部分において(あくまでゲームメイクにおいて)は仕事をさせておりませんでした。特にアレックスはボールを受けてから前を向くこともままならずに自然とボランチの位置までボールを受けに戻ったりする場面も見られました。もしかしたらアレックスをあの位置で使う事そのものに問題があるのかもしれませんが。リンコンもポストプレイらしい動きで上下の動きでフェイクを入れながらディフェンスラインとボランチのギャップを作ろうとしてボールを引き出していましたが、なかなか前を向いていい形でしかけることはできませんでした。

ところが、水戸はボールを奪って攻撃の場面になっても、攻撃に人数をかけることができません。フォワードにボールが納まらないとか、ハーフのポジションが悪いとか、ボランチが攻撃に絡めないとか、いろいろ問題点はあるでしょうが、そもそものパスの精度やボールをもらおうとする運動量が全体的に少なかったので攻撃になっておりませんでした。後半に入ってきた眞行寺なんかは中央へしぼったり、サイドから飛び出そうとしたりといい動きを見せていましたが、残念ながら回りがそれに気づかずにボールがでてこず。こういった交代選手の動きを生かせない面からもチームとしての攻めの形が見えないのを感じました。

そうこうするうちにディフェンスラインをあげることによって生じたキーパーとディフェンスラインの間のスペース、その中でも特にサイドの"裏"といわれる部分をいとも簡単に破られだしました。ボランチからの長いボールの供給によって田中に非常にいい仕事をされていましたね。ディフェンスラインを上げている分だけコンパクトになるので、相手のボランチに対してのプレスも上がっていくはずなのに、肝心な部分にプレッシャーがかかっていませんでした。裏を抜けられるサイドチェンジのロングボールを見るたびに、サイドのハーフ、フォワードの選手がボールへどのようにプレッシャーに行ったらいいのかが理解できていないのを感じました。もちろん、前のプレッシャーだけの問題ではなくて、ボランチがディフェンスラインに近いポジションを取っている場面も多くてディフェンスラインをあげられずにオフサイドがとれなかったという点も原因のひとつにあると思います。まあ、全体的に言いたい事なのですが、もっと局面において個々が強いプレッシングをできればここまで相手を自由にさせる事はなかったでしょう。

水戸側の視線で見ていましたので、中央の守備がボランチを含めてある程度守れていただけにあまりにも簡単にサイドを破られる様が残念でなりませんでした。

福岡ですが、田中はいい仕事をしていましたね。裏へ抜けるスピードもタイミングもよかったです。ただ、点を決めた後も1点目を決めたような場面と同じような切込みをしながらシュートを打たずに中央へパスをだしていたのは彼の性格なのでしょうか。相手のサイドバックとの格付けはついていましたのでもっと積極的にシュートを打って貪欲にゴールを狙ってもいいのではないかと思いました。

あと、リンコンの2点目は田中の切り込みのマイナスのボールがアレックスの足元(というより後ろ)に入ってしまい、トラップできなかったのですが、そこにいたリンコンのストライカー適正というかポジショニングのよさというのを感じました。全速力でゴール前に顔を見せるというのをさぼったからこその得点だったのでしょうが(笑)
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