デットマール・クラマー氏講演会(抄録) Vol.1

2007年5月21日 11:47
 デッドマールクラマー氏の講演会にでかけてきました。
ゲスト(貴賓席)にはサッカー界の重鎮であります長沼氏、岡野氏、杉山氏、釜本氏、松本育夫氏や、アビスパ福岡の小林強化部長、リトバルスキー監督らが。一般席にもアビスパユースの藤崎氏、サガン鳥栖ユースの川前氏らそうそうたる面々が聞き惚れる講演会と相成りました。

出来る限りの部分のメモを取ってまいりましたのでアップしたいと思います。予めお断りしておきますが、全文のメモは無理でしたので、可能な限りの要所要所の内容となっております。

また、万が一、この内容のアップに問題がある場合はご連絡いただけましたら直ちに対処したいと思いますのでご容赦くださいませ。

13:00 開演 司会・信川氏

◆ デットマール・クラマー氏講演

勝ったチームのコーチは試合が終わった後は良く眠れます。
負けたチームのコーチは試合が終わった後は寝れません。

(ここでリトバルスキー氏が立って会釈。会場には笑いが)

試合の分析をするにはその試合の前提条件や忍耐力等、様々な要因が。
現状分析をするのは難しく、希望的観測という要素はない。意思としてあるもの、現実的にあるものを知らなければならない。

試合から問題を見つけることができれば、次の試合も良い試合をする事ができる。
これは人生と同じこと。

(ここで教育論。子供は子供から学ぶ。子供は親や先生からも学ぶ等々)

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私はコーチを行ったのは90カ国。外国人コーチはどうあるべきかというのを各国で話した。ドイツ流の教え方を行ったが、ブラジル人コーチはブラジル流の教え方がある。

悪い習慣を良い習慣に変えるのがコーチの仕事だと思っている。

日本には日本のサッカーがあるので、日本人選手が日本人であることを誇りに思えるように指導をしてきた。日本が高い国であることを願う。

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コーチ・選手は自制心がいる。自信も必要。

試合に臨む際には、いい準備を行って、緊張をしないこと。
体と気持ちを熱くし、キックオフが待てないというくらいの気持ちにすること。

コーチはその選手がナーバスにならないようにすること。選手達が勇気を持てるようにすること。

これは人生と同じこと。

大きい仕事や大きい試験があるときは緊張しない事が大事。

これは人生と同じこと。

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試合はコンパス。正しい道を知らせてくれる。道を得なければならない。
サッカーの試合 = 教師
問題を抽出して競争的な練習をさせなければならない。
リティの現役時は試合の後はもっとより良い試合をやっていた。彼はどんどんよくなっていた。
私がバイエルンミュンヘン時にはそういう練習をしていた。

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「良い」は十分でない。満足せずにもっと「Better」にしなければならない。
これは人生と同じこと。
昨日の試合を見たが、ちょっとの良いで満足している選手もいた。
その話はここですることではないのでいけない話をした → 会場笑い

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サッカー=シンプル
練習増やさないといけない。身体的・精神的に高い位置に。
セルフコントロールとセルフディシプリンが必要。
(※筆者注 冒頭に話していた自制心の事かと)
試合前・試合後と言う。試合が終われば次の試合の準備。

友人に十種競技を行っている人がいる。すべてのレコードを出したあとに祭りに参加したら元の記録に戻るのに7日間かかった。自制心はすごく大事。
サッカーの選手に理解してもらうのは難しいが、これは人生と同じこと。

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統計の話をするとみんな眠くなるので統計の話はしませんが、1950年代のMFは6~8km走っていたが、いまのMFは12~14kmは走る。

(ここで通訳がミスして60km~80kmは走ると言ってしまい、リティが貴賓席から大声で訂正。筆者的には統計の話をしないと言ってその話をしたクラマーさんのギャグセンスがおもしろかったがw)

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栄養面と医療面も大事。ひざの手術は5回した。
膝の治療でミュンヘンからチューリッヒへ。手術後歩けるくらいになるまで48時間家を空けるだけでよかった。
長沼氏と釜本氏に立って欲しい。
彼らの身長の違いは栄養状態の違いだと思う(会場笑い)
ドイツの平均身長は?年前から13cm~16cm高くなっている

(通訳は誤訳で30cm~60cmと伝える。この間違いに関わらず、講演開始からずっと通訳のレベルは低いと感じていたが......からくりは後ほど)

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身体面と精神面は切り離せない。技術面も広範囲でもつべき。両チームのスペースは狭ばっている。スピードもより速くなっている。

注目すべきところはシュートスピードを上げる事
キーパーを殺すクリアのシュートを打てばよい!(力強い口調で)

サッカーの質を決めるのはシュートの数とゴールの数。
スキルはいろいろあるが、得点を決めるスキルが大事。

昔は靭帯を知らなかった。ウォーミングアップの重要性を知らなかった。知っていたのはシュートの大切さだけ。寒いときの筋トレで痛めてしまうのも知らなかった。
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現代サッカーは戦術重視。でも簡単な事で...
ボールを相手が持つ
ボールを味方が持つ。
ボールが行き来する(トランジッション)
の3つの場面のみ

昔は専門家がいた。
釜本はゴールゲッター
宮本はバックで守る。
ポジションは才能に応じる。
一人が両方の仕事をするとトランジッションのボールを手に入れることができる。

(Win Ball と Lost Ball と言っていたのが印象的でした)

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一番言いたいことはサッカーは「チーム」ということ。ベストイレブン

個々のベストを探さないで、11人でベストになる人を探す。
ボールコントロールのためのボールコントロールではダメ。
パフォーマンスのためのドリブルではダメ。ゴールのためのドリブル。
パスは特別で、パスは芸術品。

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今回、4つの高校を回ってきたが、一番タレント性があったのは6歳以下のサッカーだった。誰の教えでもなくインスピレーションでゴールへ向かうフェイントをしていた。素晴らしいプレーヤーだった。なぜ6歳の子の方が18歳よりもいいプレイをするのか。

コーチする人に問題でも? → 会場笑い

コーチすればするほど弱くなる?

私が20分~30分くらいコーチしたら6歳の子はたくさんのゴールを決めだした。

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スピードやパワーも大事だけど、正確性も大事。そしてメンタル面もアグレッシブに。

???はパワフルだった。
ミューラーもよかった。
ペレもよかった。
ペレは4回のワールドカップで12ゴール
ミューラーは2回のワールドカップで14ゴール。ドイツ代表61試合で68ゴール。1試合1ゴール以上。怪我をしているときにも40ゴール。
ストライカーしてはミューラーの方がよかった。

ミューラーは点をとらないとイライラしていた。
だから家庭生活に影響がでていた。点が入らなかった夜に娘は
「お父さんに話しかけたらダメ」
といわれていた。

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私の息子は52歳。
子供の頃は試験のときはびくびくしていた。私は休みを取って一緒にいてあげた。
プールの高飛び込みに行った。
1m → 5m → 10mとやっていた。
息子は目をつぶってしがみついていた。
私が飛び込んだらすぐに飛び込みなさいと言った。
一人で残すのが心配だったからだ。
すぐに性格は変わるわけではないが、何かやることによって自信がつく。
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私にとって講演は試合のようなもの。この試合を良くすることができない →会場笑い
講演でサッカーに関する関心を高めていきたい。

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私はたくさんの言葉を学んできた。英語、スペイン語、ギリシャ語......
日本語、中国語も歴史がある。
ギリシャの哲学者が言った。
敗北というのはトライをしないこと。
「Just Do it」
が人生のモットー。

美しい女性がよく「クラマーさん、大好きです」と言うが、言葉だけじゃダメ。実行に移してください → 会場笑い

ここでクラマーさん講演終了
この後、パネルディスカッションがありましたが、その続きはまた書きます。

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