サッカーと野球の比較 ~1点の重みについて~

2005年8月30日 10:06
先日地元のラジオ放送で以下のような事をおっしゃっているパーソナリティがいらっしゃいました。スポーツの結果を放送しているときに、前節に福岡が徳島に2-0で破れた試合を用いての言葉でした。

「サッカーはロスタイムでの一発逆転ホームランがないですからね。その点野球の方は満塁ホームランで4点入りますから、一発逆転のチャンスがあるわけですし、多少の点差があっても最後まで試合を見る価値がありますもんね。」

筆者が住んでいる福岡という地域はソフトバンクホークスが地元のひとつの文化として成り立っている地域ですのでどうしても野球の放送が多くなります。ラジオに関してはホークスの試合は全試合放送しています。
このように地元密着スポーツと言えば、まずホークスの名前が挙がるくらいですし、パーソナリティの方が少しお年を召された方だったのでそういう風におっしゃるのもしょうがないかなと思います。

しかしながら、筆者はこの意見には到底同調はできません。
ここでひとつこのパーソナリティに問いたいのは、選挙における1票の重みではありませんが、野球の1点とサッカーの1点に対する重みがまったく考慮されていないのではないかという事です。異なる競技の得点に関して単純に双方の1点をそのまま1点として同定に扱うには無理があるのではないでしょうか。筆者的には所詮アマチュアと言えども双方のスポーツを現役としてプレーしているという体験から1点の重みは3倍くらいの違いがあるのではないかと考えますが果たしてどうでしょうか。

...ということで、簡単なデータで比較してみました。野球は今年度の現在までのパリーグの防御率、サッカーは今年度の現在までのJ2の失点率を使いたいと思います。防御率、失点率と名前は違いますが要は1試合において平均どれだけ点数を取られるかという事ですね。双方とも全試合の2/3程度を消化しているのでデータは適正と考えます。まあ、単なるデータですので別に直近のデータでなくとも普通に2004年度のデータを使用すればよかったのですが、計算しちゃった後だったのでやり直すのも面倒くさいんで許してください(笑)

◆野球の防御率
最高 ロッテ 3.07
最低 楽天 5.67
平均 4.11

◆サッカーの失点率
最高 山形 0.93
最低 草津 1.75
平均 1.27

最高のチームと最低のチームの比率は野球は1.84、サッカーは1.88。ほぼ同程度の数値ですので競技は違えどリーグ内における強者、弱者のバランスによって生じる大きな差異はないものと(勝手に)判断します。

そこで双方のリーグの平均を比較してみますと、サッカーの1点に対して野球は3.23点という計算が成り立ちます。おおっ!思っていたくらいの1点の重みがでたわけです。

ということで、パーソナリティが言っていた2点差では一発逆転がないというニュアンスの言葉は野球では6~7点差にあたるわけでして、野球でも一発逆転はそんなにはないでしょう。例えば7回終了時点で7点差がついていたとしたら、野球ファンでも家に帰る人がでてくると思いますよ。
しかしながら、サッカーの1点差は野球に直すとほぼ3点差になります。双方ともロスタイムや9回に同点に追いつくのは難しいかもしれませんができないことではありませんよね。

例えばこの試合でしたら、ロスタイム間際に双方合わせて3点が入っております。野球で例えると9回表にガンバ大阪が3点差を追いついてから更に3点を追加して逃げ切り体制に入ったら、9回の裏に清水エスパルスが3点を取って追いついたという感じでしょうか。いやはやなんともスペクタクルな試合ではないですか!

余談ですがこの試合は見てました。なんと言ってもアナウンサーがうるさかったことこの上なしだったのですが、民放の実況のレベルが低いのは野球もサッカーも大して変わらない模様ですね(笑)

本来はこの算定のときに野球だったら回別の得点傾向、サッカーだったら時間帯別の得点傾向を算出して終了間際の得点状況の動きを加味したかったんですけどね。かつてのダイエーは「閉店間際の大逆転」を発揮していたわけですし、サガン鳥栖も「ロスタイム得点男である森田」がいたわけでありまして、そのあたりのデータと点差がついた時の観客が立ち去るイニングや時間帯動向なんかを調査したら、立派な論文ができたりしないですかね?(笑)

簡単な計算ではございましたが、サッカーも野球も終了間際の攻防は楽しいものですよね(←無理やりなしめ方ですみません(笑))

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