無料招待客が有料入場客になった実例

2007年6月29日 10:54
地域招待券で地域の住民の無料招待を行い、まずはスタジアムに来て頂いてからサッカーの面白さ、そしてサガン鳥栖の楽しさを知ってもらおうという事業が一昨年から行われています。

なかなか入場者数が増えないことから収益につながらないとか、事業の見直しとかいろいろと叫ばれていますが、無料招待客が有料入場者となる例を発見しました。それは...

私の母でした(笑)

私の両親が初めて鳥栖スタジアムに訪れたのは昨年のベガルタ仙台戦。0-0の均衡した試合で試合終了間際に新居が飛び出してディフェンスを一人かわしてゴールを決めてそのまま1-0で勝利を上げるという非常にエキサイティングな試合でした。

その試合を見てから地域招待があれば毎回訪れるようになったとの事でした。水曜日の山形戦でも鳥栖スタジアムにてたまたま母に遭遇しました。

オオタニ 「今日は無料招待と?」

母 「いや、1500円払って入ったとよ。サッカーっておもしろかよね!」

ほええええ!
大学時代からずっと息子が観戦に向かっていたサッカーにまさか10年越しで母親が興味を持つとは(笑)これもそれも、百聞は一見に如かずといいますか、実際にスタジアムで間近で見たからこそ楽しさがわかったということなんでしょうね。もしかしたら、少ないかもしれませんがこういった方は他にもいらっしゃるかもしれません。無料招待事業がもう少し目に見える形で花開いたらいいですね。ま、何事も地道な努力なんですけど。

ちなみに、うちの母親は日高がこけても、長谷川がトラップミスしても笑って頑張れーって言っていました。得点を挙げたときには立ち上がって手を叩いて喜んでもいましたし、心から鳥栖を応援してくれているなと思いました。

サガン鳥栖 VS モンテディオ山形 (鳥栖スタジアム)

2007年6月28日 11:31
2007 - 36 サガン鳥栖 VS モンテディオ山形

ストヤノフが来てくれたら劇的に変わるだろうな...あ、すみません。妄想はさておき。

これ以上、上位との差をつけられると苦しくなるので、調子が下降気味の山形からどうしても勝ち点3を取りたい試合だったのですが、苦しんだ末に貴重な勝ち点を手に入れることが出来ました。従来の怪我人に加えて吉田、高地と試合の途中で選手が怪我で離脱してしまうというアクシデントを抱えた中、戦術的交代枠がほぼない状態でよく勝利を収めたと思います。

さて、試合なのですが前節で一度休みがはいったのがかえって悪い方向に働いているのではないかという選手たちの冴えない動き。運動量と言った点では好調だった第2クール入りたての頃と比べると雲泥の差と言ってもいいくらいでした。

今回、気になった点は、前線と中盤の間が空きすぎて、攻撃に転じようとも至るところで選手が孤立していたこと。そして開幕の頃に見られた、いるべきところに選手がポジショニングされていないということ。この2点が大きく気になりましたね。

ただ、これらの原因はある程度はっきりしていると思います。それは中盤のスタメンの選手が入れ替わったこと。特にボランチの位置が変わったのはチームに大きな変革をもたらしました。右サイドの小井手もボールに絡むべきところで絡めなかったりと、最近は右サイドバックでの出場が多かったので、不慣れな所で苦労したでしょう。ポジションが不慣れな点に関しては高地も同じですよね。

サイド攻撃に関してですが、相手からボールを奪った直後は中央を経由せずにサイドに直接開いて攻撃をしかける事も多くありました。浅井から小井手へ何回もスローによるパスが入ってもいましたよね。ところが、サイドでボールを受けてからはフォローがまったくなく、煮詰まってしまって無理にドリブルをしかけるか、バックパスで遅れてしまうといった動きしか見られません。サイドバックである日高や長谷川がフリーでボールを受けても、そのときは中盤の選手が絞りすぎたり、前線へ飛び出しすぎたりでまったくと言っていいほどパス交換による崩しができませんでした。サイドにおいてはボールを受けた選手へのフォローが皆無といってもよかったくらいです。ボール保持者のためのドリブルのスペースを作ることや、ボールを受けてワンツーの形を作ることもできませんでした。そのあたりの攻撃は山形の方がサイドで3人の人数を使って形を作れていたと思います。

この状況を打破したのはボランチである義希であり、途中から入った村主でもありました。いや、むしろ義希の飛び出す動きでしかチャンスが作れなかったと言った方が正解かもしれません。左サイドに飛び出した義希へのロングパスからの攻撃や中央に飛び出した義希への浮き玉のパス。攻撃が煮詰まっていた場面でシュートが打てそうなチャンスを作ったのはいずれも義希でした。逆転ゴールはご愛嬌ですけどね、あの位置でボールを奪った事自体が彼の努力賞です(笑)

そして、サイドへの展開とボールキープの妙を見せたのは村主。ユンジョンファンが怪我で離脱している状態でなぜかスタメンを外れてしまったのですが、彼が交代して入ってからはボールを落ち着かせることに貢献していたと思います。特に、同点の場面の左サイドに大きく空いたスペースを使ったゆるーーいパスはベテランの味をみせていましたね。そこへ走ってボールを受けて左足で素晴らしいクロスを上げた日高も褒めるべきでしょうが、それまで停滞していたサイド攻撃において、ボール保持者とディフェンスが1VS1でマッチアップする場面を作ったのは村主の素晴らしいパスからですよね。ま、あの場面で山城はよく決めたと思います。トラップしてキーパーと1VS1になったときは心臓がどきどきしたのではないでしょうか(笑)

フォワードに関しては、攻撃になったときに、前線の選手がボールをキープするような場面がなく、味方の押し上げを促せるような基点が作れませんでした。これはフォワードの問題というよりは、中盤の選手の動きのちぐはぐさが招いた結果だと思います。いいボールも入ってこなかったですし、フォローもありませんでしたし、ディフェンスラインの背後に走らされるばかりでかなり疲れたでしょう。

あと、失点の場面ですが、あえて厳しく言うならば柴小屋は反省の余地ありですね!サイドからゴールライン深くまでドリブル突破を許して中へ決定的なパスをだされてしまいました。体を利用してボールと相手を押し出すか、それが無理ならばせめてボールに触れてコーナーキックに逃げるか。ペナルティエリア内ということで気を使う守備だったでしょうが、あそこまで攻め入れられて失点をしてしまったのはちょっといただけないです。

最後に、昨日の試合では砂川さんが主審でしたがまったくストレスを感じることのない裁き方でいい意味で目立たない主審でした。義希が得点を上げる前のボールを奪ったシーンも、ややもすればファールを取る主審もいるでしょうが、この試合を通じたファールの基準が一定だったからこそ、ボールを奪われた山形イレブンからの抗議もなかったのではないかと考えます。しかし、主審への抗議がなかった試合というのも珍しいのでは(笑)

さて、なにはさておき貴重な勝ち点を手に入れることが出来ました。次節の東京ヴェルディ1969戦も上位への挑戦をかけた大事な戦いです。是非とも勝ち点3を手に入れて鳥栖に戻ってきて欲しいところです!

サガン鳥栖 VS コンサドーレ札幌 (鳥栖スタジアム)

2007年6月15日 11:36
2007 - 34 サガン鳥栖 VS コンサドーレ札幌

結果的には札幌の堅守の前に破れたアクションサッカーと言った感じでした。上位進出の足がかりとしたかっただけに残念な結果でした。内容に関しては悲観することもないのですが、ディフェンスラインの事を考えると喜ぶこともできないといった感じでしょうか。

試合は序盤から互いの闘志が前面に出た熱い戦いとなります。お互いに不用意なファールが多かったものの、試合に対する意気込みが十分に感じられる立ち上がりでした。

札幌は完全に堅守速攻の戦い方。前線では4人がボールを追いかけ、後ろではディフェンスラインで4人がスペースを埋めるがごとくきれいなラインを保ち、ボランチの2人は状況に応じたポジショニングを心がける。

ボールを奪ったらまずはフォワードの二人が勢いよく鳥栖ゴールへ向かって走り出し、彼らに長いボールを出した後のこぼれだまを、遅れて上がってきたハーフの選手が拾う事ができたら、改めて全体を上げて攻めましょうかという、良く言えば堅実な、悪く言えば積極性のない戦い方。

札幌で目を引いたのは、後ろを固めている4人の前でよくボールを拾っていた芳賀でした。こぼれだまを拾えば鳥栖のチャンスというところで体をはってボールを奪っていましたね。彼がそこにいなければ!と感じた場面が多かったので、守備的ボランチとしての役割を着実にこなしていたと思います。

対して鳥栖は"前半は"ロングボールをあまり使わずに小刻みにボールをつなぎ、相手のほころびを見つけてはラストパスやシュートを狙っていました。中盤の選手のポジションチェンジも開幕当初や高地のコンバート直後に比べるとこなれてきた感がありますし、シュートに至るまでにボールを触る回数が増えてきています。岸野さんが理想としている高いボールポゼションによる攻撃の確立が段々とできてきているなというのは感じました。

ただ、前半からずっと感じていたのですが、鳥栖のプレイエリアがどうしても中央へ偏りすぎていたように思えます。札幌はディフェンスラインまでプレスに参加するわけではないので、ボランチのプレスを交わしたら、相手のサイドバックの前にスペース(ハーフとのギャップ)ができていました。そこに早めに展開して、相手のサイドバックとの1VS1の局面を作ろうと思えばできたのでしょうが、なまじっかボールがまわっていただけに中央突破を狙いすぎていたように思えます。

鳥栖がシュートを狙ったときにディフェンスによってブロックされた回数がやたらと多かったのは、中央に偏ったことから相手の人間が分散されずにサイドバックもボランチも中央へしぼりやすくなっていたからなのでしょう。単純にゴール前を固める選手が多いのでシュートの体勢に入った瞬間に札幌のブロックにかかってしまいました。

また、こういった相手こそがサイドのスペースを効果的に使うことができるユンジョンファンの出番だったのですが、累積警告のお仕置きが大きいものになってしまいましたね。山口も村主に変わって攻撃のアクセントとなったものの、ダイレクトパスによる早い攻撃に関しては残念ながらユンまでのレベルにはありませんでした。

山口といえば、後半に左45度のフリーキックのチャンスが2度ありましたが、山口、義希の双方が大きくラインを超えてしまうまったくノーチャンスのボールを蹴ってしまったのは残念。直接狙ったわけではないでしょうが、ボールを出してしまっては波状攻撃にもつながりません。

もうひとつだけ言わせてもらうとすれば、この試合に限った話ではないのですが、山城のダイアゴナルランで素晴らしい飛び出しを見せる場面に中盤やディフェンスラインの選手が気づかず、彼にボールを出せていませんでした。山城が囮にもならないし、使ってももらえないのがちょっともったいないような気がしました。あるいは、この山城の裏へ飛び出そうという動きがチームの攻撃方針とあっていないのか。

そういえば、山城がクロスを左足であげて誰もいないファーサイドにあげた事が2回あってから岸野監督に耳打ちされた事が気になります。あの耳打ちからクロスがニアに入ってチャンスにつながるようになったので、クロスの上げ方を指示されたのでしょうか。

また、後半も終盤に入ってから、3人の選手が入れ替わってそれまで細かくつないでいた攻めからややロングボールが多い攻めになってしまったのが気になります。ロングボールの攻め方もそれはそれでいいのですが、屈強なディフェンスがセンターにそびえている札幌相手ではチャンスを作る場面が少なかったですね。選手交代による攻め方の変化は、より多くのチャンスを作るために行いたいのですが、最後にトーンダウンしてしまったのが残念でした。

鳥栖の守備ですが、失点シーンは2列目の藤田の飛び出しに追いつけずに素晴らしいシュートを決められてしまいました。後半に入ってから集中がはいってないような動きでちょっと入り方が不自然でしたし、山城が入った直後でフィットしていなかったのもあるでしょう。このまま試合が終わってしまったことを考えると絶対にあげてはならない得点でしたね。

ディフェンスラインも柴小屋の負傷によってメンバーの入れ替えを余儀なくされたのですが、やはりぎこちなさがぬぐえない場面はありました。右サイドからペナルティエリア手前中央へパスが入った時に相手をフリーにしてシュートを打たれたりもしました。

前半の飯尾のオウンゴールになろうかというクリアがあったのですが、札幌のゴール前の枚数と、鳥栖のゴール前の枚数が同数で危ない場面でした。というのも、この場面を迎える前にボランチとハーフとサイドバックの3人がボールを奪いに行ったのですが、中山にかわされてサイドへ展開されてしまいました。この場面のサイドバックの選択がどうだったかはともかくとして、ボールを奪いに行ったところで奪えなかったらピンチを招いてしまいますね。飯尾様はよくクリアしたと思います。

サイドバックに関しては攻撃力と守備力が札幌と逆転していましたね。これがお互いの監督の方針というか戦術が顕著に現れていた部分だとは思います。

次節は第2クールの正念場となるでしょう。是非とも京都を叩いて上位進出の足がかりとしたいですね。

サガン鳥栖 VS 京都サンガ (鳥栖スタジアム)

 
2007 - 35 サガン鳥栖 VS 京都サンガ

京都戦を見ていくにつれて、なんとなく札幌戦と同じような展開だなと頭を掠めてしまいました。2人のトップの選手に攻めの負担がかかっている状態の京都から鳥栖が中盤を制してしっかりとボールを奪い、イニシアチブをとりながら試合を進めていけていたからです。特に京都のパスミス(というよりは、パスが回せない状態)は顕著でした。

こういった試合はすべからく先制点が大事になるのですが、札幌戦と違ったのは鳥栖が先制点を奪えたことでしたね。フリーキックの失敗からつないだボールでしたが、最後はレオナルドが素晴らしい飛び出しを見せて決めました。

さて、そのレオナルドですが、積極性は買うものの、この試合の中においてはちょっと空回り。特に山口とはタイミングがあってないよなというのは感じていました。周りとの呼吸が合わないことが悪循環を生んで、オレがオレがのプレーになってしまい、ドリブルとパスの判断力が欠けていたことは確かです。ただ、彼はつねに全力。この全力っぷりはプロの試合というエンターテイメントとしては楽しさと興奮を感じさせてくれます。

そして、そのレオナルドと合ってなかった山口ですが、この試合では左サイドでスタメン。いつもの左サイドは廣瀬や山城とドリブル突破でしかけることの出来る選手の起用ですが、岸野監督はあえてこのポジションに山口を置きました。そしてその山口が良くも悪くも大きな起点となっていました。同じハーフで言うと、高地はどちらかと言えばフォワードの近くにポジションを取り、外に開きながら、内に入りながらと横の動きで敵をかわしつつ、ボールを受けたらワンツーを狙うような状態で中に構えているのですが、山口は終始フォワードから離れたアウトサイドにポジションをとり、相手の守備がかからない状態でボールを待っていました。

山口が機能していたかというと、そこは監督の意思次第ですが、言えることはよくボールを呼び込んでいたし、実際ボールに触れていました。ボールを受けて日高の上がりを待ったり、レオナルドの飛び出しを待ったり、タメという攻撃を作れたのはよかったと思います。惜しむらくはそのパス精度と判断力がやや低かったこと。試合慣れしていないといったところでしょうね。それでも、高地とのボールタッチ数は歴然の差があると思います。

そのレオナルドと山口はパス交換であまりタイミングが合ってなかったですね。...思っていたら、先制点はレオナルド、そして追加点は山口でした。なんという皮肉でしょうか(笑)

しかし、2点目の山口のランニングは見事でしたね。藤田が飛び出してボールを受けて、DFを交わして左足でシュートを打てる体勢に持ち替えてもゴールへ向かってダッシュ!だからこそ、キーパーのはじいたボールを相手DFより先に触ってゴールを決めました。ストライカーの感覚なのか、ゴール前ではさぼらないという修正が体にしみついているのか、後半のあの時間で1点リードしていてボールが来るか来ないか分からない状態でのダッシュは見事としかいいようがありません。

この試合は、冒頭で札幌戦と同じような展開と書きました。ただ、札幌と京都は決定的に違う面がありました。それは、フォワードの守備への参加です。札幌のフォワードは守備に参加していました。それはボール保持者に対して徹底的にプレスをしろという意味ではないです。味方の中盤の選手と連携したポジションをとって、ひとつのパスコースを消していました。しかし京都のフォワードは守備に回ってしまうと、味方にまかしてしまってボールを奪ってくるのを待っている状態。たまに守備の時間になって、プレスに走ったこともあったでしょうが、それは組織としての守備にはなっていませんでした。それが鳥栖としてゴールを奪えたか、奪えなかったかの違いに思えます。中盤の底では比較的ボールを自由にできましたし、セカンドボールも奪えていました。

京都は札幌に比べて、攻めはトップの2人、守りは最終ラインの2人に責任の比重が重かったように思えます。それが最後まで響いたか。監督は倉貫、斉藤、石井、徳重の中盤に何を求めていたのかが明確ではなかったように思えます。特に倉貫は甲府時代に比べて生かされていないのを感じたし、徳重のテクニックも生かされていないなとは思いました。

苦しい戦いが予想されたものの、緻密なサッカーで京都に勝利をあげたサガン鳥栖。得失点差で不利はあるものの、3位が見えるところまで上がってきました。ある意味、札幌戦、京都戦と、同じ展開かのように思わせてくれるこのぶれない戦い方は、これからの未来を大きく感じさせてくれる戦いだったように思えます。

ただ、後半の20分~35分くらいまでの落ち着けない展開は今後の戦いにおいて修正点だと思われます。ボールを奪えども奪えども自陣での戦いを余儀なくされました。勝っている状態でも、ボールを奪ったときに陣地を押し上げるくらいの戦いが見れたら本物でしょう。先制点を奪ったら100%勝てるチームになりますね。

...ちょっと褒めすぎかな?(笑)

大分トリニータ VS 鹿島アントラーズ (九州石油ドーム)

2007年6月12日 11:38
2007 - 33 大分トリニータ VS 鹿島アントラーズ

鳥栖は札幌に惜敗。非常に残念でした。。。鳥栖の試合は次のエントリーで書きます。

さて、大分VS鹿島の試合ですが、この試合で感じたことは両チームの2列目の選手が消えてしまっていたこと。鹿島は本山、野沢、大分は山崎、彼らがもっとボールに絡んで、前を向いてボールを受ける事ができたら試合の組み立て、流れが有利な戦いへと変わっていたでしょう。ところが実際の攻めとしてはロングボールとは言いませんが、FWの頑張りがチャンスを作っていたという形です。

野沢がチャンスの起点になかなかなれなかったのは、大分の藤田がマンマーク気味にしっかりとついていたのもあると思います。もしかしたらお互いにその中盤のつぶしあいを選択せずに戦っていたというのは正しい選択だったのかもしれません。

大分にレンタル移籍してきた前田はドリブル突破、パスと大分の攻撃の活性化に一躍かっていました。同じフォワードのセルジーニョがまったく仕事ができていなかったのとは対照的です。高松は怪我も癒えて後半からでてきたことですし、ポストができる高松+スピードと技術のある前田の組み合わせが実現したら楽しみですね。松橋との併用した使い方も気になります。大分はこの引き分けをきっかけに上昇気流を描いて欲しいですね。

さて、中盤の2列目と言えば、梅崎が山崎に変わって出てきたときには大分の攻撃が変わりました。タイミングよく裏へ走ってボールを受けてキープが出来るのはいい動きですね。ただ、高橋の1点目の同点ゴールの前に、ゴール前でのヘッドのパスをしっかりとセルジーニョに渡していたらセルジーニョがゴールを決めてヒーローだったかもしれませんね。その後に高橋がゴールを取ったのでヒーローは高橋になりました。(笑)

高橋大輔については、このBlogでは以前から注目して結構書いていたと思うのですが、昨日はチームの救世主となりました。くれぐれも言っておきますが、昨日はたまたま点を取りましたが、彼のいいところは点を取るところではなくサイドにおけるポジショニングと守備力と前後の運動量ですので!

鹿島は中盤での小気味よいパス交換というのが成りを潜めていました。攻撃の軸をサイドに置くのか、それとも中盤に置くのか、それともFWに置くのか。確かに1点目は素晴らしい得点でしたが、ディフェンスラインからのロングフィードがきっかけではあります。戦い方がぎこちなかったのは、メンバーも入れ替わりがあって外国人選手がスタメンにいなかったというのもあるかもしれません。ただ、若手の才能のある選手が多いですからチームとしての形を確立することができたら面白いサッカーができるでしょうね。

サガン鳥栖 VS コンサドーレ札幌 (鳥栖スタジアム)

2007 - 34 サガン鳥栖 VS コンサドーレ札幌

結果的には札幌の堅守の前に破れたアクションサッカーと言った感じでした。上位進出の足がかりとしたかっただけに残念な結果でした。内容に関しては悲観することもないのですが、ディフェンスラインの事を考えると喜ぶこともできないといった感じでしょうか。

試合は序盤から互いの闘志が前面に出た熱い戦いとなります。お互いに不用意なファールが多かったものの、試合に対する意気込みが十分に感じられる立ち上がりでした。

札幌は完全に堅守速攻の戦い方。前線では4人がボールを追いかけ、後ろではディフェンスラインで4人がスペースを埋めるがごとくきれいなラインを保ち、ボランチの2人は状況に応じたポジショニングを心がける。

ボールを奪ったらまずはフォワードの二人が勢いよく鳥栖ゴールへ向かって走り出し、彼らに長いボールを出した後のこぼれだまを、遅れて上がってきたハーフの選手が拾う事ができたら、改めて全体を上げて攻めましょうかという、良く言えば堅実な、悪く言えば積極性のない戦い方。

札幌で目を引いたのは、後ろを固めている4人の前でよくボールを拾っていた芳賀でした。こぼれだまを拾えば鳥栖のチャンスというところで体をはってボールを奪っていましたね。彼がそこにいなければ!と感じた場面が多かったので、守備的ボランチとしての役割を着実にこなしていたと思います。

対して鳥栖は"前半は"ロングボールをあまり使わずに小刻みにボールをつなぎ、相手のほころびを見つけてはラストパスやシュートを狙っていました。中盤の選手のポジションチェンジも開幕当初や高地のコンバート直後に比べるとこなれてきた感がありますし、シュートに至るまでにボールを触る回数が増えてきています。岸野さんが理想としている高いボールポゼションによる攻撃の確立が段々とできてきているなというのは感じました。

ただ、前半からずっと感じていたのですが、鳥栖のプレイエリアがどうしても中央へ偏りすぎていたように思えます。札幌はディフェンスラインまでプレスに参加するわけではないので、ボランチのプレスを交わしたら、相手のサイドバックの前にスペース(ハーフとのギャップ)ができていました。そこに早めに展開して、相手のサイドバックとの1VS1の局面を作ろうと思えばできたのでしょうが、なまじっかボールがまわっていただけに中央突破を狙いすぎていたように思えます。

鳥栖がシュートを狙ったときにディフェンスによってブロックされた回数がやたらと多かったのは、中央に偏ったことから相手の人間が分散されずにサイドバックもボランチも中央へしぼりやすくなっていたからなのでしょう。単純にゴール前を固める選手が多いのでシュートの体勢に入った瞬間に札幌のブロックにかかってしまいました。

また、こういった相手こそがサイドのスペースを効果的に使うことができるユンジョンファンの出番だったのですが、累積警告のお仕置きが大きいものになってしまいましたね。山口も村主に変わって攻撃のアクセントとなったものの、ダイレクトパスによる早い攻撃に関しては残念ながらユンまでのレベルにはありませんでした。

山口といえば、後半に左45度のフリーキックのチャンスが2度ありましたが、山口、義希の双方が大きくラインを超えてしまうまったくノーチャンスのボールを蹴ってしまったのは残念。直接狙ったわけではないでしょうが、ボールを出してしまっては波状攻撃にもつながりません。

もうひとつだけ言わせてもらうとすれば、この試合に限った話ではないのですが、山城のダイアゴナルランで素晴らしい飛び出しを見せる場面に中盤やディフェンスラインの選手が気づかず、彼にボールを出せていませんでした。山城が囮にもならないし、使ってももらえないのがちょっともったいないような気がしました。あるいは、この山城の裏へ飛び出そうという動きがチームの攻撃方針とあっていないのか。

そういえば、山城がクロスを左足であげて誰もいないファーサイドにあげた事が2回あってから岸野監督に耳打ちされた事が気になります。あの耳打ちからクロスがニアに入ってチャンスにつながるようになったので、クロスの上げ方を指示されたのでしょうか。

また、後半も終盤に入ってから、3人の選手が入れ替わってそれまで細かくつないでいた攻めからややロングボールが多い攻めになってしまったのが気になります。ロングボールの攻め方もそれはそれでいいのですが、屈強なディフェンスがセンターにそびえている札幌相手ではチャンスを作る場面が少なかったですね。選手交代による攻め方の変化は、より多くのチャンスを作るために行いたいのですが、最後にトーンダウンしてしまったのが残念でした。

鳥栖の守備ですが、失点シーンは2列目の藤田の飛び出しに追いつけずに素晴らしいシュートを決められてしまいました。後半に入ってから集中がはいってないような動きでちょっと入り方が不自然でしたし、山城が入った直後でフィットしていなかったのもあるでしょう。このまま試合が終わってしまったことを考えると絶対にあげてはならない得点でしたね。

ディフェンスラインも柴小屋の負傷によってメンバーの入れ替えを余儀なくされたのですが、やはりぎこちなさがぬぐえない場面はありました。右サイドからペナルティエリア手前中央へパスが入った時に相手をフリーにしてシュートを打たれたりもしました。

前半の飯尾のオウンゴールになろうかというクリアがあったのですが、札幌のゴール前の枚数と、鳥栖のゴール前の枚数が同数で危ない場面でした。というのも、この場面を迎える前にボランチとハーフとサイドバックの3人がボールを奪いに行ったのですが、中山にかわされてサイドへ展開されてしまいました。この場面のサイドバックの選択がどうだったかはともかくとして、ボールを奪いに行ったところで奪えなかったらピンチを招いてしまいますね。飯尾様はよくクリアしたと思います。

サイドバックに関しては攻撃力と守備力が札幌と逆転していましたね。これがお互いの監督の方針というか戦術が顕著に現れていた部分だとは思います。

次節は第2クールの正念場となるでしょう。是非とも京都を叩いて上位進出の足がかりとしたいですね。

九州発着のANA半券でチケットプレゼント

2007年6月 5日 11:39
ANAで九州発着の航空機の半券で福岡、鳥栖、大分の試合を観戦できるチケットのキャンペーンがあってます。

このキャンペーンを利用して鳥栖の試合を見たいといわれる友人を何回か誘って見に連れてきました。先週の土日に大学時代の友人の結婚式で東京を訪れ、チケットの半券を友人からも頂きましたので、更に友人をサッカーに連れて行き、興味を持ってもらって有料入場者数につながっていけばと思います。

しかしながら現在、NHK静岡ではこのような報道もあっています。

以下、NHK静岡より引用
-----------------------------------
ジュビロ磐田を運営する「ヤマハフットボールクラブ」のことし3月期の決算は有料入場者の減少などで、2期連続赤字になりました。昨シーズンの公式戦入場者は2万8000人増えて33万1000人でした。
このうち招待客などを差し引いた有料入場者は11万5000人で、前のシーズンより1万8000人少なくなりました。
入場料による売上げは17%減少し全体の売上げとしては前の期より4点5%少ない37億1600万円でした。一方、支出の総額は前の期より1点6%抑えられ39億3000万円でした。
その結果、最終的な損益は2億1400万円の赤字で2期連続の赤字となりました
-----------------------------------

招待事業から有料入場者へつなげていくにはどのようにしたらいいのでしょうか。
毎試合見に来るようなサポーターでない限りは、サッカーはあくまでに娯楽の中のひとつに過ぎません。

動物園、遊園地、水族館、スポーツ観戦、これらの中から家庭内で限りある遊興費の中からどこを選択するのか。コストパフォーマンスではないですが、休日を安く楽しくすごせる仕組みづくりって重要ですよね。

ただ、チームとして、それを利益につなげていくのは非常に難しいとは思いますが。
このページのTOPへ▲