福岡 VS 山形

2005年10月 6日 15:52
福岡は試合前に3位との勝ち点差は11。第4クール残り10試合すべての試合を引き分けたとしても3位のチームは8勝(7勝1分)しなければならないという圧倒的優位な立場にいて、前節の湘南戦が非常に大きな勝利だったはずでしたが...。なにやら風雲急を告げてきましたよ。

この試合の感触的には山形の完勝と言ってもいいでしょう。
福岡はグラウシオ、ホベルトがいない事がこんなに響くとは思いませんでした。
まず、グラウシオがいなくなると前を向いてボールを受ける選手がいないですね。サイドや局面においてドリブル突破を試みようとする回数が山形とはかなり差があったように思えます。特にアレックスの怪我により後半からサイドバックに入った宮本は前が詰まってしまうとゴール前へのロングボールという選択肢が多くてゴール前での高さには分があった山形にはじきかえされてしまっていました。(ロングボールが多くなったのは時間帯の問題もあったかもしれませんが)太田や岡山という高い武器がありながらヘディングで負けるのは落下地点にはいる技術の差でしょうか。

福岡はどうしてもパス交換による遅攻よりも早い攻めの方を得意としておりますので、停滞してしまうと攻め手がなくなりがちなのですが、ドリブル突破ができる攻撃的サイドバックという意味では中村北斗の欠場も痛かったかもしれませんね。前節はボランチでいい動きをしていたみたいですが、主力の欠場が3人になってしまうと痛いですね。そういえば相手に脅威を与えるサイドバックという意味では平島はまだ本調子ではないのですかね?あと、川島も不思議なドリブルでするするとゴール前に行けますし。攻撃に転じないといけないときに両サイドが機能してなかったのは痛手でしたね。

また、福岡の守備陣は疲れていたのか運動量が少なかったように思えます。山形の早いパス回しについていけていませんでした。ボールの出所や高い位置でチェックすることのできるホベルトがいない事がこういう状況になってしまったのかもしれません。山形がショートパスをつなぎながらサイドを変えていたのがペナルティエリア付近で行われていましたからね。ちょっと自由にさせすぎかなと。遅攻で崩されることが幾度となくあったのが意外でした。

それに加えてディフェンス陣のミスも多かったですね。PKはもちろんファールを犯した代償ですし、山形の2点目も千代反田が簡単にドリブルでさばこうとしたところをカットされてからの失点ですからね。原のヘディングもマークにつけずフリーでした。得点シーン以外でもミスが多かったからですね。松田監督も「ミスが全部失点につながったというか、明らかに甘さとか、隙とか、油断というのが出た試合なのではないかなと思います。」と語っていますしね。しかし、水谷の神セーブ連発には驚きました。いいゴールキーパーになりましたね。水谷の好セーブがなかったらあと2、3点は入っていたでしょうね。

いない選手の事をあれこれ言うのは申し訳ないのですが、やっぱり林の復調が攻撃のてこ入れとしては一番だと思います。最前線でパスを受けてさばいて二列目の選手の飛び出しにスルーパス。これができるのは太田ではなく林ですよね。絶好調の林とグラウシオ、そしてサイドハーフに山形と古賀(もしくは田中)が組んだら恐ろしい攻撃ができそうですが。

さて、山形の方ですが両サイドが生きてましたね、かなり。内山、臼井、本橋、佐々木がサイドで起点を作ることが何度となくありました。単純に放り込んだクロスボールは中の人数が足りなかったり高さで負けたりしていたのですが、ゴールエリア付近までえぐる攻撃はかなりすごくて。あんなに何回もえぐって崩す試合は最近は見たことないですね。遅い攻めでもドリブル突破やパス交換で簡単にサイドを崩していましたし、山形としては昨日は絶好調だったのではないでしょうか。特にパスを出した後のランが早くて次のパスコースが瞬時にできるんですよね。だからショートパスがつながっていたと思います。もちろん、サイドから中央にボールが入ったときは福岡のDFもなんとかシュートコースを消していましたが、いい攻めだったと思います。いい攻めをしていたからこそ得失点差のためにあと1,2点は欲しかったでしょうね。

見ものといえば左サイドで阿部がボールを受けて千代反田をドリブルでなぎ倒し、長野にもフィジカルで負けず競り勝ってシュートを打ったシーンは迫力がありました。これも水谷の好セーブだったのですが、素晴らしいものを見せてもらいました。

佐々木は最近は不調が伝えられていましたがよく走っていたし、いい動きをしていたと思います。交代前の足をつる原因となったミドルシュートは惜しかったなぁ。わずかボール1、2個分だったと思います。

もちろん鳥栖出身のモツも気になって見ていたのですが、いい形でのミドルシュートもあったし、高い位置でキープする事もできていたし、何より守備にも頑張って走っていました。今日のようにボールポゼションが高いところで保てて攻撃的アクセントとしてのモツだったら山形の勝利にかなり貢献できますよね。非常にうれしかったです。

村主は福岡の今日の展開では試合に出る事ができませんでした。ただ、松下の動きがまだまだ本調子ではなかったように思えますので、贔屓目ながらあの状態だったら村主先発の方がよかったのではと思います。

昨日は山形のコールを見てみたいと思いまして山形のゴール裏にいたのですが、非常にレベルの高い応援をされていました。攻めたり、守ったりと戦況に応じたコールや逐一選手の動向に応じた選手コールは当然のこと、ハーフタイムにはアップしている選手全員に対してコールを行ったり、試合中にコールを変えるときにはサポータに問い掛けて、説明して、促して、応援を盛り上げたりとその一つ一つの動きに意味があるということを大きく考えさせられました。若い方がされていらっしゃいましたが本当に勉強になりました。こういった考え方やコールを是非とも筆者たちが応援しているサガンユースやサテライトのサポートコールに生かしたいと思います。

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