サガン鳥栖 VS ロッソ熊本 (鳥栖スタジアム)

2007年2月26日 23:23
2007-09 サガン鳥栖 VS ロッソ熊本(TM)

率直な感想を言うと、ボールをつなごうという意識、中盤で崩そうという意識はロッソ熊本の方にあったかなと思いました。昨年までの3-5-2で両サイドを配し、長いボールをサイドに送って全体を押し上げる攻めに終始していたロッソではなく、中盤でつなぎながらも時にはFWの北川を利用して全体のポゼションを上げる攻めを意図しようというのは感じられました。喜名や小森田を中盤で使ったときの展開力やパス回しは昨年までにはないロッソのサッカーを変えようとしている思いを感じました。

さて、鳥栖の攻撃の方は藤田が入っていたときは彼のくさびを利用する攻撃と裏を狙う蒲原という形は見えましたが、攻撃が単発に終わってしまって二次攻撃、三次攻撃という分厚さにはつながりませんでした。それを感じたのは、山口が低い位置からの司令塔に終始していた点(ゴール前に顔をだせない位置)と鐵戸はあがりはするものの、山口を意識しながらバランスとろうとしすぎていた点。廣瀬も前がつまっている状態では中に切り込むまでにはいたりませんでしたし、石田は彼のプレースタイルを周りがまだはっきりと分かっていないかなと。彼にはいいところがあるのでしょうが、そこを使ってもらっているとは思えませんでした。

後半も一発な攻撃だなというのは同様の感想でしたが、ユンの仕上がりは昨年の同時期を考えるとまったく異次元の選手かのような気がします。昨年のいまごろはコンディションもあがらずパスミスも多い。ところが今年は、体の状態がいいかどうかはともかくとして、チーム全体に溶け込んでいた昨年終盤の力をそのままにロッソ戦でも素晴らしいパスを連発していました。ただ、後半にスタジアムが盛り上がったのは、中盤でボールをつないでから高い位置でユンがラストパスを送ったのではなく、まったく機能していないといっても過言ではないロッソの両サイドバックの裏をついてユンや衛藤が素晴らしいロングパスや縦パスを送り、サイドの早い選手が中に切り裂いてシュートを放ったシーンのみです。

この攻撃で例えばサイドにふたをする水戸や草津から点がとれるかと言えば筆者は難しいと感じます。今日がロッソに勝つための試合で、ロッソの弱点をつく戦いならば非常に素晴らしい戦術だったとも言えるのですが、チームとしての戦い方を模索している状態でのトレーニングマッチでありますので、昨年までのポゼションサッカーよろしくもっと中盤を意識して欲しかったなと。ビルドアップのときに両サイドの中盤の選手が前線の選手と同じ高いラインで張り付いて、中盤を少ない人数でなんとかボールをまわしながら、スイッチの切り替えを山口、ユン、衛藤の大きな展開にまかせてしまうのはいささか昨年までのいいサッカーが消えてしまったのでという危惧感があります。

まあ、トレーニングマッチであるからいろいろな試しをしていたかもしれませんしね。と思いたいのですが、ことディフェンスに関しましては問題外。田中と加藤のコンビネーションの悪さには何回頭を抱えた事でしょうか。試合の展開においてボランチがボールを奪われたりして、後ろが人数的不利に陥ることはままあります。しかしながら、相手は中央に1人。センターバックは2人いるにも関わらずにその真ん中をスルーパスで抜かれるのはまったく頂けません。どちらかが人につくなり、パスコースを消すなりの対処はして欲しかった。人数不利な状態でも、中央の人数では勝っていますので、相手が中央へのパスを諦めてサイドへ展開するというのはやむを得なさを感じますが、そのままセンターバック2人の真ん中をスルーパスでぶち抜かれてシュートまで持っていかれるのは一番やってはまずいこと。最後の失点はまさにそうでしたし、失点に至らないまでもそのような通され方はままありました。

赤星は取ってからのキックの精度もありますし、セービングも落ち着いています。シュナ潤がぬけた穴は埋まったといってもいいくらいではないしょうか。

アンジーはまだ本調子ではない感じ。多少ボールを持ちすぎなような気がしましたが、まだ本番の試合ではありませんし、勝っている展開で自分が点をとりたかったというのもあるでしょう。夏に向けてまだまだコンディションはあがると思います。

豊喜は相変わらず気のぬけたぽっかりプレーがありますね。それがなくならない限りは決定的ピンチを自らの力で迎えることがあるでしょう(多少厳しく指摘)

そんな雑感です。

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