大分トリニータ VS アルビレックス新潟 (九州石油ドーム)

2007年3月 4日 23:21
2007-10 大分トリニータ VS アルビレックス新潟

今年もお世話になっている方のご好意により開幕戦を素敵な席で見ることができました。感謝です。

さて、試合内容ですが...両チームともにチームとして仕上がっていないというのが第一印象。そして、仕上がったら優勝争いまでは行かないでしょうが、上位には顔を出してくる強いチームになるだろうなというのがその後の印象。

試合は前半早々から互いの中盤やディフェンスラインのミスでチャンス...いや、ピンチを作る展開。特に大分は「なぜそこにいないの?」「なぜそこにいるの?」みたいな感じで選手達それぞれが味方の位置を把握できていないようなそぶりもありました。

確かに新潟のプレスも早かったのですが、それ以上に大分が中盤を作れない状態。ボールを保持しているときに後ろの5人と前の5人があまりにも分断しすぎていてボールの運び役がいない印象でした。それにも増して前の人間がほとんど足元のボールが欲しそうなタイプでボールを互いに引き出す動きがほとんど見られませんでした。

特に、苦労したのはボランチの2人だと思います。押し上げるために前にポジションを置いてもボールがついてこない。守ろうとして引いてきたらそのまま押し込まれる。ボランチの2人の息もちょっと合ってないような気がしました。互いに上下運動のタイミングがあったら宮沢とマラニョンは機能すると思いますが、現段階ではまだまだですね。

そんな中でもマラニョンは特にいい仕事をしていたと思います。ボールも散らせますし、守備のツボを抑えるプレイもありました。昨年のトゥーリオやエジミウソンに遜色のない動きでした。先ほども書きましたがあとは相方のボランチとの関係を早く構築することですね。

前の5人と後ろの5人が分断と書いていましたが、実は前の5人の中には宮沢が含まれているのでありまして、そこを補ったのが右サイドの高橋大輔。今日は筆者は彼の動きが一番よかったと思います。センターバックが少し不安であったのと、中央を崩されることが多かったので高橋が随分と絞ってボランチ張りの守備をしていました。彼の絞った守備がなかったらもっともっと崩されていたと思います。

ただし、そこで絞ったときに出来るのがもちろんサイドのスペース。前半はそこのスペースを新潟がついてこなかったのが不思議なくらいでした。だからこそ高橋も絞れたのでしょうが、すると後半になって新潟は監督の指示だったのか、突然両サイドバックが果敢に攻めあがってきます。坂本のスピードはさすがでしたし得点も大分の右サイドからファーサイドの矢野へドンぴしゃりのクロスがあがりました。矢野もこの日はちょっとシュートをはずし気味だったのですが、なぜあの難しいボレーを決めるのかってちょっとびっくりしました(笑)

しかし、残念な事にそこで新潟のサイド攻撃がほぼ止まってしまいました。大分が徐々に攻め出てくる隙を狙って押し上げることはできたはずです。監督の頭の中にアウェーでの開幕戦というのがあったのでしょうか。シルビーニョはスペースを使いたさそうでしたが、なかなか全体の押し上げが効かないので簡単にFWを使っていました。鈴木慎吾、深井、坂本で綺麗に左サイドは崩せるような気がしたのですけどね。いや、崩してはいたのですが、クロスを上げる形ではなくて、中央へ持ち込んでシュートという選択が多かったです。

大分は代わって入った松橋がいい動きをしていました。それまでの大分にはなかったボールを引き出す動き。自らが引いて味方があがるスペースを作ったり、前に出て飛び出してアーリークロスを引き出したり。あのヘディングシュートは非常に惜しかったです。

セルジーニョは前半のワンチャンスがあって惜しくもバーに阻まれましたが、ゲームを作れるタイプではないのであのようなチャンスをしっかりと決めないとストライカーとしての価値を上げる事ができないですよね。非常に惜しかったのですが、目立ったのはあの一瞬だけでした。

アウグストは体の強さとボールを持てる技術は見せていました。持ちすぎな印象も受けましたが前を向いて味方がいい位置に走りこんでいたら綺麗なスルーパスも出してきます。そういったパスを引き出す味方の動きも重要ですね。単に持ちすぎて判断が悪いだけの選手ではないような気がします。この日は決定的な仕事はできませんでしたが、チームとしてアウグストを生かせるようになれば大分としての攻撃力が一段と増すでしょうね。

互いに思い通りの見せ場を作れたとは言えない試合でしたが、1得点ずつのドローに終わりました。監督がこれからどのようにチームを作ってくるかが楽しみです。

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