徳島 VS 鳥栖

2005年8月25日 10:10
さてと、そろそろ傷も癒えてきたので徳島戦の話でもしましょうかね(笑)

試合全般を通して徳島のペースでした。鳥栖としては何よりもボールポゼションにおいて優位に立てなかった事が敗因と考えます。

前線のキープによって中盤とディフェンスラインを上げていかないといけないのですが、裏へのロングボールやスルーパスを狙う展開が多くなってしまいました。組み立ててからのボールを宮原がダイレクトでスルーパスを出して新居が抜け出したりと惜しいシーンがありました。風の影響だったでしょうか、わずかなところで通らないパスに終わってしまいました。あの何本かのうちのスルーパスのうちの1本でも通っていれば新居がしっかりと決めていたことでしょう。

しかし、チャンスの後にはピンチありとはよく言ったもので、その早い前へのパスで得点が入らなかったときはそれは相手に簡単にボールを渡してしまうことになり、チーム全体のラインを押し上げることができない原因ともなりえます。

前線でのキープがボールポゼションとラインの押し上げに関与するのですが、今回はボランチが矢野ということもあり、ともすればディフェンスラインに吸収されてしまいがちで、ボールをうけても逆サイドへのパスがまったくさばけませんから、どうしても矢野の目線に入る前線に一枚体をはってポストプレイができる選手が必要でした。ところが、鈴木、新居とどちらかと言えば動き回ってボールを受けるタイプであるために前線の足元へのボールがなかなか出せません。前線の二人が裏へ抜けようとするプレーを見せるために宮原やディフェンスラインからロングボールを配給しようとしますが、ボールの質もさることながら徳島ディフェンスが完全についていたためになかなかチャンスを生み出すことができませんでした。

停滞している攻撃を打破するためにサイドにボールをまわそうとするのですが、何よりもフォローが少なくてことごとくつぶされていました。ボランチがフォローに行ったとしてもボールを受けたときに逆サイドでも前線でも簡単にフリーの選手へボールをさばくことが重要なのですが、例えば小井手からボールを受けても左サイドの義希が見えずにそのまま同じ右サイドの奈良崎へ渡す。ビルドアップ時にこういったパス交換では流動性も生まれませんし、何よりも相手の守備の陣形が鳥栖の右サイドでボールを奪う形になっていますから、同じ形でプレスを受け、打破できない状況が続いてしまうのです。逆サイドへボールが展開されることがスイッチとなって前線の動き出しが始まったりするのですが、このスイッチもなかなか入りません。
結局、奈良崎も矢野へは戻せませんからタッチライン際を狙う縦パスを送ったりするのですが精度も悪く、こうなってしまっては可能性は皆無に近いでしょう。

守備面では、神出鬼没な二人のシャドーストライカー(チャンスメーカー)である伊藤と片岡をゾーンで止めようとしましたが、自由に動かさせすぎたと感じます。ボールが彼ら(特に片岡)にでてしまうと個人技のある選手なのでどうしてもゴール前でファールを犯したり、クロスを上げられたりしてしまいます。彼らに出るボールに対する供給源を止めるという策も"あり"だったのでしょうが、前出のようにラインの押し上げが出来ていませんから、ボランチに対してプレスをかける事ができずに簡単に配給されていました。

すべてが後手、後手に回ってしまった感があります。ボランチが一人なので彼らを完全マンマークにすることもできず、伊藤、片岡対策としては失敗に終わってしまったような気がします。

徳島戦は3試合ともに先制点をあげております。しかしながら3試合ともに追いつかれてしまい、今回は逆転まで喫してしまいました。徳島からうけた失点を省みると、一瞬の気の緩み、特に今回はセットプレイからのプレーが点にからんでしまったシーンともったいない失点が多いです。先制点を守りきれる強いチームになれる日を待ち望んでおります。

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