サガン鳥栖 VS アビスパ福岡 (鳥栖スタジアム)

2007年3月 5日 13:03
2007-11 サガン鳥栖 VS アビスパ福岡

いやはや何とも(苦笑)
とりあえず冷静に振り返ってみましょうか。。。。。
今年は客観的視点とスタジアム観戦結果に対する考察を"売り"にしたいので(笑)

端的に言えばチームとしての完成度と連携に差がありすぎたという事に尽きるでしょうが、それ以上に感じたのは運動量の違い。福岡が攻めあがって行く時には6 人が鳥栖陣地を駆け回り、鳥栖がボールを持ったときには7人が福岡の陣地で守備陣系を作る。どこにそんなに人がいるのだろうというくらいに福岡の攻守の切り替えが余りにも素早くて、鳥栖がボールを奪ってからのパスコースを考える暇さえ与えてくれませんでした。

対して鳥栖はディフェンスラインが引きすぎたとか、ボールを奪う位置が低かったというのはあるかもしれませんが、アレックスや田中や宮崎のようなダッシュはできていたでしょうか。布部や久藤のような危機感を察した戻りはあったでしょうか。ペナルティエリア付近でボールを保持する選手に向かっての捨て身のプレスはあったでしょうか。特に攻めに関しての動きが少なかったと思うのですが、一人が状況を感じ取って前へ飛び出そうというのはあったかもしれません。しかしながら石田と広瀬と蒲原が同時にクロスして裏を狙うような恐怖感を福岡DF陣に与えることはできていませんでした。そういう場面を作り出す攻めを作り上げようとする形が見えなかったですし、濱田、ユン、山口、義希で苦しみながらも培ってきたポゼションサッカーをそのまま石田、広瀬、鐵戸、衛藤に要求するのはいささか残酷な気がします。特に石田はサイドの選手にしては動きが非常に窮屈でハーフでの起用がもったいない印象を受けましたがどうでしょう。

鳥栖は福岡の戻りが早いために、ボールを奪ってから早く攻撃にでようとしてあせってボールを中に送ってしまったり、中央をドリブル突破を図ろうとしてしまう。中に送っても川島の高い壁に阻まれましたし、ドリブルをするにあたっても一人、二人までは抜けても(廣瀬は頑張ってましたね)その後にパスを出せるような味方のフォローはありませんでした。失点が早かったために前目にでるものの、ものの見事にカウンターを決められてしまう。前にでようとするときにまた下がらないと行けなくなるので守備陣形が整わないまま相手のパス回しに翻弄されつつ対応せざるを得ない。まったくもって悪循環な戦いでした。

サイド攻撃の基本かもしれませんが、福岡に見られたのはサイド→中央→サイドというボールの散らし方。布部や山形が中央でボールを持ってサイドへはたくというシーンが多く見られました。鳥栖も衛藤や鐵戸がその役目を担いたかったのでしょうが、散らす前にプレスを受けてドリブルで交わすのが精一杯、もしくはサイドで基点を作ろうとしてボールを受けても、もう1枚外側に欲しいのにサイドの選手が上がってこない(ハーフのフォローがない)という状況が非常にもどかしかったです。

鳥栖の攻撃に隙を与えなかった要因として一番挙げられるのは久藤、山形、布部のバランスのよさ。そして後ろには必ず4枚が控えている守備組織の確立。4-3-3というシステム名称を聞く限りでは中盤の構成にて優位に立てるのではないかと思っていましたが、中盤の3人は3人が3人ともにボランチであるかのような動き、いや、セントラルハーフとでも言うべきでしょうか。非常にバランスがよかったと思えます。

「福岡には布部と久藤がいる」

の言葉通り、特に落ち着いていた彼らは攻めるときと守るときの手綱の操作が完璧。チェッコリが上がっていたスペースを埋めていたのは久藤だったのです。久藤さん、もっと前目で攻めに出ろよと......あ、しっかりとアシストたくさん決めてありましたね(笑)

鳥栖がボールを奪って攻撃に転じられないのは福岡DF陣が中盤に少しのスペースは与えていたとしても、最後のブロックはしっかりと4人で組まれていました。前半の途中で川島を上げて3バック気味というのはありましたが、セットプレイから少しだけ続いた時間帯だけでありまして、そこをカバーできるのは布部と久藤と山形に対する信頼感ではないでしょうか。もちろん、田中とアレックスの運動量、上下動の守備力というのもこの名目上の4-3-3が機能した理由でもありますが。

このように福岡の戦い方は相手の戦術によってもぶれないような気がしました。ひとつ気になった点をあげるとすれば後半終了少し前に田中が抜け出して中央の宮崎へ折り返したボール。宮崎のシュートが右へはずれてしまったシーンですが、パスが雑でバウンドしてましたね。昇格を狙う戦いになってプレッシャーを受けるシーンになればなるほど、そういったひとつの決定的なパスが大きな影響を生みますから。

鳥栖の選手起用に関しては悪くなかったと思います。特にユンの使い方。前半は鐵戸をボランチにすえて守備に重きを置き、無失点で切り抜けて相手も疲れてくる勝負どころでユンを送り込むという戦法。しかしながら失点が早すぎました。事前に考えていたプランがもろくも崩れ去ったときに建て直しが効かなかった。それに尽きます。

あとはやはり飯尾と吉田と義希の離脱の痛さ。サイドバックがあがったスペースをカバーするのは必ずしもボランチではなくてもいいと思います。リスクを冒しても攻めなければならない状況は必ず生まれてきますから。そのときにいかに最後の砦であるセンターバックが相手の攻撃を遅らせたり、インターセプトしたりできるか。義希の運動量は言わずもがな。飯尾と吉田恵と義希の復帰が非常に待ち遠しいですね。

福岡の3点目は
「次の1点が大事!」
を如実に現していましたね。鳥栖の選手の士気が下がるのが明らかに見えてとれました。4点目、5点目は集中力の欠如以外の何者でもありません。

最後に。
福岡のゴール裏の一体感とその福岡ゴール裏から聞こえてきた「サガン鳥栖」コールはしばらく耳から離れないでしょう。

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